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後日譚・取り違えたその後の二人
137 ぶらり二人旅 ⑭ (一回休み・その1)
二日目、本当はアクティブに出歩く予定だったみたいなんだけど、結局、宿の部屋の中で過ごしている。二人とも燃え尽きてしまっていたので、いちゃつきはすれど行為には至らず、という感じに。
「よく考えたら、休日って、外でデートしてるか、部屋でしてるかだったから、まったり過ごすことってなかったね」
「そうね、確かに」
「なにかしないともったいない、みたいな気持ちがあったんだけど、なにもしない時間って贅沢なんだなって、気づいた」
「そうね」
「ジュリエッタと一緒だったら、なんだっていいんだな、俺」
「そうね」
やっぱり会話はイマイチ成立してないけど、ぼんやりと幸せな気持ちではあった。
お昼をずいぶん過ぎた頃に、ルームサービスを取った。さすがにお腹がすいたので。
「なんていうか、自堕落な生活だよね、これ」
「旅行前に忙しくしてたから、一気に疲れが出たのもあるだろうし、仕方ないよ」
いかにリカルドが体力オバケであろうと、まとまった休暇を取るために仕事を結構前倒ししたようだし、出発前日に濃厚にしてしまったし、昨日は列車での長旅の末に結構歩いた、あげくのあれだから。これで疲れない方が、むしろおかしい。
「リカルド、いつも勤勉なんだから、休暇中くらいは自堕落な生活しても、いいよ、絶対。私が許す」
「許されてしまった」
リカルドが困ったように笑う。
そうこう言っているうちに、料理が届いた。
「おいしそうだねえ」
「ほんと。この宿、居心地もサービスもすごくいいね」
「偉い人が来た時とかに利用される宿だからね、ここ。実は泊まるのちょっと憧れだった」
「この町に住んでたら、泊まることないだろうしねえ」
「そうそう。だから旅行でこの町に来てよかったな」
リカルド、やっぱり気配りの人だなあ。言葉の端々に思いやりを感じる。
「どうしたの? ジュリエッタ、なんかにこにこしてる」
「うん。リカルドが神託の相手で、ほんとによかったなって、思ってたとこ」
「そ、それは、光栄です」
リカルドが顔を赤らめて照れてる。自分はなんのてらいもなく褒めてくるくせに、言われるといっつもこんな感じだな。私の褒めが足りないということか。もっと慣れさせないと。そう、無駄に決意を固める。
「明日、列車乗るまでに行くとしたら、海と山、どっちがいい?」
無心になって昼ご飯を食べていると、リカルドに訊ねられた。
「えーっと、どっちもいいと思うけど。リカルドと一緒ならどこでも楽しいし」
「そ、それは嬉しいけど!」
やった。計画通り、照れてる。
「海と山、それぞれのオススメはなに?」
リカルドはしばし思案した。
「海は浜辺からの眺めが神秘的ですごく綺麗なんだ。隠れデートスポットもあるし。山はロープウェイで上って町全体が見渡せる。こっちも絶景。でも、デートより家族連れの方が多いかも。俺はどっちも好きで、甲乙付けがたい」
「うーん、どっちも行ってみたいけど、せっかくまだ夏だし、海にしてみようかな」
「わかった、じゃあ海」
「今度来る時は、ぜひ山に連れて行って」
「もちろん!」
またこの町に連れてきてもらうことが確定して、なんだかとても嬉しくなった。
「よく考えたら、休日って、外でデートしてるか、部屋でしてるかだったから、まったり過ごすことってなかったね」
「そうね、確かに」
「なにかしないともったいない、みたいな気持ちがあったんだけど、なにもしない時間って贅沢なんだなって、気づいた」
「そうね」
「ジュリエッタと一緒だったら、なんだっていいんだな、俺」
「そうね」
やっぱり会話はイマイチ成立してないけど、ぼんやりと幸せな気持ちではあった。
お昼をずいぶん過ぎた頃に、ルームサービスを取った。さすがにお腹がすいたので。
「なんていうか、自堕落な生活だよね、これ」
「旅行前に忙しくしてたから、一気に疲れが出たのもあるだろうし、仕方ないよ」
いかにリカルドが体力オバケであろうと、まとまった休暇を取るために仕事を結構前倒ししたようだし、出発前日に濃厚にしてしまったし、昨日は列車での長旅の末に結構歩いた、あげくのあれだから。これで疲れない方が、むしろおかしい。
「リカルド、いつも勤勉なんだから、休暇中くらいは自堕落な生活しても、いいよ、絶対。私が許す」
「許されてしまった」
リカルドが困ったように笑う。
そうこう言っているうちに、料理が届いた。
「おいしそうだねえ」
「ほんと。この宿、居心地もサービスもすごくいいね」
「偉い人が来た時とかに利用される宿だからね、ここ。実は泊まるのちょっと憧れだった」
「この町に住んでたら、泊まることないだろうしねえ」
「そうそう。だから旅行でこの町に来てよかったな」
リカルド、やっぱり気配りの人だなあ。言葉の端々に思いやりを感じる。
「どうしたの? ジュリエッタ、なんかにこにこしてる」
「うん。リカルドが神託の相手で、ほんとによかったなって、思ってたとこ」
「そ、それは、光栄です」
リカルドが顔を赤らめて照れてる。自分はなんのてらいもなく褒めてくるくせに、言われるといっつもこんな感じだな。私の褒めが足りないということか。もっと慣れさせないと。そう、無駄に決意を固める。
「明日、列車乗るまでに行くとしたら、海と山、どっちがいい?」
無心になって昼ご飯を食べていると、リカルドに訊ねられた。
「えーっと、どっちもいいと思うけど。リカルドと一緒ならどこでも楽しいし」
「そ、それは嬉しいけど!」
やった。計画通り、照れてる。
「海と山、それぞれのオススメはなに?」
リカルドはしばし思案した。
「海は浜辺からの眺めが神秘的ですごく綺麗なんだ。隠れデートスポットもあるし。山はロープウェイで上って町全体が見渡せる。こっちも絶景。でも、デートより家族連れの方が多いかも。俺はどっちも好きで、甲乙付けがたい」
「うーん、どっちも行ってみたいけど、せっかくまだ夏だし、海にしてみようかな」
「わかった、じゃあ海」
「今度来る時は、ぜひ山に連れて行って」
「もちろん!」
またこの町に連れてきてもらうことが確定して、なんだかとても嬉しくなった。
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