檮館連続殺人事件

時計

時計から音がした。


何時かを告げる音だったが、すでに三時をさしていた。




なにもない午後の様子では、自分がいったいどうしてこの場所にいるのか不思議におもった。





時計の音によって錯覚したのか、子供の数人が、席をたってどこかにいった。


一人が、どこかトイレにいったようだったし、一人は、それぞれ離れて本棚にちかよったり、売店に近寄ったりした。

売店に売っているものがある。売店にあるものの中でも、しょうじょが気にしそうなものがあったが、それぞれどんなものに関心があるのかと、売店の店員が、それを気にしていた。




気になったものの中でも、自分のほしいものがあると、それを手にしたりしていたが、どうして自分がそれをみたのか、不思議そうにその後それをおいて、また、せきにもどったりした。

席に戻ると、その後うりばから遠のいて、しばらく席でうろうろしていたが、画面を見ても何もうつらない様子をみて、すでに、何もしていなかった。


売り場にあるものの中では、食べられるものも売っていたが、そのほかに、さまざまなおもちゃがある。おもちゃや、本などをみて、自分が見たいとおもう内容をしっている。


錯覚をしそうになるくらい、遠くから来たのに同じものがたくさんあるので、この場所にあるものが、自分のすぐ身近にあるもののようにおもった。




身近なものの中では、お土産があったが、都会にあるものでも、あまり馴染みのないものがある。

遠くに来ると、その場所でかうものがあるが、それぞれ遠くの土地で購入することになる不思議なしなものだった。



少女がよってきた。

少女は、手に本を持っていて、一緒に読もうといっていた。


本は、本棚にあり、雑誌類などと一緒にこどもも読める簡単そうな本もあった。


童話の本で、絵が多く描いてあるものだったが、子供にはちょうどよく読めそうで、読んでみると大変簡単なので、時間つぶしに最適だとおもった。

大変不思議な場所で、雪の中でこんな本をよむことになるのか、とおもったが、その本を見て、表紙をみていると、不思議に自分がいる場所に関係する、旅行か、旅の雑誌のように思えて、読んでみたら、なにかしることができるかと思い、大変関心していった。



そのうち、少女と一緒に本をあけた。本は、大きく、かなりの内容の文がかいてあった。文字と文字とは、小さい文字で書かれていて、童話というよりは、学年の読書用の本といった様子で、学習向けに読む本だとおもった。




本をとって、二人で読んだが、内容はかなり難しくてわからなかった。



どういう風にしてよんだらいいのか、わからない。


各所をそれぞれ目で追っていて、文字に書かれた漢字や、その文章の点と点を読んでいって、そのうち、鍵括弧にある人物がどんな人かを考えて、それぞれ二人で当てたりしながら、話をする合間によんでいった。












そのうち時間がたっていた。





しばらくすると、男と話していた、少女も、すでにおとこのところにはいず、床の上から席に戻って、目を瞑って休んでいた。


ソファーに座ってテレビを観賞していた少女も、そのままテレビに疲れてねむってしまったようで、コントローラーを放したまま、その席で眠り込んでいた。





外はまだ、雨風が激しく、雪がまた強くなっている。

窓をたたくゆきの様子は強く、大変強い雪のようすが、また深くなっているようだった。



時間がたった。



しばらくすると、時計がまた鳴った。



すでに時間は、１６時になっていて、しかし、何も室内には変化がなく、暖房が依然として煌々とつよまり、外からの外気を暖めて、部屋のなかを隔絶していた。




それぞれ少女が数人いる。



少女の中にはいろいろな服をきていたが、全員学生服をきていて、それぞれ不思議な様子で、外から隔離された場所にいて、それぞれの様子をしていた。