【R18】取り違えと運命の人

テキイチ

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本編・取り違えと運命の人

055 お誕生日おめでとう ⑪

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 ひたすら舐めたり咥えたりしていると、だんだんリカルドの息が荒くなってきて、先っぽからなにか透明な液体が出てきた。思わず舌先でちょろりと舐める。

「んあっ!」
「しょっぱ」
「い、いいから! 先走りとか舐めなくて!」
「え、だめ?」
「だめじゃ、ないけど……。その……」
「あと、舐め方、こんな感じでいい? リカルド気持ちいい?」
「……気持ちいいから、出てくるんだよ、それ」

 なんか達成感。思わずリカルドににっこり笑いかけると、リカルドの局部が更に固くなって、また少し液体が出てきた。性懲りもなくまた舐める。だんだんおいしく思えてきた。

「も、ジュリエッタ、なんで今日、こんな……」
「リカルドが……誕生祝いの時に舐めたがった気持ちが……なんかわかった気がして」
「え?」
「今日、私、すごく、すごく、嬉しくって……リカルドが愛おしくてたまらなくなって……なにか、したくなっちゃったの」
「え、ええと……」
「それに……お風呂入ってないからかな……リカルドの匂いに、すごく興奮した……」

 会話の合間合間に咥えながら舐めてたら、リカルドが唐突に、うっ! とうめいた。
 口内に熱がほとばしったので、反射的にごくりと飲み込んでしまう。

「うわ……にが……」
「わああああ! ごめん、ジュリエッタ!!!!!!!」

 思わずリカルドを見ると、顔真っ赤で涙目。

「あ……これ、リカルドの……」
「ごめん! 吐き出して!!」
「えっと……その、もう、全部、飲んじゃった」
「……あー……もう、俺、なにやってんだ…………」

 リカルドが手で顔を隠すようにして、明らかに凹んでいる。短時間でイカされたことに?それとも口に出しちゃったことに?

「ねえ」
「う……なに? ジュリエッタ……」
「気持ち、よかった?」

 リカルドはしばらく顔に手を当てたまま、下を向いて黙っていたけど、やがて観念したのか手を外し、ぼそりと言った。

「……大変、よかったです」
「やった。気持ちよかったなら、私、すごく嬉しい!」

 私がにこにこ笑いながら言うと、リカルドは苦笑する。

「……ほんと、今日、誰のお祝いなんだか……」

 リカルドはそうつぶやくと、ゆっくり私を抱き込んで横たわった。

「リカルドに抱きしめられるの、すごく気持ちいい」
「俺も、もちろん」
「今日、リカルドから、たくさんたくさんお祝いしてもらって、すごく嬉しかったの」
「よかった」
「プレゼントも演出も、全部嬉しかったんだけど、一番嬉しかったのは、私をお祝いしてくれたのがリカルドだってことなの」
「……ジュリエッタ」
「お願い。これからもずっと、そばにいてね」

 そっとキスをすると、リカルドがなんだか困ったような顔をした。

「リカルド?」
「その、そんな殺し文句言われると、もっとふれたくなるんだけど」
「え? ……あ」
「……回復早すぎで笑う?」
「ううん。笑わない」
「いい?」
「むしろ、もっとふれて」
「……今日、一回イッたのに、全然持たなそうな気がする……」

 その後、リカルドは宣言通り、割とすぐイッちゃったけど、私はリカルドと肌を合わせるだけでとても満足だったので、そんなのは詮無いことだ。リカルド自身はどうにも凹んでいたけれど。
 最高の誕生日をありがとうってもう一度言ったら、苦笑しつつも、よかったって答えてくれた。
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