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第1章。地球制圧Vol-1。

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❤️オウリエイト帝国❤️
第1章。地球制圧Vol-1。
 2250年8月11日。~2255年9月26日。

(登場人物)
(テラ連邦共和国)
💚バロン・ダッカル。
 テラ連邦共和国大執政官。

💚ニック・バラデン。
 テラ連邦共和国副大執政官。

❣️シャーミン・レムル・ムア。
 テラ連邦共和国国防総省最高位司令長官。統合大元帥。

❣️ラレイナ・レムル・ムア。
 海底基地レムリアンの統轄司令。テラ連邦共和国執政官。テラ連邦共和国国防軍司令長官。統轄大元帥。

💚ドラル・レムル・ムア。
 テラ連邦共和国軍大元帥。コスモドリアン制圧軍最高位司令長官。副統轄大元帥。

💚ドラナル・レイベスト。
 テラ連邦共和国軍参謀総長。大元帥。

💚ネイル・リードン。
 テラ連邦共和国軍参謀次官。統轄元帥。

💚ダラダン・グレーストン。
 テラ連邦共和国軍元帥。

💚ニセフ・グロゼ。
 テラ連邦共和国国務長官。

💚近江正信(おうみまさのぶ)。
 テラ連邦共和国大評議会議長。近江一時の総帥。政財界の黒幕。近江財団の総裁。68歳。

💚近江正道。
 日本連邦共和国執政官。テラ連邦共和国財務長官。

💚近江正美。
(アラン・レムル・レム)レム人名。
 レム銀河連合帝国統轄女王直系の子孫。
 テラ連邦共和国軍独立軍最高位司令長官。大元帥。 近江一族の第1後継者。東大生。天才物理学者。コスモドーム社の社長兼近江財団の副会長。20歳。


(オウリエイト帝国)
💚ダレン・レムル・ムア。
 オウリエイト帝国皇帝。

❣️メイヤ・レムル・ムア。
 オウリエイト帝国摂政。

❣️ラレイラ・レムル・ムア。
 オウリエイト帝国国防長官。最高位司令長官。大元帥。

💚バラン・レムル・ムア。
 オウリエイト帝国軍統轄元帥。

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第1章。地球制圧。
 ラレイナ・レムル・ムアの技術工作員が各地に転送機を設置する。其の転送機で、アメリカ連邦国内とナトウ連邦国内とオセアニア連邦国内で次々と人々が消えて行き、海底基地レムリアンに移動している。其処でヒュプノ教育処置を受けて、テラ連邦共和国の人材を養成を始めている。
 アメリカ連邦の元バロン・ダッカル大統領の仕事は早く、既に600万人以上の人材を海底都市レムリアンに招き入れている。ナトウ連邦は200万人。オセアニア連邦は100に満たない。
 数時間遅れて、アメリカ連邦のエリート兵団と大佐クラスの軍人等が次々と海底都市レムリアンに移動してくる。既にヒュプノ教育が全く追い付かない状態になる。
 海底都市レムリアンの生体脳シャルレルは、ヒュプノ教育機の量産を開始し巨大なヒュプノ教育訓練センターを2棟の建設を始めている。
 
 ダラダン・グレーストン将軍傘下のレベルアップした精鋭部隊が、此処に誕生する。別称グレーストン部隊で有る。直系60メートルのコスモエグ艦600台で編成されている。此のコスモエグ艦は海底都市レムリアンで新しく造られた改造型最新鋭小型戦闘戦艦で有る。其の名前もコスモシャルと変更された。同時に直系6000メートルの戦闘戦艦も改造された最新鋭戦闘戦艦で、名称はコスモシャルゼと名付けられる。直系60キロメートルの小型母船も改造型最新鋭戦闘小型母船の製造が開始されている。其の名は、小型戦闘母船コスモシャルゼンで有る。コスモドーム勢力は着実に戦力の増長を推進している。
 当然ながら、コスモドリアン側も戦力の増長を推進している。だが、火星基地オウリオウルの戦闘製造能力は、コスモドーム上半球の製造能力の100分の1程度で有る。只、コスモドーム勢力の最大の弱点は人材不足で有る。如何に優勢な戦力が有れ、運用する人材がいなければ宝の持ち腐れで有る。故に、レム型半生体ドールとレムル型半生体ドールの製造も実行している。但し、製造しただけでは意味がない。ある程度の訓練と命令系統を確率しなければならず、そう簡単ではない。早くて7年、遅くなれば10年は必要で有る。其までは、精々ゲリラ作戦程度の戦いしか出来ない。

 2日後の2250年8月13日。海底都市レムリアンへの入国者は5億人を越えていた。故に其の対応に終われ、暫く受け入れを中止せざるを得なくなる。海底都市レムリアンの生体脳シャルレルは、コスモドームの生体脳シャルルとコンタクトを取り、コスモドーム上半球でヒュプノ教育の為の受け入れを要請する。
 受入れは承諾され、10万人単位でコスモドーム上半球に転送しヒュプノ教育を始める。

 更に2日後の2250年8月15日には、ヒュプノ教育を終了し、訓練を終えた人材は8000万人を越え、訓練中の人材は500万人いる。海底都市レムリアンでは着実に真の人材を着実に確保している。
 ラレイナ・レムル・ムア統轄司令から報告を受けたバロン・ダッカル大執政官は満足している。

 コスモドーム上半球に受入れている民並びに軍人は2億人を越えているが、ヒュプノ教育と訓練を終了した人々を10万人単位で海底都市レムリアンに送り出している。

 海底都市レムリアンの軍事工場はフル稼働し、改造型最新鋭戦闘ロボット、宇宙戦闘服、携帯用原子破壊銃、拳銃型光線銃等を昼夜製造している。更に増え続ける人口対策として、海底都市レムリアンの衛星都市の建設を開始する。
 海底都市レムリアンの4方に100キロメートル離れた直系800キロメートルの衛星都市と、海底都市レムリアンは直系50メートルの円筒で結ばれている。其の建設の速度は、現在の地球人には想像も出来ない早さで進行している。

 テラ連邦共和国軍の男女の正式軍服と携帯武器を身に付けた姿は、正に新時代の夜明けを感じさせる。其の数は現在15万人で有るが、訓練中の兵員等がいるので更に増え続ける予定で有る。
 テラ連邦共和国軍の人材は一大帝国並の陣容になるが、戦力では全く劣っている。最新鋭小型戦闘戦艦コスモシャル。最新鋭小型戦闘戦艦コスモシャルとは言え、搭載艦タイプの戦闘戦艦では直系6000メートルの戦闘戦艦には太刀打ち出来ない。精々ゲリラ作戦しか出来ない。

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 仙台郊外の近江建設仙台物流センター内の日本連邦共和国仮設政庁では、近江大剛を中心として、日本制圧の準備を着実に進めている。先ずは近江財団と対立していた美津濃財団と屋部財団系列の企業の株を買占めてあったので、2大財団を解体しコスモドーム社傘下企業として日本の経済を掌握する。其の経済力と人脈で奥州共和国を建国する事に成功する。
 此の成功を更に拡大する為に、北海道共和国、関東共和国、中部共和国、中国共和国、九州共和国、沖縄共和国の7共和国構想の実現に向けて動き始める。
 いざ、行動に出ると意外と簡単に各エリアが纏まり、エリア別共和国が建国される。其の理由は、政財界の実力者で有る近江正信が事前に根回ししていたからで有る。地球制圧迄あと1日となり、7共和国が建国されて日本連邦共和国が正式に認定される。更に日本再制圧の準備も整った。

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 ダレン・レムル・ムアはオウリエイト帝国を建国し皇帝として宣言する。メイヤ・レムル・ムアを摂政に任命し、ラレイラ・レムル・ムアをオウリエイト帝国国防長官に任命し大元帥に任命する。軍の最高位司令長官となる。
 バラン・レムル・ムアは、オウリエイト帝国軍統轄元帥に任命され、火星基地オウリオウルの司令長官となる。

 各陣営共に戦力増長している内に、2250年8月18日を向かえる。約束通り地球を代表してバロン・ダッカル大執政官がラレイラ・レムル・ムアとコンタクトを取り、降伏はしないと宣言する。
「答えは聞いた。では躊躇わず攻撃を開始する」と、話してコンタクトを切る。
「全コスモエグへ❗️第一次攻撃開始」と、号令をかける。
 直系60メートルのコスモエグ500万台が同時に大気圏に突入し、目標の軍事基地、原子力発電所に向かって行く。
 大国の核ミサイルがコスモエグに向けて発射されるが、次々と原子核(消滅)砲で破壊(消滅)される。
 地球の科学力では全く歯が立たない。なす術もなく次々と軍事基地、核ミサイル基地、原子力発電所が消滅して行く。
 核搭載ジェット戦闘機の攻撃もコスモエグに取り、何等障害もない。次々と破壊されて行き全滅する。
 
 第一次攻撃から数時間後。ラレイラ・レムル・ムアは「第二次攻撃開始❗️」と、号令を発する。
 大気圏上空で待機していた戦艦部隊10万台が一斉に降下。政庁、大都市に向かって行く。
 バロン・ダッカル大執政官等テラ連邦共和国幹部等が、海底都市レムリアン中枢部国防統合司令センターのマルチ探知スクリーンを見つめている。
「我々只見守っているしか出来ないのか❗️」と、ぼやくバロン・ダッカル大執政官。
「今は耐えるしか有りません❗️」と、新テラ連邦共和国軍統合大元帥のシャーミン・レムル・ムア。
「見るに耐えられない。私は席を外す❗️」と、ニック・バラデン副大執政官。
「私は残る。見ておく義務が有るから❗️」と、ダッカル大執政官。
「ニック❗️では移民の受入れを促進させてくれ」後ろ姿に向かって声を掛ける大執政官。ニックは右手を上げて、承知したと合図を送る。

 直系6000メートルの戦闘戦艦コスモバランに依る破壊は徹底的に実施され、地球は至る所で廃墟になって行く。2250年8月20日。地上の破壊終了してから数時間後。オウリエイト帝国皇帝ダレン・レムル・ムアと、側近等と護衛部隊と共に、ゴビ砂漠に着陸。帝国の建設を開始する。
 数分後。「私はオウリエイト帝国皇帝ダレン・レムル・ムアで有る。此処に地球全土を制圧した事を宣言する❗️」と、全地球に向けて告知する。
 続けて「私はオウリエイト帝国摂政のメイヤ・レムル・ムアで有る。本日を持って地球はオウリエイト帝国の傘下に置かれ、我々の下位従属種族として奴隷化される。我々の命令は絶対で有る。逆らう者は何人たれ抹殺される」と、通達する。
「人の命を軽んじるにも程有る。必ず地球の全てを取り戻すぞ❗️」と、力を込めて話すダッカル大執政官。
「ダッカル大執政官❗️我々は早々にゲリラ活動を始めますわ」と、シャーミン・レムル・ムア統合大元帥。
「軍部は独立組織だ。私に命令は権限は無い❗️但し、余り派手にはしないで頂きたい❗️」と、拝み倒す大執政官。
 シャーミンは微笑んで「程々にしときますわ。私はね❗️但し、正美様がどの様な行動をするのかは解りません❗️」と、意味深長な言葉を吐く。
「コスモドーム勢力の実権を握っているのは近江正美だからな❗️」と、ダッカル大執政官。
「正美様は根っ子からの科学者で、決して独裁者にはなりません」と、ダッカル大執政官の心配事を払拭出来る様に言葉を掛ける。
「そうであって欲しいものだ❗️」と、ダッカル大執政官。
「仮にそうなったとすれば、其れは人類全体の宿業で有り自然破壊続けた当然の報いですね❗️」
 痛い所を憑かれたダッカル大執政官は、瞬時言葉を失くすが「其の通りで有るな。私は、信じる心を失っていた❗️」と、弁明する。
 微笑みながら「もう少し仲間、同士を信じなさい。全員同じ目的を目指しているのだから❗️」と、優しく声を掛ける。

 近江正美は、直属のコスモドーム独立軍団科学機甲兵団と特殊機甲化部隊に命じてレジスタンス活動の拠点造りを命じる。
 候補地はロッキー山脈、アルプス山脈、ヒマヤラ山脈、アンデス山脈の4ヶ所で有る。此の事をコスモドーム搭載生体脳シャルルに相談する。
「基地建設を成功させるには、レジスタンス活動を至る所で実行し、ダレン・レムル・ムア皇帝の注意を向けさせます。其の隙に、基地建設と日本制圧を実行します。成功確率は40パーセントです❗️」と、答える。
「かなり低いな❗️60パーツ位かなと考えていたのだが」と、本音を漏らす。
「レジスタンスの規模、回数、場所の数等に依り成功確率が変わります❗️」と、説明する。
「なるほど。では、成功確率が60パーセント以上になる作戦を作成して実行させてくれ❗️」と、指示する。
「承知致しました」

 指示を受けた近江大剛は日本制圧の実行日を、レジスタンス活動が始まってから2日後の2250年8月22日午前10時と決定する。

 8月20日。オウリエイト帝国皇帝ダレン・レムル・ムアと、側近等と護衛部隊と共にゴビ砂漠に着陸。帝国の建設を開始する。数時間遅れて世界各国の政庁に戦艦と、搭載艦が降下してくる。戦艦から各種工作ロボットが地上に舞い降りる。
 特殊機甲化部隊と科学機甲兵団各1個部隊が、各方面でコスモドリアンの基地、施設等への部分的な攻撃を開始する。
 報告を受けたオウリエイト帝国皇帝ダレン・レムル・ムアは「コスモドーム一派の細やかな抵抗で有ろう。バラン・レムル・ムアに対処させれば良い。メイヤは帝都の建設に集中すれば良い❗️」と、指示する。
「承知致しました、陛下❗️」と、答えてコンタクトを切る。
 バラン・レムル・ムア帝国軍統轄元帥に命令して対処させるが、レジスタンス活動は増える一方で全く鎮静化しない。
 コスモドームの勢力は、計画通り2250年8月22日。ロッキー山脈、アルプス山脈、ヒマヤラ山脈の3ヶ所に基地建設を開始する。少し遅れて、アンデス山脈、ウッドロフェ山、キリマンジャロに基地の建設を始める。
 近江大剛は近江正信からの指示を受け、日本制圧作戦を実行する命令を出す。
 東京周辺に展開していた制圧部隊と、待機していた近江運送のトレーラー数千台、トラック数万台が政庁に向かって行く。其れに呼応して、全長5000メートル。全幅1000メートル。高さ1200メートルの浮揚戦艦空母が東京湾の海中から海上に現れる。
 コスモドリアン日本防空探知網が此れを探知する。
「司令❗️コスモドームの勢力の宇宙戦艦の様です」と、報告する。
 防空司令部は軍事警報を発令し、周辺の軍事基地司令に直ちに迎撃する様命じる。
 関東エリアの軍事基地から、直系60メートルのコスモエグが次々と緊急発進し東京湾に向かう。
 浮揚戦艦空母はバリアを展開し、襲い掛かるコスモエグを次々と破壊して行く。直系6000メートルの戦闘戦艦コスモバランの攻撃を想定して浮上し、太平洋上に出る。作戦通りコスモドリアン日本防空軍の戦力を誘き寄せる。
 政庁の防衛は地上部隊だけとなる。近江大剛は此れを待っていた。トレーラーとトラックから次々と戦闘ロボット、兵士ロボットが降りてきて政庁を封鎖する。
 上空から直系30メートルの円盤艦のコスモスライダー10台降下して来て、政庁上空に停止する。其のコスモライダーからレム型半生体ドールとレムル型半生体ドールが降下し、政庁に突入して行く。
 政庁を防衛していた地上ロボット部隊は、包囲しているロボット部隊に次々と破壊されて行き政庁内は無防備になる。其処へ降下部隊が政庁内に突入し、数時間後に制圧を完了する。
 近江大剛は日本全土に向け、日本を制圧した事を宣言し、日本連邦共和国建国すると発表する。

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 地球全土が制圧されから5年後。現在、2255年8月10日。地上はレムルの科学力で帝都並びに旧各国の政庁が建てられ、以前の地球とは思えない程変化した。火星では、銀河系制圧の準備の為、戦力の増長を促進している。其の戦力は数万倍になりコスモドーム勢力に取って大いなる脅威になる。
 海底都市レムリアンは人口は100億人を越え、新たに衛星都市を建設するが追い付かない状態になっている。其れを解消する為に、最エリートの人材をコスモドーム下半球に移民させている。同時に、レムリアンから2万キロメートル離れた北極依りに第2レムリアンの建設が始まる。更に、新たに組織した情報機関の工作員が世界中の旧政庁並びに大都市に配置され情報を収集している。

 コスモドーム勢力の全面的支援を受け、レムル人の知能までレベルアップしたエリート集団は10億人を越えた。
 新たに創設された科学評議会、医学評議会、軍事評議会の3評議会の代表が常任評議員として組織され、大評議会での発言力が強くなる。
 科学力は大幅に向上し、地球独自で新兵器、バリア、宇宙船の開発可能となり、コスモドリアン製依り優れた兵器、バリアが開発される。
 只、残念な事に大型宇宙船の製造は諸々の事情に出来ないので、小型船に限られている。其れに満足出来ない一部の研究グループは、宇宙空間で合体出来る宇宙船の研究を促進している。

 2255年8月20日。テラ連邦共和国バロン・ダッカル大執政官が、大西洋の海底にテラ連邦共和国の帝都建設を提案し、コスモドームの事実上の支配者で有るシャーミン・レムル・ムア統合大元帥に強力を依頼する。
 シャーミンは全面的強力する事を約束し、ドラル・レムル・ムア副統轄大元帥に命令する。
 ダッカル大執政官とドラル・レムル・ムア副統轄大元帥は綿密に話し合い、場所、規模等を決定する。
 其の海底都市の名称をアトランティスと名付けて建設を開始する。コスモドームの科学力で、海底都市アトランティスの建設は、想定以上の早さで進行している。更に、宇宙空間並びに海中も走行可能な万能艦の設計し建造を開始する。
 其れとは別に、海底都市レムリアンから現在建設中の第2レムリアン・ノースには直系100メートルの円筒チューブトップで接続している。其の連絡キューブを建設中の海底都市アトランティス迄繋ぐ。
 近江正美の提案で、連絡キューブを海底都市レムリアンから南極大陸迄伸ばし、南極大陸の地下に軍事基地並びに都市の建設。赤道部海底に連絡キューブとターミナルドーム。
 インド洋海底に海底都市レームルの建設。地上の軍事基地と海底都市連絡キューブとコンタクト等の新たな計画草案を、大評議会と大執政府に提出。数日後。承認され、大執政官が調印して正式に2255年8月25日から建設が始まる。此の大事業が完成すれば、人類を海底都市に一大勢力を確率出来る。
 コスモドームの総力を上げ、海底都市アトランティス並びに連絡キューブの建設を開始し、数日後には、ある程度の形が出来上がる。
 海底都市アトランティス建設領域に吊り鐘状楕円形のモノラルバリアを展開し、バリア中の海水を超高圧力を掛けて吐き出す。少し残った海水は電気分解する。
 モノラルバリアの内側に、フォーム・ガラスを噴霧状態になる迄熱し、圧力噴霧器で厚さ50センチメートルに張り付ける。冷える超硬度な透明なガラス状に変化する。
 海底都市アトランティスと繋いだ連絡キューブを縦に海上に出し蓋を開けると、圧力の差で大気が海底都市アトランティスに吸い込まれて行く。
 大気が充満してから蓋を閉めて海底に沈めて行き、北極海方向へ繋いで行き、海底都市レムリアンと繋ぐ。
 海底都市アトランティスの基礎が完成し、ドーム内の海底を整地して行く。
 レム種族最高の天才科学者の知能レベル迄レベルアップされた近江正美は、コスモドームの近江研究所で一極制転送機を開発した。正美は此れをドラン転送機と命名する。更にドラン転送機を応用したマーズ砲を開発する。
 コスモドーム並びに海底都市レムリアンの軍事工場で、搭載艦専用のマーズ砲を量産を開始する。

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 コスモドリアンの勢力も、何もしないでいたわけではない。火星の開発は56パーセント完了している。足りないのは呼吸出来る大気と大量の水で有る。質量も多数が隕石を衝突並びに軟着陸させ、重力コントロール無しで、ほぼ、1g位になる。
 巨大な転送器で数十台で金星上空の大気の主成分で二酸化炭素を火星に設置した対の転送機から吐き出させている。其の二酸化炭素を分子分解して炭素と酸素原子に分離する。
 木星からは水素分子を火星に送り込む。此の作業を数年内に終わらせる様に転送機を増やしている。
 火星基地オウリオウルは、増設され3倍以上になっているが、増設は未だに続けられている。
 オウリエイト基地は難攻不落の要塞化され、其の裾野の大平原は広大な宇宙空港に変わり、直系6000メートルの無数の戦闘戦艦コスモバランが並んでいる。
 火星上空の宇宙空間には、直系60キロメートルの小型戦闘母船コスモライデンが数万台が滞空している。近々銀河系征服作戦が実行されるからで有る。

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 コスモドリアンの統合司令長官で有るアフロディーナ・レムル・ムアは、ダレン・レムル・ムアの反逆と、際限無い征服欲に危惧して、極秘超光速通信で、レムル銀河連邦帝国シャルルクル・レムル・レム統轄女王に詳細な事情を暗号化して送信する。
 幾つかの中継基地を経由して、グレートウェールの中の1つ銀河に到着し受信される。
「統轄女王陛下❗️種族保存船コスモドリアンのアフロディーナ・レムル・ムア統合大元帥閣下から極秘暗号通信が届きました。解読してショメンしましたので御覧下さい❗️」と報告し、ロダン・レムル・レム統合大元帥は書面を手渡す。
 其れを読み終えたシャルルクル・レムル・レム統轄女王は「ロダン、帝国幹部等至急を招集せよ❗️」と、命令する。
 数時間後。帝国頂上女王会議が開催され、没頭、シャルレイ・レムル・レム女王が、アフロディーナ・レムル・ムア統合大元帥からの書面を読み上げる。
 読み終えたシャルレイ女王は「我が種族が種族を保存する為に送り出した種族保存船コスモドリアンが、バイオ技術で造り出したムア種族の一部が反乱を起こし疎開先を制圧した様です。此れを見過ごす事は出来ません。但し、現在レムル銀河連邦帝国レムル連邦共和国は、宿敵ムルンダ連邦帝国と雌雄を決する戦争中です❗️
 戦局は我々が圧倒的に不利な状態で滅亡寸前まで追い込まれています。従って、統轄女王陛下は再起を賭けて一時撤退する事を決めました。直ちに撤退する準備を準備を始めて下さい❗️」と、話終える。
「女王陛下❗️撤退するに当たって、ダナグルン伯爵派からの探知を逃れる方法は如何されますか❗️」と、問い掛けるロダン・レムル・レム統合大元帥。
「第一次撤退は四方八方に待避し、第二次撤退は第1集合ポイントに集合します。此処で探知されているかどうかを確認し、探知されていなければ目的地へ。探知されている場合は四方に待避し、第2集合ポイントに集合します」と、説明する。
「有難う御座います。解りました」と、答える。

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 地上で活動している情報部員が、2255年9月3日に貴重な情報を報告する。内容は、数日以内に銀河系制服船団が出発するとの事で有る。
 報告を受けたバロン・ダッカル大執政官は、地球奪還のチャンスだと考えてシャーミン・レムル・ムア国防総省最高位司令長官に相談する。
「どうで有ろう❗️」と、問い掛けるダッカル大執政官。
「勝算は、太陽系に何れだけの戦力を残しているかに依りますが」と、答えてから「でも、チャンスでは有りますね」と、話す。
「正美様に相談してみましょう❗️最新鋭の兵器を発明して現在量産中ですので、其れが最新鋭小型戦闘戦艦コスモシャルに取り付けが完了すれば強力な戦力になります❗️」と、話す。
「では、正美君に会って話して見よう。確か、コスモドームの研究ラボにいるのでしたね」と、問い掛ける大執政官。
「そうです」と、答えてから転送機で移動する。
 コスモドームの広大な近江総合研究センター内のメインゲート内の総合案内所の転送機から2人が出てくる。
 案内係の女性が2人を高次元・高エネルギー研究所に案内する。
 数分後。面会室で近江正美と遭う。
「ダッカル大執政官閣下では有りませんか❗️わざわざお越し頂き感謝します。で、どの様な御用件でしょうか」と、入室と同時に声を掛ける。
 正美が着席して直ぐに「シャーミン閣下から正美君が新兵器を開発したと聞いたので」と、話し掛ける。
 感の鋭い正美は、凡その見当が付いたが何も話さない。
「実は、コスモドリアンの勢力が、近々銀河系を征服する為に大船団を送り出すとの情報を得た。此の隙に地球奪還をしたいと考えてシャーミン閣下に相談したら正美君が新兵器を開発したと聞きまして」等話し掛ける大執政官。
「私は根っ子からの科学者なので、戦争には全く興味が有りませんか。故に、コスモドーム勢力の戦力は全てシャーミンに託していますから、シャーミンが承知すれば良いのでは」と、答える正美。
「正美君。私が聞きたいのはそう言う事では無く、新兵器の取り付けはいつ頃完了するのかと言う事と、戦って勝算が有るかどうかだ❗️」と、大執政官。
「新兵器名称はマーズ砲と言います。同時に発明したバブルバリアも取り付けは始まっています。此の2つは宇宙最強の兵器ですから小柄な搭載艦でも戦艦と同等以上に戦えます」と、答える正美。
「其れを聞きたかったのだよ❗️」と、大執政官。かなり自信がこもっている。
「私が強力出来るのは科学力だけです。で、何か要望は有りますか、大執政官閣下❗️」と、問い掛ける正美。
「アッ、そう言えば確か浮揚戦艦空母・・が存在したと思うのだが」と、問い掛ける大執政官。
「浮揚戦艦空母コスモスバルですね❗️あれは地球人に親しみ易いと考えて1台だけ製造しました」と、答えてから、大執政官の意図を読み取り「要望が有れば改造して製造しますが❗️」と、話す正美。
「其れは助かります。では可能な限り多めに」と、要望を出す大執政官。
「承知致しました。最高の傑作を軍部に届けます❗️」と、答える正美。

 数日後の2255年9月8日から改良された最新鋭型浮揚戦艦空母コスモスバルの量産が開始され、量産型1台目の納入は2255年9月21日で有る。此の時点で全て海底都市、南極大陸吉等が完了し、連絡キューブで繋がれた。地球の海底は新たな人類の故郷になっている。だが、未だに地上には多くの人類が大都会から疎開して田舎に暮らしている。テラ連邦共和国政府は、其れ等の人々を密かに援助している。其の人数は60億人以上で有る。

 2255年9月26日。オウリエイト帝国ダレン・レムル・ムア皇帝が、巨大船団を引き連れて銀河系を制服する為に発進して行く。其の情報は直ちに大執政官とシャーミン統合大元帥に報告される。

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