ドゥームレジスター

バルッ!!

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深淵の森での試練を乗り越えた一行は、次なる目的地である「光の峰」へと向かっていた。その峰は、古代の伝説によると、天空に最も近い地であり、調和の柱の最後のひとつが眠っているとされる場所だった。

「光の峰って名前だけど、実際はどうなんだろうな。」
ロイクが険しい山道を登りながら呟く。

「文献によると、その峰は常に雲海に覆われ、光が差し込む瞬間は稀だと言われている。でも、その光は調和の力そのものだとも記されている。」
エリオットが答える。

「簡単にはたどり着けなさそうだな。」
フィーネが剣を握りながら周囲を警戒する。

「どんな道でも、進むしかない。この旅を終わらせるために。」
大地が前を見据え、足を進めた。


一行が光の峰のふもとにたどり着くと、その山は途方もない高さを誇り、山頂は分厚い雲海に覆われていた。山の斜面は急で、足元は不安定な岩肌が広がっている。

「こんな場所に柱があるなんて、どうやって建てたんだろうな。」
ロイクが岩をよじ登りながら言った。

「古代の技術は今とは比べ物にならないほど進んでいた。それでも、この場所に柱を建てた理由が何かあるはずだ。」
エリオットが険しい表情で答えた。

「進むたびに試練が待っている。山頂には、また何かが待ち構えているはずだ。」
フィーネが低く呟く。


山を登り続け、一行はついに雲海を越え、山頂にたどり着いた。そこには、他の柱とは異なる、黄金色に輝く柱がそびえ立っていた。柱の周囲には古代文字が浮かび上がり、薄く光を放っている。

「これが……最後の調和の柱か。」
大地が柱を見上げながら言った。

しかし、一行が柱に近づいた瞬間、山頂全体が揺れ始め、柱の光が突然赤く変わった。その光の中から、一体の巨大な存在が現れた。それは翼を広げた龍のような姿をしており、その体は黄金と黒の混在した輝きを放っていた。

「これが……柱の最後の守護者か!」
フィーネが剣を構えた。

龍の目が一行を捉えると、低い咆哮が響き渡り、山頂の空気が一気に張り詰めた。


龍は空に舞い上がり、一行に向かって金色の光のブレスを放った。そのブレスは柱の力を宿しているかのようで、一撃で山頂の岩肌をえぐり取った。

「こんな力……まともに受けたらひとたまりもない!」
ロイクが盾を構えながら叫ぶ。

「柱の力そのものを操っているのかもしれない。あの龍を倒すには、柱との調和を取り戻す必要がある!」
エリオットが声を上げた。

「どうすればいい?」
大地が剣を握りしめながら問いかける。

「龍の動きを止め、その隙に大地が調和の力を柱と同調させるしかない!」
エリオットが答える。


大地は「時の輪廻」の力を発動し、龍の動きをスローモーションにした。その隙に、フィーネとロイクが龍の注意を引きつけるために攻撃を仕掛けた。

フィーネが剣で龍の翼を狙い、ロイクが盾でその爪を受け止めながら体勢を崩させる。

「エリオット、今だ!柱の力を使ってくれ!」
大地が叫ぶ。

エリオットが魔法を柱に放ち、その力を龍に向けて反射させると、龍の体が一瞬動きを止めた。


「今しかない……!」
大地は剣を高く掲げ、「調和の断片」の力を柱と同調させた。その瞬間、剣と柱が共鳴し、黄金色の光が龍を包み込んだ。

「これで……終わらせる!」

剣を振り下ろすと、光の力が龍を浄化し、その体は静かに霧となって消え去った。山頂には再び静寂が訪れ、柱の光は穏やかな黄金色を取り戻した。


柱が完全に輝きを取り戻し、古代文字が浮かび上がると、その意味が一行に伝わった。
「『調和は完全となり、封印の力は均衡を保つ。これにて新たな時代が訪れるだろう』。」
エリオットが文字を読み上げた。

「これで……本当に終わったんだな。」
ロイクが安堵の息を漏らした。

「いや、終わりじゃない。この調和を守り続けるのが、これからの私たちの使命だ。」
フィーネが力強く言った。

大地は剣を収め、仲間たちを見渡しながら静かに言った。
「この旅が終わりでも、新たな始まりだ。この世界を守り続けるために、俺たちは歩み続ける。」


調和の柱を再起動し、封印の力を均衡に導いた一行は、砦へと帰還した。空には穏やかな青が広がり、新たな平和が訪れたことを告げているようだった。
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