ブルガリブラックに濡れる〜恋人の元・セフレ(攻)を優しくじっくりメス堕ちさせる話〜

松原 慎

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元タチな君のちっちゃなお胸には夢がたくさんつまってる⑦

 



 絶頂が近付いてくると同時に、視界がぐわんと歪んだ。見下ろした隼人の顔が真っ白になり眼球がぐるりと回って白目を剥きそうになっても、腰を止めずにどうにか最後まで走り切る。

「あーっ、いくいくいくいくっ……!!」 

 開けてなかった結腸をこじ開けて、ぐぼんっと亀頭をハメ込んで腰をねっとりと回して熱い肉壁に押し付けて。隼人が声なき絶頂を迎えて反り返ってビクビクと痙攣するのに合わせて、僕もついに果てた。
 男性器だけでなく、全身が脈打つのを感じながら、しばらくそのまま動けなくなって、隼人の奥に全て出し切ったと感じた時、彼の上に勢いよく崩れ落ちる。

「あッ!!」

 ギュボッと隼人の中ですごい音がする。奥の奥にみっちりとハマりこんでいた亀頭が抜けたんだ。しかし結腸から抜けただけで腸壁にはまだ隙間なく包み込まれているので、その衝撃にまた隼人がぶるぶると震え上がるのが男性器にしっかりと伝わってきてはぁと甘い吐息が漏れる。
 かわいい。まだ感じてる。
 くらくらして起き上がれない。規格外な大きさの男性器に血液を集中させながら鼻血をだらだら流して、さらに激しくピストン運動を繰り返していたんだ。当然貧血にもなる。でも隼人が可愛くて、ちょっと中を揺すってしまう。きゅうん、きゅうん、て中が僕を締め上げてくるのが可愛くて堪らなくて。

「あ、みなあ、あ、だめぇぇ……おく、ぐずぐず、するぅ……みなぁほしくて、ひらいちゃうの、だめ」
「ん……はやと……はやと……」

 だめって言いながら腰を浮かせて、開いちゃったおまんこを僕の柔らかくなってきたちんちんに擦りつけてきてて可愛い。
 ちょっと動くのは厳しいので、荒く息を吐きながらちゅっちゅっと届く範囲にキスをする。瞼とかほっぺたとか……唇を寄せながら薄目を開けてみる。すると、ああ、君の高い鼻や頬にも血がついてしまっているのが見えた。
 いつも以上にたくさん、汚してしまった。

「みなわ、はなぢ……」
「ん……はは、くすぐったい」

 ぺろぺろと顔を舐められる。その合間にキスも。唇にたくさん。キスして頬を舐めて、キスして鼻の下を舐めて、キスして鼻の穴の周りもぺろぺろ舐められた。

「おいしい?」
「んー、うまくない……」
「精液と、どっちが……おいしいかな……」
「聞くことキモすぎぃー……どっちもうまくねぇもん」

 ちゅ、と唇にキスをされる。
 かわいい。かわいい。本当に可愛くて、僕のこと大好きにしか見えない。ラブラブだ。ラブラブだね。付き合いたてみたいに。
 上に被さってた身体をずらして、横に寝転び細い腰をぎゅっと抱き寄せる。

「隼人のおっぱいが……いっちばん、おいしい……」
「きもぉ」
「おっぱい舐めたい……貧血……なおる……おっぱいも、血……」
「まじ?」
「うん」
「あ、あん、あ、あっ……」

 目をあまり開けられないまま、隼人の胸元までごそごそと移動して、頭を抱き抱えてもらいながらちっちゃな乳首にキスをする。そうして舌を出してぺろぺろと舐めてその感触を楽しんだ後、ちゅうと優しく吸う。するとまた乳汁が少しずつ滲み出てきて、朦朧としながら僕はそれを夢中で舐めまわし啜った。
 最初こそ汗でちょっぴり塩味が効いていたけれど、飲んでいくほどまた甘くなっていく。甘い。僕好みだ。あまり量が出なくても、ぴちゃぴちゃと音を鳴らしながらずっとずっと、舐めまわした。

「あ、そんな……そんな吸っちゃ、あっ……」
「はぁ、はぁ……あー、ほんと、げんきでる……これ合法?」
「ばか、ぁっ、さきっぽぺろぺろ、やっ……あ、あ、舐めすぎっ……みなわ、赤ちゃんみてぇだよぉ……? へんなの……」
「んー、ばぶばぶ……」
「きしょぉ、さすがに引くってぇ……あ、あっ、あ、そっちもぉ……?」
「うん。いっぱい、飲む。補給……」
「あっ……乳腺? きもちい……ずるずるっておっぱいでんの、きもちいっ……」
「えっち」

 おっぱいを飲んでる最中、髪を梳くように後頭部を撫でられてるのが気持ちいい。ぴくんってなって何回も手が止まるけど。乳汁を飲み込むと喉が「んく、んく」って鳴ってるのが耳に響いて、本当に赤ん坊にでもなった気分だ。頭もぼんやりしてるし。普通に水分補給しないと駄目だな。あーでも離れたくない。あったかいし、すごくいい気分。

「みなわ……」
「ん……?」
「俺、薬変えない方がいい……?」
「え?」
「すっげー嬉しそーじゃん……おっぱい飲めた方がいい?」

 頭をぎゅっと抱きしめられて、頬をすり寄せられると、とくん、とくん、と隼人の心臓の音が聞こえた。
 ああ。
 あったかい。
 本当に心地がいい。
 瞼を下ろして、隼人の心臓の音や、ごうんと内臓が動く音に耳を澄ませる。
 しかし、瞼の裏に血まみれになって喘ぐ隼人の姿が蘇り、ハッとして目を見開いた。
 その映像とともに脳内に響く、隼人を突き上げる自分の荒い呼吸。それが性的な興奮によるものなのか、暴力的な興奮によるものなのか、わからなくなる。僕は隼人を愛していて大事にしたくて堪らないのに。
 でも、セックスと暴力は、よく似てる。
 相手の身体を暴き、弄り回して鳴かせ、自由を奪って支配する。どちらもそんな行為だ。
 マウスを使った実験の論文を読んだことがある。暴力を行う時と交尾をしている時、脳の同じ部分が活性化するというものだ。セックスというものは男性が女性に行う暴力の一つであるのは間違いない。僕自身もそう腑に落ちたのを覚えている。
 性と暴力、その完全に切り離せない二つが、僕の血を浴びた君の映像とリンクしてゾッとする。
 僕は君を殺したいなんて思っていないのに。

「君の体や……気持ちのほうが、大事」
「水泡が喜ぶなら俺は別にいいけど」
「さっき、あんなに……怖がってた」
「びっくりしただけだし。母乳出るとか貴重だろ?」
「君は、嫌だろ?」
「不便はなくもねぇけど……乳首張って痛かったし、自分の体こんななってんのキモいっちゃキモいし。でも水泡もずっと俺のこと抱いてたら飽きるだろ。こういうのあったほうがいいんじゃねって……」
「飽きない」
「飽きるだろそのうち。つかなんで喜んでくんねぇの? お前のために言ってんのに。意味わかんねぇんだけど」
「喜ばない」
「意地張ってねぇで素直に喜べよ。付加価値あったほうがお得だろ。母乳噴き出してるところも動画撮るか? 笑えそう。俺のことなんでも好きに使っていーよ。なんでもしてやるよ」
「隼人」

 君の名前を呼ぶ声には「やめてくれ」のニュアンスを含んでいた。しかし隼人は冷めた顔をしたあと腰を揺らし、僕の精液まみれのお尻の穴から水音を鳴らした。そうして短いストロークを繰り返し、だんだんと頬を火照らせながらニヤリと笑う。

「お前さ、萎えてたちんこガチガチに勃起してんの気付いてねぇの? 気持ちのほうが大事って言いながらバキバキにして、マジでくそスケベだったけど?」

 そんなことない、と言いたいところではあるが、身体の反応は隼人の言う通りだった。
 口の中を掻き混ぜてくるいやらしいキスに応えながら頭の中で否定する。
 本当に、そんなことは望んでない。薬を変えてもらえばいいとアドバイスした時のほっとした顔を僕はちゃんと見ていたのだから。
 僕は君を自分の思い通りにしたいわけじゃない。支配欲が高い自覚はあるが、君の意思を奪いたいわけではない。動画の件は君のためだし、これまでしてきたことだって……────違うよな?

「ほら、硬くてすげぇよ、俺のだーいすきな勃起チンポ。あ、あ、ココきもちいい……ほら、すげぇ擦れて、中掻き混ざって、まんこ穴ぐちょぐちょいってる……あー、きもちい、まんこ熱い……擦れてじんじんするぅ……」

 見つめ合いながら。
 濡れた瞳が、たまに瞼をひくと震わせて。熱い息を漏らして。汗の雫を頬に滑らせて。僕の弱いところを気持ちよく擦り付けてくる。
 こういう時のセックスは堪らなく気持ちがいい、から。脳が蕩けて、引っ張られそうになる。

「また、鼻血……出る……休もう……?」
「じゃあサクッと出そーぜ。俺が上になってやるからさ」

 長い舌が薄い唇から垂れて、僕の鼻の穴をぺろりと舐めたあと、舌先で穴の入口をぐるりとほじくってきて頭がおかしくなりそうだった。

「あ、たれる……水泡のせーし……」

 上半身を起こして僕に跨りながら、残念そうな、でもとても艶っぽい声を出す。

「なぁ、やっぱり俺が養ってやろっか」

 胸と腹を赤く染めていた血が乾いて茶色っぽく変色している。キスをして鼻の穴まで舐めたから、それは隼人の頬や唇まで汚してしまっていた。
 君は僕を見下ろして、舌なめずりをする。すると下唇の端についていた血は綺麗に舐め取られ、笑った顔では綺麗に肉切り歯というに相応しい鋭い犬歯が輝いた。

「そんで、俺が孕むまで種付けすんの……ずっと一緒にいよ……」
「孕めないよ?」
「うん、そ。だからずっと、ずーっと、生で中出しセックスすんだ。へへへ、そしたらずーっと幸せだもん。みなわすき。すきっ……あー、ケツまんこしあわせぇ……っ」

 キスされて、腰を振られて。
 結局、流されるままにセックスしてしまった。
 途中休憩させてもらったが、ずっと隼人はそわそわしていて、やっぱり上じゃなくて僕にめちゃくちゃに突いてほしいって言うから、上にも乗った。激しく犯した。

「おれ幸せなの、なんでもしてやるからっ、みなわの役に立ちたい、ずっと一緒にいて、ずっと……!」

 その時、隼人の足首に僕の手の形ピッタリの痣ができていることを知る。尻から太ももにかけても赤く熱をもって腫れていた。
 セックスの後にその事を話して謝ったら、隼人は自分の足首を撫でながら「悪い子だし」と呟いた。さすがに限界だったので僕はすぐに眠ってしまい、その後のことはわからない。




 ※※※※※※※※※※




「なぁー俺もう出かけるからな。起きろよ」
「ん……」
「なぁ、今夜は会える? 本当は一緒に朝飯食いたかったのに……」

 頬をツンツンされている。それはわかる。しかし目が開かない。
 なんとか瞼を持ち上げようと試みるが、眉が持ち上がって上下するだけだった。上手く声も出ない。隼人はそんな僕を見てか、ふっと笑った。

「変な顔。疲れてるよな。ごめんな……」

 頬を突いていた指が優しく肌の上を上下に滑る。じっと僕を見ている気配と、頬を指が上下にするすると動いて撫でられているような感触。その二つに集中していたら、再び意識が遠のいていくのを感じた。頭の中がふわーっとして思考が溶けていく。

「はーぁ…………帰りたくねぇな……今日帰らなきゃダメかな……マジで最っ悪」

 隼人の声に、自分の指がピクリと動くのがわかった。これはただの反射だ。
 まだ頭の中は白い靄に埋め尽くされている。
 その中で、ぐすり、と鼻を啜る音が聞こえた。
 隼人が泣いてる?
 ハッとして慌てて起き上がったが、もうそこに彼の姿はなく。
 すぐに起き上がったつもりだったが、実際には眠ってしまった分だけ時間が経過していた。
 猛烈に喉が渇いていたので、節々の痛む身体を起こし、備え付けのグラスに洗面台の水道水を注いで一気に飲み干す。本当は浄水器もついていない水道水など飲みたくないのだけれど、カラカラの体の隅々に冷たい水が渡っていくのは悔しくも気持ちよかった。
 ほんの少し買い物デートはしたものの、ホテルではセックスしただけで終わってしまった。君とはもっと丁寧な時間を過ごしたいのに。
 ベッドに戻り、煙草に火をつけながらスマートフォンを確認する。隼人からメッセージが三件。一つは僕の寝顔の写真。そして『爆睡してる寝顔だらしなくてヤバいウケる』と写真に対するコメント。最後に『毎日会うのキツい?』と汐らしい質問。
 反射的に『そんなことないよ』と打ち込む。そしてそのまま送信しようとしたが留まり『でも今夜は会えない』と付け足して送った。
 アドレス帳を開き、隼人の担当医である進藤先生の連絡先とにらめっこするが、しながらも自分が彼に連絡しないことはわかっていた。生徒だった頃ならまだしも今の僕に彼と直接繋がるものは何もない。医者には守秘義務があるのだから情報を得ようとするのは無理だ。
 それがわかっていて連絡先を眺めていても時間の無駄なので、今度はSNSを開いてフォローしてないある店のアカウントを検索する。すると今日の出勤キャストに栗毛でタレ目の可愛い子がいたのがわかったのでスマートフォンは枕元に放った。
 煙草の煙と一緒にため息が漏れる。さぁ、どうやって前に進もうか。
 前に進んでしまったら、今せっかくこんなにもぴったりと近くにいてくれる君を遠ざけてしまわないだろうか。失わないだろうか。ならば進まない方がいいのだろうか。君のために君の言うことを聞いて君を支配した方がいいのだろうか。僕は君を支配することを望んでないのだろうか。
 水泡が嫌がるなら篠原さんと仕事しない。
 水泡が安心しするために毎日会おう。
 水泡がそう言うなら玲児と別れる。
 水泡が喜ぶから薬変えなくていい。
 水泡とセックスしてれば幸せ。
 背徳感で頭がおかしくなる。喜びは確実にある。堪らない。こんなにも隼人は僕のものだ。
 でも。
 昨日殴った、鼻が痛い。血はもう出ないだろうけど。君は本当に僕のものかな。だって君のこと何もわからない。こんなに幸せなのに。こんなにラブラブなのに。こんなにお互いを求めているのに。
 あぁ、どうやって前に進もうか。





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