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後日譚・取り違えたその後の二人
130 ぶらり二人旅 ⑦ (事故防止のため、座席の移動は列車が止まってからお願いいたします・その2)
ふと、会話が途切れる。リカルドと一緒にいて楽なのは、会話がなくても居心地がいいところ。沈黙を楽しんでいたら、向かいにいたリカルドがそっと私の隣に移動して、耳元にささやきかけてきた。
「ジュリエッタ」
「なあに?」
「ほんとは……個室なら、少しくらいいちゃいちゃしても許してもらえるかなって、下心もあって選んだんだ」
リカルドは私の目を見ると、キスをしてきた。長いキスが終わると、優しく抱きしめられる。
「ん……」
「今日のジュリエッタ、すごく色っぽいし、個室にしてほんとよかった」
「男の人を残らず悩殺しちゃうから?」
「そう。俺、悩殺されっぱなし」
そう言って、リカルドはまたついばむような軽いキスをいくつもくれる。
「さすがにこれ以上はできないけど、個室でのいちゃいちゃが達成できて満足したよ」
「目標だったんだ!」
「そう。理想のデート全部盛りだから、計画通り!」
「理想のデートに、こういうのはなかった?」
私が膝をぽんぽんと叩くと、リカルドは不思議そうに首をかしげる。
「昨日も遅かったから、ほんとは眠いでしょ? よければ着くまで膝枕するけど」
「…………ええと、その……」
リカルドは照れたようなはにかんだような表情を浮かべ、続けた。
「全然考えてなかったけど、すごくいい案だから、採用させてください」
リカルドはゆっくり頭を私の膝に乗せると、列車の揺れも相まってか、すぐに眠りに落ちてしまった。
そっとリカルドの頭をなでる。いつも人のことを優先しちゃうリカルドが、私には気を許して甘えてくれる。すごく嬉しいな。愛おしさが込み上げてくる。
寝顔を眺めているうちに、多幸感に包まれながら、私もいつのまにか眠りに落ちてしまった。
目を覚ますと、リカルドがにこにこしながら私を眺めていた。膝枕のまま。
「おはよう、ジュリエッタ」
「ん、おはよ、リカルド……」
「もうすぐ着くよ」
「ほんと? うわ、結構寝ちゃった」
「膝枕で頭なでられてて最高だったし、寝顔可愛かった」
あ、頭なでてたこと、バレてる。手を置いたまま寝てしまったとは、不覚。
車掌のアナウンスが流れ、列車が止まる。着いた。
「行こっか」
「うん」
「お昼食べに行くか、チェックイン先に済ますか、どうしようか」
そう、リカルドに訊ねられたので、私は即答する。
「まず、お父様とお母様のところにご挨拶に行きたい」
「……いいの?」
リカルドは遠慮がちに私の顔をのぞきこんだ。
「だって、それが一番の目的だから」
「うん。ありがとう」
つないだ手が少し、震えている気がした。
「ジュリエッタ」
「なあに?」
「ほんとは……個室なら、少しくらいいちゃいちゃしても許してもらえるかなって、下心もあって選んだんだ」
リカルドは私の目を見ると、キスをしてきた。長いキスが終わると、優しく抱きしめられる。
「ん……」
「今日のジュリエッタ、すごく色っぽいし、個室にしてほんとよかった」
「男の人を残らず悩殺しちゃうから?」
「そう。俺、悩殺されっぱなし」
そう言って、リカルドはまたついばむような軽いキスをいくつもくれる。
「さすがにこれ以上はできないけど、個室でのいちゃいちゃが達成できて満足したよ」
「目標だったんだ!」
「そう。理想のデート全部盛りだから、計画通り!」
「理想のデートに、こういうのはなかった?」
私が膝をぽんぽんと叩くと、リカルドは不思議そうに首をかしげる。
「昨日も遅かったから、ほんとは眠いでしょ? よければ着くまで膝枕するけど」
「…………ええと、その……」
リカルドは照れたようなはにかんだような表情を浮かべ、続けた。
「全然考えてなかったけど、すごくいい案だから、採用させてください」
リカルドはゆっくり頭を私の膝に乗せると、列車の揺れも相まってか、すぐに眠りに落ちてしまった。
そっとリカルドの頭をなでる。いつも人のことを優先しちゃうリカルドが、私には気を許して甘えてくれる。すごく嬉しいな。愛おしさが込み上げてくる。
寝顔を眺めているうちに、多幸感に包まれながら、私もいつのまにか眠りに落ちてしまった。
目を覚ますと、リカルドがにこにこしながら私を眺めていた。膝枕のまま。
「おはよう、ジュリエッタ」
「ん、おはよ、リカルド……」
「もうすぐ着くよ」
「ほんと? うわ、結構寝ちゃった」
「膝枕で頭なでられてて最高だったし、寝顔可愛かった」
あ、頭なでてたこと、バレてる。手を置いたまま寝てしまったとは、不覚。
車掌のアナウンスが流れ、列車が止まる。着いた。
「行こっか」
「うん」
「お昼食べに行くか、チェックイン先に済ますか、どうしようか」
そう、リカルドに訊ねられたので、私は即答する。
「まず、お父様とお母様のところにご挨拶に行きたい」
「……いいの?」
リカルドは遠慮がちに私の顔をのぞきこんだ。
「だって、それが一番の目的だから」
「うん。ありがとう」
つないだ手が少し、震えている気がした。
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