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古城の町
ミーケルの霍乱
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「相当熱いな」
「僕は寒いよ」
「当然だ。寝てろ」
鬼の霍乱というのはこのことだろうか。
ミーケルが熱を出した。
普段は殺しても死ななそうな顔で笑ってるくせに、熱だと?
エルヴィラはどうにも解せない気持ちでいっぱいだ。断じて、ミーケルに「脳筋は熱出さないもんね」と言われたことが原因じゃない。
しかたない、とっとと司祭に“病の退散”の神術を頼んで……と考えたのに、この町の教会は小さかった。
唯一、司祭の常駐する大地の女神の教会でも、この町にいるのは下級司祭ただ一人で、その神術を使えるほど修練を積んでいないという。
仕方がないので薬の処方だけを頼み、良くなるまで宿に缶詰になってしまった。
「おいミケ、食事を持ってきたぞ」
「――またパン粥? もう飽きた。もっと美味しいものが食べたい。早く“岩小人の町”に行って琥珀ビールとか飲みたい。黒貝のビール蒸しが食べたい」
「わがままを言うな。お前は子供か」
真っ赤な顔でうんうん唸って寝ているくせに、ミーケルは食事に対する文句をめちゃくちゃ言う。
さすがに食い意地の張った奴だなとエルヴィラは感心しきりだ。
「薬もやだよ。死ぬほどまずいのに、口直しもないなんてありえない。蜂蜜か果物くらい用意しろよ」
「熱が高いくせにうるさいな。おとなしくできないなら、おとなしくさせてやろうか」
おまけに薬にまで文句を言う。
少しは自重しろとエルヴィラは思う。
こうしてぶーたれるようすを見ていると、エルヴィラにはミーケルがもう成人していい年の男とは思えなかった。
なんだって子供も言わないようなわがままを言うのか。
ちょっと首を絞めて落とすくらいしたほうがいいだろうか。
じっと見下ろすエルヴィラの不穏な空気を察してかそれとも観念してか、ミーケルはようやく、けれど非常に不本意そうにパン粥を啜り始めた。
治ったら絶対に“岩小人の町”に行ってビールを飲む、と呟きながら。
ふたりが今逗留しているのは、“古城の町”と呼ばれる小さな町だ。この町を見下ろす低い山の頂上にそびえ立つ小さな古い城が、町の名前の由来である。
およそ百二十年あまり前の“大災害”と呼ばれる天変地異で、城主の血筋が絶えて久しいまま打ち捨てられ放棄された荒城だ。
城内の宝も盗賊にあらかた取り尽くされ、中は荒れ放題。今ではわざわざ山を登ってまであの城を訪れるようなものはいない。
その古城のほかにこれといっためぼしいもののない町は、本当ならすぐに通り過ぎてしまう予定だった。
なのにもう三日。
本当にあの薬は効いてるのだろうかと疑うくらい、ミーケルの熱が下がらない。
隣の町まで行けば“病の退散”の神術を使える司祭がいると聞いたし、多少の金貨が必要でも、エルヴィラが赴いて司祭の派遣を頼んだほうがよいだろうか。
食器を返し、替えのシーツを受け取り、そろそろベッドに風を通して湿気を飛ばさないといけないなと考えながら、エルヴィラは扉を開けた。
ベッドには、やっぱり不機嫌そうなミーケルがぐったりと横たわっている。
「寝てるのも飽きた」
「不満を吐いても無駄だ。今、身体を冷やせるように風呂の用意をしてやるから待ってろ」
エルヴィラはそう言い残し、今度は階下の井戸と部屋を何度も往復して風呂桶に水を溜めた。それからそこに沸かした湯を混ぜ、ぬるくした水風呂を用意する。
魔術が使えたら楽なのだろうが、あいにくエルヴィラに魔術の才能などはない。地味に時間をかけて用意するしかない。
やっと冷たくはない程度の温度になったことを確認すると、エルヴィラはミーケルを起こしてひょいと担ぎ上げた。
「それにしても、君に担がれるってものすごい屈辱感だね」
ぶつぶつ文句を言いながらもだるくて仕方がないのか、されるがままにおとなしくミーケルは運ばれる。
夜着を脱がせ下着一枚にして、風呂に入れようともう一度抱き上げた――とたんに「待った」と声がかかる。
「なんで下着残すんだよ。君って服着たまま風呂に入る趣味でもあるの?」
「なっ……そ、そんなわけあるか! わ、私はお前と違って慎み深いだけだ! こっ、これでも妙齢の女なんだぞ、殿方を全裸にするなどできるか!」
「慎みとかどうでもいいよ。君にそんなもの期待してないし。下着だけでも濡れたら気持ち悪いんだから、ちゃんと脱がせてよ」
ふふ、と笑いながら言われて、エルヴィラの顔がかあっと赤くなる。
「じ、自分で脱げ!」
「だるくてうまく動けないんだよねえ――僕が転んで怪我したりしたらどうするつもり? 特に手は商売道具で、大事にしないといけないのにさ」
「な、なっ」
エルヴィラはきりきりと歯を軋ませる。
いつもなら殴り飛ばして終わるところだが、今の彼は病人だ。
「く……くそ、今日は、仕方ない、手伝ってやる! ありがたく思えよ!」
「あー、はいはい」
目をそらしながらどうにか脱がせて風呂桶に放り込んだ。
少し身体を冷やす間に、エルヴィラは窓を開け放つ。今日は天気も良く、ほどよく乾いた風も吹いている。
ずっと寝たままのせいか、主寝室のベッドはひんやりと湿っぽい。しばらく……せめて昼間の間くらいは風を通さなければならないだろう。
風呂から出たミーケルを拭き上げると、控え室のほうのベッドへ寝かせた。
身体が冷えて少し楽になったのか、そのままミーケルがうとうとと寝入るのを確認して、ぱたりと扉を閉めた。
水差しの水は変えたし、当分このままで大丈夫だろう。
ようやくエルヴィラは一息つくことができた。
黙って大人しく寝ていればまだ可愛げがあるものなのに、こんなにうるさくて手間のかかる病人が存在するとは。
この三日間、呆れ通しだ。
ともかく、この隙に薬を取りに行ってしまおうと、エルヴィラは立ち上がった。
宿屋の入り口を出て目の前を見上げると、その山の上には小振りの城砦がひとつ。
立派な塔と居館部分は遠目には崩れてもなく無事なままのように見えるし、城壁は未だとても堅牢そうだ。
こうしてみると、とても荒れ果てた廃城とは思えない。
どうして打ち捨てられてしまったのか。何か秘密でもあるのだろうか。
つらつらそんなことを考えながら、教会が面した町の広場へ向かった。
*****
【治癒の神術】
司祭、神官は、どんなに下級でも正司祭、正神官であれば最低限傷を治す神術が使えます。
病気を治すのは、正神官または正司祭でベテランならまあなんとか、という難易度です。
行使の依頼には基本的に信者であること、寄進をすることが必要です。
信者でなければ、寄進が余計にかかります。
また、寄進の金額も最低限金貨十数枚は必要であるため、一般庶民が神術を請いに行くことはほぼ皆無であり、神術を請うのは一定以上のお金持ちのみとなります。
(ちなみに、田舎なら金貨一枚、都市部なら金貨五枚程度が、庶民一家四人で一ヶ月贅沢せずに暮らせるくらいの金額です)
それゆえに、小さな町や地方の田舎では、下級であっても正神官、正司祭が常駐してたら御の字、みたいな状況です。
よって、庶民が怪我や病気をした場合、基本的に薬師を頼ります。
「僕は寒いよ」
「当然だ。寝てろ」
鬼の霍乱というのはこのことだろうか。
ミーケルが熱を出した。
普段は殺しても死ななそうな顔で笑ってるくせに、熱だと?
エルヴィラはどうにも解せない気持ちでいっぱいだ。断じて、ミーケルに「脳筋は熱出さないもんね」と言われたことが原因じゃない。
しかたない、とっとと司祭に“病の退散”の神術を頼んで……と考えたのに、この町の教会は小さかった。
唯一、司祭の常駐する大地の女神の教会でも、この町にいるのは下級司祭ただ一人で、その神術を使えるほど修練を積んでいないという。
仕方がないので薬の処方だけを頼み、良くなるまで宿に缶詰になってしまった。
「おいミケ、食事を持ってきたぞ」
「――またパン粥? もう飽きた。もっと美味しいものが食べたい。早く“岩小人の町”に行って琥珀ビールとか飲みたい。黒貝のビール蒸しが食べたい」
「わがままを言うな。お前は子供か」
真っ赤な顔でうんうん唸って寝ているくせに、ミーケルは食事に対する文句をめちゃくちゃ言う。
さすがに食い意地の張った奴だなとエルヴィラは感心しきりだ。
「薬もやだよ。死ぬほどまずいのに、口直しもないなんてありえない。蜂蜜か果物くらい用意しろよ」
「熱が高いくせにうるさいな。おとなしくできないなら、おとなしくさせてやろうか」
おまけに薬にまで文句を言う。
少しは自重しろとエルヴィラは思う。
こうしてぶーたれるようすを見ていると、エルヴィラにはミーケルがもう成人していい年の男とは思えなかった。
なんだって子供も言わないようなわがままを言うのか。
ちょっと首を絞めて落とすくらいしたほうがいいだろうか。
じっと見下ろすエルヴィラの不穏な空気を察してかそれとも観念してか、ミーケルはようやく、けれど非常に不本意そうにパン粥を啜り始めた。
治ったら絶対に“岩小人の町”に行ってビールを飲む、と呟きながら。
ふたりが今逗留しているのは、“古城の町”と呼ばれる小さな町だ。この町を見下ろす低い山の頂上にそびえ立つ小さな古い城が、町の名前の由来である。
およそ百二十年あまり前の“大災害”と呼ばれる天変地異で、城主の血筋が絶えて久しいまま打ち捨てられ放棄された荒城だ。
城内の宝も盗賊にあらかた取り尽くされ、中は荒れ放題。今ではわざわざ山を登ってまであの城を訪れるようなものはいない。
その古城のほかにこれといっためぼしいもののない町は、本当ならすぐに通り過ぎてしまう予定だった。
なのにもう三日。
本当にあの薬は効いてるのだろうかと疑うくらい、ミーケルの熱が下がらない。
隣の町まで行けば“病の退散”の神術を使える司祭がいると聞いたし、多少の金貨が必要でも、エルヴィラが赴いて司祭の派遣を頼んだほうがよいだろうか。
食器を返し、替えのシーツを受け取り、そろそろベッドに風を通して湿気を飛ばさないといけないなと考えながら、エルヴィラは扉を開けた。
ベッドには、やっぱり不機嫌そうなミーケルがぐったりと横たわっている。
「寝てるのも飽きた」
「不満を吐いても無駄だ。今、身体を冷やせるように風呂の用意をしてやるから待ってろ」
エルヴィラはそう言い残し、今度は階下の井戸と部屋を何度も往復して風呂桶に水を溜めた。それからそこに沸かした湯を混ぜ、ぬるくした水風呂を用意する。
魔術が使えたら楽なのだろうが、あいにくエルヴィラに魔術の才能などはない。地味に時間をかけて用意するしかない。
やっと冷たくはない程度の温度になったことを確認すると、エルヴィラはミーケルを起こしてひょいと担ぎ上げた。
「それにしても、君に担がれるってものすごい屈辱感だね」
ぶつぶつ文句を言いながらもだるくて仕方がないのか、されるがままにおとなしくミーケルは運ばれる。
夜着を脱がせ下着一枚にして、風呂に入れようともう一度抱き上げた――とたんに「待った」と声がかかる。
「なんで下着残すんだよ。君って服着たまま風呂に入る趣味でもあるの?」
「なっ……そ、そんなわけあるか! わ、私はお前と違って慎み深いだけだ! こっ、これでも妙齢の女なんだぞ、殿方を全裸にするなどできるか!」
「慎みとかどうでもいいよ。君にそんなもの期待してないし。下着だけでも濡れたら気持ち悪いんだから、ちゃんと脱がせてよ」
ふふ、と笑いながら言われて、エルヴィラの顔がかあっと赤くなる。
「じ、自分で脱げ!」
「だるくてうまく動けないんだよねえ――僕が転んで怪我したりしたらどうするつもり? 特に手は商売道具で、大事にしないといけないのにさ」
「な、なっ」
エルヴィラはきりきりと歯を軋ませる。
いつもなら殴り飛ばして終わるところだが、今の彼は病人だ。
「く……くそ、今日は、仕方ない、手伝ってやる! ありがたく思えよ!」
「あー、はいはい」
目をそらしながらどうにか脱がせて風呂桶に放り込んだ。
少し身体を冷やす間に、エルヴィラは窓を開け放つ。今日は天気も良く、ほどよく乾いた風も吹いている。
ずっと寝たままのせいか、主寝室のベッドはひんやりと湿っぽい。しばらく……せめて昼間の間くらいは風を通さなければならないだろう。
風呂から出たミーケルを拭き上げると、控え室のほうのベッドへ寝かせた。
身体が冷えて少し楽になったのか、そのままミーケルがうとうとと寝入るのを確認して、ぱたりと扉を閉めた。
水差しの水は変えたし、当分このままで大丈夫だろう。
ようやくエルヴィラは一息つくことができた。
黙って大人しく寝ていればまだ可愛げがあるものなのに、こんなにうるさくて手間のかかる病人が存在するとは。
この三日間、呆れ通しだ。
ともかく、この隙に薬を取りに行ってしまおうと、エルヴィラは立ち上がった。
宿屋の入り口を出て目の前を見上げると、その山の上には小振りの城砦がひとつ。
立派な塔と居館部分は遠目には崩れてもなく無事なままのように見えるし、城壁は未だとても堅牢そうだ。
こうしてみると、とても荒れ果てた廃城とは思えない。
どうして打ち捨てられてしまったのか。何か秘密でもあるのだろうか。
つらつらそんなことを考えながら、教会が面した町の広場へ向かった。
*****
【治癒の神術】
司祭、神官は、どんなに下級でも正司祭、正神官であれば最低限傷を治す神術が使えます。
病気を治すのは、正神官または正司祭でベテランならまあなんとか、という難易度です。
行使の依頼には基本的に信者であること、寄進をすることが必要です。
信者でなければ、寄進が余計にかかります。
また、寄進の金額も最低限金貨十数枚は必要であるため、一般庶民が神術を請いに行くことはほぼ皆無であり、神術を請うのは一定以上のお金持ちのみとなります。
(ちなみに、田舎なら金貨一枚、都市部なら金貨五枚程度が、庶民一家四人で一ヶ月贅沢せずに暮らせるくらいの金額です)
それゆえに、小さな町や地方の田舎では、下級であっても正神官、正司祭が常駐してたら御の字、みたいな状況です。
よって、庶民が怪我や病気をした場合、基本的に薬師を頼ります。
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