❤クリスタルに誘われて❤

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第1章。目が覚めたら女だった。

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❤クリスタルに誘われて❤
2124年8月10日。

第1章。目が覚めたら女だった。
(プロローグ)
 実家の古文書から地下都市の存在を知り、調査を開始する。偶然に発見した祭壇の中に青色のクリスタルを発見し、其れを手に取ると手の熱でクリスタルが溶け出して身体に進入する。其れから数日後。高熱で意識を失う。
 いきなり目が覚めると、過去記録を失い新たな記録に塗り替えら自分が女で有ると知る。
 物部家の養女となり東大に首席で入学し、直ぐに論文を書き其れが認められる。其の後も次々と論文を書き世界から認められ、18歳で教授になる。其の後は次々と論文を書き上げ発明し続ける。
 膨大な財力を得た物部ユリアは、西之島を買い取り、其処に次々と研究所並びに工場を立て発明品の製造を開始して売買する。

(登場人物)
💚中田光夫。
 光彦の親父。

💚中田光彦。
 東北大学教授。古代歴史学者。古代文明学者。45歳。2124年8月10日。

💚吉田秀一。
 東北大学医学部教授。

💚物部十四郎。
 東北の有識者。58歳。後継者がいないので物部ユリア(旧、中田光彦)養女として迎える。

❣️物部ユリア・アマノ・カタムリア。(旧、中田光彦)女性に変身後ユリア・アマノ・カタムリア。生物学的年齢17歳。
 過去の記録を失い新たな記録に書き換えられる。物部十四郎の養女になる。


❄❄❄❄


第1章。目が覚めたら女だった。
本文。

 私は中田光彦。東北大学教授で、古代歴史学者、古代文明学者で有る。年齢は45歳で一応教授で有る。通常なら此の年代で教授になる事は不可能に近い。告発すると、親父が財力と人脈で忖度で教授になったので有る。
 私には、手下とも言える弟子達と研究生等が10人程いる。今日は弟子達を連れて実家に戻る。実家は東北の旧家で、奥州藤原の知られざる縁故で有る。其の歴史は奥州藤原より古く数千年の歴史が有るらしい。真実は不明で有るが。
 2124年8月10日。実家の最も古い手付かずの蔵の調査が始まる。数日後。最初の分析の結果の報告が届く。
 内容が解読出来ない未知の言語の文献と、年代不明の文献を見つける。其の文献を広げて解読を試みる。数日後。ようやく解読が完了する。
 其の内容は「アマノドームが天空から降下し、大洋に沈む。アマノドームからチューブが伸びて、巨大な大陸の東端に辿り着き其のまま地中に伸びて行き数キロメートル進んで停止する。末端を中心に広大な地中空間の造り、都市、アマトテリアを建設する。
 地上に通じる縦穴を造り、地上への出入り口を建設する。地上は恐竜が溢れ地上都市の建設を諦める」等、記載されている。
 数日後。文献に従い地下都市の出入りを発見する。身重に地下都市に進入し、地下都市に到達する。地上から電源降ろし地下都市を明るく照らす。
 私は一番弟子に声を掛け、地下都市の写真と地図の作製を指示する。私は一人で地下都市内を探索していた。何気無しに見付けた祭壇の中に、青色に輝くクリスタルを発見する。其れを手に取りじっくり観察していると、いきなりクリスタルが溶け出して私の身体に入り込んだ。
 其の時は不思議な現象だったと考えただけでさほど気にしていなかった。第一日目の調査を終えて、自宅に戻る。
 朝目が覚めると、身体が怠く微熱が有る様なので東北大学附属病院に行き診察して貰う。
「中田教授、精密検査をするので入院して下しい」と、担当医師が話し掛ける。
「唯の風邪では無いのかね」と、問いかける中田教授。
「何らかの感染症或いは細菌に依るものらしい兆候が有りますので。中田教授、地下都市で何かに触れませんでしたか」と、と、問いかける担当医師。
「未知のクリスタルに触れたらいきなり溶け出して身体に進入して来たのだが、特に気にして無かったかな」と、答える中田教授。
「其れが原因かも知れません。万が一に備えて中田教授を隔離します」と、話しかける。

 中田教授を隔離し、吉田秀一医学部教授が新たな担当医師になる。吉田教授はDNA、血液検査、各種検査の結果を見て驚いた。
「全ての細胞が活性化し、次々と分裂している。其の上、DNAの配列が組み替えられ始めている」
「教授、脳波並びに脳細胞が以上に活性化して細胞分裂を始めています」と、助手が声を掛ける。
 データを見た吉田教授は「有り得ない」と、呟き。助手に次々と指示する。
 数時間後。全てのデータの書類を持ち自分の研究室に入る。論文を書き上げ、日本医学学会に提出する。其の論文とデータがあっと言う間に話題になり、世界中から注目の的となる。
 東北大学附属病院から医学研究所に移動され、さらなる詳細の研究が始まる。
 数日後の2124年8月16日。医学研究所に移動して、さらなる詳細な研究が始まる。DNAのさらなる調査、血液検査、細胞の検査等を開始する。結果の報告が次々と届く。
 吉田教授は、細胞の変化に注目する。電子顕微鏡で切り取った皮膚片を眺めると、通常なら死に絶える筈なのに、今でも皮膚片は生き延びて細胞分裂をしている。
「まさか、信じられないけど再生能力を持っているらしい」と、独り言を吐く吉田教授。
「吉田教授、ミトコンドリアとテロミアが活性化しています。推測すると不老不死の兆候と言えます」と、助手が話し掛ける。
「其の通りかも知れない。謎を解明すれば不老不死になれるかもしれないぞ」と、助手に話し掛ける吉田教授。
「細胞分裂のデータ並びに細胞の活動データを取って欲しい」と、助手に話し掛ける吉田教授。
「解りました。直ちに検査します」と、答える助手。
「吉田教授、新たな事実が判明しました」別の助手が報告する。
「今度は何だ」と、問いかける吉田教授。
「生体検査の結果、生物学的年齢は17歳と判明しました」と、答える別の助手。
 驚か無いつもりでいたが「何と、今度は若返りとな。承知した。ではデータを取り若返りを秘密の探れ」と、興奮して話し掛ける吉田教授。
 数時間後。全身に変化が始まる。皮膚が徐々に溶け出して、髪の毛が抜け新しく生え始める。顔付きの変化が始まる。輪郭が崩れ出して卵型に変化して行く。
 暫くすると顔付き女性的に変化して行く。中田教授等数名の医学者が一言も話さず其の変化を見詰めている。
 完全に女性に変わった直前に、超強力な思念波と脳波振動が放出され、半径5キロメートル内の全ての人間、動物に多大な影響を及ぼす。
 能力の発動は此れだけに留まらず、周囲2キロメートル内の建造物、物体が揺り動く。
 2124年8月18日。いきなり目を覚ました。女性は状況を瞬時に把握し、下着と衣類を瞬時に取寄せ身に着けて特別病室から瞬間移動で出る。吉田教授並びに監視センター内の全員に思念波で色々と指示を与える。特に人脈が厚い吉田教授に働きかけ、役所並びに政府の実力者を動かし多方面に手を回して貰い、ユリア・アマノ・カタムリア、17歳として戸籍に登録させる。
 其の忖度と裏から手を回した結果、2124年9月13日に後継者がいない東北の有識者で58歳の物部十四郎の養女となり物部ユリア・アマノ・カタムリアになる。通常は後ろのアマノ・カタムリアを外し、簡素化に物部ユリアと呼ばれる様になる。
 ユリアは養父物部十四郎に「お父様、お願いがあるの」と、話し掛ける。
「何かな、ユリアの頼みなら何でも聞いて上げるよ」ユリアの能力の影響で、物部十四郎はユリアの事が命より大事で可愛い存在になっていた。
「西之島を買い取って欲しいのよ」と、答えるユリア。     
「どうして西之島を。あの島は出来立ての火山の島だよ」と、答える物部十四郎。
「将来、西之島に研究所と各種工場を建てたいて考えているからなの」と、答えるユリア。
「成る程、承知した。手を回してみよう」と、答える物部十四郎。 
「其の変わり、来年は東大を受験するからね」と、話し掛けるユリア。

 東大物理学部に入学し、2125年4月13日に〈マイナス時間と空間〉論文を発表。世界中から称賛される。続いて〈反重力理論〉を発表する。其の功績が認められ、殆ど忖度も有り18歳で最年少の教授に就任する。
 8月にはミニ核融合炉は開発し世界特許を取得する。更に、新たに創設した芸能事務所カムリアナから歌手デビューする。完全英語版のデビュー曲が全米、全欧で歴史的な大ヒットし世界の歌姫となる。其のCDの売り上げは28億枚を越えても売り上げが伸びている。熱が冷めない内に2曲を発表。此れも記録的な売り上げとなる。

 強力な忖度が働き就任教授に就任して、東大並びに大学院の卒業が認められ、現在東大大学院の就任教授と勤務している。
 物部ユリアを崇拝する学生が増え続けている。其の様な忙しい中、ユリアは父親に民間防衛隊を創設したいので、其の防衛隊の最高指導者になって欲しいとお願いする。
「成る程。ユリアの主張は理解出来る。其の件は承知した。其れと西之島の買収は成功した。金額は6850億円だ。ユリアが振り込んでくれた1兆円から支払っておいた」と、話し掛ける物部十四郎。
「有り難う御座いますお父様。では、早々に港と空港と研究所建設の準備をしなくっては」と、お礼を述べるユリア。
「其の点は、政府の要人等並びに友人依頼した。メインの工事関係は、三菱重工とトヨタ自動車と日本製鐵と鹿島建設と大林組の5社に発注した。空母の発注は、三井造船、三菱造船、日立造船、住友造船をメインとして契約した」と、話し掛ける物部十四郎。
「お父様、素早い対応ですわね」と、称賛するユリア。
「ユリアのお陰で、10年程若返り人生に張りが出てきたわい。光夫から聞いたのだが、地下都市と海底都市の事はどうなっているのかな」と、話す物部十四郎。
「アッ、完全に忘れていたわ」と、答えるユリア。
「天才のユリアでも忘れる事も有るのだね」と、話し掛ける物部十四郎。
「山田助教授が後を継いで調査していると思いますけど。お父様が監督してくれると助かります」と、願い出るユリア。
「益々仕事が増えて来るな。マアッ、良かろう。ユリアの頼みなら断る事が出来ないからな。友人の考古学者に声を掛けよう」と、答える物部十四郎。



 2129年4月3日。西之島と海底都市、地下都市が繋がり、完成した総合研究所、各種工場に人材が溢れている。
 長く海に突き出した軍港の堤防には完成した核融合浮揚空母3台が接岸している。海底都市カタムリアナと西之島の中間地点に建設した軌道エレベーターが完成している。更に浮揚要塞3台も完成して上空に滞空して軌道エレベーターの海抜3000メートルの第1展望室外壁の空中軍港に接岸している。
 物部十四郎が統轄する民間防衛軍は、事実上世界最強の軍団に成長していた。但し、世界の脅威と見なされる事を恐れ、本当の実力は秘密にしている。
 ユリアはワコールと提携してランジェリーをプロデュースする。其れが大ヒットし、ワコールに多大な利益を与える。続いて、ヤング向けの洋服をプロデュースすると、其れも大ヒットする。ユリアは其の功績を認められ社外取締役に就任して、株を40パーセント取得するに至る。
 同年の2130年10月3日。ユリアは超空間理論を発表し、同時に超空間駆動機関(エンジン)完成を発表して世界特許を取得する。更に、軌道エレベーター最上階展望台と接続されている軍事工場宇宙船製造所で超空間移動宇宙船の製造が開始される。人類を着実に宇宙市民とする計画が進行している。
 西之島総合研究所極秘研究所で、タイマシン(タイムチェンジャー)と円盤(コスモライザ)の製造を開始している。ユリアの発明品では無く、海底都市カタムリアナの生体脳のアーカイブから引き出したもので有る。
 総合研究所の地下には広大な各種製造工場が其処で製造を始めている。ユリアは、コスモライザを数台製造して、月と火星に秘密基地を建設する予定だからだ。
 秘密研究所で、新たな研究と製造が始まった。タキオン粒子を利用した超光速通信機と超空間通信機で有る。

 2130年11月5日。大量生産製造ラインで、直径120メートル、全高50メートルのコスモライザ100台が完成する。半生体兵員ロボットと戦闘ロボットは別の製造ラインで次々と生産されている。月基地と火星基地建設の準備が整う。
 夜遅く100台のコスモライザが月と火星に向かって発進する。内20台が月に向かい、80台が火星に向かった。
 2130年11月6日。火星マリネリス峡谷に到着する。全長4000キロメートル有る峡谷の真ん中に降下し着陸する。昇降口から兵員ロボット50台が組立て式バリア発生装置を持ち、所定の位置で組立て始める。数分後。組立てが完成する。起動スイッチを入れる。数秒後。半径3キロメートルのバリアが展開される。
 格納庫のゲートが開くと作業機械、作業ロボット、工作機械が次々と降りて来る。作業ロボット等は横の岩石に穴を開けて行く。工作機械は足元の岩石を削り平にする作業を始める。
 コスモライザの格納庫から大型の転送機が反重力ビームに誘導され出て来る。平になった足元に着地する。セッティングが完了し、起動スイッチがいれられる。相互間の接続が完了すると、海底都市から送り込んだ各種機械、材料等が次々と吐き出される。待ち構えていた作業ロボット達が其れを反重力プレートに乗せて運んで行く。広く平地に鳴らされた大地で、其れ等が組立てられている。ユリアは其の作業を特別仕様の旗艦コスモライザ・ゼロの司令センターから見守っていた。

 数ヶ月後の2131年2月15日。火星マリネリス基地が完了する。其の広さは直径5000キロメートルで有る。当然ながらマリネリス峡谷の両側に拡がっている。只、残念な事に常駐する人材は一人もいない。いるのは、兵員ロボットと作業ロボットと戦闘ロボットだけで有る。
 ユリアは、マリネリス基地統合司令センターから父親とコンタクトする。
「お父様、西之島共和国はどうですか」と、問い掛ける。
「ユリアの宣伝効果で此方は1日800人もの観光客で想定以上に潤っておるわい」と、答える物部十四郎。
「其れは良かったですわね。所でお父様、火星マリネリス基地は完成したのだけど、此方は私し1人で人材不足なのよ」と、本音を吐くユリア。
 物部十四郎は微笑んで「そうだろうと考えて、ユリアの熱狂的な親衛隊を軍隊として訓練したので送る込む。第1陣として10万人だけだが。第2陣は20万人の予定になっておる」と、話し掛ける。
「有り難うお父様」と、感謝するユリア。
「では、また何か困った事が出来たなら連絡しなさい」と、話してコンタクトを切る物部十四郎。
 1人になったユリアは、友人達の事を思い出していた。

 マリネリス基地に有る10数台の転送機から次々とユリア親衛隊の隊員が吐き出されて来る。隊員達は、自然環境エリアの各部隊毎の住居に兵員ロボットに案内されて入居している。女性隊員は、自然環境エリアの女性隊員専用区の住居に案内されて入居している。
 特殊訓練を受けた女性親衛隊ピンクフォースが、マリネリス基地統合司令センターに配属されて任務に就いた。ユリアが最も信頼している特殊女性親衛隊で有る。
 父親物部十四郎の計らいで、火星マリネリス基地とルナ基地は人材が揃い正常に管理運営が可能なった。此れで世界統一の準備は整った。だが、理由も無く各国に攻め入る理由にはゆかないと考え、些かジレンマに陥っていた。
 其の様な状態の時、いきなり緊急放送がスクリーンに流れる。
「ユリア様、南海トラフ巨大地震が発生しました」と、ピンクフォースの司令のミリル・バートンが報告する。
 スクリーンに南海トラフ地震の様子が映し出される。
「ミリル、直ぐにお父様とコンタクトを付けて下さい」と、指示する。
「承知しました」と、答えて通信回線を開く。
「お父様、大至急扶養要塞を救助部隊を派遣して下さい。私も日本に向かいます」と、話し掛けるユリア。
「既に手配した。扶養空母も東京、名古屋、大阪、北九州、四国に派遣したので安心して欲しい」と、答える物部十四郎。
「流石にやる事が早いわね。では次いでに、ドサクサに紛れて日本を制圧しましょう」と、提案するユリア。
 物部十四郎は微笑んで「私と同じ事を考えていたとは、流石に私の娘だな」と、称賛する物部十四郎。

 2131年2月18日。ユリアはコスモライザ艦隊と、親衛隊ブルーフォースと、特殊親衛隊ピンクフォースを引率して地球に向かった。数時間後、ピンクフォース艦隊が地球大気圏に突入する。西日本上空2000メートル迄降下すると、眼下に巨大地震と巨大津波による悲惨な風景が拡がって入る。
 ユリアは其の悲惨な風景を見て愕然とする。
「コスモライザ艦隊は各ヶ個軍単位で救助活動を実行せよ。私は親衛隊を指揮して救助活動を開始する」と、通信機で指示を出す。



 物部十四郎は、西之島共和国正規艦隊を動員して、ドサクサに紛れながら自衛隊の駐屯地並びに自衛隊本部、首相官邸を電光石火で制圧する。物部十四郎は以前から計画していたに違いない。で無ければ、此の様に僅か数時間で制圧が完了出来るはずが無い。
 2131年2月19日。物部十四郎は各メディアを通じて西之島共和国が日本を制圧した事宣誓し、日本共和国を新たに建国すると発表する。更に、政情が安定する迄西之島共和国占領軍が代行すると発表した。

 ユリアが指揮している救助活動は思うに進んでいない。死体の回収と安置並びに瓦礫の撤去が思う様にはかどらないからだ。
「ユリア様、ロボットを増員しましょうか」と、ピンクフォースの司令ミリル・バートンが問い掛ける。
「全てのロボットを投入するしか無いわね」と、話し掛けるユリア。
 戦闘ロボットを動員して、瓦礫の撤去を中心作業を進めさせる。戦闘ロボット数百万台が動員された事により、瓦礫の撤去作業がはかどり救助もはかどり始める。
 数ヶ月後。瓦礫の撤去、人命救助が完了した。全力で救助活動を実行した為、人々から絶大的な感謝と信頼と人気を勝ち取った西之島共和国とユリアのピンクフォースは、日本の救世主としてあがめられる事になる。
 2131年3月15日。物部十四郎は正式に日本共和国兼西之島共和国の執政官に就任し、物部ユリアは日本共和国並びに西之島共和国の女王に就任し国家元首となる。

 物部ユリアは火星マリネリスに戻り、深宇宙に進出する為の母船で直径8000メートルのコスモスターの造船に全力を尽くしている。自分が地球人で無いことは承知しているが、では、一体何者かを知りたいと願っていた。その様な理由に依るものだ。
 人材は既に揃っている。後はコスモスターの完成だけで有る。

 日本共和国の太平洋沿岸部は、南海トラフ巨大地震と大津波によりほぼ壊滅な被害を受け人が住めるような状態では無かった。その様な状態から1ヶ月後の2131年4月13日。地道に瓦礫を撤去して再建を開始する。超古代文明の科学技術で、超高層ビル、超近代的な住居の建設が開始される。
 数ヶ月後の2131年7月10日。奇跡な速さで都市部の再建が進み、希望者から移住が開始される。其の風景は昔の日本のイメージは皆無で、超近代的な未来都市に変貌している。
 軍事関連は、自衛隊を廃止し正式な軍隊とし、空軍、陸軍、海軍、水中軍隊、成層圏宇宙軍、宇宙軍の7軍とし、統合司令本部を西之島共和国に配備し、統轄本部は日本共和国に配備した。
 政治は、首相の代わりに執政官を頂点として、内閣は執政府とする。議会は評議会制とした。権限は、執政官が全権を持つ大統領と同じか其れ以上の権限を持つ役職とする。更に、女王制度取り入れ、物部ユリアを初代の女王に任命し、絶対権力者とする。そして、物部十四郎は初代の執政官に就任する。
 彼は全てのメディアを通じて、初心声明を話し始める。
「私は日本共和国執政官に就任した物部十四郎です。先ずは、日本共和国の法律施行は後日と、正式な法律が施行される迄は現行の法律が施行されます。現行の政府、議会は引き継ぐまでは現行通りとします。各省庁は全て解体し新たな体制の元立ち上げます。其れまでは現行通りとします。次に、私の政治理念は日本共和国と国民の為の政治を優先します。故に、電気代、光熱費は無料とします。水は体制が整い次第無料にします。住宅は一律3LDKを基本とし、子供1人に付き1部屋を増やします。税金は現行通りとし、徐々に改革してゆきます。
 福祉関連として、現行の私立を除いて、市立、公立、国立等の小、中、高校の学費、昼食は無料とします。更に、我が物部学園小、中、高は無料。大学、大学院は一部無料とします」等、3時間程話し続けてから終了する。

 現在、地球全体として異常気象が続き、至る所で大雨が続き災害の連続で有る。西之島共和国は民間企業で有り国家的蟠りは全く無い。其の利点を利用して、ほぼ人道的ボランティアとして災害地に救助向かう。救助活動が進むに連れて、西之島共和国のリーダーで有る物部ユリアと物部十四郎と物部グループの名前が浸透して、救世主、英雄として崇める様になる。

 イスラム圏のアラブ各国の全ての民と指導者は、想定外の体験をする。ほぼ同時に絶対神アラーガ現れて〈我は絶対神アラーで有る。我が下僕等に伝える。下僕等が世教えに背き、下僕同士の争い、他国への侵略、他宗教への迫害等多々ある。此のまま放置すれば世が最高神アマノテラスの産まれ代わりで有るアマノユリアに罰せられる。従って、以後はアマノユリアに帰依し、下僕として忠誠を誓い崇めよ。其れに反する者は世が罰を与えるであろう〉との声が、頭の中に轟く。
 西之島に、タイミング良くユリア・アマノ・カタムリアの女王神殿とユリア・アマノ・カタムリアの銅像が建立されている。
 アラブ各国の王族、指導者等は、物部ユリア財団の口座に、1兆円単位で寄付金が次々と振込まれ、アッと言う間に16兆円を超えるが、献金は留まる事が無い。此のままだと数時間後には100兆円を超えるだろう。

 数日後の2131年7月15日。西之島共和国のユリア・アマノ・カタムリア女王神殿にアラブ人が次々と礼拝に訪れる様になり、西之島共和国の経済は更に潤っている。
 其の頃、火星マリネリス基地に待機しているユリア・アマノ・カタムリアは、最近益々心の奥底から何者か分からないが女性の声で呼び掛ける声が聞こえる様になっている。
 時よりハッキリと聞こえる時が有る。何かを伝えようとしているらしいが良く分からない。集中して心をすます。何やら数字と星座が浮かんで来る。ユリアは海底都市カタムリアナに問い合わす。
 生体脳は「お答えします。照会の座標は、超古代アーカイブの記載によりますと、メドライザ超銀河団ラインザル銀河団ザルトン銀河ザトン星系第3惑星サルトと判明。地球から1億8000万光年離れた宙域です」と、答える。
「現在造船中の宇宙船で踏破できますか」と、問いかけるユリア。
「造船中の宇宙船での踏破は不可能です。精々5000万光年内外です」
「では、どうすれば良い」と、問いかける。
「暫しお待ち下さい」と、答えて数分後。「ユリア様が独航した時に使用したクリスライザなら可能です」と、答える。
「其のクリスライザは何処に有りますか。直ぐに起動可能ですか」と、問いかける。
「定められた起動シグナルを送信すれば直ちに起動します。連絡方法は思念波、思考波等で同期され常時繋がっています」と、答える。
「有り難う。どうやら私は天文学には疎い様ね」と、話し掛ける。
「其れならヒュプノ教育機で学習出来ます。プログラミングして置きますので教育を受けて下さい」と、話し掛ける。
「有り難う、そうするわ」と、答える。

 クリスライザにコスモスターとコスモライザ・ゼロを格納して、乗務員全員と親衛隊ピンクフォースと親衛隊ブルーフォース全員のヒュプノ教育を開始する。同時にコスモライザ艦隊10万台を格納中で有る。出発するのはまだまだ先延ばしになる。
 其の間にユリアは、考察中で有るブラックホールからエネルギーを取り出す方法の研究を始める。先ずはブラックホールの制御方法で有る。ブラックホールに反発する力、或いはブラックホールから脱出出来る粒子等の確認で有る。
 タキオン粒子は常時超光速で動き回り、ブラックホールの力場からでも脱出可能で有る。と、言うことはブラックホールの吸引力とタキオン粒子の脱出力を中和或いは相互間の力が同じになれば制御可能になるはずと考えて計算を始める。通常の数学方式では不可能だが、ユリアは5次元数学方式で計算を開始する。現在の地球のスーパーコンピュータだと数年掛かる計算を僅か10分で計算を完了させる。続いて論文を書き上げる。

 2131年7月20日。ようやくクリスライザの出発準備が整う。ユリアはクリスライザに乗り込んで、統合司令センターに入る。統合司令席に着席し、発進命令する出す。
 クリスライザはゆっくりと動き出す。第1宇宙速度から第2宇宙速度に移行する。数分後。第3宇宙速度に達し、数秒後にいきなり転移する。
 1回の推移で6000万光年を移動する。地球古代文明の戦艦では不可能で有る。如何にクリスライザは優れた宇宙船で有るか一目瞭然で有る。

 2131年7月25日。クリスライザは、メドライザ超銀河団ラインザル銀河団ザルトン銀河ザトン星系外縁に到着する。
 ユリアは第3惑星サルトのクリスアーナとコンタクトする。
〈ユリア、貴女が近付いて来る事は感じ取っていましたよ〉と、話し掛けるクリスアーナ。
〈今、ザトン星系外縁に到着したばかりです。此れから第3惑星サルトにゆきます〉と、答えるユリア。
〈其の必要は有りません。私が転送させます〉と、話し掛けるクリスアーナ。
 数秒後。いきなり転送され、クリスアーナ本体の直ぐ側に実体化して同期融合する。大小2つのクリスタルが青白く輝き出し、内部の人間は全員意識を失う。数時間後。輝きが収まり、クリスライザはゆっくり本体から離れて大気圏外に出て待機ポジションに入る。
〈お母様を地球に連れて帰ります〉と、話し掛けるユリア。
〈私は惑星と一体化してるから無理ですよ〉と、答えるクリスアーナ。
〈惑星毎移動させれば可能です。お母様の知識め受け継ぎましたので科学的技師は有りますから。今から準備を始めます。同時に、お母様の手足になる半生体ロボットを10万台用意しますから〉と、話し掛けるユリア。
 クリスライザ第1格納庫からピンクフォース艦隊が次々と射出される。第2格納庫からはブルーフォース艦隊が次々と射出されて来る。最後に、第3格納庫からは科学技術艦隊が射出される。
 ユリアはブルーフォース艦隊に第3惑星サルト曳航準備と警護を指示し、科学技術艦隊に、サルト全体を包み込むバリアの設置と、人工太陽の設置を指示する。
 ユリアはピンクフォースをクリスアーナの警護と先導役を指示し、クリスライザが曳航の主導役として準備する。科学技術艦隊は、格納庫から次々と人工太陽を射出し、赤道上空3万メートルに配置し、重力アンカーで固定している。1台の科学技術艦は人工太陽をも包み込むバリアを設置し、遠隔操作で起動出来る様にする。

 数ヶ月後の2131年9月13日。曳航する準備が整う。
 ユリアは〈お母様、曳航準備が整いました。私とピンクフォースは万が一の時は全力で守ります〉と、話し掛ける。
〈心構えは出来たわ。万が一の時は自分でも守れますから〉と、答えるクリスアーナ。
〈では、出発します〉と、話し掛けてから「全艦隊へ、発進して下さい」と、指示する。
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拓也は、かつての恋人・純への後悔を抱えたまま生きてきた。ある日、過去へ戻れる不思議なアプリを手に入れるが戻った先で彼を待っていたのは、若き日の純ではなく――純そのものになってしまった自分自身だった。かつての恋人とやり直すはずが、過去の自分を相手に恋をするという奇妙で切ない関係が始まっていく。時間と心が交差する、不思議な男女入れ替わりストーリー。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

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