異世界に来たんだから自分の欲望に忠実に生きる!

修ですが

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2話 高性能人形

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 「あわわわ」

 周りをキョロキョロしてみたが誰も居ない。そりゃそうだ。自宅の自分の部屋なんだし。

 「疲れてんだな、寝るか。」

 「こっちじゃ」

 「ええっ!」
 
 また、聞こえたよ。真冬なのに季節間違えてませんか。

 「ワシは幽霊ではないぞい」

 本格的にヤバい幻聴が聞こえて来るし。
テレビはつけてないラジオは最近電源すら入れてない。台所にもテレビはあるが今日はまだ部屋から出ても居ない。
 
 いや、一度トイレに行ったけど電源は入れてないはず…両親のどちらかが帰って来てるのかな。
 
 うちの両親はこんなイタズラを仕掛けるタイプではないし。

 「真横におるじゃろ、しっかりせいよ」
 
 凄い勢いで横を見る。首の骨がどうにかなるんじゃないかという位のスピードで左右を見て見た。
 
 右側にはライターとタバコが何時もの定位置にあり左側にはテレビのチャンネルとネット小説を読んでたスマホがあるだけだ。
 
 真横ではないが右側には少しだけ熱くなってしまい取ったUFOキャッチャーの景品が。
 これが欲しかった訳ではなくこれしか取れなかった、結構な額を遣ったので別に要らないけど持ち帰ってきた愛嬌のない人形。           

 愛猫と一緒に遊べるかなって程度の認識だがうちの猫様は無反応だったので放置してあったんだが。

 「これじゃないよなぁ」

 「これとか、言うではない。」

 「人形が喋った!?」
 
 最近の人形は良く出来てるなぁ。どんな仕組みになってるの?プログラムか?
 UFOキャッチャー侮れんな。一回500円の景品にしては。遣ったのは万以上だが。

 「凄げぇ、これ凄げぇよ」
 「中身はどうなってんだ?」

 首と胴の部分をもって首を捻って抜こうとしたら。
 
 「い、痛い、痛い。」
 「引っ張らないでぇ~」
 「モゲちゃう、大事な部分が。」

 大事な部分がぁ~と聞こえていた声が小さくなって来た。

 「バッテリー切れ!?」

 「しまった、使い過ぎか!」

 充電はコンセントで良いかな?差し込む穴が無いんだけど。
 鼻の穴かお尻だったら鼻だよね?コンセントがちょうど入る位の大きさだし。

 ちょっと狭そうだけど無理やり挿入てみたら。

 「い、痛い、痛いわ!」

 「や、やめて!乱暴にするなあ!」

 「カチッと」

 挿入ってるから根元までしっかりと。
 流石は物作り大国日本!人形如きにもこんな技術を使ってるとは、これは世界に誇れる技だよね。
 
 なんの予定もない休日だったけど日本の技術は凄いなと嬉しい気持ちになった。
 
 「あっ!まさか。」

 慌てて人形を隅々まで見回して見た。

 「made In  Chinaとは書かれてない。」

 「書いてないって事は日本製?」

 ま、少なくても中国製品ではなさそうで安心した。喜んどいて中国製品だったらガッカリするとこだったよ。

 「まだ技術は負けてないな。」

 安心したら腹が減ってきたな。ラーメンでも食いに行くかな。
 
 「ガサっ」
 「ガサガサ」

 「なんの音?ゴキか?」

 「ぬ、抜けんぞ」

 さっきの人形が鼻からコンセントを抜こうとジタバタしていた。

 「音声だけじゃなく動くのか。」

 アイボは小型化成功したんだな。開発者は凄いなと。でもね、見た目これは無いわ。愛嬌というか可愛いらしさが全く無いから。

 売る気が欠けてるね。見た目は大事な要素です。漫画や小説だってカバーの絵で買ったりするんだから。
 
 可愛いキャラクターにすれば高く売れるよ。声も可愛いくしてセクシー系と萌え系で複数体のラインナップならオタク層に受けるはず。
 数量限定にすればプレミアム感が出て更に高く売れるだろう。

 俺なら販売戦略はああする、こうすると、考えてたら。

 「ワシは神様じゃぞ!」
 
 どうやら神様シリーズらしい。他にもシリーズ化されてるのか。普通は可愛い系とかイケメンで揃えるはず。不細工なのは引き立て役専用っ事かな。全商品を揃えるのはマニアだけだよ。可愛いくないって理由だけで普通は買わないよ。
 
 「口も動くとはリアルだなあ。」
 
 自律型ロボットの誕生までもうすぐだね。最初はやっぱりどら焼きが好きな猫型ロボットになるのかな。
 
 「あの~、そろそろええかのぅ」

 「其方が色々妄想しとる世界についてじゃが。」

 なんか言ってきたな。妄想しとるとは?
凄いプログラムだ、機械がこっちに話しを振ってきたよ。
 
 「天才か!やっぱり居るんだな。」

 こんな風に会話が出来るプログラムを組めるとは凄い奴が居るな。惜しいのは外見がもっと世間一般に受けが良いのにしないと売れないよ?
 世間知らずの研究バカなんだろうな。
 
 

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