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第一章 夕陽の瞳
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世にも色鮮やかな国があった。
その国ではよく雨が降り、虹がしばしば国を囲んだ。
人々は色彩豊かな服装を好み、また同じくアクセサリーを好んだ。細工用の石には色を塗った。墓にさえ色を塗って色鮮やかにした。
何が悪いわけでもない。それが彼らの国の風習なのだ。
そんな国、ティエラ王国。
この国は一年を通して暖かかった。四季という概念が存在するのは、外交関係の産物だ。
春。
ティエラでは、やや暖かい風が吹く、この時期。
城下町では活気づいた朝市が行われていた。
「ほらほらー! 肉を食べないと育たないよ! ちょいとライラ、お宅のぼっちゃん小さいままじゃないか。肉食べさせなよっ」
「おあいにくさま、うちは菜食主義なの。それよりシーズー、少しは野菜食べないとそのままぶくぶくに太るわよ?」
「おいおい奥様方、そんなに火花散らしてないで、ここはひとつ爽やかなフルーツでも」
「あんたが一番肉が必要なんだよジェイ!」
「あなたは野菜を食べないとその背の高さを保てないわ!」
「どんな理屈だそりゃ」
どこもかしこも、仲のいい国民たちの軽口の叩き合い。
風に乗って運ばれてくるそんな会話を、耳を澄まして聞いている少女が一人――
背中を軽く越すほどの、長くさらりと流れる金髪が朝の新鮮な陽光を反射してきらめいている。磨き上げた真珠のようになめらかな白さを誇る肌に、頬は優しい薄桃色。
長い睫毛にふちどられた、どこか猫を思わせる瞳は鮮やかな夕陽の色をしていた。
歳の頃は十代半ばほど。けれどその姿は聖鳥の雛を宿した卵がその内から自ずと輝くような、不思議な雰囲気に包まれていた。
朝市を一望できる高台にある、丸太の椅子に無造作に座っていた彼女の傍らで、一人の青年が懐中時計を確かめる。
「シャール様。お時間が」
「ん。もうか」
「あと三十分ですよ。どうなさいますか」
「うん」
少女はすっくと立ち上がった。
それに合わせて、傍らの青年と、同じく背後にいた青年の二人がすっと辺りを一瞥する。
一人、懐中時計をしまった青年は、ワインレッドの視線を背後の青年に投げやった。
受け止めたのは眼鏡をかけた空色の瞳。難しい顔をして、
「重大な問題が起きている。かわいい女の子が近場にいない」
「……一度剣で刺されてみたいか?」
ワインレッドの瞳がすっと細められた瞬間、空色の瞳は別人のように真面目な色を帯びて、
「問題ない。シャール様、今日は問題の連中が出てくる気配はなさそうです」
「まだ油断はならぬ」
少女はその姿に似合わぬ口調で言うと、長い金髪を手で後ろに払った。
「念のため朝市の中にも入るぞ。ついてこい、アンゼ、フレッド」
「……シャール様が市を見たいだけでしょう」
「うるさいぞアンゼ!」
少女はようやく歳相応の表情で、真っ赤になって怒鳴った。
少女を先頭にして、二人の青年が歩く。
それは非常に目を引く光景だった。実際、街人の誰もが目を留めた。
まるで朝陽のように美しく輝く少女が、風に長い髪をなびかせ前に進む。
その後ろを、銀髪にワインレッドの瞳の、女性と見まごうほどに柔らかで端正な面立ちの青年が。その横に並んで、若草色の髪に鎖つきの縁なし眼鏡をかけた、空色の瞳の精悍な顔つきの青年が。
青年二人はマントを着ていたが、それでも帯剣していることが分かる。街中で帯剣している人間と言えば、この国ではせいぜい警邏隊だ。しかしこの一行はそれとは少し様子が違う。
何気なく市場を見渡すワインレッドと空色の瞳は、それでも油断なく隙なく。
ふと、横から鳥のさえずりが聴こえて、先頭を歩いていた少女が足を止めた。
「あっ。オオルリだ!」
横を向き、すぐさま走っていく。
「こら!」
銀髪の青年が慌てて追いかける。少女の足に負けることはないが、こうも唐突に動かれると慌てる。
眼鏡の青年は苦笑して、後からのんびりとついていった。
響きのいいかわいらしい鳥のさえずり。少女は、行商人が連れていた鳥かごの瑠璃色の鳥に見入っていた。
「この時期に見られるなんて……一体どこから連れてきたんだ?」
少女は行商人に尋ねた。商人自身は薬草を売っており、鳥はただのペットのようだ。
「レイネンドランドだよお嬢さん」
柔和な顔をした壮年の行商人は、親切に答えた。「あの国はここより暖かいからね。それに清い水がある。オオルリにはぴったりなのさ」
「うわあ……」
少女は感激したように、鳥かごに手をかけて食い入るように見つめる。鳥はぴょいぴょいと少女からできるだけ離れて、清らかな鳴声を上げた。
「きれいな鳴声だ……オオルリはこの国ではほんの一時期しか見られない。嬉しい」
ほうとため息をつく。少女の真珠の頬に、赤みが差していた。
それを後ろから、青年二人がやれやれといった風情で微苦笑しながら眺めていた。
「お嬢さん、鳥が好きなのかい。ならレイネンドランドへは一度行くことをお勧めするぞ。あそこは自然豊かな国だ」
「うん、話には聞いている」
「お嬢さんはいいところの娘さんだろう。旅行くらいは行けるんじゃないか?」
と、商人はおそらく少女の着ている服や装飾品を見て判断したのだろうが――
少女はにこりと笑った。
「私はだめなんだ。簡単には家を出られない」
「なんでだい?」
「色々ある。ところでこの薬草はどこで手に入れたんだ?」
「レイネンドランドだね」
商人は笑った。「あの国は資源が豊富だから。お嬢さん、知らないかい」
「ううん、知っている」
少女はにこりと微笑んでから、表情を翳らせた。
「……なぜ、ティエラで売っている? ティエラでは――」
「癒しの紡石がある。分かっているよお嬢さん。いや、逆にね」
オオルリがひゅるりと鳴いた。
「この薬草は癒しの紡石と交換しているんだ。外国では、薬草よりも即効性のある紡石の方が売れるんでねえ」
「―――」
少女の夕陽の瞳が揺れた。
「どこの……国へ、紡石を売りにいくつもり、だ?」
ティエラでは、他人を癒す能力のある紡石のみ外国へ持ち出すことを許されていた。少女はそれを知っていた。どこへ売りに行くのだと問うことも――その答えを半ば確信しながら。
「そうだなあ……一応、フィクロスへ行くつもりだ。分かるかい」
「北西のか」
「そうだよ」
――最近、戦がますます激しくなった国だ。
少女は唇を噛む。
「怖くないのか、戦場へ……行くのは」
「行商人なら通らなきゃならん道さ、特に今のご時勢はねえ」
ひゅるり。
オオルリがさえずる。
「――紡石を生成者以外が発動させるには、心を重ねなければならない。それはとても難しいことなのに、癒しの紡石は常に求められている。……私はそれが分からない。外国人には扱いづらいはずなのに」
少女は、薬草をつんと指でつついた。
「それは違うな、お嬢さん」
商人はあごを撫でた。
「戦場だからね。特に癒しの紡石と心を重ねるのは簡単なんだよ。……想像がつかないかね、重傷を負った戦士たち。その怪我の快復を祈る人々」
「………」
「お嬢さん、優しそうな子だ。癒しの紡石が紡げるんじゃないかね」
少女は並んだ薬草に指を触れたまま、しばらく黙っていた。
そして、
「……ああ、うん」
あいまいにうなずくと、懐から道具袋を取り出し、その中から数個の親指大の石を取り出した。
オレンジと白のマーブル模様の紡石――
「癒しの紡石だ……でも、私もよく使うんだ。薬草と交換にはできない」
「そうか。交渉決裂だなあ」
ははは、と商人は気のいい明るい笑い声を上げた。
少女は切ない目でオオルリを見つめる。綺麗な綺麗な声。
「――私も、時として人を傷つける」
と彼女はつぶやいた。
ん? と商人が首をかしげた。少女は、視線を下に揺らして続けた。
「でも……本当は死というものが嫌いなんだ。人間でも、生物でも。……鳥でも」
オオルリが、ひゅるりと鳴いた。
と。
「すみません、誰か……!」
不安げな声が、市場の雑踏の中に紛れ込んだ。
「誰か、息子を知りませんか? 家から出ていってしまったみたいで――」
はっと、少女の後ろに控えていた二人の青年が振り向いた。その視線の先に、きょろきょろと辺りを見渡す女性の姿。
「シャール様」
「分かっている」
少女の夕陽の瞳が鋭い光を帯びていた。
その国ではよく雨が降り、虹がしばしば国を囲んだ。
人々は色彩豊かな服装を好み、また同じくアクセサリーを好んだ。細工用の石には色を塗った。墓にさえ色を塗って色鮮やかにした。
何が悪いわけでもない。それが彼らの国の風習なのだ。
そんな国、ティエラ王国。
この国は一年を通して暖かかった。四季という概念が存在するのは、外交関係の産物だ。
春。
ティエラでは、やや暖かい風が吹く、この時期。
城下町では活気づいた朝市が行われていた。
「ほらほらー! 肉を食べないと育たないよ! ちょいとライラ、お宅のぼっちゃん小さいままじゃないか。肉食べさせなよっ」
「おあいにくさま、うちは菜食主義なの。それよりシーズー、少しは野菜食べないとそのままぶくぶくに太るわよ?」
「おいおい奥様方、そんなに火花散らしてないで、ここはひとつ爽やかなフルーツでも」
「あんたが一番肉が必要なんだよジェイ!」
「あなたは野菜を食べないとその背の高さを保てないわ!」
「どんな理屈だそりゃ」
どこもかしこも、仲のいい国民たちの軽口の叩き合い。
風に乗って運ばれてくるそんな会話を、耳を澄まして聞いている少女が一人――
背中を軽く越すほどの、長くさらりと流れる金髪が朝の新鮮な陽光を反射してきらめいている。磨き上げた真珠のようになめらかな白さを誇る肌に、頬は優しい薄桃色。
長い睫毛にふちどられた、どこか猫を思わせる瞳は鮮やかな夕陽の色をしていた。
歳の頃は十代半ばほど。けれどその姿は聖鳥の雛を宿した卵がその内から自ずと輝くような、不思議な雰囲気に包まれていた。
朝市を一望できる高台にある、丸太の椅子に無造作に座っていた彼女の傍らで、一人の青年が懐中時計を確かめる。
「シャール様。お時間が」
「ん。もうか」
「あと三十分ですよ。どうなさいますか」
「うん」
少女はすっくと立ち上がった。
それに合わせて、傍らの青年と、同じく背後にいた青年の二人がすっと辺りを一瞥する。
一人、懐中時計をしまった青年は、ワインレッドの視線を背後の青年に投げやった。
受け止めたのは眼鏡をかけた空色の瞳。難しい顔をして、
「重大な問題が起きている。かわいい女の子が近場にいない」
「……一度剣で刺されてみたいか?」
ワインレッドの瞳がすっと細められた瞬間、空色の瞳は別人のように真面目な色を帯びて、
「問題ない。シャール様、今日は問題の連中が出てくる気配はなさそうです」
「まだ油断はならぬ」
少女はその姿に似合わぬ口調で言うと、長い金髪を手で後ろに払った。
「念のため朝市の中にも入るぞ。ついてこい、アンゼ、フレッド」
「……シャール様が市を見たいだけでしょう」
「うるさいぞアンゼ!」
少女はようやく歳相応の表情で、真っ赤になって怒鳴った。
少女を先頭にして、二人の青年が歩く。
それは非常に目を引く光景だった。実際、街人の誰もが目を留めた。
まるで朝陽のように美しく輝く少女が、風に長い髪をなびかせ前に進む。
その後ろを、銀髪にワインレッドの瞳の、女性と見まごうほどに柔らかで端正な面立ちの青年が。その横に並んで、若草色の髪に鎖つきの縁なし眼鏡をかけた、空色の瞳の精悍な顔つきの青年が。
青年二人はマントを着ていたが、それでも帯剣していることが分かる。街中で帯剣している人間と言えば、この国ではせいぜい警邏隊だ。しかしこの一行はそれとは少し様子が違う。
何気なく市場を見渡すワインレッドと空色の瞳は、それでも油断なく隙なく。
ふと、横から鳥のさえずりが聴こえて、先頭を歩いていた少女が足を止めた。
「あっ。オオルリだ!」
横を向き、すぐさま走っていく。
「こら!」
銀髪の青年が慌てて追いかける。少女の足に負けることはないが、こうも唐突に動かれると慌てる。
眼鏡の青年は苦笑して、後からのんびりとついていった。
響きのいいかわいらしい鳥のさえずり。少女は、行商人が連れていた鳥かごの瑠璃色の鳥に見入っていた。
「この時期に見られるなんて……一体どこから連れてきたんだ?」
少女は行商人に尋ねた。商人自身は薬草を売っており、鳥はただのペットのようだ。
「レイネンドランドだよお嬢さん」
柔和な顔をした壮年の行商人は、親切に答えた。「あの国はここより暖かいからね。それに清い水がある。オオルリにはぴったりなのさ」
「うわあ……」
少女は感激したように、鳥かごに手をかけて食い入るように見つめる。鳥はぴょいぴょいと少女からできるだけ離れて、清らかな鳴声を上げた。
「きれいな鳴声だ……オオルリはこの国ではほんの一時期しか見られない。嬉しい」
ほうとため息をつく。少女の真珠の頬に、赤みが差していた。
それを後ろから、青年二人がやれやれといった風情で微苦笑しながら眺めていた。
「お嬢さん、鳥が好きなのかい。ならレイネンドランドへは一度行くことをお勧めするぞ。あそこは自然豊かな国だ」
「うん、話には聞いている」
「お嬢さんはいいところの娘さんだろう。旅行くらいは行けるんじゃないか?」
と、商人はおそらく少女の着ている服や装飾品を見て判断したのだろうが――
少女はにこりと笑った。
「私はだめなんだ。簡単には家を出られない」
「なんでだい?」
「色々ある。ところでこの薬草はどこで手に入れたんだ?」
「レイネンドランドだね」
商人は笑った。「あの国は資源が豊富だから。お嬢さん、知らないかい」
「ううん、知っている」
少女はにこりと微笑んでから、表情を翳らせた。
「……なぜ、ティエラで売っている? ティエラでは――」
「癒しの紡石がある。分かっているよお嬢さん。いや、逆にね」
オオルリがひゅるりと鳴いた。
「この薬草は癒しの紡石と交換しているんだ。外国では、薬草よりも即効性のある紡石の方が売れるんでねえ」
「―――」
少女の夕陽の瞳が揺れた。
「どこの……国へ、紡石を売りにいくつもり、だ?」
ティエラでは、他人を癒す能力のある紡石のみ外国へ持ち出すことを許されていた。少女はそれを知っていた。どこへ売りに行くのだと問うことも――その答えを半ば確信しながら。
「そうだなあ……一応、フィクロスへ行くつもりだ。分かるかい」
「北西のか」
「そうだよ」
――最近、戦がますます激しくなった国だ。
少女は唇を噛む。
「怖くないのか、戦場へ……行くのは」
「行商人なら通らなきゃならん道さ、特に今のご時勢はねえ」
ひゅるり。
オオルリがさえずる。
「――紡石を生成者以外が発動させるには、心を重ねなければならない。それはとても難しいことなのに、癒しの紡石は常に求められている。……私はそれが分からない。外国人には扱いづらいはずなのに」
少女は、薬草をつんと指でつついた。
「それは違うな、お嬢さん」
商人はあごを撫でた。
「戦場だからね。特に癒しの紡石と心を重ねるのは簡単なんだよ。……想像がつかないかね、重傷を負った戦士たち。その怪我の快復を祈る人々」
「………」
「お嬢さん、優しそうな子だ。癒しの紡石が紡げるんじゃないかね」
少女は並んだ薬草に指を触れたまま、しばらく黙っていた。
そして、
「……ああ、うん」
あいまいにうなずくと、懐から道具袋を取り出し、その中から数個の親指大の石を取り出した。
オレンジと白のマーブル模様の紡石――
「癒しの紡石だ……でも、私もよく使うんだ。薬草と交換にはできない」
「そうか。交渉決裂だなあ」
ははは、と商人は気のいい明るい笑い声を上げた。
少女は切ない目でオオルリを見つめる。綺麗な綺麗な声。
「――私も、時として人を傷つける」
と彼女はつぶやいた。
ん? と商人が首をかしげた。少女は、視線を下に揺らして続けた。
「でも……本当は死というものが嫌いなんだ。人間でも、生物でも。……鳥でも」
オオルリが、ひゅるりと鳴いた。
と。
「すみません、誰か……!」
不安げな声が、市場の雑踏の中に紛れ込んだ。
「誰か、息子を知りませんか? 家から出ていってしまったみたいで――」
はっと、少女の後ろに控えていた二人の青年が振り向いた。その視線の先に、きょろきょろと辺りを見渡す女性の姿。
「シャール様」
「分かっている」
少女の夕陽の瞳が鋭い光を帯びていた。
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