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番外編・取り違えと運命の人 小話集
184 我慢は身体によくない ③
「我慢なんかしなくていいよ。ね?」
「あっ……」
リカルドが気まずそうに固まる。私はそっと抱き寄せて、しばらく頭をなで続ける。
「………………情けない…………」
リカルドはそうつぶやくように言うと、ずるっと自身を引き抜いた。
「いつも、こんな量出てたんだ……」
「ジュ、ジュリエッタ?!」
ゴムを付けてしたことなんかなかったから、思わずまじまじと見てしまう。
「……たぶん、いつもより多いんじゃないかな……。精液溜めパンパンだもん…………」
「たぶん? わかんないの?」
「わかんないよ。ゴム使ったの、初めてだし」
「え? 私と結婚する前もゴムなしでしてたの?」
「え? 俺、ジュリエッタとしかしたことないよ?」
「ええ?!」
相当びっくりした顔してたらしい。私を見て、却ってリカルドがびっくりしてる。
「ええと……結婚するまで、女の子と付き合ったことなかったって、言ったよね?」
「で、でも、風俗とか、行ってたのかと……。リカルド、その、するの好きだし……」
「それこそプロとしたら、夢中になっちゃうと思ったし」
「じゃ、あの時……は、初めてだったの?」
「うん。俺、ジュリエッタとしたのが初めてでした」
「落ち着いてたし、すごく丁寧にさわってくれたし、年齢的にもてっきり経験済だと……」
「どうすればいいかはとにかく頭に叩き込んで、ブッツケ本番だったよ。俺、割と本番強い方だし。むしろ今、早漏すぎて、童貞に戻った気分……」
そう言うと、リカルドはゴムを眺めてやたら凹んでる。
「リカルド」
呼びかけると眉根を寄せたリカルドがこちらを向く。
「私、気持ちよくなってくれて嬉しいから、早いとか全然気にしなくていいし、その……リカルドも私が初めてだったの、すごく嬉しい……」
「え……」
「兄がいるし、家には男の職人さんも結構出入りしてたから、男の人はそういう、風俗とか行くの、当たり前だと思ってたし、好きじゃなくてもできるとか、そういう話聞いて幻滅して、男の人に対する不信感も少しあったし……」
なんだかうまく言えなくてリカルドを見る。私の話を理解しようと、リカルドが一生懸命聞いてくれているので、まとまらないけど続ける。
「初めての時、リカルド、なんかムード作るの、上手だと思ったし、全然童貞とか思ってなくて。リカルドのこと好きだって自覚してから、今まで経験した女の人に、少し嫉妬したことあった」
「そんな女の子、いないから!」
「うん。まさか私だけなんて、思ってもなかったけど、そうだって知って……嬉しい」
リカルドはゴムをきゅっと結ぶと、ゴミ箱に投げ入れた。ストライク。よかった外れなくて。と思ってたら、抱きしめられた。
「ジュリエッタが嫉妬してたなんて、知らなかった」
「……言わなかったもん」
「嫉妬は俺の専売特許かと思っておりました」
「リカルドは、確かに、結構嫉妬するよね」
「あっ……」
リカルドが気まずそうに固まる。私はそっと抱き寄せて、しばらく頭をなで続ける。
「………………情けない…………」
リカルドはそうつぶやくように言うと、ずるっと自身を引き抜いた。
「いつも、こんな量出てたんだ……」
「ジュ、ジュリエッタ?!」
ゴムを付けてしたことなんかなかったから、思わずまじまじと見てしまう。
「……たぶん、いつもより多いんじゃないかな……。精液溜めパンパンだもん…………」
「たぶん? わかんないの?」
「わかんないよ。ゴム使ったの、初めてだし」
「え? 私と結婚する前もゴムなしでしてたの?」
「え? 俺、ジュリエッタとしかしたことないよ?」
「ええ?!」
相当びっくりした顔してたらしい。私を見て、却ってリカルドがびっくりしてる。
「ええと……結婚するまで、女の子と付き合ったことなかったって、言ったよね?」
「で、でも、風俗とか、行ってたのかと……。リカルド、その、するの好きだし……」
「それこそプロとしたら、夢中になっちゃうと思ったし」
「じゃ、あの時……は、初めてだったの?」
「うん。俺、ジュリエッタとしたのが初めてでした」
「落ち着いてたし、すごく丁寧にさわってくれたし、年齢的にもてっきり経験済だと……」
「どうすればいいかはとにかく頭に叩き込んで、ブッツケ本番だったよ。俺、割と本番強い方だし。むしろ今、早漏すぎて、童貞に戻った気分……」
そう言うと、リカルドはゴムを眺めてやたら凹んでる。
「リカルド」
呼びかけると眉根を寄せたリカルドがこちらを向く。
「私、気持ちよくなってくれて嬉しいから、早いとか全然気にしなくていいし、その……リカルドも私が初めてだったの、すごく嬉しい……」
「え……」
「兄がいるし、家には男の職人さんも結構出入りしてたから、男の人はそういう、風俗とか行くの、当たり前だと思ってたし、好きじゃなくてもできるとか、そういう話聞いて幻滅して、男の人に対する不信感も少しあったし……」
なんだかうまく言えなくてリカルドを見る。私の話を理解しようと、リカルドが一生懸命聞いてくれているので、まとまらないけど続ける。
「初めての時、リカルド、なんかムード作るの、上手だと思ったし、全然童貞とか思ってなくて。リカルドのこと好きだって自覚してから、今まで経験した女の人に、少し嫉妬したことあった」
「そんな女の子、いないから!」
「うん。まさか私だけなんて、思ってもなかったけど、そうだって知って……嬉しい」
リカルドはゴムをきゅっと結ぶと、ゴミ箱に投げ入れた。ストライク。よかった外れなくて。と思ってたら、抱きしめられた。
「ジュリエッタが嫉妬してたなんて、知らなかった」
「……言わなかったもん」
「嫉妬は俺の専売特許かと思っておりました」
「リカルドは、確かに、結構嫉妬するよね」
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