37 / 73
第四章 麗美香
第三十六話 『孫娘』
しおりを挟む
「あ、あの、どう? どう? 変じゃない?」
ニーナは顔を赤らめながら、いきなり部屋に入って来た。
そういえば、明日から2学期になる。つまり、ニーナの初登校の日だ。学校の制服を着たので、俺に見てもらいに来たのだ。
目の前で、軽やかにクルクルと回転してみせる。制服のスカートがふわりと広がった。
だが残念。ニーナよ。おまえは前に、ヤマゲンの制服を借りて着ているから、初めてじゃないんだ。覚えてないかもしれないが。
「変じゃないよ。バッチリだ!」
安心させてやる為、力強く肯定してやったが、どうやら期待していた反応ではなかったらしい。
不満顔で後ろを向くと、扉を開けて、おかぁさ~んどう~? と叫びながら一階に降りていった。
やっぱり、驚いてほしかったのだろうか? しかしながら、驚いたふりをするのは苦手だ。どうしてもわざとらしくなって、余計に事態を悪化させていただろう。
それにしても、いつの間にかニーナは、おかあさんと呼ぶようになったんだな。一生懸命、おかあさんと呼ぼうとしている姿を見てニヤニヤしたかったのに。
◇◇◇
朝になった。
ニーナと一緒に家を出る。
これからは、毎日ニーナと一緒に登校することになるのか。
そう思うと、なんだか不思議な感じがした。
隣でバスを待つニーナは、緊張しているように見える。制服の上着をしきりに何度も何度も整えていた。初めて、この世界での学校だ。無理もない。朝食のときからずっと黙っている。食事も喉を通らなかったようで、パンを一口齧っただけだった。
バスに乗っても、終始無言だった。
「ニーナ」
「うん……」
「大丈夫か?」
「うん……」
「深呼吸してみろ」
「うん……」
うんしか言わない。ダメだこりゃ。
「そんなに緊張するなよ。ニーナの世界でも学校はあったんだろ?」
そう言った瞬間、眼を見開いてニーナが固まった。
なんか地雷踏んだか? さぁっと冷や汗が出た。
しばらく様子を見ていると、その碧い瞳は懐かしみの色に変わり、やがてニーナはゆっくりと窓の外を見つめた。
「うん。すごく楽しかった」
ぽつりとつぶやく。
俺は、声を掛ける事ができなくなった。こんなとき、なんて言えばいいのだろうか?
言葉を探しているうちに、学校に着いてしまった。
そのことに、正直ちょっとほっとした自分が情けなく感じた。
バスから降りるとすぐに、後ろからやって来た高級なリムジンが、正門の前で停まった。
「なんだなんだ?」
「あ、あの人は」
ニーナの声が漏れた。
「ニーナ、知ってる人か?」
ニーナの知人とか、レアすぎる。いったいどこで出会ったのだろうか?
「うん。たぶん編入試験のときに会った人だと思う」
ああ、なるほど。そういえば編入試験を受けたのだった。
「ニーナ、試験受けたんだ。よく受かったな」
「失礼ね。ちゃんと受かりました」
ニーナは、キッとこちらを睨んだ。
「どんな試験だったんだ」
「面接試験」
「ああ」
なるほど。それならわかる。
「ああ、ってなによ!」
「筆記は無かったんだな」
そうだよな。さすがに普通の試験で合格できるとは思えない。日本語もなんとか会話ができるレベルだしな。
「というか、ユニーク枠だよな。面接試験あったんだ」
「うん。そこで、一緒に面接した人がいたの。なんとか財閥の孫娘らしいよ」
「お嬢様か?! それは期待大だな」
財閥令嬢と言えば、黒髪ストレートロングでスラリとした美人さんというイメージだ。摩耶先輩みたいな感じだな。
「うん。私、絶対勝てないと思った」
ほほう。ニーナもそれとなく整った顔立ちをしている。西洋風の風貌で、お姫様というだけあってさもありなんな美形である。そのニーナが勝てないとは。これは是非ひと目見ようと、リムジンから出てくる女学生を待った。
出てきたのは、背は150センチぐらいで小さくて可愛い感じ。髪は肩まで伸ばしたストレートの黒。前髪はパッツン。上着は脱いでいて、半袖のブラウス姿。
一瞬、イメージどおりのお嬢様かと思ったが――
うん。第一印象
金太郎?!
スカートを履いた金太郎だ、あれは。
なんだろう。ぽっちゃり……のように見えて、半袖から出ている腕やスカートから覗いている素足が、隆々とした筋肉に女性らしい脂肪が乗っていた。
そして、片手に先端が斧の形をしたでっかい槍のような物を持っていた。長さは2メートルはあるだろうか。刃先が太陽に反射して、キラリと光った。
リムジンの運転手が慌てて、その槍の様な物を掴んだ。
うんうん、そんな物を学校に持って行っちゃあ駄目だろう。わかるぞ。
運転手は、スルスルとその槍のような物に布の袋を被せて、金太郎に渡した。
カバー付けただけかよ!
「ね? 勝てそうにないでしょ? 彼女たぶん凄く強い」
「勝てないって、格闘技系の話かよ?!」
はぁぁ……
期待して損した。
俺の落胆をよそに、金太郎は正門を通って学校に入って行った。その後ろ姿を見届けた運転手は、リムジンを発車させて去って行った。一度はあんなリムジンに乗ってみたいものだ。角を曲がって見えなくなるまでなんとなく見送ってしまった。
「行こうか。ニーナ」
気を取り直して、隣のニーナを促し、正門を抜けると、金太郎が待ち構えていた。どうやら、待ち伏せしていたようだ。俺たちが見ていたの気付いてたんだな。しかし、いったいなんの用だ。
「やぁ、ニーナちゃん、おひさ~」
金太郎が満面の笑みを浮かべて、ニーナに突進してきた。意外と愛嬌のある笑顔である。タレ目のつぶらな瞳。吸い込まれそうな真っ黒な大きい瞳をしていた。肩まであるストレートの髪が、ふわふわと揺れていた。ぱっと見の印象は、金太郎だったが、実は凄く可愛い系なんじゃなかろうか?
見惚れていると、ドシンっという鈍い音がした。
ニーナと衝突したようだった。
衝突されたニーナは、三メートルほど吹っ飛び、尻餅をついた。
けほけほと咳き込みながら、涙目になっている。
「麗美香さん……おひさ」
ニーナは金太郎に、身体の痛みを堪えながら返事をした。どうやら金太郎の本名は、麗美香というらしい。
「ごめんごめん、そんなに飛ぶとは思わなかった。あはははは」
悪びれず、大声で笑う。見た目どおりの豪快な性格らしい。
麗美香はニーナの腕を掴むと、すくっと立たせた。
その動きに驚愕した。
何だ今の?! 軽々と人ひとりさらっと持ち上げたぞ。あの筋肉は伊達じゃないってことか。俺、あいつと腕相撲したら瞬殺されるんじゃないだろうか?
「ねえ、ニーナちゃん、この人だれ?」
俺を指差す。
こらこら、人を指差すんじゃねえよ。
「えっとお……」
ニーナは返答に困っていた。確かに、俺たちの関係を説明するのは難しいよな。なんて言えばいいんだろうな。そりゃ悩むだろう。友達って言うのも変な感じだし、同居人とか言うと誤解を招きそうだしな。
「お世話してもらっている人」
こらこら、ニーナ。それ意味がわからんだろう。何言い出しやがる。
「ほうほう。世話係ね。さすがお姫様」
麗美香は、素直に感心していた。
なんだか、こいつに変な誤解を生じさせたような気がするぞ。嫌な予感しかしない。
それにお姫様って、ニーナのやつなにを話したんだ?
「あ、でも、学校では秘密ね。お姫様ってこと」
「うんうん。わかった」
なんだ、ニーナのやつ。まさか相手が財閥の孫娘だからって、対抗して自分がお姫様だってばらしやがったのか? 意外と見栄っ張りなんだな。いや、見栄じゃなくて事実だけど。なら、負けず嫌いというべきか……。ニーナの意外な側面を見た気がした。
「あ、でも、なんでお姫様がこんな高校に?」
麗美香は、疑っているというより、純粋な気持ちから尋ねているようだ。
「えっと……その……」
ニーナはバツが悪そうに口ごもった。
余計なこと言うからだよ。まったく。
「あ、いや、言いにくいことなら言わなくてもですよ。あれですね。隠密? お忍びってやつですね」
なんだか麗美香は、うんうんと頷き、わかるわかるといったオーラを放った。
本気なのか、ただノリがいいやつなのか判断がつかないが。
「あはは。そうそう」
ニーナのやつ、適当に話を合わせやがった。
「そうか。やっぱりこの学校には、何かがあるのね。これは内緒なんだけどさ……実は――」
そう言って、麗美香は眼を輝かせてとんでもないことを言い出した。
「わたしも、特命を帯びてこの学校に来たの」
ニーナは顔を赤らめながら、いきなり部屋に入って来た。
そういえば、明日から2学期になる。つまり、ニーナの初登校の日だ。学校の制服を着たので、俺に見てもらいに来たのだ。
目の前で、軽やかにクルクルと回転してみせる。制服のスカートがふわりと広がった。
だが残念。ニーナよ。おまえは前に、ヤマゲンの制服を借りて着ているから、初めてじゃないんだ。覚えてないかもしれないが。
「変じゃないよ。バッチリだ!」
安心させてやる為、力強く肯定してやったが、どうやら期待していた反応ではなかったらしい。
不満顔で後ろを向くと、扉を開けて、おかぁさ~んどう~? と叫びながら一階に降りていった。
やっぱり、驚いてほしかったのだろうか? しかしながら、驚いたふりをするのは苦手だ。どうしてもわざとらしくなって、余計に事態を悪化させていただろう。
それにしても、いつの間にかニーナは、おかあさんと呼ぶようになったんだな。一生懸命、おかあさんと呼ぼうとしている姿を見てニヤニヤしたかったのに。
◇◇◇
朝になった。
ニーナと一緒に家を出る。
これからは、毎日ニーナと一緒に登校することになるのか。
そう思うと、なんだか不思議な感じがした。
隣でバスを待つニーナは、緊張しているように見える。制服の上着をしきりに何度も何度も整えていた。初めて、この世界での学校だ。無理もない。朝食のときからずっと黙っている。食事も喉を通らなかったようで、パンを一口齧っただけだった。
バスに乗っても、終始無言だった。
「ニーナ」
「うん……」
「大丈夫か?」
「うん……」
「深呼吸してみろ」
「うん……」
うんしか言わない。ダメだこりゃ。
「そんなに緊張するなよ。ニーナの世界でも学校はあったんだろ?」
そう言った瞬間、眼を見開いてニーナが固まった。
なんか地雷踏んだか? さぁっと冷や汗が出た。
しばらく様子を見ていると、その碧い瞳は懐かしみの色に変わり、やがてニーナはゆっくりと窓の外を見つめた。
「うん。すごく楽しかった」
ぽつりとつぶやく。
俺は、声を掛ける事ができなくなった。こんなとき、なんて言えばいいのだろうか?
言葉を探しているうちに、学校に着いてしまった。
そのことに、正直ちょっとほっとした自分が情けなく感じた。
バスから降りるとすぐに、後ろからやって来た高級なリムジンが、正門の前で停まった。
「なんだなんだ?」
「あ、あの人は」
ニーナの声が漏れた。
「ニーナ、知ってる人か?」
ニーナの知人とか、レアすぎる。いったいどこで出会ったのだろうか?
「うん。たぶん編入試験のときに会った人だと思う」
ああ、なるほど。そういえば編入試験を受けたのだった。
「ニーナ、試験受けたんだ。よく受かったな」
「失礼ね。ちゃんと受かりました」
ニーナは、キッとこちらを睨んだ。
「どんな試験だったんだ」
「面接試験」
「ああ」
なるほど。それならわかる。
「ああ、ってなによ!」
「筆記は無かったんだな」
そうだよな。さすがに普通の試験で合格できるとは思えない。日本語もなんとか会話ができるレベルだしな。
「というか、ユニーク枠だよな。面接試験あったんだ」
「うん。そこで、一緒に面接した人がいたの。なんとか財閥の孫娘らしいよ」
「お嬢様か?! それは期待大だな」
財閥令嬢と言えば、黒髪ストレートロングでスラリとした美人さんというイメージだ。摩耶先輩みたいな感じだな。
「うん。私、絶対勝てないと思った」
ほほう。ニーナもそれとなく整った顔立ちをしている。西洋風の風貌で、お姫様というだけあってさもありなんな美形である。そのニーナが勝てないとは。これは是非ひと目見ようと、リムジンから出てくる女学生を待った。
出てきたのは、背は150センチぐらいで小さくて可愛い感じ。髪は肩まで伸ばしたストレートの黒。前髪はパッツン。上着は脱いでいて、半袖のブラウス姿。
一瞬、イメージどおりのお嬢様かと思ったが――
うん。第一印象
金太郎?!
スカートを履いた金太郎だ、あれは。
なんだろう。ぽっちゃり……のように見えて、半袖から出ている腕やスカートから覗いている素足が、隆々とした筋肉に女性らしい脂肪が乗っていた。
そして、片手に先端が斧の形をしたでっかい槍のような物を持っていた。長さは2メートルはあるだろうか。刃先が太陽に反射して、キラリと光った。
リムジンの運転手が慌てて、その槍の様な物を掴んだ。
うんうん、そんな物を学校に持って行っちゃあ駄目だろう。わかるぞ。
運転手は、スルスルとその槍のような物に布の袋を被せて、金太郎に渡した。
カバー付けただけかよ!
「ね? 勝てそうにないでしょ? 彼女たぶん凄く強い」
「勝てないって、格闘技系の話かよ?!」
はぁぁ……
期待して損した。
俺の落胆をよそに、金太郎は正門を通って学校に入って行った。その後ろ姿を見届けた運転手は、リムジンを発車させて去って行った。一度はあんなリムジンに乗ってみたいものだ。角を曲がって見えなくなるまでなんとなく見送ってしまった。
「行こうか。ニーナ」
気を取り直して、隣のニーナを促し、正門を抜けると、金太郎が待ち構えていた。どうやら、待ち伏せしていたようだ。俺たちが見ていたの気付いてたんだな。しかし、いったいなんの用だ。
「やぁ、ニーナちゃん、おひさ~」
金太郎が満面の笑みを浮かべて、ニーナに突進してきた。意外と愛嬌のある笑顔である。タレ目のつぶらな瞳。吸い込まれそうな真っ黒な大きい瞳をしていた。肩まであるストレートの髪が、ふわふわと揺れていた。ぱっと見の印象は、金太郎だったが、実は凄く可愛い系なんじゃなかろうか?
見惚れていると、ドシンっという鈍い音がした。
ニーナと衝突したようだった。
衝突されたニーナは、三メートルほど吹っ飛び、尻餅をついた。
けほけほと咳き込みながら、涙目になっている。
「麗美香さん……おひさ」
ニーナは金太郎に、身体の痛みを堪えながら返事をした。どうやら金太郎の本名は、麗美香というらしい。
「ごめんごめん、そんなに飛ぶとは思わなかった。あはははは」
悪びれず、大声で笑う。見た目どおりの豪快な性格らしい。
麗美香はニーナの腕を掴むと、すくっと立たせた。
その動きに驚愕した。
何だ今の?! 軽々と人ひとりさらっと持ち上げたぞ。あの筋肉は伊達じゃないってことか。俺、あいつと腕相撲したら瞬殺されるんじゃないだろうか?
「ねえ、ニーナちゃん、この人だれ?」
俺を指差す。
こらこら、人を指差すんじゃねえよ。
「えっとお……」
ニーナは返答に困っていた。確かに、俺たちの関係を説明するのは難しいよな。なんて言えばいいんだろうな。そりゃ悩むだろう。友達って言うのも変な感じだし、同居人とか言うと誤解を招きそうだしな。
「お世話してもらっている人」
こらこら、ニーナ。それ意味がわからんだろう。何言い出しやがる。
「ほうほう。世話係ね。さすがお姫様」
麗美香は、素直に感心していた。
なんだか、こいつに変な誤解を生じさせたような気がするぞ。嫌な予感しかしない。
それにお姫様って、ニーナのやつなにを話したんだ?
「あ、でも、学校では秘密ね。お姫様ってこと」
「うんうん。わかった」
なんだ、ニーナのやつ。まさか相手が財閥の孫娘だからって、対抗して自分がお姫様だってばらしやがったのか? 意外と見栄っ張りなんだな。いや、見栄じゃなくて事実だけど。なら、負けず嫌いというべきか……。ニーナの意外な側面を見た気がした。
「あ、でも、なんでお姫様がこんな高校に?」
麗美香は、疑っているというより、純粋な気持ちから尋ねているようだ。
「えっと……その……」
ニーナはバツが悪そうに口ごもった。
余計なこと言うからだよ。まったく。
「あ、いや、言いにくいことなら言わなくてもですよ。あれですね。隠密? お忍びってやつですね」
なんだか麗美香は、うんうんと頷き、わかるわかるといったオーラを放った。
本気なのか、ただノリがいいやつなのか判断がつかないが。
「あはは。そうそう」
ニーナのやつ、適当に話を合わせやがった。
「そうか。やっぱりこの学校には、何かがあるのね。これは内緒なんだけどさ……実は――」
そう言って、麗美香は眼を輝かせてとんでもないことを言い出した。
「わたしも、特命を帯びてこの学校に来たの」
0
あなたにおすすめの小説
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
魔力ゼロの俺だけが、呪いの装備を『代償なし』で使い放題 ~命を削る魔剣も、俺が持てば『ただのよく切れる剣』~
仙道
ファンタジー
現代日本で天才研究者だった相模登(さがみ のぼる)は、ある日突然、異世界へ転移した。 そこは『スキル』と『魔力』が全てを決める世界。
しかし登には、ステータス画面もなければ、魔力も、スキルも一切存在しなかった。
ただの一般人として迷宮に放り出された彼は、瀕死の女騎士と出会う。彼女の前には、使う者の命を瞬時に吸い尽くす『呪いの魔剣』が落ちていた。
武器はそれしかない。女騎士は絶望していたが、登は平然と魔剣を握りしめる。 「なぜ……生きていられるの?」 登には、剣が対価として要求する魔力は存在しない。故に、魔剣はデメリットなしの『ただのよく切れる剣』として機能した。
これは、世界で唯一「対価」を支払う必要がない登が、呪われた武具を次々と使いこなし、その副作用に苦しむ女騎士やエルフ、聖女を救い出し、無自覚に溺愛されていく物語。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
君への気持ちが冷めたと夫から言われたので家出をしたら、知らぬ間に懸賞金が掛けられていました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【え? これってまさか私のこと?】
ソフィア・ヴァイロンは貧しい子爵家の令嬢だった。町の小さな雑貨店で働き、常連の男性客に密かに恋心を抱いていたある日のこと。父親から借金返済の為に結婚話を持ち掛けられる。断ることが出来ず、諦めて見合いをしようとした矢先、別の相手から結婚を申し込まれた。その相手こそ彼女が密かに思いを寄せていた青年だった。そこでソフィアは喜んで受け入れたのだが、望んでいたような結婚生活では無かった。そんなある日、「君への気持ちが冷めたと」と夫から告げられる。ショックを受けたソフィアは家出をして行方をくらませたのだが、夫から懸賞金を掛けられていたことを知る――
※他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる