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第2章 オリガの物語
第8話
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飛竜で荷車を移動させた後、ルークは少し行った先に休憩できる場所があるからと簡易な造りの小屋と井戸がある場所へ私達を案内してくれた。ここは昔、聖域へ巡礼に行く人たちのための休憩場所として作られたものらしい。聖域が閉鎖されて巡礼が行われなくなった今は、街道を行き交う旅人に使い続けられている。
ここなら私達だけでも一晩安心して過ごせると思ってお礼を言ったのだが、ルークは私達を放ってはおけないと言ってせっせと野営の準備を始めた。慌てて私も手伝いを申し出たのだけど、あっという間に枯れ木を集め、手早く火を熾した彼に「火の番をお願い」と言われて暖かな焚火の傍に座って待つことになってしまった。
そんな私の目の前ではティムが集めてきた石で簡易のかまどが作られている。井戸での水くみもあっという間だったし、小屋の中を確認して私達が持っていた毛布で寝床も作ってくれていた。ロープで持っていた帆布を張り、簡易の炊事場に風よけも作ってしまった。その手際の良さに目をみはるばかり。感銘を受けたらしいティムは嬉々として彼の手伝いをしていた。
「お、帰って来た」
暗くてルークが見上げる先は何も見えなかったけれど、やがてどこかに行っていた彼の相棒の飛竜が姿を現す。立派なマスを左右それぞれの足に掴んでの帰還だった。それを受け取ったルークは労うように飛竜の頭を撫でてやっている。
「姉さん、俺、飛竜が魚を捕まえるなんて初めて知ったよ」
「……私もよ」
新しい発見をしたとばかりにティムが報告してくる。何だか色々なことがありすぎて驚きを通り越していた私はただ力なく同意しただけだった。
もう今までの常識を全て覆された気分だった。私が知っている竜騎士は雲の上の存在で、私達のような農民は歯牙にもかけない人たちだと思い込んでいた。しかし、目の前にいる若い竜騎士は私達の事を気にかけ、こうして率先して少しでも居心地がよくなるように工夫しながら私達の為に野営の準備を整えてくれている。
もしかして後で何か要求されるのではないか? 叔母さんの家での仕打ちを思い出してしまい、そんな考えがよぎる。
「具合が悪いのか? 食事が出来るまでもう少し時間がかかるから休んでいるかい?」
ルークが自分の外套を着せかけてくれて、ようやく自分が震えていたことに気付く。私は首を振ると、ありったけの勇気を振り絞って口を開いた。
「あの……どうして、ここまで良くして下さるんですか? 私達は……何もお返しすることができないんですが……」
怖くて声が震え、最後は消え入りそうになっていた。そんな私をティムは驚いた様に「姉さん!」と言って声を荒げたが、ルークはそんな弟の肩をポンとたたいて制した。そして私の傍にしゃがみこんで目線を合わせた。
「これも仕事の一環だと言ったら気が楽になるかな? 避難民を安全な場所に誘導するのも俺達の役目の一つだからね。それに、困っている人を助けるのは当然だろう?」
「お仕事……ですか?」
「そう。だからね、恩を返そうと思わなくていいよ。俺も出来ることをやっているだけだから」
「出来ること……」
私は彼の言葉を反芻する。そしてここで今まで薄暗かったのと、怖くてまともに見ていなかった彼の顔を見た。焚火の明かりに照らし出された彼は思った以上に若く、優し気な雰囲気にドキリとする。竜騎士という先入観で、もっといかつい人なのかと思っていた。
「大変な苦労をされたのだと思う。すぐに信じてくれというのは無理かもしれないけど、決して悪いようにはしないから少しだけ警戒を解いてもらえると助かる」
真っすぐに私を見つめる彼は真剣そのものだった。まだ怖さはあるけれど、嘘はついてないと分かる。それに……この時は今以上の悪い事なんてもう無いと思え、ためらいながらも私は頷いた。
「先に上司に報告しないと。仕事の範囲内とはいえ無断で遅くなるのはさすがにまずいんだ」
そう言って彼は立ち上がると、おもむろに紙とペンを取り出して手紙を書き始めた。そして書き終えた手紙を飛竜に託した。飛竜はすぐさま飛び立つと、夜空に溶け込んですぐに見えなくなった。
飛竜を見送った彼は、ティムにあれこれ指示しながらもマスを手際よくさばき、どこから取り出したのか金属の串に刺して削った岩塩を振りかけた。そしてその串を私が火の番をしている焚火の周囲に突き立てていく。
次に自作のかまどに、ティムが荷物から取り出した鍋に水を張ってかける。「使わせてもらうね」と言って彼は、叔母さんがせめて食べる物だけはと言って持たせてくれた芋を慣れた手つきで皮をむいて切り、細かく刻んだ干し肉と一緒に鍋へ入れて簡単なスープを作っていた。
スープが煮えるころにはマスもこんがりと焼けて辺りにいい匂いが漂う。そういえば、朝から何も食べていなかった。臭いにつられてお腹が鳴った。
「簡単だけど、どうぞ」
そうは言うけれど、私達にとっては収穫祭以来のご馳走だった。マスは程よく脂がのっていて、塩加減も絶妙だった。そして差し出されたスープを一口飲む。それは心まで満たしてくれるような温かさだった。
「差支えなければ、事情を教えてもらえないか?」
食事が終わり、私が作った野草のお茶で一息ついたところでルークが切り出した。どう話していいかためらっていると、「俺が言うよ」とティムが代わってくれた。
村が妖魔に襲われて家族を失ったことに始まり、叔母の家に身を寄せた事、そこであらぬ疑いをかけられた事、そして叔母の義弟に襲われかけた事も重なって家から追い出された事を話した。
「……何で襲われそうになった君が追い出されなきゃならないんだ?」
時折相槌を打ちながら静かに話を聞いていた彼はもっともな疑問を口にする。そんな彼に私の方から誘惑したと決めつけられたと伝えると、彼は呆れたようにため息をついた。
「本当にクズだな、その男」
ルークはそう吐き捨てる様に言うと、表情を引き締めて私達に向き直る。
「2人はどうしたい? 自分達の潔白を証明してその叔母さんの所へ戻りたい? それともどこか別の居場所を見つけたい?」
その問いに私は迷うことなく後者を選んだ。ティムも同じ意見だった。自分達の名誉はどうでもいいから、もうあの家族とは関わりたくない。それが偽らざる気持ちだった。
「でも、私達には当てがもうないのですが……」
この冬をどこかの神殿で過ごすことができても、春以降はどうやって生きていくかが問題だった。いっそのこと身を寄せた神殿でダナシア様に仕えた方がいいかもしれない。
「大丈夫だよ。ティム君には竜騎士の資質がある。このことも含めて上司には報告したからその回答にもよるけど、先行きに困ることはないと思うよ」
「ティムに資質が……。でも、私達は平民で……」
この時の私達は竜騎士になれるのは貴族だけだと思い込んでいた。いえ、フォルビアの領内ではそう思い込まされていたと言った方が正しいかもしれない。
「俺もそうだよ。父親はアジュガで金物職人をしている。まあ、平民ということで色々と理不尽な目にもあったけど、第3騎士団ならそんなことは絶対にないから安心して」
彼はそう言って安心させようとしたけれど、私もティムも恩人であるにもかかわらず、彼の言葉をすぐに信じることができなかった。
「まあ、その辺は返答が来てからだ。行く当てがなくて困ることはないから、それだけは安心して」
半信半疑だったけど、この時は一応頷いておいた。少なくともこの方に巡り合えたおかげで、野垂れ死ぬ事は無くなったのだから。
そろそろ休もうかというころ合いになって飛竜が沢山の荷物を背負って戻って来た。厳重に括り付けられたその荷物をほどいていくと、食料や薬、野営に必要な道具類から防寒着までそろっていた。加えて一番嵩張っていた荷物は見るからに暖かそうな毛布だった。
「これで温かく眠れるね」
小屋の中には暖を取るための炉もあるのだけど、持っていた毛布だけでは寒さをしのぐには十分とは言えなかった。けれど、今まで触ったこともないような柔らかで暖かい毛布のおかげで朝までぐっすり眠れそうだった。
ルークが朝まで不寝番を買って出てくれたので、申し訳ないと思いつつも、小屋の中に整えてもらった寝床にティムと一緒に潜り込んだ。
色んな事が一度に起きて疲れていたし、何よりルークがふるまってくれた食事のおかげでお腹が満たされていた。まだ不安が完全に払しょくされたわけではないけど、暖かな毛布にくるまっているとすぐに深い眠りについていた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
過去の経験から魚を焼くのに使う串とか帆布といった簡易の野営セットを常に持ち歩いているルーク。この時、それが大いに役立っていました。
ロープもビレア家謹製の金具がついていて、繋げて長くしたり、二股にできたりと用途に応じて自由自在に形を変えられます。
ここなら私達だけでも一晩安心して過ごせると思ってお礼を言ったのだが、ルークは私達を放ってはおけないと言ってせっせと野営の準備を始めた。慌てて私も手伝いを申し出たのだけど、あっという間に枯れ木を集め、手早く火を熾した彼に「火の番をお願い」と言われて暖かな焚火の傍に座って待つことになってしまった。
そんな私の目の前ではティムが集めてきた石で簡易のかまどが作られている。井戸での水くみもあっという間だったし、小屋の中を確認して私達が持っていた毛布で寝床も作ってくれていた。ロープで持っていた帆布を張り、簡易の炊事場に風よけも作ってしまった。その手際の良さに目をみはるばかり。感銘を受けたらしいティムは嬉々として彼の手伝いをしていた。
「お、帰って来た」
暗くてルークが見上げる先は何も見えなかったけれど、やがてどこかに行っていた彼の相棒の飛竜が姿を現す。立派なマスを左右それぞれの足に掴んでの帰還だった。それを受け取ったルークは労うように飛竜の頭を撫でてやっている。
「姉さん、俺、飛竜が魚を捕まえるなんて初めて知ったよ」
「……私もよ」
新しい発見をしたとばかりにティムが報告してくる。何だか色々なことがありすぎて驚きを通り越していた私はただ力なく同意しただけだった。
もう今までの常識を全て覆された気分だった。私が知っている竜騎士は雲の上の存在で、私達のような農民は歯牙にもかけない人たちだと思い込んでいた。しかし、目の前にいる若い竜騎士は私達の事を気にかけ、こうして率先して少しでも居心地がよくなるように工夫しながら私達の為に野営の準備を整えてくれている。
もしかして後で何か要求されるのではないか? 叔母さんの家での仕打ちを思い出してしまい、そんな考えがよぎる。
「具合が悪いのか? 食事が出来るまでもう少し時間がかかるから休んでいるかい?」
ルークが自分の外套を着せかけてくれて、ようやく自分が震えていたことに気付く。私は首を振ると、ありったけの勇気を振り絞って口を開いた。
「あの……どうして、ここまで良くして下さるんですか? 私達は……何もお返しすることができないんですが……」
怖くて声が震え、最後は消え入りそうになっていた。そんな私をティムは驚いた様に「姉さん!」と言って声を荒げたが、ルークはそんな弟の肩をポンとたたいて制した。そして私の傍にしゃがみこんで目線を合わせた。
「これも仕事の一環だと言ったら気が楽になるかな? 避難民を安全な場所に誘導するのも俺達の役目の一つだからね。それに、困っている人を助けるのは当然だろう?」
「お仕事……ですか?」
「そう。だからね、恩を返そうと思わなくていいよ。俺も出来ることをやっているだけだから」
「出来ること……」
私は彼の言葉を反芻する。そしてここで今まで薄暗かったのと、怖くてまともに見ていなかった彼の顔を見た。焚火の明かりに照らし出された彼は思った以上に若く、優し気な雰囲気にドキリとする。竜騎士という先入観で、もっといかつい人なのかと思っていた。
「大変な苦労をされたのだと思う。すぐに信じてくれというのは無理かもしれないけど、決して悪いようにはしないから少しだけ警戒を解いてもらえると助かる」
真っすぐに私を見つめる彼は真剣そのものだった。まだ怖さはあるけれど、嘘はついてないと分かる。それに……この時は今以上の悪い事なんてもう無いと思え、ためらいながらも私は頷いた。
「先に上司に報告しないと。仕事の範囲内とはいえ無断で遅くなるのはさすがにまずいんだ」
そう言って彼は立ち上がると、おもむろに紙とペンを取り出して手紙を書き始めた。そして書き終えた手紙を飛竜に託した。飛竜はすぐさま飛び立つと、夜空に溶け込んですぐに見えなくなった。
飛竜を見送った彼は、ティムにあれこれ指示しながらもマスを手際よくさばき、どこから取り出したのか金属の串に刺して削った岩塩を振りかけた。そしてその串を私が火の番をしている焚火の周囲に突き立てていく。
次に自作のかまどに、ティムが荷物から取り出した鍋に水を張ってかける。「使わせてもらうね」と言って彼は、叔母さんがせめて食べる物だけはと言って持たせてくれた芋を慣れた手つきで皮をむいて切り、細かく刻んだ干し肉と一緒に鍋へ入れて簡単なスープを作っていた。
スープが煮えるころにはマスもこんがりと焼けて辺りにいい匂いが漂う。そういえば、朝から何も食べていなかった。臭いにつられてお腹が鳴った。
「簡単だけど、どうぞ」
そうは言うけれど、私達にとっては収穫祭以来のご馳走だった。マスは程よく脂がのっていて、塩加減も絶妙だった。そして差し出されたスープを一口飲む。それは心まで満たしてくれるような温かさだった。
「差支えなければ、事情を教えてもらえないか?」
食事が終わり、私が作った野草のお茶で一息ついたところでルークが切り出した。どう話していいかためらっていると、「俺が言うよ」とティムが代わってくれた。
村が妖魔に襲われて家族を失ったことに始まり、叔母の家に身を寄せた事、そこであらぬ疑いをかけられた事、そして叔母の義弟に襲われかけた事も重なって家から追い出された事を話した。
「……何で襲われそうになった君が追い出されなきゃならないんだ?」
時折相槌を打ちながら静かに話を聞いていた彼はもっともな疑問を口にする。そんな彼に私の方から誘惑したと決めつけられたと伝えると、彼は呆れたようにため息をついた。
「本当にクズだな、その男」
ルークはそう吐き捨てる様に言うと、表情を引き締めて私達に向き直る。
「2人はどうしたい? 自分達の潔白を証明してその叔母さんの所へ戻りたい? それともどこか別の居場所を見つけたい?」
その問いに私は迷うことなく後者を選んだ。ティムも同じ意見だった。自分達の名誉はどうでもいいから、もうあの家族とは関わりたくない。それが偽らざる気持ちだった。
「でも、私達には当てがもうないのですが……」
この冬をどこかの神殿で過ごすことができても、春以降はどうやって生きていくかが問題だった。いっそのこと身を寄せた神殿でダナシア様に仕えた方がいいかもしれない。
「大丈夫だよ。ティム君には竜騎士の資質がある。このことも含めて上司には報告したからその回答にもよるけど、先行きに困ることはないと思うよ」
「ティムに資質が……。でも、私達は平民で……」
この時の私達は竜騎士になれるのは貴族だけだと思い込んでいた。いえ、フォルビアの領内ではそう思い込まされていたと言った方が正しいかもしれない。
「俺もそうだよ。父親はアジュガで金物職人をしている。まあ、平民ということで色々と理不尽な目にもあったけど、第3騎士団ならそんなことは絶対にないから安心して」
彼はそう言って安心させようとしたけれど、私もティムも恩人であるにもかかわらず、彼の言葉をすぐに信じることができなかった。
「まあ、その辺は返答が来てからだ。行く当てがなくて困ることはないから、それだけは安心して」
半信半疑だったけど、この時は一応頷いておいた。少なくともこの方に巡り合えたおかげで、野垂れ死ぬ事は無くなったのだから。
そろそろ休もうかというころ合いになって飛竜が沢山の荷物を背負って戻って来た。厳重に括り付けられたその荷物をほどいていくと、食料や薬、野営に必要な道具類から防寒着までそろっていた。加えて一番嵩張っていた荷物は見るからに暖かそうな毛布だった。
「これで温かく眠れるね」
小屋の中には暖を取るための炉もあるのだけど、持っていた毛布だけでは寒さをしのぐには十分とは言えなかった。けれど、今まで触ったこともないような柔らかで暖かい毛布のおかげで朝までぐっすり眠れそうだった。
ルークが朝まで不寝番を買って出てくれたので、申し訳ないと思いつつも、小屋の中に整えてもらった寝床にティムと一緒に潜り込んだ。
色んな事が一度に起きて疲れていたし、何よりルークがふるまってくれた食事のおかげでお腹が満たされていた。まだ不安が完全に払しょくされたわけではないけど、暖かな毛布にくるまっているとすぐに深い眠りについていた。
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過去の経験から魚を焼くのに使う串とか帆布といった簡易の野営セットを常に持ち歩いているルーク。この時、それが大いに役立っていました。
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