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1章
第3話 人生二度目の入学式
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「ようこそミズラル学院へ!」
「入学おめでとう!」
木々には花が咲き誇り、それにまけじと正門のアーチも花で飾られている。
人の波の後ろのほうを目立たないよう気をつけながら歩いていたけれど、その光景を見て思わず足を止めた。
白い花は正義を、赤い花は勇気を、青い花は知恵を、黄色い花は慈悲を表しているのだと――幼い頃からこの季節が来るたびに聞かされた話を懐かしく思い出す。
「ようこそミズラル学院へ」
アーチと私の視線の間に、ミズラル学院の制服を着た男子生徒が、ひょい、と顔を出した。
「えっ」
「綺麗な花だろう? この花はね、白い花は正義を、赤い花は勇気を、青い花は知恵を、黄色い花は慈悲を表していて、毎年入学の時期にはこうして校門を飾り付けるのが我が校の伝統なんだ」
つい先ほど思い出していたこととまったく同じ話をしだしたものだから、口もとが思わずほころぶ。
男子生徒は左腕に腕章をつけている。校門の中から笑顔を向けている新入生応対係の上級生のうちのひとりなのだろう。
「この花は新入生の手により一年かけて育てられる。もしかしたら来年飾られるのは君が育てた花かもしれないね」
「まあ……」
今度は意図的に、はにかむような表情を作った。
今、彼が言ったこともまたこの学院の伝統だ。生徒たちは授業の一環としてこの花を育てる。特殊な魔法花であるこれらの花は、土や太陽や水の加減が難しいことはもちろん、ほどよい魔力を与えた適切な魔術を施さなければ枯れてしまう。
そして、一般の生徒たちには公にされていないが、その「お花育て」は、聖女選びのための重要な試験のひとつだった。
それを知っているのは「聖女」候補である女生徒と、学院内で聖女候補の護衛を務める「聖女の騎士」である男子生徒のみ。
もしかして彼は誰かの騎士なのだろうか?
その男子生徒をまじまじ見ているとその上級生もまじまじと見返してきた。
おっと、見過ぎたかしら。
「ねえ、僕たち、どこかで会ったことあったっけ?」
「いえ」
「なかったっけ? まあ、君みたいに可愛い子、一度会ったら忘れない気がするけど」
「…………」
どうやら単なるナンパらしい。由緒正しいミズラル学院といえどもノリの軽い輩もいる。在籍する生徒の半分ほどは厳しい選抜試験を突破して来た者たちだが、もう半分を占めるのは多額の寄付金と引き換えに無試験で入学する貴族の子女たちだ。
「王都へは昨日到着したばかりですので、お会いするのは初めてかと」
おそらく彼は後者だろう。そっけなく言いながら脇によけ、校門の方へ向かう。
しかし上級生もまたさりげなく体を横に寄せ、行く手を阻んだ。
「ねえ君、名前は?」
「ジュリエッタ・リースです」
街中でのナンパだったら黙っていたが、どのみち入学後は同じ校舎内で過ごすのだ。まあ名前くらいはいいだろう。
「へえ、伝説の聖女と同じ名前だ」
「よくある名前ですから」
これは本当。ここ数日の間に調べたところによれば、「ジュリエッタ」という名前はいまミズガルドで一番多い名前らしい。とくに王都では「石を投げればジュリエッタに当たる」と言われるほど。その例えはどうかと思うけど。
もちろん由来は「ひとりで暗黒竜ドルガマキアを抑え続けている伝説の聖女」、つまり私自身である。
「いい名前だね。僕はティボルス。手を出して」
「えっ?」
何か言う間もなく、ティボルスは片手でうやうやしく私の手を取り、もう片方の手をその上にかざした。
優雅なようでいて案外押しが強く、洗練たスマートな仕草。
誰かを思い出す。
ジュリエッタの手の甲に一瞬紋章が浮かび上がり、消えた。
「入学許可の紋章確認はこれで完了。改めて、ようこそミズラル学院へ。君にミズガルドのご加護がありますように」
「あなたにも……」
そう答えながら、ティボルス……ティボルス……と名前を頭の中で何度も反芻する。
誰かを思い出させる彼――そして、ティボルスというのは――ロミリオの息子の名前のはずだ。
まさか。
「あの……」
「ティボルス! いつまでそうしているつもり?!」
校門の奥から飛んできた甲高い声が耳を刺した。
「あなたはわたくしの騎士でしょう?! 聖女から離れるなんて騎士失格よ!」
「マキューシャ、君はまだ聖女じゃない。”候補”だよ」
声がしたほうに、ティボルスが困ったような笑顔を向ける。
笑うと、目尻に小さな皺が寄った。
「同じでしょう! あなたが王子でもなんでも、この学院において聖女はなによりの優先事項。あなたが離れている間にわたくしになにかあったら一体どうするつもりなの?!」
と、殺しても死ななそうな声をあげながら、女生徒がこちらへやってきた。
はっきりとした目鼻立ちに、気の強そうな眼差し。黄金のようなブロンドは一人での手入れはほの不可能と思われる完璧に揃った縦ロール。その姿だけでも、明らかに周囲の生徒とは雰囲気が違う。
「あなたもあなたよ、おちびさん。入学早々王子に色目を使うなんて、いったいどういう教育を受けてきたのかしら」
「やめるんだ、マキューシャ。彼女は……」
「あわよくば玉の輿でも狙ってきたのかもしれないけど、学院は勉強をするところよ。男漁りをするような女は即退学。気をつけることね」
たった今の自分の言動を高い高い棚に上げたらしいマキューシャが、したり顔でジュリエッタを指さす。
「マキューシャ、いくら聖女候補でも、言っていいことと悪いことがあるぞ」
「忠告してあげてるのよ。この子ときたらずいぶん男慣れしているみたいだから」
「マキューシャ!」
「なっ、なによ……」
強気一辺倒だったマキューシャだが、ティボルスが見せた剣幕に少し怯む。それはすぐに私への怒りに転嫁された。
「この子が悪いのよ! ティボルスにいつまでも当たり前のように手を握られているから……ちょっとあなた、いい加減にしなさいよ!」
あ、そういえばそうだった、と、ティボルスに預けたままだった自分の片手を引く。
変なタイミングでマキューシャが声をかけてこなければとっくに離していたはずだが、それは言うまい。
自分の手からジュリエッタのそれがすり抜けると、ティボルスは舞踏会で一曲踊った後のような丁寧な礼をする。
こんなときにまでマイペース過ぎない? と思ったら案の定。ティボルスの態度を見たマキューシャはますますいきりたった。
「なによ、いやらしい!」
え、いやらしいって、何が。
「ふたりしてなんなのよ! もういや! 聖女なんかやめてやる! やめてやるんだからあ!」
「ま、マキューシャ。少し落ち着こう」
「ティボルス、あなたは黙ってて! そこのあなた! 黙ってないでなにか言ったらどう?!」
「私、ですか?」
「そうよ!」
「何を言えば……」
「すみません、とか、申し訳ありません、とか、ごめんなさい、とか……この状況を見ればわかるでしょ!」
「……はあ」
例が全部同じ意味でまったく参考にならない。
こういう時に、言われた通り謝罪の言葉を口にしても火に油だ。
この状況を見て……この状況を見て、言えることは……
「……そうですね。あえて言うなら……」
「なによ!」
「この感じ……懐かしいな、と」
「……………………は?」
三十年前――私がロミリオ王子と親しくなっていった時に、似たようなことは何度もあった。
こうして面と向かって難癖をつけられたことは数知れず、物を隠される、教科書を破られる、でっちあげの事件のせいで退学に追い込まれそうになったこともあれば、吹き込まれた嘘を信じこんだ王子に嫌われそうになったこともある。
――なにもかもが懐かしい。
あとさき考えず感情のままにそうしてしまったかつての同窓生たちの幼さが、今は少し愛おしく思える。
もちろん、やったやつらを許したか許してないかで言えば許してないけど――一応大事には至らなかったわけだし、やったやつらのほうが後から酷い目にあっていたわけで。
ふと気がつくと、マキューシャが私をぽかんとした表情で見ている。
思わず、その肩を、ポン、と叩いた。
「老婆心ながら言わせていただきますけど……そんなことしたって逆効果ですわ。好きな人がいるのはいいことです。でも、やり方を間違えないほうがよくってよ」
マキューシャの向こうに見えるかつての同級生たちに向かって、私はそう語りかけた。
彼女らもロミリオ王子と同様、それぞれにさまざまな年月を重ねていることだろう。
どうしているのかしら……
思い出をたどるようにゆっくりと、校門をくぐる。
「す、す、す、好き、って……わたくしは、そんなんじゃ……!」
背後で、真っ赤になったマキューシャの叫び声が、透き通る青空にこだましている。
ちょっと口に出しすぎちゃいましたわね。失礼失礼。
「入学おめでとう!」
木々には花が咲き誇り、それにまけじと正門のアーチも花で飾られている。
人の波の後ろのほうを目立たないよう気をつけながら歩いていたけれど、その光景を見て思わず足を止めた。
白い花は正義を、赤い花は勇気を、青い花は知恵を、黄色い花は慈悲を表しているのだと――幼い頃からこの季節が来るたびに聞かされた話を懐かしく思い出す。
「ようこそミズラル学院へ」
アーチと私の視線の間に、ミズラル学院の制服を着た男子生徒が、ひょい、と顔を出した。
「えっ」
「綺麗な花だろう? この花はね、白い花は正義を、赤い花は勇気を、青い花は知恵を、黄色い花は慈悲を表していて、毎年入学の時期にはこうして校門を飾り付けるのが我が校の伝統なんだ」
つい先ほど思い出していたこととまったく同じ話をしだしたものだから、口もとが思わずほころぶ。
男子生徒は左腕に腕章をつけている。校門の中から笑顔を向けている新入生応対係の上級生のうちのひとりなのだろう。
「この花は新入生の手により一年かけて育てられる。もしかしたら来年飾られるのは君が育てた花かもしれないね」
「まあ……」
今度は意図的に、はにかむような表情を作った。
今、彼が言ったこともまたこの学院の伝統だ。生徒たちは授業の一環としてこの花を育てる。特殊な魔法花であるこれらの花は、土や太陽や水の加減が難しいことはもちろん、ほどよい魔力を与えた適切な魔術を施さなければ枯れてしまう。
そして、一般の生徒たちには公にされていないが、その「お花育て」は、聖女選びのための重要な試験のひとつだった。
それを知っているのは「聖女」候補である女生徒と、学院内で聖女候補の護衛を務める「聖女の騎士」である男子生徒のみ。
もしかして彼は誰かの騎士なのだろうか?
その男子生徒をまじまじ見ているとその上級生もまじまじと見返してきた。
おっと、見過ぎたかしら。
「ねえ、僕たち、どこかで会ったことあったっけ?」
「いえ」
「なかったっけ? まあ、君みたいに可愛い子、一度会ったら忘れない気がするけど」
「…………」
どうやら単なるナンパらしい。由緒正しいミズラル学院といえどもノリの軽い輩もいる。在籍する生徒の半分ほどは厳しい選抜試験を突破して来た者たちだが、もう半分を占めるのは多額の寄付金と引き換えに無試験で入学する貴族の子女たちだ。
「王都へは昨日到着したばかりですので、お会いするのは初めてかと」
おそらく彼は後者だろう。そっけなく言いながら脇によけ、校門の方へ向かう。
しかし上級生もまたさりげなく体を横に寄せ、行く手を阻んだ。
「ねえ君、名前は?」
「ジュリエッタ・リースです」
街中でのナンパだったら黙っていたが、どのみち入学後は同じ校舎内で過ごすのだ。まあ名前くらいはいいだろう。
「へえ、伝説の聖女と同じ名前だ」
「よくある名前ですから」
これは本当。ここ数日の間に調べたところによれば、「ジュリエッタ」という名前はいまミズガルドで一番多い名前らしい。とくに王都では「石を投げればジュリエッタに当たる」と言われるほど。その例えはどうかと思うけど。
もちろん由来は「ひとりで暗黒竜ドルガマキアを抑え続けている伝説の聖女」、つまり私自身である。
「いい名前だね。僕はティボルス。手を出して」
「えっ?」
何か言う間もなく、ティボルスは片手でうやうやしく私の手を取り、もう片方の手をその上にかざした。
優雅なようでいて案外押しが強く、洗練たスマートな仕草。
誰かを思い出す。
ジュリエッタの手の甲に一瞬紋章が浮かび上がり、消えた。
「入学許可の紋章確認はこれで完了。改めて、ようこそミズラル学院へ。君にミズガルドのご加護がありますように」
「あなたにも……」
そう答えながら、ティボルス……ティボルス……と名前を頭の中で何度も反芻する。
誰かを思い出させる彼――そして、ティボルスというのは――ロミリオの息子の名前のはずだ。
まさか。
「あの……」
「ティボルス! いつまでそうしているつもり?!」
校門の奥から飛んできた甲高い声が耳を刺した。
「あなたはわたくしの騎士でしょう?! 聖女から離れるなんて騎士失格よ!」
「マキューシャ、君はまだ聖女じゃない。”候補”だよ」
声がしたほうに、ティボルスが困ったような笑顔を向ける。
笑うと、目尻に小さな皺が寄った。
「同じでしょう! あなたが王子でもなんでも、この学院において聖女はなによりの優先事項。あなたが離れている間にわたくしになにかあったら一体どうするつもりなの?!」
と、殺しても死ななそうな声をあげながら、女生徒がこちらへやってきた。
はっきりとした目鼻立ちに、気の強そうな眼差し。黄金のようなブロンドは一人での手入れはほの不可能と思われる完璧に揃った縦ロール。その姿だけでも、明らかに周囲の生徒とは雰囲気が違う。
「あなたもあなたよ、おちびさん。入学早々王子に色目を使うなんて、いったいどういう教育を受けてきたのかしら」
「やめるんだ、マキューシャ。彼女は……」
「あわよくば玉の輿でも狙ってきたのかもしれないけど、学院は勉強をするところよ。男漁りをするような女は即退学。気をつけることね」
たった今の自分の言動を高い高い棚に上げたらしいマキューシャが、したり顔でジュリエッタを指さす。
「マキューシャ、いくら聖女候補でも、言っていいことと悪いことがあるぞ」
「忠告してあげてるのよ。この子ときたらずいぶん男慣れしているみたいだから」
「マキューシャ!」
「なっ、なによ……」
強気一辺倒だったマキューシャだが、ティボルスが見せた剣幕に少し怯む。それはすぐに私への怒りに転嫁された。
「この子が悪いのよ! ティボルスにいつまでも当たり前のように手を握られているから……ちょっとあなた、いい加減にしなさいよ!」
あ、そういえばそうだった、と、ティボルスに預けたままだった自分の片手を引く。
変なタイミングでマキューシャが声をかけてこなければとっくに離していたはずだが、それは言うまい。
自分の手からジュリエッタのそれがすり抜けると、ティボルスは舞踏会で一曲踊った後のような丁寧な礼をする。
こんなときにまでマイペース過ぎない? と思ったら案の定。ティボルスの態度を見たマキューシャはますますいきりたった。
「なによ、いやらしい!」
え、いやらしいって、何が。
「ふたりしてなんなのよ! もういや! 聖女なんかやめてやる! やめてやるんだからあ!」
「ま、マキューシャ。少し落ち着こう」
「ティボルス、あなたは黙ってて! そこのあなた! 黙ってないでなにか言ったらどう?!」
「私、ですか?」
「そうよ!」
「何を言えば……」
「すみません、とか、申し訳ありません、とか、ごめんなさい、とか……この状況を見ればわかるでしょ!」
「……はあ」
例が全部同じ意味でまったく参考にならない。
こういう時に、言われた通り謝罪の言葉を口にしても火に油だ。
この状況を見て……この状況を見て、言えることは……
「……そうですね。あえて言うなら……」
「なによ!」
「この感じ……懐かしいな、と」
「……………………は?」
三十年前――私がロミリオ王子と親しくなっていった時に、似たようなことは何度もあった。
こうして面と向かって難癖をつけられたことは数知れず、物を隠される、教科書を破られる、でっちあげの事件のせいで退学に追い込まれそうになったこともあれば、吹き込まれた嘘を信じこんだ王子に嫌われそうになったこともある。
――なにもかもが懐かしい。
あとさき考えず感情のままにそうしてしまったかつての同窓生たちの幼さが、今は少し愛おしく思える。
もちろん、やったやつらを許したか許してないかで言えば許してないけど――一応大事には至らなかったわけだし、やったやつらのほうが後から酷い目にあっていたわけで。
ふと気がつくと、マキューシャが私をぽかんとした表情で見ている。
思わず、その肩を、ポン、と叩いた。
「老婆心ながら言わせていただきますけど……そんなことしたって逆効果ですわ。好きな人がいるのはいいことです。でも、やり方を間違えないほうがよくってよ」
マキューシャの向こうに見えるかつての同級生たちに向かって、私はそう語りかけた。
彼女らもロミリオ王子と同様、それぞれにさまざまな年月を重ねていることだろう。
どうしているのかしら……
思い出をたどるようにゆっくりと、校門をくぐる。
「す、す、す、好き、って……わたくしは、そんなんじゃ……!」
背後で、真っ赤になったマキューシャの叫び声が、透き通る青空にこだましている。
ちょっと口に出しすぎちゃいましたわね。失礼失礼。
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