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第1章 ルークの物語
第15話
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夕方、そろそろ出かけようかという頃になってようやくエアリアルが散歩から帰って来た。遠くまで行ったのかと思ったが、彼の意識を読み解いてみると気に入った場所を見つけ、そこで遊んできたらしい。その景色はとても懐かしいものだった。
昔、ギュンターさんの下に通っていた頃、毎年夏になると訪れていた場所だった。そして今回、オリガを連れていきたいと思っていた場所でもある。相棒の記憶を見る限り、以前と変わらない様子に安堵した。
時間が迫っていたので、大急ぎでエアリアルの世話を済ませて『踊る牡鹿亭』へ出かけた。そこは既に大いににぎわっていた。店の前の広場では自警団の面々と親方衆が既に酒盛りを始め、おかみさん達が井戸端会議に花を咲かせている傍らを子供達が元気に走り回っていた。
おそらくこの町の住人の半数以上が集まっているんじゃないだろうか? よく見ればうちの家族も全員揃っている。父さんはともかく母さんはいつの間に来たんだろう? 更には会場の端の方では本人は来ていないもののクラインさんの家の使用人が様子をうかがっている。世情を知りたいが俺に頭を下げるのは癪に障る。そこでこのお祭り騒ぎを認める代わりに使用人を送り込んできたといったところか。
「ルーク、こっちだ」
その光景にオリガと2人であっけにとられていると、ザムエルが手招きして呼ぶ。その傍らには先にこちらへ向かったシュテファンが親方衆と一緒になってなんだか盛り上がっていた。
「お、今日の主役のお出ましだ」
親方の1人がそう声を上げると、会場からは喝さいが起きて俺達は半ば強引に一番大きなテーブルに招き入れられた。一体、いつから飲んでいるんだろう? 親方達は既にでき上がっているんだけど? ザムエルに視線を向けると、知らないとばかりに目を逸らされた。
「ルーク、我々にも君の嫁さんを紹介してくれ」
席に着くや否や親方衆のまとめ役をしている小父さんがエールの杯を片手に話しかけてくる。俺はオリガと顔を見合わせると、しょうがないとばかりに肩をすくめて彼女を皆に紹介する。
「俺の婚約者のオリガ・バウワーさんだ。殿下の奥方様付きの侍女をされている」
俺がそう紹介すると、彼女は品のいいお辞儀をする。周囲がどよめくと同時に何故かブーイングも聞こえる。どうやら俺よりも年上の独身自警団員からのやっかみらしい。そんな彼らに今度はおかみさんたちから「僻んでんじゃないよ」と言われて笑いを誘っていた。
この場の笑いが収まったところで、改めて今回の内乱の概要を伝えることになった。機密の部分を除き、俺とシュテファンが交代で分かりやすいように説明した。途中、ラグラスやベルクの悪行の数々に皆が憤って声を荒げる場面があったが、どうにか大団円となった殿下と奥方様の婚礼の話まで語りきることができた。
「苦労したんだねぇ」
「よく頑張ったねぇ」
オリガの逃避行の体験談は、おかみさん達が感極まって涙を流していた。いや、よく見れば親方衆も自警団の面々も泣いている。なんか絵面がムサイ。呆れて見ていると、「オリガ嬢を不幸にしたら許さねぇぞ」と脅された。なんか腑に落ちない。
一通り話が終わった後も俺は聞かれるまま話をした。他国の重鎮に引けを取らない殿下の堂々とした振る舞いや最強の番と言われているブレシッド公夫妻と彼等の相棒については誰もが興味深く耳を傾けてくれていた。そして彼らが最も喜んだのは、俺達が使っている金具が他国の竜騎士にも好評だったことだった。
ふと、会場を見渡せば、シュテファンは町の子供達に囲まれて飛竜や騎士団の話をしていた。オリガはおかみさん達を筆頭とした女性陣に囲まれている。リーナ義姉さんも混ざってきゃあきゃあと騒がしい様子から、恋の話で盛り上がっているのかもしれない。オリガも楽しそうにしているから俺も満足して、エールの杯を傾けた。
夜も更けた頃に飲み会はお開きとなった。寝る時間を過ぎていた子供達を先に家へ帰し、女性陣が粗方の片づけを終わらせたのだが、親方衆や自警団の面々はまだ飲むと言って席を立とうとしなかった。
付き合わせられそうになったが、俺は一刻も早くオリガと2人きりになりたい。そこでシュテファンを身代わりにして席を立ち、女性陣に冷やかされながらも片づけを手伝っていたオリガと一緒に会場を後にした。
「皆さん、素敵な人ばかりですね」
「そう言ってもらえると嬉しいよ」
家までの道を並んで歩きながら、今日の集まりの感想を互いに話す。特に心配はしていなかったが、既になじんでいる様子にほっと胸をなでおろす。あのリーナ義姉さんにも気に入られた様子から見れば、この先この町でもうまくやっていけるだろう。
家に着くと俺はオリガの手を引いて寝室と定めた部屋に向かう。部屋に入り、伺うように彼女の顔を見ると小さく頷く。俺は彼女と唇を重ね、寝台にそっと彼女を押し倒した。そして、互いの熱を確かめる様に肌を合わせた。
翌朝、オリガの温もりを感じながら幸せな気持ちで目覚めた。腕の中の彼女はぐっすりと眠っている。昨夜は2人きりで過ごせると思うと、やはり自分の欲を抑えきれずに無理させてしまったみたいだ。乱れた髪を梳いてその愛しい頬に口づけると少し身じろぎしたが、それでも起きる気配はない。
少し名残惜しいが、俺は相棒の世話の為に1人寝台から抜け出した。そして手早く身支度を整えると裏口から外に出る。朝の清廉な空気を胸いっぱい吸い込むと、庭を通ってエアリアルの竜舎に向かう。今朝はまだシュテファンは来ていない様子で、俺が顔を出すと相棒は嬉しそうに顔を摺り寄せてきた。俺はその頭をひとしきりなでると、水を汲みに竜舎を出た。
「おや、ルーク。おはよう。今日は早いんだね」
畑で作物の収穫をしていたらしい母さんが俺の姿を見て声をかけてきた。そしてエアリアルにあげてくれと瓜がたくさん入った籠を手渡してくる。それをありがたく受け取ると、中に入っていた瓜を軽く水洗いして汲んだ水と一緒に竜舎に戻った。
相棒はのどを潤すと、瓜を丸ごと豪快にかみ砕いていた。母さんからもらった瓜を全て平らげると、機嫌よく喉を鳴らしていた。
「おはようございます、隊長」
俺が相棒にブラシをかけていると、シュテファンがエアリアルの食餌を持ってきた。昨夜は飲みすぎたのか、シュテファンは少し顔色が良くない。話を聞くと、俺達が帰った後も夜遅くまで酒盛りは続いていたらしい。今日は親方衆も自警団の面々も仕事にならないのではないだろうか?
相棒は既に瓜を平らげていたにもかかわらず、国から各砦へ支給されている飛竜専用の食餌もきれいに平らげていた。今日も彼は元気いっぱいだ。
「ほら、行ってこい」
ブラシ掛けも終えると、今日も散歩に送り出す。昨日行っていたあの場所に行くのだろう。エアリアルは軽く助走をつけると、軽やかに飛び立っていった。
「手合わせを……と思ったが、今日は無理そうだな」
「すみません……」
面目なさそうにシュテファンは項垂れている。そんなに酒に弱くはなかったはずだが、俺が彼を身代わりにしたから集中的に飲まされたのだろうか? 悪いことしたかなぁと思いつつも、残らなくてよかったと安堵した。ゴメン、シュテファン。
シュテファンには宿へ戻って休んでいるよう勧め、俺は庭の隅で朝の鍛錬を始める。前日に寝坊してさぼっているから少し動きが鈍い。基礎的な動作を確認するように繰り返し、どうにか思う通りに動けるようになるまで続けた。
気づけばだいぶ日が高くなっていた。朝の鍛錬を終えた俺は庭を通って自分の家に戻った。ざっと汗を流し、着替えを済ませてから寝室を覗いてみると、オリガもちょうど目が覚めたようで、しどけない様子で体を起こしていた。
「おはよう。体は大丈夫?」
「おはよう、ルーク……」
寝台の縁に座って彼女を抱き寄せると、彼女は少し恨めしそうに俺を見上げる。まあ、昨夜俺が無理をさせてしまったのだから仕方がない。それでも、その少しすねた表情も可愛い。またこのまま押し倒してしまいたくなるけど、ここは我慢だ。それでも彼女に口づけようとしたら指で阻まれた。どうやら夜までお預けのようだ。
食材を買い込んでいないので、元々今朝は外で朝食を摂ろうと話をしていた。オリガは俺の腕の中から抜け出すと、着替えるねと言って寝室を出て行った。俺も外出の準備を整えると、彼女の支度が終わるのを待った。
昔、ギュンターさんの下に通っていた頃、毎年夏になると訪れていた場所だった。そして今回、オリガを連れていきたいと思っていた場所でもある。相棒の記憶を見る限り、以前と変わらない様子に安堵した。
時間が迫っていたので、大急ぎでエアリアルの世話を済ませて『踊る牡鹿亭』へ出かけた。そこは既に大いににぎわっていた。店の前の広場では自警団の面々と親方衆が既に酒盛りを始め、おかみさん達が井戸端会議に花を咲かせている傍らを子供達が元気に走り回っていた。
おそらくこの町の住人の半数以上が集まっているんじゃないだろうか? よく見ればうちの家族も全員揃っている。父さんはともかく母さんはいつの間に来たんだろう? 更には会場の端の方では本人は来ていないもののクラインさんの家の使用人が様子をうかがっている。世情を知りたいが俺に頭を下げるのは癪に障る。そこでこのお祭り騒ぎを認める代わりに使用人を送り込んできたといったところか。
「ルーク、こっちだ」
その光景にオリガと2人であっけにとられていると、ザムエルが手招きして呼ぶ。その傍らには先にこちらへ向かったシュテファンが親方衆と一緒になってなんだか盛り上がっていた。
「お、今日の主役のお出ましだ」
親方の1人がそう声を上げると、会場からは喝さいが起きて俺達は半ば強引に一番大きなテーブルに招き入れられた。一体、いつから飲んでいるんだろう? 親方達は既にでき上がっているんだけど? ザムエルに視線を向けると、知らないとばかりに目を逸らされた。
「ルーク、我々にも君の嫁さんを紹介してくれ」
席に着くや否や親方衆のまとめ役をしている小父さんがエールの杯を片手に話しかけてくる。俺はオリガと顔を見合わせると、しょうがないとばかりに肩をすくめて彼女を皆に紹介する。
「俺の婚約者のオリガ・バウワーさんだ。殿下の奥方様付きの侍女をされている」
俺がそう紹介すると、彼女は品のいいお辞儀をする。周囲がどよめくと同時に何故かブーイングも聞こえる。どうやら俺よりも年上の独身自警団員からのやっかみらしい。そんな彼らに今度はおかみさんたちから「僻んでんじゃないよ」と言われて笑いを誘っていた。
この場の笑いが収まったところで、改めて今回の内乱の概要を伝えることになった。機密の部分を除き、俺とシュテファンが交代で分かりやすいように説明した。途中、ラグラスやベルクの悪行の数々に皆が憤って声を荒げる場面があったが、どうにか大団円となった殿下と奥方様の婚礼の話まで語りきることができた。
「苦労したんだねぇ」
「よく頑張ったねぇ」
オリガの逃避行の体験談は、おかみさん達が感極まって涙を流していた。いや、よく見れば親方衆も自警団の面々も泣いている。なんか絵面がムサイ。呆れて見ていると、「オリガ嬢を不幸にしたら許さねぇぞ」と脅された。なんか腑に落ちない。
一通り話が終わった後も俺は聞かれるまま話をした。他国の重鎮に引けを取らない殿下の堂々とした振る舞いや最強の番と言われているブレシッド公夫妻と彼等の相棒については誰もが興味深く耳を傾けてくれていた。そして彼らが最も喜んだのは、俺達が使っている金具が他国の竜騎士にも好評だったことだった。
ふと、会場を見渡せば、シュテファンは町の子供達に囲まれて飛竜や騎士団の話をしていた。オリガはおかみさん達を筆頭とした女性陣に囲まれている。リーナ義姉さんも混ざってきゃあきゃあと騒がしい様子から、恋の話で盛り上がっているのかもしれない。オリガも楽しそうにしているから俺も満足して、エールの杯を傾けた。
夜も更けた頃に飲み会はお開きとなった。寝る時間を過ぎていた子供達を先に家へ帰し、女性陣が粗方の片づけを終わらせたのだが、親方衆や自警団の面々はまだ飲むと言って席を立とうとしなかった。
付き合わせられそうになったが、俺は一刻も早くオリガと2人きりになりたい。そこでシュテファンを身代わりにして席を立ち、女性陣に冷やかされながらも片づけを手伝っていたオリガと一緒に会場を後にした。
「皆さん、素敵な人ばかりですね」
「そう言ってもらえると嬉しいよ」
家までの道を並んで歩きながら、今日の集まりの感想を互いに話す。特に心配はしていなかったが、既になじんでいる様子にほっと胸をなでおろす。あのリーナ義姉さんにも気に入られた様子から見れば、この先この町でもうまくやっていけるだろう。
家に着くと俺はオリガの手を引いて寝室と定めた部屋に向かう。部屋に入り、伺うように彼女の顔を見ると小さく頷く。俺は彼女と唇を重ね、寝台にそっと彼女を押し倒した。そして、互いの熱を確かめる様に肌を合わせた。
翌朝、オリガの温もりを感じながら幸せな気持ちで目覚めた。腕の中の彼女はぐっすりと眠っている。昨夜は2人きりで過ごせると思うと、やはり自分の欲を抑えきれずに無理させてしまったみたいだ。乱れた髪を梳いてその愛しい頬に口づけると少し身じろぎしたが、それでも起きる気配はない。
少し名残惜しいが、俺は相棒の世話の為に1人寝台から抜け出した。そして手早く身支度を整えると裏口から外に出る。朝の清廉な空気を胸いっぱい吸い込むと、庭を通ってエアリアルの竜舎に向かう。今朝はまだシュテファンは来ていない様子で、俺が顔を出すと相棒は嬉しそうに顔を摺り寄せてきた。俺はその頭をひとしきりなでると、水を汲みに竜舎を出た。
「おや、ルーク。おはよう。今日は早いんだね」
畑で作物の収穫をしていたらしい母さんが俺の姿を見て声をかけてきた。そしてエアリアルにあげてくれと瓜がたくさん入った籠を手渡してくる。それをありがたく受け取ると、中に入っていた瓜を軽く水洗いして汲んだ水と一緒に竜舎に戻った。
相棒はのどを潤すと、瓜を丸ごと豪快にかみ砕いていた。母さんからもらった瓜を全て平らげると、機嫌よく喉を鳴らしていた。
「おはようございます、隊長」
俺が相棒にブラシをかけていると、シュテファンがエアリアルの食餌を持ってきた。昨夜は飲みすぎたのか、シュテファンは少し顔色が良くない。話を聞くと、俺達が帰った後も夜遅くまで酒盛りは続いていたらしい。今日は親方衆も自警団の面々も仕事にならないのではないだろうか?
相棒は既に瓜を平らげていたにもかかわらず、国から各砦へ支給されている飛竜専用の食餌もきれいに平らげていた。今日も彼は元気いっぱいだ。
「ほら、行ってこい」
ブラシ掛けも終えると、今日も散歩に送り出す。昨日行っていたあの場所に行くのだろう。エアリアルは軽く助走をつけると、軽やかに飛び立っていった。
「手合わせを……と思ったが、今日は無理そうだな」
「すみません……」
面目なさそうにシュテファンは項垂れている。そんなに酒に弱くはなかったはずだが、俺が彼を身代わりにしたから集中的に飲まされたのだろうか? 悪いことしたかなぁと思いつつも、残らなくてよかったと安堵した。ゴメン、シュテファン。
シュテファンには宿へ戻って休んでいるよう勧め、俺は庭の隅で朝の鍛錬を始める。前日に寝坊してさぼっているから少し動きが鈍い。基礎的な動作を確認するように繰り返し、どうにか思う通りに動けるようになるまで続けた。
気づけばだいぶ日が高くなっていた。朝の鍛錬を終えた俺は庭を通って自分の家に戻った。ざっと汗を流し、着替えを済ませてから寝室を覗いてみると、オリガもちょうど目が覚めたようで、しどけない様子で体を起こしていた。
「おはよう。体は大丈夫?」
「おはよう、ルーク……」
寝台の縁に座って彼女を抱き寄せると、彼女は少し恨めしそうに俺を見上げる。まあ、昨夜俺が無理をさせてしまったのだから仕方がない。それでも、その少しすねた表情も可愛い。またこのまま押し倒してしまいたくなるけど、ここは我慢だ。それでも彼女に口づけようとしたら指で阻まれた。どうやら夜までお預けのようだ。
食材を買い込んでいないので、元々今朝は外で朝食を摂ろうと話をしていた。オリガは俺の腕の中から抜け出すと、着替えるねと言って寝室を出て行った。俺も外出の準備を整えると、彼女の支度が終わるのを待った。
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