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本編・取り違えと運命の人
049 お誕生日おめでとう ⑤
「ただいまー」
いつもより少し早くリカルドが帰ってきたので、急いで駆け寄る。
「リカルド!」
叫ぶように呼びかけ、ぎゅっと抱きついてキスをした。
「ずいぶん熱烈に出迎えられた!」
リカルドはにこにこしながらおどけたように返してくれた。
「リカルド、ありがとう。あんなにたくさん……すっごく、すっごく、嬉しかった……!」
「ごめんね、全部回収するの、時間かかったでしょ?」
「ううん。探すの、とっても楽しかった!」
「よかった。誕生日のお祝いをどうするか、いろいろ考えたんだけど、ジュリエッタならこういうのも面倒がらずに楽しんでくれるかなと思って」
「あれ、準備、大変だったでしょう?」
「数日に分けてやったから、さほど」
「計画的犯行!」
「計画的犯行!」
思わず二人で笑い合った。
「置き場所が工夫されてたから、全然気づかなかった」
「一番見つかる危険性が高いのはお風呂場だと思ったんだけど、お風呂場の掃除は俺の担当だし、ジュリエッタ、普段夕方お湯を張りに行くまで見に行かないから、おそらくバレないだろうとにらみ、今朝方犯行に及びました」
「などと供述しており」
「完全犯罪成立?」
「完全犯罪成立!」
また二人で笑って抱き合う。ほんと私達ばかだ。このばかな掛け合いが、たまらなく好き。
「楽しくてつい話しこんじゃうけど、店の予約の時間が迫ってるから、そろそろ準備しないと。俺、ちょっと着替えてくるね」
「あ、私も少しよそゆきの格好しようと思ってたんだった!」
リカルドが仕掛けてくれた宝探しの後、今日の仕事のノルマをがんばってたから、おでかけ準備のこと、すっかり頭から抜けてた。あわてて着替えることにする。
いいお店を予約してくれたようだから、少しきちんとしたボートネックの紺のノースリーブワンピースを着ることにした。シンプルだけど生地がいいから見栄えがするお気に入り。普段あんまりおめかししないから、一張羅みたいなやつ。
「リカルドがくれた首飾り、ほんと綺麗だし、便利だなあ」
首飾りが加わるだけで、シンプルなワンピースも途端に華やかな雰囲気を醸し出す。
リカルドが選ぶものって、自分ではたぶん選ばない、大人の女性に似合う少し華やかなものが多いんだけど、ポイントになるからか意外と合わせやすいし、人から褒められることもすごく多い。
「ちゃんと私に映えるデザインを考えて、選んでくれてるんだなあ……」
リカルドは私より私をわかってるかもって思うこと、結構ある。リカルド以外の男の人と付き合った経験がないから、それが普通のことなのかどうかよくわからないけど、ちょっとくすぐったい気持ち。
リビングに戻っても、リカルドがいなかったので、部屋を訪ねてみる。ノックすると入っていいと言われたのでドアを開けると、リカルドはネクタイと格闘していた。
「リカルド、ネクタイなんか持ってたんだ。初めて見た」
「ちょっといい店だし、きちんとしようかなと思ったんだけど、ごめん、普段ネクタイ結ばないから、全然うまくできなくて……」
「やってあげる」
昔、父さんや兄さんのネクタイを結ばされていたから、割と得意だ。
「はい、できた」
ネクタイを結ぶと、いつもラフな格好のリカルドもイメージ変わるなあ。そんなことを思いながら見ていたら、リカルドがなんだか呆けている。
「どうしたの?」
「俺が祝う側なのに、なんかごほうびもらった」
「……ばか」
ほんと、なに言ってんの、もう。
いつもより少し早くリカルドが帰ってきたので、急いで駆け寄る。
「リカルド!」
叫ぶように呼びかけ、ぎゅっと抱きついてキスをした。
「ずいぶん熱烈に出迎えられた!」
リカルドはにこにこしながらおどけたように返してくれた。
「リカルド、ありがとう。あんなにたくさん……すっごく、すっごく、嬉しかった……!」
「ごめんね、全部回収するの、時間かかったでしょ?」
「ううん。探すの、とっても楽しかった!」
「よかった。誕生日のお祝いをどうするか、いろいろ考えたんだけど、ジュリエッタならこういうのも面倒がらずに楽しんでくれるかなと思って」
「あれ、準備、大変だったでしょう?」
「数日に分けてやったから、さほど」
「計画的犯行!」
「計画的犯行!」
思わず二人で笑い合った。
「置き場所が工夫されてたから、全然気づかなかった」
「一番見つかる危険性が高いのはお風呂場だと思ったんだけど、お風呂場の掃除は俺の担当だし、ジュリエッタ、普段夕方お湯を張りに行くまで見に行かないから、おそらくバレないだろうとにらみ、今朝方犯行に及びました」
「などと供述しており」
「完全犯罪成立?」
「完全犯罪成立!」
また二人で笑って抱き合う。ほんと私達ばかだ。このばかな掛け合いが、たまらなく好き。
「楽しくてつい話しこんじゃうけど、店の予約の時間が迫ってるから、そろそろ準備しないと。俺、ちょっと着替えてくるね」
「あ、私も少しよそゆきの格好しようと思ってたんだった!」
リカルドが仕掛けてくれた宝探しの後、今日の仕事のノルマをがんばってたから、おでかけ準備のこと、すっかり頭から抜けてた。あわてて着替えることにする。
いいお店を予約してくれたようだから、少しきちんとしたボートネックの紺のノースリーブワンピースを着ることにした。シンプルだけど生地がいいから見栄えがするお気に入り。普段あんまりおめかししないから、一張羅みたいなやつ。
「リカルドがくれた首飾り、ほんと綺麗だし、便利だなあ」
首飾りが加わるだけで、シンプルなワンピースも途端に華やかな雰囲気を醸し出す。
リカルドが選ぶものって、自分ではたぶん選ばない、大人の女性に似合う少し華やかなものが多いんだけど、ポイントになるからか意外と合わせやすいし、人から褒められることもすごく多い。
「ちゃんと私に映えるデザインを考えて、選んでくれてるんだなあ……」
リカルドは私より私をわかってるかもって思うこと、結構ある。リカルド以外の男の人と付き合った経験がないから、それが普通のことなのかどうかよくわからないけど、ちょっとくすぐったい気持ち。
リビングに戻っても、リカルドがいなかったので、部屋を訪ねてみる。ノックすると入っていいと言われたのでドアを開けると、リカルドはネクタイと格闘していた。
「リカルド、ネクタイなんか持ってたんだ。初めて見た」
「ちょっといい店だし、きちんとしようかなと思ったんだけど、ごめん、普段ネクタイ結ばないから、全然うまくできなくて……」
「やってあげる」
昔、父さんや兄さんのネクタイを結ばされていたから、割と得意だ。
「はい、できた」
ネクタイを結ぶと、いつもラフな格好のリカルドもイメージ変わるなあ。そんなことを思いながら見ていたら、リカルドがなんだか呆けている。
「どうしたの?」
「俺が祝う側なのに、なんかごほうびもらった」
「……ばか」
ほんと、なに言ってんの、もう。
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