【R18】呪い、叶え、給え!

テキイチ

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15 本当は、全然足りない

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 しばらくしてヴィクトール様のものが完全に力を失い、私の中から出ていきました。ヴィクトール様は私を労わるように見つめ、そっとふれるだけのくちづけをし、頬を撫でてくださりながらおっしゃいました。

「初めてのそなたに無理をさせた。すまない」
「それが……」

 私は少し気まずく思いながら答えます。

「初めての営みはとても痛みを伴うものだとうかがっていて、私も覚悟していたのです。でも、ヴィクトール様はとても優しく動いてくださいましたし、ヴィクトール様の瞳を見ていたら、身体の奥が熱を持って溶けるようになって……。必死に受け入れているうちに終わっていました」
「……痛くなかった?」
「ええ、さほど」

 ヴィクトール様は少し思案するように上を見ておられましたが、私に向き直るとこうおっしゃいました。

「まだ、大丈夫?」
「何がですか?」
「ブランシュの身体が平気ならば、もう一度受け入れてほしい。本当は、全然足りない」

 ヴィクトール様が心底私を求めておられる表情に見えたので、私はこくりと頷きました。

「もっと脚を開いて」

 ヴィクトール様に言われた通り、私はゆっくり脚を開きます。私自身も見たことがない部分をヴィクトール様にじっくり眺められ、顔が火照るのがわかりました。

「蜜が溢れてきた。ブランシュ、そなたは恥ずかしいと潤うのだな」
「いや……はしたない……」

 消え入りたい気持ちになり、再び涙が流れました。ヴィクトール様はくすくす笑いながら指で私の頬を拭ってくださいます。

「そなたには私をたくさん受け入れてもらわねばならぬ。苦痛は与えたくないし、悦んでもらいたい。見ているのは私だけだ。安心して気持ちよく乱れればいい。そなたの身体がはしたなくてよかった。存分に愛でることができる」
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