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第1章 出会い。
(登場人物)
💚浅田宗治。
祖父。浅田財団の会長。
❣️浅田百合。
祖母。ファッションデザイナー。
💚デューク・A・ヴァック。
3姉妹の父親。浅田宗一郎(日本名)。ロサンゼルス在住。ヴァック財団の後継者。ハーフ。
❣️浅田由梨江。
浅田財団の後継者。 女医。浅田女学園大学医学部教授。浅田女学園大学付属浅田病院院長。
❣️浅田優香。
17歳。浅田女学園大付属浅田女子校2年生。3姉妹の長女。
❣️浅田唯。
16歳。浅田学園大付属浅田女学園女子校1年生。ユイ・A・ヴァック(アメリカ名)。クォーター。
💚浅田浩司。
浅田学園中等部3年生。15歳 唯の弟。
❣️浅田美優。
浅田学園中等部2年生。14歳。
❣️小坂井友香。16歳。 唯の親友。
❣️宇佐見沙羅。
20歳。あさだ女子大2年生。健二の姉。
💚宇佐見健二。
17歳。浅田学園高等部2年生。野球部。
💚藤崎洋行。
大東京テレビのデレクター。
💚吉田正則。
シークレット・サービスのリーダー。
🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟
第1章 出会い、そして
浅田女学園女子校一年生の浅田唯は、部活を終え自宅に向っていた。急に雲行きが怪しくなり周囲が暗くなる。立ち止まって空を見上げる。今にも降りだして来そうな雲行きだ。自然と早足になる。ポツポツと雨が顔に当たり始め、数秒後に大粒の雨が降りだしてきた。
「きゃー 」思わず悲鳴を上げる。容赦なく大粒の雨が全身を濡らす。カバンを頭に乗せ雨を防ぐが気休めにもならない。小走りに帰りを急ぐが、ドシャブリになり軒下で雨を避けるべく身を寄せる。
「もう、最低 雨が降る何って言ってなかったのに」思わず愚痴る。
全身ずぶ濡れになり下着まで達して気持ち悪い。カバンから携帯を出し自宅にかける。
「あっ、ママ 雨に降られちゃってもうビショビショなの、もう嫌になっちゃう 。浩ちゃん戻ってる。いたら迎えに来て欲しいの。今、管野商店の軒下だから」
受話器からママの声が聞こえてくる。
「唯、浩司を迎えにやるから其処にいなさい」
「はい 待ってます。」と、答える。
20数分後、浩司が来た。
傘を差出し「唯姉。持ってきたよ」と声をかける。
「浩ちゃん有難う❗️」傘を受け取り広げる。
傘を差し、暫し様子をみる。小降りになりそうもない。意を決して歩きだす。
「唯姉、ビショビショだね。下着透けてるよ❗️」
白い半袖のブラウスが体にへばりつき素肌を浮き彫りにしている。唯は気にもせず、歩き続ける。
雨は更に強くなり、ハネ雨の跳ね返りが膝元まで届き濡らしている。雨音に混ざって足音が聞こえてくる。気になり振り返る。高校生がカバンを頭に被せ走ってくる。
大きな水溜まりを避け左側に寄る。後ろから足音が近づいてくる。走ってきた高校生が其の水溜まりに左足が踏み込み、水飛沫が飛び散り唯のスカートにかかった。
「キャー!」唯は悲鳴を上げ体をくねらせスカートを見る。
悲鳴に驚いた高校生は立ち止まり振り返る。
傘を差して立ちすくんで女子高生を見つめて「御免❗️」と言葉をかけ、頭を下げる。
唯は、自然と傘を差出し其の高校生を傘にいれる。
「大丈夫よ❗️もうビショビショだし、気にしないで」 唯は其の高校生を見つめる。瞬時心が揺れる。
高校生は爽やか笑顔で、先を急いでいたので迂闊な事をして申し訳なかった。と再び頭を下げる。
高校生の視線が瞬時唯の胸元に動く。唯は気が付きカバンを持った左手を自分の胸を隠しチョッピリ頬を染める。
高校生は慌てて視線を反らし「御免」と囁く。
唯は頭を振り羞かしげに、うん、と呟く。
気を取り直し「私の傘をお持ちになって、弟と帰りますから」
振り返って、「浩ちゃん❗️」と呼び掛ける。
「あっ、宇佐見先輩❗️」
「えっ❗️」と唯。弟を見つめる。
「野球部の先輩で、宇佐見さんはエースピッチャーしてるんだ」と説明する。
唯は、「まあっ、そうなの」と、瞳を輝かせ微笑む。宇佐見を見つめて、「初めまして、浩司の姉の唯です。弟がお世話になってるようで有難うございます」と、にっこりと微笑む。
宇佐見は、唯の天使のような微笑み心が高鳴り照れ臭そうに頬を染める。
噂で浩司の姉さんは美人だと聞いてたけど 、それ以上は口に出せなかった。
慌てて、「宇佐見健二です。浩司君は有望な選手です。我が高校に来てくれないかな❗️」
「先輩、勿論其のつもりです」
「良かった。楽しみに待ってるよ」
「では高校に進学したら弟を宜しくお願いします」と、軽く頭を下げる。「あっ、そうだわ。自宅はすぐ其処ですから雨宿りに寄って行って下さらない」弟が信頼している先輩と言うことで警戒感が無くなる。
「有難う、でもこんなに濡れてるから迷惑をかける。家も直ぐ近くだから」と、断った。
「遠慮なさらないで」とカバンを弟に持たせ宇佐見の腕を取る。
強引な唯の誘いに断れ切れずに受け入れる。
数分後、玄関前に着く。 傘を萎めドアを開く。唯は、「健一さんどうぞ」誘い入れる。ママ 大声で呼び掛ける。
バスタオルを持って出てくる。三人を見て、「まあっ、三人ともそんなに濡れちゃって、風引くわよ バスタオルを唯に渡してから、少しお待ちになっててね」と言って引き返してゆく。唯は顔を拭いてから、髪を拭いてゆく。
母が戻ってきて、何も言わすにバスタオルを浩司と宇佐見に渡す。
「ママ ❗️浩ちゃん中学生の時お世話になった野球部の先輩の宇佐見健二さんよ。傘持ってなかったので雨宿りにお誘いしたの❗️」と急いで説明する。
「そう」と答え、「唯は二階のシャワー室で着替えなさい 宇佐見さんは一階のバスルームで着替えてね。パパのだけど下着とパジャマを用意してありますから着替えて下さいね。選択して乾燥する迄着てなさい。浩司も一緒で良いわね」
「うん。」と答える。
宇佐見は丁寧に頭を下げ、「宇佐見健二です。お世話になります」と挨拶してついて行く。
「唯、着替えてから応接室に来なさい!」
「はい、ママ❗️」 と言って二階に上がってゆく。シャワールームで全裸なりシャワーを浴びる。体を拭いて自分の部屋に戻った。下着を穿いて鏡の前に腰を降ろし髪をとかし始める。普段あまりしない化粧をし、お気に入りの洋服を着た。満足して部屋を出る。階段を降り応接室に入った。既にママと浩司と宇佐見の三人が楽しげに話していた。
唯は、ママの隣に腰を下ろし、「何を話してたの」
「唯姉のことだよ。ほらっ、あの写真の事でだよ」と指を差す。
それは唯のフィギュニアスートの写真だった。全日本で優勝した時のものである。
「えっ、でも優香お姉様には適わないわよ」と謙遜をする。事実も優香の方が有望視されているが、努力と気力で姉に実力伯仲していた。
「健二さんは甲子園を目指しているのでしょう。唯は世界大会で優勝してオリンピックに出る事なの❗️でも、 優香お姉様がいるから無理かもしれないけど」
「唯さん、俺は甲子園で優勝を目指すから競争だね」と約束を促す。健二の瞳は輝いている。
唯は健二の純粋な思いに胸を熱くする。素直に「はい❗️」と返事し、「健二さん、じゃ約束よ」と熱い思い伝える。
健二は右手を差し出して「約束だ」
唯は、「はい」と答え健二の右手を握る。
「唯姉、宇佐見先輩はエースで注目されてる選手の一人なんだ。間違いなく甲子園へ行けると思うよ」と浩司。
「まあっ、そうなの じゃ、甲子園に応援に行かなくちゃね」 と微笑む。
健二はそんな唯の微笑みに心が踊り動揺する。恋心が生まれた瞬間となった。
母が立ち上がり出て行く。浴室の乾燥機から洗濯物を取出したたみ始める。応接室に戻り、健二さん、お洗濯が終わりましたら着替え下さいね と呼び掛ける。
「はい、有難うございます」と頭を下げる。
数分後。健二が戻ってくる。深々と頭を下げ「色々と有難うございました。此れで失礼します」
「もう少し寛いでいらっしゃたら良いのに」 母は残念そうに話し掛ける。
唯は玄関で健二を見送る。其の姿は恋する乙女そのものだった。母はそんな唯の心を見抜いていた。
宇佐見健二は姉に聞いた所、浅田三姉妹はフィギュニアの世界では、将来有望視されている有名人だと知り驚く。姉に、いきなりどうしたの 急にそんな事を聞いて。と、じっと弟を見つめる。健二は姉の視線に耐えかねて、視線を反らし頬を染める。姉は見逃さなかった。
「ふーん、なるほどね。そういう事なのね」と、誘導話をする。
「そんなんじゃないよ 。」
其の反応を見て確信をもった。ニヤニヤして「唯ちゃんを好きになったのかな」と突っ込む。
健二は顔を真っ赤にし「違うよ❗️」興奮して否定する。白状したも同然な反応である、それ以上は追求せず「でも、今は野球に専念なさい」と戒める。
「解ってるよ❗️約束したから」と本音を吐く。
「どういう約束をしたの」と、問い詰める。
「唯さんはオリンピックに出ること、で、俺は甲子園で優勝する事なんだけど」
「唯ちゃんは優香ちゃんより才能があり有望しされてるから間違いなく出れる思うわよ❗️でも、健ちゃんは難しいわね。で、メルアドは交換したの」
「うん、交換して電話番号も教えてもらった」
「今日会ったばかりなのに進展が早いわね」と感心する。
「何でそんなに詳しいんだ」と、不信に思い、姉を見つめる。
「うふっ、知りたい」と、茶化す。頷くのを確認して「だって後輩だもの、知ってて当然でしょう」
「浅田女学園」興味津々で問い掛ける。
「そうよ、当然でしょう。小、中、高等部と有るのだから」小等部に入学した時から顔見知りなのよ。
「全然知らなかった」と健二。安心したような顔をする。
「じゃ、健ちゃん頑張れるね。唯ちゃんは育ちも良いし優しく思いやりある娘だから、健ちゃんには勿体ない位だわ」と、両手を広げる。
「姉さん、相変わらずきついよ 普通なら応援しても良いのに」不貞腐れる。
「でも、新たな目標が出来たから頑張れるよ」素直に答える。
姉は微笑んで、「そうね」と答える。姉は健二の事を愛していた。だから、敢えてそう話したのである。
当の健二はそんな姉の思いなど全然理解してなかった。
「で、どうなの今年のチームは、野球は詳しくないけど勝算はあるのかしら❗️」心配そうに問い掛ける。
「全力を尽くすだけさ」自信が漲っている。
まもなく地区予選が始まる。健二は、仲間達を信じていた。シード券は逃したものの実力があるチームである。地区予選を勝ち抜き、県大会に進める力を持つ。だが、健二は決して安心はしてなかった。去年の例が有るからだ。健二にとってもチームにとっても嫌な想いである。
勝てると良いわね 姉は弟を信じていたが、不安が拭いきれないでいた。顔には出さず、微笑んで、健ちゃんならやれるわよ。
「 うん、うん。大丈夫、自分とチームを信じて」と健二の肩を叩く。
「うん、解ってるよ。あっ、そうだ。姉さんに頼める」と瞳を輝かす。
「何なの、でも良いわよ 話してみて」姉は、弟の頼みなら何でも聞いてやろうと決意していた。
「唯さんの事なのだけど、大会の日程とか様子を教えて欲しいんだ」
「なんだ、そんな事なの」少々期待が外れる。「それなら自分で聞いたら。さ」素っ気なく答える。そう言ったももの本音は違っていた。
「まあっ、良いわ❗️力になってあげる」と優しく語り掛ける。
姉は浅田女学園大2年生で20歳。弟と3歳離れている。幼いときから母親代わりになって可愛がってきたのだ。両親は仕事で家に居る事が少なかったため、兄弟愛が人一倍強かった。そんな健二自信は、姉と母を二重写しにしていて、姉の言うことに逆らわなかった。
沙羅が恋人を作らないのは、弟への以上な迄の愛情からであった。
浅田唯は自室で数学の勉強をしていた。が、集中出来ない。ついつい健二への想いが膨らんでくる。そんな気持ちを押さえようとすると、胸が苦しくなってくる。押さえようがない感情として表れ心が熱くなってきた。
「あっ、このままではいけないわ」心を集中させないと、と自分に言い聞かせる。思いを断ち切ろうと決意する。
唯は、心を集中させ勉強を開始する。其の集中力はフィギュニアで培ったもの、自分をコントロールする統べは長けている。
いきなり携帯電話にメールが届く。開いて確認する。メールは親友の友香からだった。
「明日部活は休みだよね。約束どおり九時に武蔵小杉駅で待ってるね 遅れないでよ」と言う内容だった。
唯は微笑みながら、「何時も遅れるのは友香でしょう。遅れたら許さないからね 、じゃ、9時ね」と書き込み返信する。
唯は時計を見て、小走りで駅に向かう。8時50分。間に合った、ホッと溜息を洩らす。周囲を確認する。「あれっ、居ないわ。もう友香たらっ、 今日は許さないから」と考えていた。イライラしながら時計を見る。9時
1分を差している。
「お早よう唯」 とニコニコしながら近づいてくる。
「友香、何してたのよ 9時過ぎたわよ。もう 」
「えっ❗️」と自分の時計を見る。「ほらっ」と時計を唯に見せる。
「友香、時計をあわせたの もう、天然なんだから。駅の時計を見なさいよ」
「えっ❗️」駅の時計を確認して、「あっ、本当だ 御免ね唯」拝み込む。
「もう❗️」と、睨み付ける。数秒後、にっこりと微笑む。
「良いわよ、許して上げる」友香の手を取り、「さあっ行きましょう」
原宿駅を降り、竹下通りに向かって細い商店街を抜けて行く。何時もの事だが人で溢れている。前方で何やら撮影をしているようだ。
「唯、あれを見て❗️テレビの撮影かしら」と指を差す。友香は人一倍好奇心が強い。唯の手を引き近づいて行く。
唯は余り気乗りしてなかった。嫌なことまで平気で聞いてくる報道関係者は嫌いだった。
友香は人込みを掻き分け撮影現場を取り巻く人の輪に加わった。撮影はお店の紹介している。女性スタッフの一人が浅田唯を見つけ責任者に伝えた。リポータに合図を送り、早々に切り上げさせる。予定変更を紙に書いて知らせ、浅田唯にインタビューするよう伝える。
いきなりレポターが唯に近づいて行く。マイクを唯に向ける。
「浅田唯さんですね❗️」
いきなりだったので、少々戸惑い声が出ない。
「あっ、はい。浅田唯です」と答えるだけで精一杯だった。
「全日本大会優勝お目出度うございます。次はオリンピックですね。金メダルを目指して欲しいのですけど、どうなのでしょう」
落ち着いて「はい、勿論金メダルを目指していますが、かなり難しいと思います❗️」と微笑む。
「応援しています。是非とも頑張って下さい」
「有難うございます」微笑みながら頭を下げる。
「今日はどちらへお出かけなのですか」
「お友達の友香とお洋服を買いに行きます」照れ臭そうに答える。
「唯ちゃんは高校一年生ですよね」
「はい、そうですけど」
「今時の女子高生ってどんな洋服を選ぶのか興味有りますね。同行しても宜しいですか❗️」
断れずに「あっ、はい。解りました❗️」と答えてしまった。
責任者が名刺を出し「大東京テレビの藤崎洋行です。同行させて戴く事について少々打ち合せをしたいのて時間を。あちらに撮影車がありますから其処で」
車内は思ってたより広く、寛いで話を聞くことが出来た。
女子レポータが唯に質問する。
「フィギュアの他に将来の夢は有りますか⁉️」
「はい、歌手になりたかったのですが、ママに反対されたから❗️」と正直に答える。
「唯ちゃん、新企画の番組に出てみない❗️」と藤崎デレクターが打診する。
「はい❗️」うっかり返事をする。唯は頼まれると断われ無い性格をしている。そんな優しい娘なので学園でも人気がたかい。
打ち合せが終わり車外に出る。女性スタッフから指示を受け、唯と友香が手を繋いで歩き始める。人混みの中2人はゆっくりと歩いて、目的のお店に入った。スタッフ達が許可をとり打ち合せしていたようだ。二人がお店に入ると店長が近づいて来る。
「いらっしゃいませ❗️」深々と頭を下げ、「さあっどうぞ。店内を案内します❗️」
「有難うございます❗️」唯は微笑みながら会釈する。
「フィギュニアの浅田唯さんですわね。今日はどのようなお洋服をお探しですか⁉️」ニコニコして話し掛ける。
「はい。お出かけ用の洋服を2、3点購入しに来ました」と笑みを浮かべる。其の笑顔は爽やかで好感を与える。天性のスター性が備わっている。藤崎はそれを見抜いていた。
「唯さん、今日は私が御見立てさせてね。お店の宣伝にもなりますから❗️」
「はい、有難うございます。ではお願いします」
店長が見立てた洋服を五、六点店員が持ってくる。
「唯さん、サイズ測らして下さる。私がデザインしたお洋服をブレゼントしますからね❗️」
「はい!有難う御座います❗️」ペコリと頭を下げる。
選んでくれた洋服の中から一番お気に入りのを持って着替え室に入った。
友香はスタッフからの支持で、「唯、まだなの、覗いちゃうわよ❗️」
「アッ、駄目❗️もう少し待って」 と言う声が聞こえてくる。
数秒後。唯が出てくる。「キャー 唯、可愛い❗️」友香は瞳を輝かせ絶賛する。
「まあっ、可愛い❗️良く似合ってますわよ」と店長も絶賛する。
「此れを着て好きな人と出かけられば素敵よね」と、レポーター。
「そうですね❗️」と、唯。
レポーターは其れ以上追求するの止め「唯ちゃんに取って最大のライバルは誰なのでしょうか⁉️」
「姉と妹です❗️」と、即答する。
「優香さんは世界大会金メダリストで、美優ちゃんは世界ジュニア選手の金メダリストですものね❗️」
「では、3月の世界大会には3人が出場するのかしら⁉️」と、問い掛ける。
「恐らくはそうなると思います❗️」と、唯。
「唯さん❗️歌手デビューに関しては大東京テレビがプロデュースしますので、宜しいでしょうか⁉️」と、レポーターが問い掛ける。
「宜しくお願い致します❗️」微笑みながら話す。
唯は洋服3点を選んで購入する。友香も3点購入して配達して貰う事にし、手続きを済ませる。洋品店を出て、表参道を特に目的も無くぷら散歩をする。そんな2人をテレビカメラが追い掛ける。
「ネエッ、唯❗️サ店に入らない」と小坂井友香。
「そうね、じゃ、藤崎デレクターに聞いて見ます❗️」と唯。
事情を説明すると「解りました。では喫茶店は此方で探しますので、暫くお待ち下さい❗️」と、藤崎デレクター。スタッフ達が喫茶店を探しに行く。
数分後。「撮影可能な喫茶店が見つかりました❗️」と、スタッフが藤崎デレクターに報告する。
打合せを済ませ、撮影が始まる。唯と、友香は話しをしながら歩き、友香が指を指す。
「唯、あそこ喫茶店が有るわよ❗️入ろう」
「そうね❗️」と、唯。
中に入るとかなり広く、中にピアノが置いて有る。スタッフの指示で取り決めて置いた席に腰を降ろす。
喫茶店の支配人と、ウェートレスが2人の所に来てウェートレスは2人からオーダー受ける。
支配人は「浅田唯さんですね。大ファンです。サインを頂けますか❗️」と、台紙とマジックを唯に渡す。
「はい❗️」台紙とマジックを受け取りサインをする。
「有難う御座います❗️店の宣伝になります」
「ピアノが置いて有りますけど、マスターが弾くのですか⁉️」と、唯が問い掛ける。
「週に1度だけ、契約しているピアニストが来て弾きます❗️唯さん、弾きますか」と、支配人。
「はい❗️」
支配人が店内に浅田唯が来てる事を話し、ピアノを弾く事を伝える。唯がピアノを弾き始めると、喫茶店にいた客達が集まって来る。一曲弾いてから唯は、レコーディングした曲フォー・ユーを弾きながら歌った。
歌い終わると拍手が沸き上がる。唯は立ち上がり深々と一礼する。
幼少からの夢だった歌手デビューが間近に迫っていた。ママには反対されたが、大阪の祖父に頼んで承諾を得た。更に祖父は、唯の為に、ユィーズ・ユニオン・カンパニーを設立し、孫娘の唯をオーナーとして与えた。その上、3姉妹の身辺警護の為にXレディーを設立する。
渋谷に建設中の、ツィーンタワービルを唯に譲渡し、名称をツィーン・ユィーズ・タワーと命名する。
2030年4月28日。ツィーン・ユィーズ・タワー内のユィーズ音工社内のCDレコーディング室での収録が始まった。レコーディングは英語版と日本語版の4曲。其れをたったの1回でクリアする。唯は絶対音感を持つ天才歌姫で有る事が実証される。次にプロモビデオの制作が始まる。CGと特殊映像を組み合わせた幻想的な仕上がりとなる。
3姉妹幼少の頃からピアノを習い、唯は他に護身用として空手を習い、10歳の時に3段を取得。ピアノの実力も、プロ並みの腕前と其の才能は卓越していた。
レコーディングが終わり、次にプロモビデオの制作を始める。CGを駆使し、SF的且つ幻想的な映像に仕上げる。5時間後、ようやく自宅に戻った。本人は全く知らなかったのだが、唯の父親で有るデューク・浅田・ヴァックは、ロサンゼルスにユィーズ・ロス・プロダクションを設立し、ユイ・A・ヴァックとして大々的にプロデュースしていた。
浅田3姉妹と浩司は、大阪の祖父宅に遊びに来ていた。父親はロサンゼルスに在中し、母親は女医兼浅田女学園大学医学部教授であり、浅田女学園大学付属浅田病院院長で有る。多忙で自宅に戻る事は少ない。
3姉妹は実家を出て、リムジンで難波に出掛ける。後を追うように、サングラスをかけた濃紺のスーツ男等が、3台の車に乗り込んで判らない様について行く。
3姉妹は大阪駅前でリムジンから降りて、難波の地下街を当てもなくぶらぶらと探索する。
「あの喫茶店に入ろう❗️」指を指し優香に話し掛ける美優。
喫茶店でコーヒーを飲みながら唯は「近々歌手デビューする事になったので、話しておくわね❗️」と、告知する。
「唯御姉様が歌手デビューね、想像もしなかったわ❗️」と、美優。
「ママに反対されていたのに、どうして説得したの❗️」と、優香。
「お爺様に頼んだのよ❗️」と、にっこりと微笑む。
「唯はお爺様のお気に入りですものね❗️ でも、良かったわね。夢が叶うのだから」と、優香。
「私も何かしたいな❗️あっ、そうだ。唯御姉様のバックコーラス、或いはピアノ演奏とか。でも、唯御姉様見たいに歌の才能は無いし、ピアノの人並み程度だから無理よね❗️」
「美優は無理して唯の真似をしなくても良いのよ❗️美優に出来る事を目指せば」と、優香。
「そうよね❗️」意外と能天気で有る。
1時間程してから喫茶店を出る。地下街から地上に出て、扇町通りに出て扇町公園方面に向かって歩いて行く。10連休の初日で、人で溢れている。
「あっ、あのビルじゃ無いの❗️」と、指を差す唯。
美優は見上げて「かなり高いビルだね❗️」
「25階位かしら❗️」と、優香。
話をしながら歩き続ける。
「アラッ、何かしら❗️」と、優香。
「えっ、何❗️」と、唯。
ビルの前が妙に騒がしい。3姉妹は何事かと話しながら近付いて行く。5、6人の男達が何やら騒いでいる。人の流れは、其れを避けて通行している。
人一倍活気で正義感の強い唯は「貴方達、此処で一体何をしているの❗️少しは回りの迷惑を考えなさい❗️」と、強く諌める。
リーダー格の男が睨んで「可愛い顔をして言うことは大胆だな。ちょっと付き合え❗️」と、唯の手を握ろうとする。其れを払い除ける。
「此のっ、生意気な❗️」唯に殴り掛かる。
空手の有段者で有る唯は、左手で払い除け正拳突きで顔面を狙い打ち寸止めする。
驚いて仰け反る。完全に頭に血が登り「舐めた真似をしやがって❗️」ポケットからサバイバルナイフを取る。「おい、生意気な女どもを痛め付けてやれ❗️」仲間に命じる。
黒練りのセンキュリーに乗り、3姉妹の警護の指揮を取っている吉田正則は、後部席の部下に「直ちに大阪市警に連絡を❗️」と、命じる。次に携帯電話で浅田財団会長浅田宗治に事件の説明をし、大阪市警に連絡した事を報告する。
秘密に尾行警備していたシークレットサービスが、ただならぬ事態を目撃し急行する。
浅田宗治は大阪府警刑事局長に連絡して、事件を報告して早急に解決する様叱責する。
電話を切った後、刑事局長は顔を青ざめて本部長に連絡して早急に対処する様命じる。
本部長は慌てて、全パトカーに現場に急行する様命じる、自らも現場に急行する。
5人全員サバイバルナイフを持ち、唯を三方から囲み隙を見て襲い掛かる。唯は巧みに交わしながら相手を傷つけない様防御だけに留めている。
サイレンを鳴らしながら、パトカーが10数台集まって来る。シークレットサービスは、優香と美優を保護し唯の戦いを見守る。
パトカーから警察官が降りてきて、ピストルを構え取り囲む。
「ナイフを捨てろ❗️」刑事の1人が叫ぶ。
若干の抵抗は有ったが、5人の男等は逮捕され連れて行かれた。
ヴァック・ミュージック・USAは、謎の少女、ユイ・A・ヴァック(浅田唯)のプロモビデオを大々的に放映して話題と人気を高め、折り合いを見て全世界10ヶ所で同時発売をする。先行予約も有り、初日でCD6千万枚を売上、全米、全欧で売上トップとなる。そんな事など、当の本人は全く知らない事実で有る。
第1章 出会い。
(登場人物)
💚浅田宗治。
祖父。浅田財団の会長。
❣️浅田百合。
祖母。ファッションデザイナー。
💚デューク・A・ヴァック。
3姉妹の父親。浅田宗一郎(日本名)。ロサンゼルス在住。ヴァック財団の後継者。ハーフ。
❣️浅田由梨江。
浅田財団の後継者。 女医。浅田女学園大学医学部教授。浅田女学園大学付属浅田病院院長。
❣️浅田優香。
17歳。浅田女学園大付属浅田女子校2年生。3姉妹の長女。
❣️浅田唯。
16歳。浅田学園大付属浅田女学園女子校1年生。ユイ・A・ヴァック(アメリカ名)。クォーター。
💚浅田浩司。
浅田学園中等部3年生。15歳 唯の弟。
❣️浅田美優。
浅田学園中等部2年生。14歳。
❣️小坂井友香。16歳。 唯の親友。
❣️宇佐見沙羅。
20歳。あさだ女子大2年生。健二の姉。
💚宇佐見健二。
17歳。浅田学園高等部2年生。野球部。
💚藤崎洋行。
大東京テレビのデレクター。
💚吉田正則。
シークレット・サービスのリーダー。
🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟🌟
第1章 出会い、そして
浅田女学園女子校一年生の浅田唯は、部活を終え自宅に向っていた。急に雲行きが怪しくなり周囲が暗くなる。立ち止まって空を見上げる。今にも降りだして来そうな雲行きだ。自然と早足になる。ポツポツと雨が顔に当たり始め、数秒後に大粒の雨が降りだしてきた。
「きゃー 」思わず悲鳴を上げる。容赦なく大粒の雨が全身を濡らす。カバンを頭に乗せ雨を防ぐが気休めにもならない。小走りに帰りを急ぐが、ドシャブリになり軒下で雨を避けるべく身を寄せる。
「もう、最低 雨が降る何って言ってなかったのに」思わず愚痴る。
全身ずぶ濡れになり下着まで達して気持ち悪い。カバンから携帯を出し自宅にかける。
「あっ、ママ 雨に降られちゃってもうビショビショなの、もう嫌になっちゃう 。浩ちゃん戻ってる。いたら迎えに来て欲しいの。今、管野商店の軒下だから」
受話器からママの声が聞こえてくる。
「唯、浩司を迎えにやるから其処にいなさい」
「はい 待ってます。」と、答える。
20数分後、浩司が来た。
傘を差出し「唯姉。持ってきたよ」と声をかける。
「浩ちゃん有難う❗️」傘を受け取り広げる。
傘を差し、暫し様子をみる。小降りになりそうもない。意を決して歩きだす。
「唯姉、ビショビショだね。下着透けてるよ❗️」
白い半袖のブラウスが体にへばりつき素肌を浮き彫りにしている。唯は気にもせず、歩き続ける。
雨は更に強くなり、ハネ雨の跳ね返りが膝元まで届き濡らしている。雨音に混ざって足音が聞こえてくる。気になり振り返る。高校生がカバンを頭に被せ走ってくる。
大きな水溜まりを避け左側に寄る。後ろから足音が近づいてくる。走ってきた高校生が其の水溜まりに左足が踏み込み、水飛沫が飛び散り唯のスカートにかかった。
「キャー!」唯は悲鳴を上げ体をくねらせスカートを見る。
悲鳴に驚いた高校生は立ち止まり振り返る。
傘を差して立ちすくんで女子高生を見つめて「御免❗️」と言葉をかけ、頭を下げる。
唯は、自然と傘を差出し其の高校生を傘にいれる。
「大丈夫よ❗️もうビショビショだし、気にしないで」 唯は其の高校生を見つめる。瞬時心が揺れる。
高校生は爽やか笑顔で、先を急いでいたので迂闊な事をして申し訳なかった。と再び頭を下げる。
高校生の視線が瞬時唯の胸元に動く。唯は気が付きカバンを持った左手を自分の胸を隠しチョッピリ頬を染める。
高校生は慌てて視線を反らし「御免」と囁く。
唯は頭を振り羞かしげに、うん、と呟く。
気を取り直し「私の傘をお持ちになって、弟と帰りますから」
振り返って、「浩ちゃん❗️」と呼び掛ける。
「あっ、宇佐見先輩❗️」
「えっ❗️」と唯。弟を見つめる。
「野球部の先輩で、宇佐見さんはエースピッチャーしてるんだ」と説明する。
唯は、「まあっ、そうなの」と、瞳を輝かせ微笑む。宇佐見を見つめて、「初めまして、浩司の姉の唯です。弟がお世話になってるようで有難うございます」と、にっこりと微笑む。
宇佐見は、唯の天使のような微笑み心が高鳴り照れ臭そうに頬を染める。
噂で浩司の姉さんは美人だと聞いてたけど 、それ以上は口に出せなかった。
慌てて、「宇佐見健二です。浩司君は有望な選手です。我が高校に来てくれないかな❗️」
「先輩、勿論其のつもりです」
「良かった。楽しみに待ってるよ」
「では高校に進学したら弟を宜しくお願いします」と、軽く頭を下げる。「あっ、そうだわ。自宅はすぐ其処ですから雨宿りに寄って行って下さらない」弟が信頼している先輩と言うことで警戒感が無くなる。
「有難う、でもこんなに濡れてるから迷惑をかける。家も直ぐ近くだから」と、断った。
「遠慮なさらないで」とカバンを弟に持たせ宇佐見の腕を取る。
強引な唯の誘いに断れ切れずに受け入れる。
数分後、玄関前に着く。 傘を萎めドアを開く。唯は、「健一さんどうぞ」誘い入れる。ママ 大声で呼び掛ける。
バスタオルを持って出てくる。三人を見て、「まあっ、三人ともそんなに濡れちゃって、風引くわよ バスタオルを唯に渡してから、少しお待ちになっててね」と言って引き返してゆく。唯は顔を拭いてから、髪を拭いてゆく。
母が戻ってきて、何も言わすにバスタオルを浩司と宇佐見に渡す。
「ママ ❗️浩ちゃん中学生の時お世話になった野球部の先輩の宇佐見健二さんよ。傘持ってなかったので雨宿りにお誘いしたの❗️」と急いで説明する。
「そう」と答え、「唯は二階のシャワー室で着替えなさい 宇佐見さんは一階のバスルームで着替えてね。パパのだけど下着とパジャマを用意してありますから着替えて下さいね。選択して乾燥する迄着てなさい。浩司も一緒で良いわね」
「うん。」と答える。
宇佐見は丁寧に頭を下げ、「宇佐見健二です。お世話になります」と挨拶してついて行く。
「唯、着替えてから応接室に来なさい!」
「はい、ママ❗️」 と言って二階に上がってゆく。シャワールームで全裸なりシャワーを浴びる。体を拭いて自分の部屋に戻った。下着を穿いて鏡の前に腰を降ろし髪をとかし始める。普段あまりしない化粧をし、お気に入りの洋服を着た。満足して部屋を出る。階段を降り応接室に入った。既にママと浩司と宇佐見の三人が楽しげに話していた。
唯は、ママの隣に腰を下ろし、「何を話してたの」
「唯姉のことだよ。ほらっ、あの写真の事でだよ」と指を差す。
それは唯のフィギュニアスートの写真だった。全日本で優勝した時のものである。
「えっ、でも優香お姉様には適わないわよ」と謙遜をする。事実も優香の方が有望視されているが、努力と気力で姉に実力伯仲していた。
「健二さんは甲子園を目指しているのでしょう。唯は世界大会で優勝してオリンピックに出る事なの❗️でも、 優香お姉様がいるから無理かもしれないけど」
「唯さん、俺は甲子園で優勝を目指すから競争だね」と約束を促す。健二の瞳は輝いている。
唯は健二の純粋な思いに胸を熱くする。素直に「はい❗️」と返事し、「健二さん、じゃ約束よ」と熱い思い伝える。
健二は右手を差し出して「約束だ」
唯は、「はい」と答え健二の右手を握る。
「唯姉、宇佐見先輩はエースで注目されてる選手の一人なんだ。間違いなく甲子園へ行けると思うよ」と浩司。
「まあっ、そうなの じゃ、甲子園に応援に行かなくちゃね」 と微笑む。
健二はそんな唯の微笑みに心が踊り動揺する。恋心が生まれた瞬間となった。
母が立ち上がり出て行く。浴室の乾燥機から洗濯物を取出したたみ始める。応接室に戻り、健二さん、お洗濯が終わりましたら着替え下さいね と呼び掛ける。
「はい、有難うございます」と頭を下げる。
数分後。健二が戻ってくる。深々と頭を下げ「色々と有難うございました。此れで失礼します」
「もう少し寛いでいらっしゃたら良いのに」 母は残念そうに話し掛ける。
唯は玄関で健二を見送る。其の姿は恋する乙女そのものだった。母はそんな唯の心を見抜いていた。
宇佐見健二は姉に聞いた所、浅田三姉妹はフィギュニアの世界では、将来有望視されている有名人だと知り驚く。姉に、いきなりどうしたの 急にそんな事を聞いて。と、じっと弟を見つめる。健二は姉の視線に耐えかねて、視線を反らし頬を染める。姉は見逃さなかった。
「ふーん、なるほどね。そういう事なのね」と、誘導話をする。
「そんなんじゃないよ 。」
其の反応を見て確信をもった。ニヤニヤして「唯ちゃんを好きになったのかな」と突っ込む。
健二は顔を真っ赤にし「違うよ❗️」興奮して否定する。白状したも同然な反応である、それ以上は追求せず「でも、今は野球に専念なさい」と戒める。
「解ってるよ❗️約束したから」と本音を吐く。
「どういう約束をしたの」と、問い詰める。
「唯さんはオリンピックに出ること、で、俺は甲子園で優勝する事なんだけど」
「唯ちゃんは優香ちゃんより才能があり有望しされてるから間違いなく出れる思うわよ❗️でも、健ちゃんは難しいわね。で、メルアドは交換したの」
「うん、交換して電話番号も教えてもらった」
「今日会ったばかりなのに進展が早いわね」と感心する。
「何でそんなに詳しいんだ」と、不信に思い、姉を見つめる。
「うふっ、知りたい」と、茶化す。頷くのを確認して「だって後輩だもの、知ってて当然でしょう」
「浅田女学園」興味津々で問い掛ける。
「そうよ、当然でしょう。小、中、高等部と有るのだから」小等部に入学した時から顔見知りなのよ。
「全然知らなかった」と健二。安心したような顔をする。
「じゃ、健ちゃん頑張れるね。唯ちゃんは育ちも良いし優しく思いやりある娘だから、健ちゃんには勿体ない位だわ」と、両手を広げる。
「姉さん、相変わらずきついよ 普通なら応援しても良いのに」不貞腐れる。
「でも、新たな目標が出来たから頑張れるよ」素直に答える。
姉は微笑んで、「そうね」と答える。姉は健二の事を愛していた。だから、敢えてそう話したのである。
当の健二はそんな姉の思いなど全然理解してなかった。
「で、どうなの今年のチームは、野球は詳しくないけど勝算はあるのかしら❗️」心配そうに問い掛ける。
「全力を尽くすだけさ」自信が漲っている。
まもなく地区予選が始まる。健二は、仲間達を信じていた。シード券は逃したものの実力があるチームである。地区予選を勝ち抜き、県大会に進める力を持つ。だが、健二は決して安心はしてなかった。去年の例が有るからだ。健二にとってもチームにとっても嫌な想いである。
勝てると良いわね 姉は弟を信じていたが、不安が拭いきれないでいた。顔には出さず、微笑んで、健ちゃんならやれるわよ。
「 うん、うん。大丈夫、自分とチームを信じて」と健二の肩を叩く。
「うん、解ってるよ。あっ、そうだ。姉さんに頼める」と瞳を輝かす。
「何なの、でも良いわよ 話してみて」姉は、弟の頼みなら何でも聞いてやろうと決意していた。
「唯さんの事なのだけど、大会の日程とか様子を教えて欲しいんだ」
「なんだ、そんな事なの」少々期待が外れる。「それなら自分で聞いたら。さ」素っ気なく答える。そう言ったももの本音は違っていた。
「まあっ、良いわ❗️力になってあげる」と優しく語り掛ける。
姉は浅田女学園大2年生で20歳。弟と3歳離れている。幼いときから母親代わりになって可愛がってきたのだ。両親は仕事で家に居る事が少なかったため、兄弟愛が人一倍強かった。そんな健二自信は、姉と母を二重写しにしていて、姉の言うことに逆らわなかった。
沙羅が恋人を作らないのは、弟への以上な迄の愛情からであった。
浅田唯は自室で数学の勉強をしていた。が、集中出来ない。ついつい健二への想いが膨らんでくる。そんな気持ちを押さえようとすると、胸が苦しくなってくる。押さえようがない感情として表れ心が熱くなってきた。
「あっ、このままではいけないわ」心を集中させないと、と自分に言い聞かせる。思いを断ち切ろうと決意する。
唯は、心を集中させ勉強を開始する。其の集中力はフィギュニアで培ったもの、自分をコントロールする統べは長けている。
いきなり携帯電話にメールが届く。開いて確認する。メールは親友の友香からだった。
「明日部活は休みだよね。約束どおり九時に武蔵小杉駅で待ってるね 遅れないでよ」と言う内容だった。
唯は微笑みながら、「何時も遅れるのは友香でしょう。遅れたら許さないからね 、じゃ、9時ね」と書き込み返信する。
唯は時計を見て、小走りで駅に向かう。8時50分。間に合った、ホッと溜息を洩らす。周囲を確認する。「あれっ、居ないわ。もう友香たらっ、 今日は許さないから」と考えていた。イライラしながら時計を見る。9時
1分を差している。
「お早よう唯」 とニコニコしながら近づいてくる。
「友香、何してたのよ 9時過ぎたわよ。もう 」
「えっ❗️」と自分の時計を見る。「ほらっ」と時計を唯に見せる。
「友香、時計をあわせたの もう、天然なんだから。駅の時計を見なさいよ」
「えっ❗️」駅の時計を確認して、「あっ、本当だ 御免ね唯」拝み込む。
「もう❗️」と、睨み付ける。数秒後、にっこりと微笑む。
「良いわよ、許して上げる」友香の手を取り、「さあっ行きましょう」
原宿駅を降り、竹下通りに向かって細い商店街を抜けて行く。何時もの事だが人で溢れている。前方で何やら撮影をしているようだ。
「唯、あれを見て❗️テレビの撮影かしら」と指を差す。友香は人一倍好奇心が強い。唯の手を引き近づいて行く。
唯は余り気乗りしてなかった。嫌なことまで平気で聞いてくる報道関係者は嫌いだった。
友香は人込みを掻き分け撮影現場を取り巻く人の輪に加わった。撮影はお店の紹介している。女性スタッフの一人が浅田唯を見つけ責任者に伝えた。リポータに合図を送り、早々に切り上げさせる。予定変更を紙に書いて知らせ、浅田唯にインタビューするよう伝える。
いきなりレポターが唯に近づいて行く。マイクを唯に向ける。
「浅田唯さんですね❗️」
いきなりだったので、少々戸惑い声が出ない。
「あっ、はい。浅田唯です」と答えるだけで精一杯だった。
「全日本大会優勝お目出度うございます。次はオリンピックですね。金メダルを目指して欲しいのですけど、どうなのでしょう」
落ち着いて「はい、勿論金メダルを目指していますが、かなり難しいと思います❗️」と微笑む。
「応援しています。是非とも頑張って下さい」
「有難うございます」微笑みながら頭を下げる。
「今日はどちらへお出かけなのですか」
「お友達の友香とお洋服を買いに行きます」照れ臭そうに答える。
「唯ちゃんは高校一年生ですよね」
「はい、そうですけど」
「今時の女子高生ってどんな洋服を選ぶのか興味有りますね。同行しても宜しいですか❗️」
断れずに「あっ、はい。解りました❗️」と答えてしまった。
責任者が名刺を出し「大東京テレビの藤崎洋行です。同行させて戴く事について少々打ち合せをしたいのて時間を。あちらに撮影車がありますから其処で」
車内は思ってたより広く、寛いで話を聞くことが出来た。
女子レポータが唯に質問する。
「フィギュアの他に将来の夢は有りますか⁉️」
「はい、歌手になりたかったのですが、ママに反対されたから❗️」と正直に答える。
「唯ちゃん、新企画の番組に出てみない❗️」と藤崎デレクターが打診する。
「はい❗️」うっかり返事をする。唯は頼まれると断われ無い性格をしている。そんな優しい娘なので学園でも人気がたかい。
打ち合せが終わり車外に出る。女性スタッフから指示を受け、唯と友香が手を繋いで歩き始める。人混みの中2人はゆっくりと歩いて、目的のお店に入った。スタッフ達が許可をとり打ち合せしていたようだ。二人がお店に入ると店長が近づいて来る。
「いらっしゃいませ❗️」深々と頭を下げ、「さあっどうぞ。店内を案内します❗️」
「有難うございます❗️」唯は微笑みながら会釈する。
「フィギュニアの浅田唯さんですわね。今日はどのようなお洋服をお探しですか⁉️」ニコニコして話し掛ける。
「はい。お出かけ用の洋服を2、3点購入しに来ました」と笑みを浮かべる。其の笑顔は爽やかで好感を与える。天性のスター性が備わっている。藤崎はそれを見抜いていた。
「唯さん、今日は私が御見立てさせてね。お店の宣伝にもなりますから❗️」
「はい、有難うございます。ではお願いします」
店長が見立てた洋服を五、六点店員が持ってくる。
「唯さん、サイズ測らして下さる。私がデザインしたお洋服をブレゼントしますからね❗️」
「はい!有難う御座います❗️」ペコリと頭を下げる。
選んでくれた洋服の中から一番お気に入りのを持って着替え室に入った。
友香はスタッフからの支持で、「唯、まだなの、覗いちゃうわよ❗️」
「アッ、駄目❗️もう少し待って」 と言う声が聞こえてくる。
数秒後。唯が出てくる。「キャー 唯、可愛い❗️」友香は瞳を輝かせ絶賛する。
「まあっ、可愛い❗️良く似合ってますわよ」と店長も絶賛する。
「此れを着て好きな人と出かけられば素敵よね」と、レポーター。
「そうですね❗️」と、唯。
レポーターは其れ以上追求するの止め「唯ちゃんに取って最大のライバルは誰なのでしょうか⁉️」
「姉と妹です❗️」と、即答する。
「優香さんは世界大会金メダリストで、美優ちゃんは世界ジュニア選手の金メダリストですものね❗️」
「では、3月の世界大会には3人が出場するのかしら⁉️」と、問い掛ける。
「恐らくはそうなると思います❗️」と、唯。
「唯さん❗️歌手デビューに関しては大東京テレビがプロデュースしますので、宜しいでしょうか⁉️」と、レポーターが問い掛ける。
「宜しくお願い致します❗️」微笑みながら話す。
唯は洋服3点を選んで購入する。友香も3点購入して配達して貰う事にし、手続きを済ませる。洋品店を出て、表参道を特に目的も無くぷら散歩をする。そんな2人をテレビカメラが追い掛ける。
「ネエッ、唯❗️サ店に入らない」と小坂井友香。
「そうね、じゃ、藤崎デレクターに聞いて見ます❗️」と唯。
事情を説明すると「解りました。では喫茶店は此方で探しますので、暫くお待ち下さい❗️」と、藤崎デレクター。スタッフ達が喫茶店を探しに行く。
数分後。「撮影可能な喫茶店が見つかりました❗️」と、スタッフが藤崎デレクターに報告する。
打合せを済ませ、撮影が始まる。唯と、友香は話しをしながら歩き、友香が指を指す。
「唯、あそこ喫茶店が有るわよ❗️入ろう」
「そうね❗️」と、唯。
中に入るとかなり広く、中にピアノが置いて有る。スタッフの指示で取り決めて置いた席に腰を降ろす。
喫茶店の支配人と、ウェートレスが2人の所に来てウェートレスは2人からオーダー受ける。
支配人は「浅田唯さんですね。大ファンです。サインを頂けますか❗️」と、台紙とマジックを唯に渡す。
「はい❗️」台紙とマジックを受け取りサインをする。
「有難う御座います❗️店の宣伝になります」
「ピアノが置いて有りますけど、マスターが弾くのですか⁉️」と、唯が問い掛ける。
「週に1度だけ、契約しているピアニストが来て弾きます❗️唯さん、弾きますか」と、支配人。
「はい❗️」
支配人が店内に浅田唯が来てる事を話し、ピアノを弾く事を伝える。唯がピアノを弾き始めると、喫茶店にいた客達が集まって来る。一曲弾いてから唯は、レコーディングした曲フォー・ユーを弾きながら歌った。
歌い終わると拍手が沸き上がる。唯は立ち上がり深々と一礼する。
幼少からの夢だった歌手デビューが間近に迫っていた。ママには反対されたが、大阪の祖父に頼んで承諾を得た。更に祖父は、唯の為に、ユィーズ・ユニオン・カンパニーを設立し、孫娘の唯をオーナーとして与えた。その上、3姉妹の身辺警護の為にXレディーを設立する。
渋谷に建設中の、ツィーンタワービルを唯に譲渡し、名称をツィーン・ユィーズ・タワーと命名する。
2030年4月28日。ツィーン・ユィーズ・タワー内のユィーズ音工社内のCDレコーディング室での収録が始まった。レコーディングは英語版と日本語版の4曲。其れをたったの1回でクリアする。唯は絶対音感を持つ天才歌姫で有る事が実証される。次にプロモビデオの制作が始まる。CGと特殊映像を組み合わせた幻想的な仕上がりとなる。
3姉妹幼少の頃からピアノを習い、唯は他に護身用として空手を習い、10歳の時に3段を取得。ピアノの実力も、プロ並みの腕前と其の才能は卓越していた。
レコーディングが終わり、次にプロモビデオの制作を始める。CGを駆使し、SF的且つ幻想的な映像に仕上げる。5時間後、ようやく自宅に戻った。本人は全く知らなかったのだが、唯の父親で有るデューク・浅田・ヴァックは、ロサンゼルスにユィーズ・ロス・プロダクションを設立し、ユイ・A・ヴァックとして大々的にプロデュースしていた。
浅田3姉妹と浩司は、大阪の祖父宅に遊びに来ていた。父親はロサンゼルスに在中し、母親は女医兼浅田女学園大学医学部教授であり、浅田女学園大学付属浅田病院院長で有る。多忙で自宅に戻る事は少ない。
3姉妹は実家を出て、リムジンで難波に出掛ける。後を追うように、サングラスをかけた濃紺のスーツ男等が、3台の車に乗り込んで判らない様について行く。
3姉妹は大阪駅前でリムジンから降りて、難波の地下街を当てもなくぶらぶらと探索する。
「あの喫茶店に入ろう❗️」指を指し優香に話し掛ける美優。
喫茶店でコーヒーを飲みながら唯は「近々歌手デビューする事になったので、話しておくわね❗️」と、告知する。
「唯御姉様が歌手デビューね、想像もしなかったわ❗️」と、美優。
「ママに反対されていたのに、どうして説得したの❗️」と、優香。
「お爺様に頼んだのよ❗️」と、にっこりと微笑む。
「唯はお爺様のお気に入りですものね❗️ でも、良かったわね。夢が叶うのだから」と、優香。
「私も何かしたいな❗️あっ、そうだ。唯御姉様のバックコーラス、或いはピアノ演奏とか。でも、唯御姉様見たいに歌の才能は無いし、ピアノの人並み程度だから無理よね❗️」
「美優は無理して唯の真似をしなくても良いのよ❗️美優に出来る事を目指せば」と、優香。
「そうよね❗️」意外と能天気で有る。
1時間程してから喫茶店を出る。地下街から地上に出て、扇町通りに出て扇町公園方面に向かって歩いて行く。10連休の初日で、人で溢れている。
「あっ、あのビルじゃ無いの❗️」と、指を差す唯。
美優は見上げて「かなり高いビルだね❗️」
「25階位かしら❗️」と、優香。
話をしながら歩き続ける。
「アラッ、何かしら❗️」と、優香。
「えっ、何❗️」と、唯。
ビルの前が妙に騒がしい。3姉妹は何事かと話しながら近付いて行く。5、6人の男達が何やら騒いでいる。人の流れは、其れを避けて通行している。
人一倍活気で正義感の強い唯は「貴方達、此処で一体何をしているの❗️少しは回りの迷惑を考えなさい❗️」と、強く諌める。
リーダー格の男が睨んで「可愛い顔をして言うことは大胆だな。ちょっと付き合え❗️」と、唯の手を握ろうとする。其れを払い除ける。
「此のっ、生意気な❗️」唯に殴り掛かる。
空手の有段者で有る唯は、左手で払い除け正拳突きで顔面を狙い打ち寸止めする。
驚いて仰け反る。完全に頭に血が登り「舐めた真似をしやがって❗️」ポケットからサバイバルナイフを取る。「おい、生意気な女どもを痛め付けてやれ❗️」仲間に命じる。
黒練りのセンキュリーに乗り、3姉妹の警護の指揮を取っている吉田正則は、後部席の部下に「直ちに大阪市警に連絡を❗️」と、命じる。次に携帯電話で浅田財団会長浅田宗治に事件の説明をし、大阪市警に連絡した事を報告する。
秘密に尾行警備していたシークレットサービスが、ただならぬ事態を目撃し急行する。
浅田宗治は大阪府警刑事局長に連絡して、事件を報告して早急に解決する様叱責する。
電話を切った後、刑事局長は顔を青ざめて本部長に連絡して早急に対処する様命じる。
本部長は慌てて、全パトカーに現場に急行する様命じる、自らも現場に急行する。
5人全員サバイバルナイフを持ち、唯を三方から囲み隙を見て襲い掛かる。唯は巧みに交わしながら相手を傷つけない様防御だけに留めている。
サイレンを鳴らしながら、パトカーが10数台集まって来る。シークレットサービスは、優香と美優を保護し唯の戦いを見守る。
パトカーから警察官が降りてきて、ピストルを構え取り囲む。
「ナイフを捨てろ❗️」刑事の1人が叫ぶ。
若干の抵抗は有ったが、5人の男等は逮捕され連れて行かれた。
ヴァック・ミュージック・USAは、謎の少女、ユイ・A・ヴァック(浅田唯)のプロモビデオを大々的に放映して話題と人気を高め、折り合いを見て全世界10ヶ所で同時発売をする。先行予約も有り、初日でCD6千万枚を売上、全米、全欧で売上トップとなる。そんな事など、当の本人は全く知らない事実で有る。
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