掌中の珠のように Honey Days

花影

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★アドベンドカレンダー3

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♀1×♂2のRシーンがあります。苦手な方はバックしてください。


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12月24日

 沙耶は一つ深呼吸をしてからアドベンドカレンダーの引出しに手をかけた。実は20日からまたプレゼントの内容が豪華になっていて、開けてみるのが少しだけ怖かったのだ。しかも連日2つずつ。おそらくそれぞれが選んだものを入れているのだろう。
 パーティ用の小振りのバッグに宝石をあしらった腕時計。そして先日入っていたアクセサリとは比べ物にならない程高価な宝飾品も入っていた。特に昨日は大粒のアレキサンドライトの指輪とネックレスが入っていて、思わず叫んでいた。それで綾乃や塚原を慌てさせてしまい、沙耶も駆けつけてきた2人に慌てて頭を下げたのだ。
「ふう……」
 沙耶はもう一度深呼吸をして気持ちを落ち着けてから引き出しを開けた。まず目についたのはツリーの天辺を飾る星飾り。その奥に可愛いレースの巾着が入っている。まだ中を確かめるのが怖いので、先に星飾りを手に取ってツリーを完成させる。初日は寂しかったツリーもプレゼントと一緒に入れられていた色とりどりのオーナメントで豪華に仕上がった。
「よしっ」
 何が入っていても驚かないようにと自分に気合いを入れ、沙耶は引き出しの中の巾着を取り出す。思ったよりも軽い。開けてみると薄い布のようなものが入っていた。
「え……」
 広げてみるとそれはいわゆるベビードールと呼ばれるものだった。しかも体は透けて見えてしまうほど薄い生地でできている。見なかったことにして片付けようとすると、何か紐のような物がはらりと落ちた。拾ってみてまた絶句する。
「嘘……」
 それはいわゆる紐パンと呼ばれるものだった。それこそつける意味があるのかと疑うほど布地の部分は少ない。見ているだけで恥ずかしい代物を慌てて元の巾着にしまい込もうとすると、カードが添えられていることに気付く。

『今夜はこれを着てね。楽しみにしているよ。 幸嗣』

「無理ぃぃぃ!」
 沙耶は思わず叫んでいた。



「どうしよう……」
 沙耶は湯につかりながら途方に暮れていた。
今夜は久しぶりに義総と幸嗣と3人で揃って夕食を共にすることになっていた。義総が今日の分のプレゼントとして用意してくれた少し大人びたデザインのイブニングドレスに袖を通し、それに今までもらったアレキサンドライトのアクセサリやパーティバッグ、時計を身に付けて2人の帰りを待った。
 予定よりも少し遅れたが、無事に2人は帰って来た。黒崎が腕を振るったクリスマスディナーを堪能し、食後に沙耶から2人へプレゼントとしてそれぞれにデザインの異なる手編みのセーターと、義総には万年筆、幸嗣には名刺入れを贈った。小遣いで買えるものなのでそれほど高価なものではないのだが、2人とも喜んでくれたので沙耶は一安心し、その後はお茶を飲みながら会えなかったここ数日の出来事を話して過ごした。ここまでは良かった。だが、夜も更けて来てそろそろ寝室へ行こうかという雰囲気になったところで幸嗣が耳打ちしてくる。
「あれ、楽しみにしているからね」
 たちまち記憶の彼方に追いやっていた今朝の騒動を思い出す。顔を赤らめていると、義総が何事かと尋ねて来る。ごまかそうとしたのだがそれは手遅れで、結局あれを身に付けることになってしまったのだ。とりあえずお風呂に入ってくると言って逃げたのだが、時間を稼いだところでどうにもならない。沙耶は重いため息をつくとのぼせる前に湯から上がる。
「……」
 意を決してくだんの下着とベビードールを身に付けた沙耶は鏡の前で固まった。薄い生地は思った以上に透けて湯で火照った彼女の体が丸わかりになっている。加えて丈が短いので、彼女の大事な部分を申し訳程度にしか隠せていない紐パンもばっちり見えてしまう。このままここから出て義総の部屋へ行くなど到底無理だ。しかし、こうして迷っている間に焦れた2人が迎えに来てしまうのはもっと恥ずかしい気もする。迷いに迷った彼女はこの上からガウンを羽織って義総の部屋に向かった。



「沙耶かい? お入り」
 義総の部屋と直接つながっているドアをノックするとすぐに返事があり、沙耶は意を決するとドアを開けた。既に幸嗣も来ており、ガウン姿の2人はブランデーのグラスを傾けていた。彼女が部屋に入ると、優しい笑みを浮かべて手招きする。
「ごめんなさい、遅くなって」
「大丈夫だ」
 どうやら沙耶があのプレゼントを身に付けるのを躊躇っていたのなんてお見通しだったようだ。彼らはガウンを羽織った沙耶を頭の先からつま先までじっくりと眺めていたが、徐に立ち上がった幸嗣は沙耶の耳元で囁く。
「ガウン、脱いで」
 彼女は少し躊躇いながらも小さく頷くと腰の紐をほどく。そして少し躊躇ってからガウンをはらりと脱いだ。灯りは壁際の間接照明のみ。薄暗い室内でも透けるベビードール越しに、少女の域を脱し始めた沙耶の白い体がはっきりと見て取れる。彼女は恥ずかしくて目をつむってしまうが、それでも男2人の視線を強く感じる。
「……っ」
 2人が見ている。ただそれだけで彼女の体の奥が熱をもって疼いてくる。平静を保とうとするが、彼等によって快楽を植え付けられている体はそれを求めて一層熱を孕んでくる。
「思った通り良く似合うよ、沙耶」
 幸嗣が耳元で囁く。たったそれだけなのに沙耶はたまらず吐息をもらした。
「見られただけで感じたか? おいで」
 目を開けると、正面に座っている義総が手を広げている。沙耶はふらつく足どりで彼の前に立つと、そのまま引き寄せられて唇が重なる。
「ん……」
 ねっとりと執拗に舌がからめられる。口腔内全てを舌で愛撫され、息が切れそうになった頃ようやく口が離れる。
「沙耶、俺にも」
 息を整える間もなく今度は幸嗣に引き寄せられて唇が重ねられる。舌を絡めあっていると、いつの間にか義総の膝の上に乗せられていた。
「あぁぁ……」
 生地の上を滑るように2人の手が彼女の体のいたるところに触れていく。背後から抱きしめている義総は首筋に顔を埋めて舌を這わせ、強く吸い付いて痕を付ける。一方の幸嗣は既に尖り切っている胸の飾りを生地の上から口に含み、舌で転がす様に愛撫している。唾液で濡れた生地は肌に張り付き、色づいた先端を淫靡に演出していた。
「んっ、あぁっ!」
 不意に背後から回された義総の手に胸の尖りを強く摘ままれて沙耶の体が跳ねる。もう片方は幸嗣が舐めしゃぶり、空いた手は下半身へと伸びている。既に体中が鋭敏になっている彼女は耐えきれずに逃れようとするのだが、男2人にがっちりと捕まえられているので動くこともできない。
「ん、んっ、あっ、あぁぁっ」
 2人の巧みな愛撫により上り詰めた沙耶は体を大きくしならせた後、背後から抱きしめている義総の体にクタリともたれかかる。無論、まだまだ序の口。幸嗣は沙耶が着ているベビードールの胸元のリボンを咥えて引っ張る。それがほどけるだけでスルリとベビードールは脱げてしまい、薄い一枚の布に変わり果てた。
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