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10.キャロライン
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お嬢様学校へ通っていた頃からの仲良しで、マリアンヌと同じく美人でわがままな令嬢キャロラインが遊びに来た。
「どうしたのよ、ちっとも舞踏会やパーティーへ顔を見せないから具合でも悪いんじゃないかと心配になって会いに来たのよ」
「具合なんて悪くないわ」
派手好きな元のマリアンヌと違い、私は舞踏会やパーティーと言ったきらびやかな社交の場などにさほど興味はない。
しかもそんな場所へ顔を出してベルに会ってしまうのを恐れていた。
ベルに会えばカルロスに繋がり、そこからバッドエンドへ発展しかねない。
私はベルとも接点を持たないことに決めていたのだ。
私たちはスチュアートが淹れてくれた紅茶を飲みながら話した。
「ねえ、ベルったら御曹司のカルロスといい仲なんですって。大した家柄でもないくせに生意気だわ。マリアンヌ、カルロスの親に縁談を持ちかけてもらうと言っていたわよね。その後どうなったのかしら?」
「その計画ならくだらないからやめたわ」
私はマカロンを食べて答えた。
「えー、なんでよ。つまんないわ」
キャロラインは立て巻きの毛先を揺らして肩を落とした。
「そんなこと言うならキャロライン、あなたが略奪すればいいじゃない」
「私はそれどころじゃないの。これから花嫁修業のために家庭教師につけられることになったのよ。もう最悪」
キャロラインが一気に飲み干したカップにお付きのシーマが紅茶を注いだ。
「シーマ、スチュアートと一緒に五分だけ席を外してちょうだい」
「かしこまりました、お嬢様」
スチュアートが私を見たので頷くと、シーマと共に私の部屋を出て行った。
「なあに? 内緒の話しかしら?」
「実はね、もうすぐうちに来るっていう家庭教師がとんでもなく厳しい人らしいのよ。それで、こんなもの見つかるとまずいから、マリアンヌに預かっていてほしいの。ていうか、あげるわ」
キャロラインはこの部屋までシーマに運ばせていたカバンを指差した。
中を開けるとそこには、手かせやボディハーネス、ムチなど、前世のM性感の店でお馴染みのアイテムがぎっしりと詰まっていた。
そういえば美人のキャロラインは男遊びが激しいことで有名だった。
美男子の付き人シーマだって彼女に何をされているかわからない。
彼がキャロラインを見る目つきはM男がS嬢を見るときのものだから。
「わかった。これは私が預かっておくわ」
スチュアートたちが戻ってくる前に私はクローゼットにそのカバンを隠した。
キャロラインとシーマはこの用事が済むとすぐに帰って行った。
「どうしたのよ、ちっとも舞踏会やパーティーへ顔を見せないから具合でも悪いんじゃないかと心配になって会いに来たのよ」
「具合なんて悪くないわ」
派手好きな元のマリアンヌと違い、私は舞踏会やパーティーと言ったきらびやかな社交の場などにさほど興味はない。
しかもそんな場所へ顔を出してベルに会ってしまうのを恐れていた。
ベルに会えばカルロスに繋がり、そこからバッドエンドへ発展しかねない。
私はベルとも接点を持たないことに決めていたのだ。
私たちはスチュアートが淹れてくれた紅茶を飲みながら話した。
「ねえ、ベルったら御曹司のカルロスといい仲なんですって。大した家柄でもないくせに生意気だわ。マリアンヌ、カルロスの親に縁談を持ちかけてもらうと言っていたわよね。その後どうなったのかしら?」
「その計画ならくだらないからやめたわ」
私はマカロンを食べて答えた。
「えー、なんでよ。つまんないわ」
キャロラインは立て巻きの毛先を揺らして肩を落とした。
「そんなこと言うならキャロライン、あなたが略奪すればいいじゃない」
「私はそれどころじゃないの。これから花嫁修業のために家庭教師につけられることになったのよ。もう最悪」
キャロラインが一気に飲み干したカップにお付きのシーマが紅茶を注いだ。
「シーマ、スチュアートと一緒に五分だけ席を外してちょうだい」
「かしこまりました、お嬢様」
スチュアートが私を見たので頷くと、シーマと共に私の部屋を出て行った。
「なあに? 内緒の話しかしら?」
「実はね、もうすぐうちに来るっていう家庭教師がとんでもなく厳しい人らしいのよ。それで、こんなもの見つかるとまずいから、マリアンヌに預かっていてほしいの。ていうか、あげるわ」
キャロラインはこの部屋までシーマに運ばせていたカバンを指差した。
中を開けるとそこには、手かせやボディハーネス、ムチなど、前世のM性感の店でお馴染みのアイテムがぎっしりと詰まっていた。
そういえば美人のキャロラインは男遊びが激しいことで有名だった。
美男子の付き人シーマだって彼女に何をされているかわからない。
彼がキャロラインを見る目つきはM男がS嬢を見るときのものだから。
「わかった。これは私が預かっておくわ」
スチュアートたちが戻ってくる前に私はクローゼットにそのカバンを隠した。
キャロラインとシーマはこの用事が済むとすぐに帰って行った。
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