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56話 優先するのは貴族の命
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その後は食料品を店ごと収納してから受付嬢の元に戻った。
「悪い、待たせたな。」
受付嬢に街の様子を話したが今は魔物の攻撃が激しい事を伝えここでもう暫く待機する事にする。
「街から出て何処に行きますか?」
受付嬢は楽しそうに聞いてきた。
街の惨状を話したのに、何故楽しそうに話せるのだろう?自分には関係ないと?出て行く積もりだったからどうでも良い?
ま、俺もそうなんだけど。
「俺が見張ってるから少し眠ったら?」
エミリオに眠るように促す。
「少しだけ眠りますね。」
ベットに向かう受付嬢を見送り外の様子を眺める。
あのクモの魔物達は何処から来たのか?あの謎の扉は何処に繋がっているのか、気になるのは仕方ないけど。
「俺が発見しなければ……」
『気配察知』には反応があった。有ったが中に死体を投げ捨て誘き寄せたのも事実。
投げ捨てたのは冒険者達と戦わせる為。戦闘のドサクサに紛れて逃げる積もりだった。
「冒険者弱いなあ。」
あんな一方的にヤラレるとは思ってなかった。街には死体が溢れていた。
他にも気付いた事がある。
「街には兵士が居ないのか?」
冒険者達と兵士達の区別がつかない。兵士達は装備が統一されてると思うが死体の装備はバラバラだった。
ではこの街には兵士が居ない?こんな大きな街に?
治安維持は誰がやっているのか、初めから冒険者達に委託されているなら兵士は居ないのかも。しかし冒険者達は街で活動するよりも野外活動の方が主であるはず。
高ランク冒険者が出払ってる時に纏まった戦力が無ければ盗賊などのアウトロー達に狙われるんじゃ無いだろうか。
解らないな、受付嬢が起きたら聞いてみよう。まさか、市民を犠牲にして自分達だけ先に逃げたって事はないよな。
ないとは思う、冒険者ではなく兵士になる位だから愛国心や郷土愛は強いはず。
俺なら?俺は大事な者を連れて逃げる。他人よりは自分。次に大事なのは家族と親しい人達。赤の他人の事は知らないよ。
口には出さないだけのモラルはある。
基本的には俺さえ良ければ他は知らないが俺の性格だ、非難されても治らない。
絶対安全な時は気まぐれで助ける事はあるが対価は要求する。気まぐれが起きる対象は美形限定なのは男としては当然だろう。
お年寄りは助けないのか?
もう充分生きたでしょ!
子供は助けないのか?
子育ては苦手だか、子作りは得意だ。
直ぐに補充出来る。
男は助けないのか?
助けない!
徹底しなければ!厄介事に巻き込まれるのはゴメンだ。
美形絡みの厄介事はある意味クエストと同じだろう、解決出来れば旨味がある。
それ以外の厄介事は厄介事でしかない。
避けて通るのは当たり前、当然の選択だ。
二択?三択??いえいえ、一托です。答えは1つしかないからです。
俺は正解を間違えない自信がある!
♢ ♢ ♢
「なんだか、良く眠れませんでした。」
受付嬢が起きてきた。
こんな状況でグッスリ眠れたらキモが太過ぎだろう、外からは悲鳴が引っ切り無しに聞こえてくる状況なのだから。
「体力は戻った気がします。」
そうか、眠った甲斐があったね。
本当は全く眠れなかったに違いないのに気を遣い過ぎだ。
同じ台詞を男や年寄りに言われたらどう思う?
気を遣い過ぎだと思うか?思わない!
貴重な休憩時間を無駄にしやがって!お前には仮眠休憩はもうやらん!と思うのは俺が狭量だからだろうか?
「教えてくれ!この街には兵士が居るのか?」
先ほど疑問に思った事をエミリオに告げる。
「……多分ですが……」
受付嬢は言いにくそうに答える。
「貴族様の……警護が優先……。」
兵士は居るらしい、大きな街だから他の街よりも数も質も上だと受付嬢は言い切る。
では街を守らないのか?それは街の安全よりも貴族の安全が優先されるからだ。
市民達は税金を貴族に納めてるはずだ、この街で生活してるのだから。市民からしてみれば税金を納めてるのだから助けを求めるのは当然の権利ではないのか?
「残念ながら貴族達にその考えはありません。貴族は貴族優先なんです。」
兵士達には貴族を反発する力がありません、報復を恐れています。
なるほど、兵士達の気持ちは解る気がした。
気持ちの上では市民を守りたいが貴族を優先しなければならないと。
俺は会社員時代の事を思い出した。
お客様を第一に考えて仕事をしろ!と言う上司の言葉。当然の考えだ。
実際はお客様の方を見ずに上司の方を見て仕事をしていた。
なぜか?それはお客様よりも上司の方が重要だからだ!
この場合も同じだ市民(お客様)貴族(上司)建前は市民(お客様)を助けたい。
本音は貴族(上司)を助けなければ自分の身が危うい。
貴族(上司)を敵に回して自分に得がないからだ。
誰もが本当にしなければいけない事を解っているはず。だが我が身こそが大事なのだ。
嫌な事を思い出した。
異世界に住む人達も日本人と何ら変わりがない。
ああ、面倒くさい。
俺だけは自分に正直に生きよう。
「悪い、待たせたな。」
受付嬢に街の様子を話したが今は魔物の攻撃が激しい事を伝えここでもう暫く待機する事にする。
「街から出て何処に行きますか?」
受付嬢は楽しそうに聞いてきた。
街の惨状を話したのに、何故楽しそうに話せるのだろう?自分には関係ないと?出て行く積もりだったからどうでも良い?
ま、俺もそうなんだけど。
「俺が見張ってるから少し眠ったら?」
エミリオに眠るように促す。
「少しだけ眠りますね。」
ベットに向かう受付嬢を見送り外の様子を眺める。
あのクモの魔物達は何処から来たのか?あの謎の扉は何処に繋がっているのか、気になるのは仕方ないけど。
「俺が発見しなければ……」
『気配察知』には反応があった。有ったが中に死体を投げ捨て誘き寄せたのも事実。
投げ捨てたのは冒険者達と戦わせる為。戦闘のドサクサに紛れて逃げる積もりだった。
「冒険者弱いなあ。」
あんな一方的にヤラレるとは思ってなかった。街には死体が溢れていた。
他にも気付いた事がある。
「街には兵士が居ないのか?」
冒険者達と兵士達の区別がつかない。兵士達は装備が統一されてると思うが死体の装備はバラバラだった。
ではこの街には兵士が居ない?こんな大きな街に?
治安維持は誰がやっているのか、初めから冒険者達に委託されているなら兵士は居ないのかも。しかし冒険者達は街で活動するよりも野外活動の方が主であるはず。
高ランク冒険者が出払ってる時に纏まった戦力が無ければ盗賊などのアウトロー達に狙われるんじゃ無いだろうか。
解らないな、受付嬢が起きたら聞いてみよう。まさか、市民を犠牲にして自分達だけ先に逃げたって事はないよな。
ないとは思う、冒険者ではなく兵士になる位だから愛国心や郷土愛は強いはず。
俺なら?俺は大事な者を連れて逃げる。他人よりは自分。次に大事なのは家族と親しい人達。赤の他人の事は知らないよ。
口には出さないだけのモラルはある。
基本的には俺さえ良ければ他は知らないが俺の性格だ、非難されても治らない。
絶対安全な時は気まぐれで助ける事はあるが対価は要求する。気まぐれが起きる対象は美形限定なのは男としては当然だろう。
お年寄りは助けないのか?
もう充分生きたでしょ!
子供は助けないのか?
子育ては苦手だか、子作りは得意だ。
直ぐに補充出来る。
男は助けないのか?
助けない!
徹底しなければ!厄介事に巻き込まれるのはゴメンだ。
美形絡みの厄介事はある意味クエストと同じだろう、解決出来れば旨味がある。
それ以外の厄介事は厄介事でしかない。
避けて通るのは当たり前、当然の選択だ。
二択?三択??いえいえ、一托です。答えは1つしかないからです。
俺は正解を間違えない自信がある!
♢ ♢ ♢
「なんだか、良く眠れませんでした。」
受付嬢が起きてきた。
こんな状況でグッスリ眠れたらキモが太過ぎだろう、外からは悲鳴が引っ切り無しに聞こえてくる状況なのだから。
「体力は戻った気がします。」
そうか、眠った甲斐があったね。
本当は全く眠れなかったに違いないのに気を遣い過ぎだ。
同じ台詞を男や年寄りに言われたらどう思う?
気を遣い過ぎだと思うか?思わない!
貴重な休憩時間を無駄にしやがって!お前には仮眠休憩はもうやらん!と思うのは俺が狭量だからだろうか?
「教えてくれ!この街には兵士が居るのか?」
先ほど疑問に思った事をエミリオに告げる。
「……多分ですが……」
受付嬢は言いにくそうに答える。
「貴族様の……警護が優先……。」
兵士は居るらしい、大きな街だから他の街よりも数も質も上だと受付嬢は言い切る。
では街を守らないのか?それは街の安全よりも貴族の安全が優先されるからだ。
市民達は税金を貴族に納めてるはずだ、この街で生活してるのだから。市民からしてみれば税金を納めてるのだから助けを求めるのは当然の権利ではないのか?
「残念ながら貴族達にその考えはありません。貴族は貴族優先なんです。」
兵士達には貴族を反発する力がありません、報復を恐れています。
なるほど、兵士達の気持ちは解る気がした。
気持ちの上では市民を守りたいが貴族を優先しなければならないと。
俺は会社員時代の事を思い出した。
お客様を第一に考えて仕事をしろ!と言う上司の言葉。当然の考えだ。
実際はお客様の方を見ずに上司の方を見て仕事をしていた。
なぜか?それはお客様よりも上司の方が重要だからだ!
この場合も同じだ市民(お客様)貴族(上司)建前は市民(お客様)を助けたい。
本音は貴族(上司)を助けなければ自分の身が危うい。
貴族(上司)を敵に回して自分に得がないからだ。
誰もが本当にしなければいけない事を解っているはず。だが我が身こそが大事なのだ。
嫌な事を思い出した。
異世界に住む人達も日本人と何ら変わりがない。
ああ、面倒くさい。
俺だけは自分に正直に生きよう。
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