異世界に来たんだから自分の欲望に忠実に生きる!

修ですが

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54話

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 女性の生着替えを横でジッと観ている。
 「恥ずかしい……見ないで」

 恥じらう女性は良い物だ、恥ずかしそうな顔が似合う女性に限るが。
 つまり、美人はどんな仕草も似合う。
 
 着替えを眺めるのも良いが滅多にない機会だとギルドの中を物色する。
 
 マジックバックはここでも威力を発揮する。
 手当たり次第に椅子や机などをポーチに仕舞う、どんどん部屋の中が片付いていく、目の前にある大きな本棚も手に触れるだけで目の前から消えて無くなる。

 「あ、床下収納?」
 本棚を退かしたら古ぼけた取っ手付の床下収納が現れた。
 俺は力任せに収納扉を開けた。
 「クンクン?」

 中から獣臭がし『気配察知』に反応がある。
 「何かいるな?」
 
 俺は扉を閉めて1度受付嬢の元に戻り話しを聞いて貰う。

 「本棚退かしたら床下に降りる扉を見つけたんだけど、何処に通じてるの?」

 受付嬢は、は?と呆けた顔をし一緒に見にいく。
 「私も……初めて識りました。」
 嘘をついてるようには見えない、が女性は皆さん女優だから演技してませんよね?

 気になるの反応が1つではない処だ。脱出路は下水道から逃げる積もりだが、受付嬢すら知らない地下通路なら確実に逃げれる。
 
 獣の反応があるのだから何処かに通じてるのは確実だ。
 確実だが、暗闇の中受付嬢を連れて対処出来る自信はない。
 俺は別の使い道を取る。受付カウンターに転がって居る冒険者の死体を地下へ投げ入れた。扉を開け放ちそこに死体を転がす。
 次期に突入部隊が現れる、彼等にはこの通路から逃げたと思わせたい。

 受付カウンターの血糊は拭き取っておいて受付嬢と共に下水道に向かう。

 「マジックバックって凄いな!他にもあるの?」
 歩きながら俺は話し掛ける。

 「はい、此方の鞄が容量が最大だと聞いています。」

 見た目は只のショルダーバッグ。
 「信じられない程の大きな物まで収納出来るそうです。」

 受付嬢もギルドの職員からの股聞きなので見たことはないそうだ。
 俺はショルダーバッグを掛けて中にポーチを仕舞う。

 俺は下水道への入口まで着いてから再度受付嬢に聞く。

 「本当に行くか?もう戻れないぞ!」

 「だ、大丈夫です。ワクワクしてます。」

 俺は下水道への入口を開き中に入る。中から閂を掛けて容易には開かないように工夫もした。
 「!!!!」

 『気配察知』反応が更に大きくなる。入口をどんどんと壊す音が聞こえ出した。

 謎の入口にも変化が起きた、死体に近付いて来る反応に大きな個体が混じる。小さい反応はゴブリン程度だが、大きな反応はオークよりもデカい。

 何だろうな、気になるが見に行く事は出来ない。魔物なら冒険者達に任せよう。
 反応は引っ切り無しに出だす。もう数え切れない。大軍だ。ここで隠れてても大丈夫か心配になる。

 「ドン!」
 扉が壊される音が響き冒険者達が雪崩れ込んで来た。足音だけでも音が響き地震のように建物が震える。
 「何処だ!いないぞ!」
 「おい!こっちに血の後があるぞ」
 「こっちだ!」
 「こっちに2人倒れている!」

 下水道の入口付近で身を隠している俺達にも声がハッキリ聞こえてくる。
 「ここに居ても、大丈夫なんですか?」

 受付嬢は心配そうに俺の顔を見る。
 「さっきまでは俺も心配だったが今は寧ろ安全になったと思ってるよ。」

 受付嬢はまた呆けた顔になる。
 受付嬢は俺を楽しませる事が得意なようだ。

 「あの謎の入口に獣の反応がある。それも数え切れない位の反応が。」

 もう間もなく冒険者達と戦いが始まる。

 音声だけではツマラナイなと思うが俺達の安全の為には仕方がない。

 「クモだ!デカいクモがぁ!」
 「魔物居るぞ!」
 「戦闘準備!」
 「各個に攻撃開始!!」

 狭い部屋の中で魔物との戦闘が始まったようだ。
 「クモの魔物ってどんな奴なの?」

 受付嬢にギルドに来る討伐依頼でクモの魔物があるのか訊ねる。
 「たまに、有ります。が難易度が高い魔物なので指名依頼が殆どです。」
 中級以下では対処出来ないらしい。
 その魔物が大軍で現れたのだ、苦戦は必至だ。

 「部屋から出すな!」
 「ここで食い止めるぞ!」

 激しい戦闘らしいがそろそろ行こうと受付嬢の手を握り歩きだす。

 歩き出した理由はこの街ヤバイと思ったからだ、冒険者達の反応はどんどん消えて行くがクモの魔物の反応は一切消えないし後から後から後続が現れる。減らない処か増えている。

 当初のイメージは魔物との戦闘による混乱で街から抜け出せると考えていた。勿論、多少の戦闘はあるだろう位だが。

 今はもう状況が違う。冒険者達と魔物では戦力が違い過ぎる。
 個の力も数でも魔物が冒険者達を圧倒し始めていた、逃げられなくなる。

 受付嬢の手を握り出口を目指し走った。

 ハアハアと荒い息遣いの受付嬢。
 死が間近に迫って来ていると言うのに俺のモノは反応した。
 「ハアハア、如何しました?」
 荒い息を吐きながら受付嬢は聞いてきた。

 勃起して走り辛いとは言えない。
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