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113話 ジャムのおばあさん
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「全部ってお前……」
リトがハの字に眉を下げ、小さななおばあさんが丸い口を開けて快活に笑った。
「そりゃあんた、腹薬の世話になっちまうねえ。悪いこと言わない、二個までだ。なに、気に入ったらまた買いに来とくれ」
そう言って下の方から大きなカゴを取り出し、ドンとカウンターに置いた。
「さ、坊やは好きなモンがあるかい? 好きな果物から選ぶのが簡単だろ」
なるほど、カゴの中には様々なドライフルーツの瓶が並んでいる。きっとジャムに使った果物たちなのだろう。ただ、どれも乾燥してしまうと同じようにみえる。
「この黄色いジャムはリットとモルト、こっちは――」
ジャムは、どうやら一種類のものもあれば、数種類の果物が入っているものもあるらしい。
それなら、色々入っている方が美味しいような気がする。
「ピィ!」
真剣に説明を聞いていると、突如高い声が耳元で響いて思わず頭に手をやった。
ペンタ、普段は大人しくしているのに、人前で鳴くなんて。
触れた手を、小さな手がきゅっと掴んだのが分かる。
「ぺんた、しじゅかに。大人ちくね」
そう嗜めたのに、私の手を伝ってするする下りてきたもので大慌てだ。
「ない! りゅー、手々何もない!」
ぎゅっと両手を背中に回し、しっかりと首を振る。どうしよう、ペンタは珍しいと言っていた。
もし、ペンタが取り上げられてしまったら……。
とくとく心臓の音を響かせている私の気も知らず、せっかく隠したペンタは肩まで登ってきてしまった。
「おや、おやおや……」
そろり、見上げたおばあさんは、目を丸くしてこちらを見ている。
どうしよう、見つかってしまった。リト、どうしよう。
わからなくなった私は、くるりと後ろを向いてリトの腹に縋りついた。
「まあ、どうしたね? 恥ずかしかったかい? 珍しいねえ、ジェムスカラベなんて。いいもの見せてもらったよ」
思いの外穏やかな声に、そっと顔を上げてリトを見上げた。
「ああ、こいつは盗られるんじゃねえかって気にしてんだよ。あんた、ジェムスカラベについて知ってるのか?」
ぽん、と頭に置かれた手が、大丈夫だと言った気がする。
「なるほどねえ。そりゃ賢いことだ、偉い偉い。この婆はジェムスカラベが欲しくないからね、大丈夫さ。何せ、私の方が先にあの世だからねえ、手に入れたって可哀想じゃないか」
「ぺんた、長生き?」
ゆっくり振り返ると、おばあさんは何ら変わらない顔で笑っている。
「そうさ、そのチビ助は結構な長生きで、大きくなるはずさね。私も、そりゃもうえらく昔に聞いたっきりだけども」
「なんと! 年かさの賢き女よ、では、我についても知っておるのではないか?」
びょん、と飛び出してきたファエルに、おばあさんはのけ反って驚いた。
「び、びっくりするだろ……婆の息の根を止める気かい。精霊の類いかね? カエルの精霊なんて聞いたことないけども」
期待に瞳を輝かせていたファエルが、途端に項垂れてポケットに戻って行った。
「なぜに……もしや我、超絶貴重生物になっているのでは? 我を売るだけで豪邸が建つような……」
そうかもしれないけれど、見た目はカエルだから、欲しがる人はいるのだろうか。
「ピイッ!」
私の奮闘を知るはずもないペンタは、しきりと私の頬をつついて何かを催促している。
ああ、もしかして。
「欲しいのかね、よく分かるもんだ。お前さんが欲しいのは、これだろ」
おばあさんが瓶の中からひとつ選び出して、コトリとカウンターへ置いた。そして、ドライフルーツの瓶から小さな何かを取り出して、こちらへ差し向けた。
何だろうと伸ばした手を駆け下り、私より先にペンタが受け取ってしまう。
「あっ……ぺんた、食べただめ!」
そう言われることが分かっていたように、受け取った何かを素早く口の中へ詰め、ペンタは何食わぬ顔で肩まで戻ってくる。
「いいよ、その子にあげるよ。レッドジェムだからね」
やっぱり。レッドジェムに関しては、本当に鼻が利くというのか、何か感じとっているのだろうか。
「これ、れっとじぇむのじゃむ?」
言いにくさに舌を噛みそうになりながら見上げると、おばあさんが他のドライフルーツも取り出してみせる。
「それだけだと値段がね。ほら、レッドベリーやビスカの花なんかがメインだよ」
小瓶の中身は、びっくりするくらい綺麗な赤。うっとり眺めていると、リトがそれともう一つを適当に選んでしまった。
「あと、こいつ用にレッドジェムのドライがあるならもらえるか? もし、種があればそれも。話が逸れたが、こいつの情報は少なくてな、知ってることがあれば教えてくれるか?」
はいはい、と戸棚を開けながら、おばあさんは小首を傾げた。
「私も大して知らないねえ。ただ、私が子どもの頃は、もう少し市場に出回っていたもんだけどね。坊や、安心おしよ、今その子を見ても、ジェムスカラベなんて分かる人はいやしないから。可愛いネズミだな、と思うくらいさね。むしろ、兄さんはよく分かったね?」
「ああ……俺は、まあ」
リトは、この人よりもずっと年上だから。
曖昧に笑うリトは、きっとジェムスカラベが出回っていた時期を知っているんだろうな。
「一度だけ、見たことがあってねぇ。もう少し大きかったと思ったけども、私が小さかったのかね」
おばあさんは、私を見て、自分の手を見て、目を細めて笑った。
惜しむような、満足するような、不思議な笑み。
「じゃあ、これを切らしたらまた来る」
「ああ、レッドジェムもあれば仕入れておくよ。買ってくれんだろ?」
「もちろん。助かる」
リトが私を抱き上げ、私は肩にいたペンタを胸元に抱えた。まだもぐもぐしている忙しない振動が、遠慮なく身体を預ける腕に響いてくる。
「思わぬ収穫だな。この町にいる間、レッドジェムを蓄えておけそうだ。お前も、ペンタのことを聞けていいんじゃねえか?」
あの店は好きだ。おばあさんが動いているのを見るのも、好きだ。
こくり、頷いて店を振り返った。
色あせた看板は、もう店の名前を読み取ることも難しい。
識字率の高くない世界で、あまり店名が重要視されないせいもあるのだろう。
随分古くからある店。もっと古くから生きている、おばあさん。
ここは、昔どんな風であったのだろう。
リトは、昔を懐かしむことができるんだろうか。
海を、磯の香りを懐かしいと言っていた。
……そうか、町は変わっても、匂いは変わらない。
私は、そっと腕の中のふわふわに顔を寄せた。
レッドジェムの甘い匂いと、温かくて、よくわからない香ばしいような匂い。
ペンタが、迷惑そうにピッと鳴いて定位置まで登っていく。
ペンタの匂いは、変わらないだろうか。大きくなると、変わっていくのだろうか。
「りと、りゅーどんなによい?」
「は? なんだよ藪から棒に。別に、普通だぞ、いつも通りだ」
そうではないと首を振って、垂れた髪を引いて顔を引き寄せる。
「りゅーのによい、どんなか、教えて」
されるがままに顔を寄せたリトが、私を持ち上げて胸元に顔を埋め、すうっと深呼吸した。
「これでいいのか? どんなって……普通じゃねえ? なんつうの、甘いっつうか……子どもの匂いがするぞ」
まさか、子どもの匂いがあるとは思わなかった。てっきり、私自身の匂いがあると思ったのに。
「こどもの? りとは、大人のによい?」
ならば、当然リトは大人の匂いだ。その首元へ顔を埋めようとしたところで、思い切り引き剥がされた。
「馬鹿、ヤメロ。お前みたいに良い匂いじゃねえよ! オッサンの匂いだぞ?!」
「りと、くさい?」
「臭くねえわ! ……じゃなくてな?! いや、そうじゃねえこともねえっつうか……」
何をそんなに慌てているのか、サッパリ分からない。
まあいい、リトの香りくらいいつでも確かめられる。
「りゅー、良いによい?」
「そうだな――っつうのも何か、変だけどよ。柔らかい命の匂いがする」
「りゅー、大きくなったら大人のによい?」
言った途端、リトが顔を顰めた。
「そう……だな。うわ、あんま考えたくねえな。なんか、うん……こうしてんのも、きっとお前にとっちゃ消したい過去になるだろうよ」
リトは、目を細めて笑った。
惜しむように、満足するように。
私の顔を見つめて、不思議な顔で笑ったのだった。
---------------
もふしらの方ですが、明日10/14のみ、コミカライズ版が無料で全話読めるそうですよ?!
ピッコマさんにて……お見逃しなく!!
リトがハの字に眉を下げ、小さななおばあさんが丸い口を開けて快活に笑った。
「そりゃあんた、腹薬の世話になっちまうねえ。悪いこと言わない、二個までだ。なに、気に入ったらまた買いに来とくれ」
そう言って下の方から大きなカゴを取り出し、ドンとカウンターに置いた。
「さ、坊やは好きなモンがあるかい? 好きな果物から選ぶのが簡単だろ」
なるほど、カゴの中には様々なドライフルーツの瓶が並んでいる。きっとジャムに使った果物たちなのだろう。ただ、どれも乾燥してしまうと同じようにみえる。
「この黄色いジャムはリットとモルト、こっちは――」
ジャムは、どうやら一種類のものもあれば、数種類の果物が入っているものもあるらしい。
それなら、色々入っている方が美味しいような気がする。
「ピィ!」
真剣に説明を聞いていると、突如高い声が耳元で響いて思わず頭に手をやった。
ペンタ、普段は大人しくしているのに、人前で鳴くなんて。
触れた手を、小さな手がきゅっと掴んだのが分かる。
「ぺんた、しじゅかに。大人ちくね」
そう嗜めたのに、私の手を伝ってするする下りてきたもので大慌てだ。
「ない! りゅー、手々何もない!」
ぎゅっと両手を背中に回し、しっかりと首を振る。どうしよう、ペンタは珍しいと言っていた。
もし、ペンタが取り上げられてしまったら……。
とくとく心臓の音を響かせている私の気も知らず、せっかく隠したペンタは肩まで登ってきてしまった。
「おや、おやおや……」
そろり、見上げたおばあさんは、目を丸くしてこちらを見ている。
どうしよう、見つかってしまった。リト、どうしよう。
わからなくなった私は、くるりと後ろを向いてリトの腹に縋りついた。
「まあ、どうしたね? 恥ずかしかったかい? 珍しいねえ、ジェムスカラベなんて。いいもの見せてもらったよ」
思いの外穏やかな声に、そっと顔を上げてリトを見上げた。
「ああ、こいつは盗られるんじゃねえかって気にしてんだよ。あんた、ジェムスカラベについて知ってるのか?」
ぽん、と頭に置かれた手が、大丈夫だと言った気がする。
「なるほどねえ。そりゃ賢いことだ、偉い偉い。この婆はジェムスカラベが欲しくないからね、大丈夫さ。何せ、私の方が先にあの世だからねえ、手に入れたって可哀想じゃないか」
「ぺんた、長生き?」
ゆっくり振り返ると、おばあさんは何ら変わらない顔で笑っている。
「そうさ、そのチビ助は結構な長生きで、大きくなるはずさね。私も、そりゃもうえらく昔に聞いたっきりだけども」
「なんと! 年かさの賢き女よ、では、我についても知っておるのではないか?」
びょん、と飛び出してきたファエルに、おばあさんはのけ反って驚いた。
「び、びっくりするだろ……婆の息の根を止める気かい。精霊の類いかね? カエルの精霊なんて聞いたことないけども」
期待に瞳を輝かせていたファエルが、途端に項垂れてポケットに戻って行った。
「なぜに……もしや我、超絶貴重生物になっているのでは? 我を売るだけで豪邸が建つような……」
そうかもしれないけれど、見た目はカエルだから、欲しがる人はいるのだろうか。
「ピイッ!」
私の奮闘を知るはずもないペンタは、しきりと私の頬をつついて何かを催促している。
ああ、もしかして。
「欲しいのかね、よく分かるもんだ。お前さんが欲しいのは、これだろ」
おばあさんが瓶の中からひとつ選び出して、コトリとカウンターへ置いた。そして、ドライフルーツの瓶から小さな何かを取り出して、こちらへ差し向けた。
何だろうと伸ばした手を駆け下り、私より先にペンタが受け取ってしまう。
「あっ……ぺんた、食べただめ!」
そう言われることが分かっていたように、受け取った何かを素早く口の中へ詰め、ペンタは何食わぬ顔で肩まで戻ってくる。
「いいよ、その子にあげるよ。レッドジェムだからね」
やっぱり。レッドジェムに関しては、本当に鼻が利くというのか、何か感じとっているのだろうか。
「これ、れっとじぇむのじゃむ?」
言いにくさに舌を噛みそうになりながら見上げると、おばあさんが他のドライフルーツも取り出してみせる。
「それだけだと値段がね。ほら、レッドベリーやビスカの花なんかがメインだよ」
小瓶の中身は、びっくりするくらい綺麗な赤。うっとり眺めていると、リトがそれともう一つを適当に選んでしまった。
「あと、こいつ用にレッドジェムのドライがあるならもらえるか? もし、種があればそれも。話が逸れたが、こいつの情報は少なくてな、知ってることがあれば教えてくれるか?」
はいはい、と戸棚を開けながら、おばあさんは小首を傾げた。
「私も大して知らないねえ。ただ、私が子どもの頃は、もう少し市場に出回っていたもんだけどね。坊や、安心おしよ、今その子を見ても、ジェムスカラベなんて分かる人はいやしないから。可愛いネズミだな、と思うくらいさね。むしろ、兄さんはよく分かったね?」
「ああ……俺は、まあ」
リトは、この人よりもずっと年上だから。
曖昧に笑うリトは、きっとジェムスカラベが出回っていた時期を知っているんだろうな。
「一度だけ、見たことがあってねぇ。もう少し大きかったと思ったけども、私が小さかったのかね」
おばあさんは、私を見て、自分の手を見て、目を細めて笑った。
惜しむような、満足するような、不思議な笑み。
「じゃあ、これを切らしたらまた来る」
「ああ、レッドジェムもあれば仕入れておくよ。買ってくれんだろ?」
「もちろん。助かる」
リトが私を抱き上げ、私は肩にいたペンタを胸元に抱えた。まだもぐもぐしている忙しない振動が、遠慮なく身体を預ける腕に響いてくる。
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こくり、頷いて店を振り返った。
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ここは、昔どんな風であったのだろう。
リトは、昔を懐かしむことができるんだろうか。
海を、磯の香りを懐かしいと言っていた。
……そうか、町は変わっても、匂いは変わらない。
私は、そっと腕の中のふわふわに顔を寄せた。
レッドジェムの甘い匂いと、温かくて、よくわからない香ばしいような匂い。
ペンタが、迷惑そうにピッと鳴いて定位置まで登っていく。
ペンタの匂いは、変わらないだろうか。大きくなると、変わっていくのだろうか。
「りと、りゅーどんなによい?」
「は? なんだよ藪から棒に。別に、普通だぞ、いつも通りだ」
そうではないと首を振って、垂れた髪を引いて顔を引き寄せる。
「りゅーのによい、どんなか、教えて」
されるがままに顔を寄せたリトが、私を持ち上げて胸元に顔を埋め、すうっと深呼吸した。
「これでいいのか? どんなって……普通じゃねえ? なんつうの、甘いっつうか……子どもの匂いがするぞ」
まさか、子どもの匂いがあるとは思わなかった。てっきり、私自身の匂いがあると思ったのに。
「こどもの? りとは、大人のによい?」
ならば、当然リトは大人の匂いだ。その首元へ顔を埋めようとしたところで、思い切り引き剥がされた。
「馬鹿、ヤメロ。お前みたいに良い匂いじゃねえよ! オッサンの匂いだぞ?!」
「りと、くさい?」
「臭くねえわ! ……じゃなくてな?! いや、そうじゃねえこともねえっつうか……」
何をそんなに慌てているのか、サッパリ分からない。
まあいい、リトの香りくらいいつでも確かめられる。
「りゅー、良いによい?」
「そうだな――っつうのも何か、変だけどよ。柔らかい命の匂いがする」
「りゅー、大きくなったら大人のによい?」
言った途端、リトが顔を顰めた。
「そう……だな。うわ、あんま考えたくねえな。なんか、うん……こうしてんのも、きっとお前にとっちゃ消したい過去になるだろうよ」
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