鬼神の血脈

花影

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第伍話

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お待たせしてすみません。
Rシーン後半です。


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 どうにか女子の嗜みを死守できたが、あまり悠長にしていると焦れた実篤が迎えに来てしまう。達した余韻が残る体を叱咤して知里はやっとの思いで風呂から出ると、髪を乾かし、基礎化粧品で肌を整えた。髪を軽く束ねて用意してあった寝巻用の浴衣に袖を通すと実篤が待つ部屋へと足を向ける。
 実篤は窓際の椅子に座り、外を眺めていた。彼も浴衣を着ており、少しはだけた胸元から無骨なパワーストーンのお守りがチラリと見える。つられて彼女も外を見るとハラハラと細かい雪が舞っていた。
「雪……」
「とうとう降り出したな」
 予報では今夜から明日にかけて雪となっていた。部屋の中から庭を見る限り、まだ積もってはなさそうだが、この降りようであれば明日は一面の銀世界になっているかもしれない。
「あ……」
 不意に手を引かれて座っている実篤に抱き込まれる。そのまま唇を重ねられ、うなじをくすぐられれば、一度は引いた欲情が再びくすぶりだし、体の奥がジンと熱くなってくる。
「知里……」
 欲情にかすれた声で名前を呼ばれる。知里もそれに応えるように口づけを返し、彼の首に腕を回す。
「寝室へ……」
 知里が頷くとそのまま軽々と抱き上げられ、開いたままの襖から隣の部屋へ足を踏み入れた。明かりは落としてあり、枕もとに置かれた照明が既に敷かれている2組の布団を柔らかに照らしている。そこへそっと妻を横たえると性急に浴衣の裾をめくって彼女の足を割り開く。
「あ、だめ……」
 下着をつけていないので彼女の秘めた場所が丸見えになる。浴室で十分に解されたその場所は新たな快楽を期待するかのように蜜が溢れていた。
 実篤が顔を近づけ舌を這わせるとその甘い痺れに知里は切ない吐息を漏らす。そういえば浴室ではあまり可愛がってあげられなかったことを思い出し、実篤はプクリと膨れた花芯に強く吸い付いた。最も敏感な部分を執拗に責められた知里は、痺れるような快楽に襲われて体をガクガクと震わせた。
「あぁっ」
 存分に蜜を堪能した実篤は浴衣を脱ぐのももどかしく、浴衣の裾をまくって自身を取り出した。ずっとお預けされた状態のおかげでこれ以上はないくらいにそそり立ち、先走りの液があふれ出ている。
 知里の秘所になじませるように幾度か擦り、十分に互いの蜜を絡め合わせてからゆっくりと埋めていく。
「あぁぁ……」
 実篤の熱が奥へ奥へと押し込まれ、待ち焦がれた快楽に知里は体を震わせる。一方の実篤は中のうねるような締め付けですぐにでも果てそうになるが、それをかろうじて耐えていた。
 押し寄せる快楽の波をやり過ごし、息を整えると知里が着ている浴衣の帯を緩める。胸元をはだけるとフルリと2つのふくらみがこぼれ出た。上下に揺れる胸は彼を誘っているようにも見えて、実篤はたまらずその先端にむしゃぶりつく。
「あぁ、だ、だめぇ……」
 赤い尖りを刺激するだけで入れたままの実篤自身を締め付けてくる。我慢も限界を迎え、知里の足を抱えると実篤は激しく動かし始める。熟知している知里のより感じる部分を重点的に攻め続けると、彼女は体をしならせ達していた。
「あぁぁぁ!」
「クッ……」
 実篤も同時に限界を迎え、最奥に精を放っていた。彼女の汗ばんだ体に折り重なり、落ち着くのを待つ。だが、胸元に顔をうずめていると悪戯心が芽生え、上気して汗ばんだ彼女の体に吸い付き、痕を幾つもつけていく。知里が我に返ると、彼女の胸元は赤い花びらを散らしたようになっていた。
「もう……さぁ君だけ狡い」
 知里は実篤を軽く睨むと、帯を解いて彼の浴衣を脱がした。そして引き締まった体に指を這わせ、少し体を起こすとその逞しい胸元に口づけて痕を付ける。彼はくすぐったいのか身をよじり、首から下げているお守りが揺れてチャラリと鳴った。
「知里……煽っているのか?」
「え?」
 2人はまだ繋がったままだった。知里の中に収めたままの実篤の肉棒はいつの間にか力を取り戻している。その存在を思い出させるように彼は一度腰を引くとズン!と最奥を穿った。
「あん」
 そのままくるりと体が反転させられる。中をかき回され、知里は思わず甘い声が漏れ出ていた。緩めた帯は解けてはらりと落ち、袖を通しただけの状態になってしまった浴衣も実篤の手によって脱がされる。
 露わになった白い背中に誘われて、実篤はまたもや赤い痕を散らしていく。そして彼女を抱え込むように手を胸元に回し、そのたわわな膨らみを揉みしだいた。
「あぁ……」
 実篤がゆるゆると腰を動かすと、ぐちゅぐちゅと淫猥な水音と共に先ほど放った白濁が秘所からあふれ出て布団に滴りおちる。まだ余韻が抜けきらないうちに再び押し寄せてきた新たな快楽に知里はガクガクと体を震わせた。
「ああ、知里……」
 一度放って余裕あったはずなのだが、胸の先端をこねると中が締まり、実篤のモノを刺激する。その刺激を楽しむように強弱をつけて腰を動かしていたが、次第に我慢できなくなってきた彼は知里の腰を掴むとその動きを徐々に激しくしていく。
「やぁ、あ、だ、だめぇぇぇっ!!」
 押し寄せてくる快楽に知里は布団を握りしめて耐えていたが、次第に目の前がチカチカしてくる。しかも妻の体を知り尽くしている実篤が彼女の良い箇所を重点的に攻めてくるので、たちまち絶頂に上り詰める。
「きゃぁぁぁぁん」
「知里っ」
 目の前が真っ白になり、寸の間、気を飛ばしていたらしい。気付けば折り重なった状態の実篤が顔を覗き込んでいた。
「大丈夫か?」
「うん……」
 知里が頷くと実篤は体を起こして自身をズルリと引き抜く。彼も同時に達していたらしく、クプリと音を立てて彼が放ったものが流れ出てくる。知里も体を起こそうとするが、思ったように力がはいらない。
「ちょっと待ってろ」
 妻を優しく抱き上げて布団に寝かすと、実篤は裸のまま隣の部屋に移動する。やがてペットボトルのミネラルウォーターを手に戻ってきた。知里の側に戻ると彼女を優しく抱き起す。そのまま封を開けたボトルを手渡してくれるのかと思ったら、彼は水を口に含むと彼女の唇に重ねてくる。
「ん……んっ」
 もちろん水を飲ませるだけでは終わらない。そのまま舌を絡められる。もはや水を飲ませると言う当初の目的を逸脱し、実篤は知里の口内を満喫していた。
「もう……」
 潤んだ目で睨まれてもそれは逆効果だった。残ったミネラルウォーターは実篤が一気に飲み干し空になったボトルはゴミ箱に放り投げる。するとそのまま妻を布団に組み伏せた。
「さ、さぁくん?」
「煽ったのは知里だからな」
 含みのある笑みに知里は戦慄する。逃げようとしたがもう手遅れで、膝を割り開かれ、既に復活している実篤の肉棒が秘所にあてがわられていた。
「ま、待って……」
「嫌だ」
 実篤は即答するとそのままグチュンと音を立てて彼女の秘所に自らを突き立てた。そして最初から激しく挿送し、知里は再び快楽に翻弄されていく。


 結局、その激しい交わりは銀世界となった庭を朝日が照らし出すころまで続けられた。その日、消耗しきった知里が布団から起き上がることが出来なかったのは当然の結果だった。


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禁欲が長かった反動のとばっちりを受けた知里。上機嫌でかいがいしく世話をしてくれる夫を恨めしく思ったのだった。
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