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27.お茶会
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翌日の午後、お茶会という名のカルロスとのお見合いは始まった。
私はお見合いが始まってからずっと、カルロスのことよりも他の執事やメイドたちと同じくてきぱきと働きまわっているスチュアートのことばかり気になっていた。
いつもと違い少し猫背の彼が私に紅茶のおかわりを注ぎに来た。
「ん……、……ぁっ」
と彼は微かに腰を震わせた。
「あら、どうしたの? 具合でも悪いのかしら」
テーブル中に聞こえる大きな声で、私は聞いてやった。
「なんだ? スチュアート、どうかしたのか?」
続いてお父様まで彼を心配した。
ポットにティー・コジーを被せて彼は、
「なんでもないことでございます。ご心配をかけ、申し訳ございません」
と深々と頭を下げた。
そして姿勢を正す時に再び、彼は体内の違和感に眉をひそめた。
すぐに家令のアルフレッドが眼鏡越しに厳しい目つきをしてやってきて、スチュアートと代わった。
不本意な表情のスチュアートに私は笑みを向けた。
実は今日、お茶会が始まる前に、私はスチュアートを部屋に呼び、
「お見合いの最中に昨夜あなたとセックスしたことを話されたくなければ、私の言う通りにしなさい」
と脅して、彼の後ろの穴へ鶏の卵の形のおもちゃを3つ挿入しておいたのだ。
キャロラインの荷物に入っていた産卵プレイに使う性具だ。
昨夜、後ろを開発された彼は卵同士がナカで擦れたり、いい場所をかすめたりするたびにたまらなく感じてしまっているはずだ。
「いい天気だし、二人でお庭をお散歩していらしたら?」
とお母様が仕切り直すみたいに提案し、私はカルロスと庭に出た。
カルロスは見た目もよくて、品のある好青年だった。女の子にきゃあきゃあ言われるのもわかる。さりげなく女性をエスコートすることにも手慣れている。
「今日うちへ来たのは本当にあなたが心から望んだことなの?」
そう聞いたら、並んでバラの小道を歩いていたカルロスの足が止まった。
「どういう意味です?」
彼の青色がかったグレーの瞳が揺れた。
「あなたは他に好きな人がいるんじゃない?」
「えっ……」
彼は驚いて私の本心を探ろうと私の目をじっと見ている。
「私は別にそのことを責めている訳じゃないの。ただ好きな人がいるのに違う人とこんなことをしなければならないあなたの立場が気の毒で。だって自分の気持ちを押し殺して好きでもない人と付き合うのって辛いことよ」
私、前世は風俗で働いていたからその気持ちなんとなくわかるのよ、と心の中で補足した。
「ははっ、町の人たちが噂するほどあなたは悪い人じゃないんだな。みんなあなたの外見に嫉妬しているのかな」
肩を揺らしてカルロスは笑い、話を続けた。
「もしかしてあなたにも好きな人が?」
「ええ、そうね。だからあなたの気持ちがわかるの」
好きな人、なんて言葉がふさわしいかわからない。
スチュアートは私にとって相思相愛になりたいというより、ただ単に調教したい男だから。
ふーん、と頷いてカルロスは、
「どうやら、今日のお話はなかったことにするのがお互いのためのようだね」
と納得してくれた。
「カルロス様、お嬢様、そろそろ戻られたほうがよろしいかと」
振り返ると執事のエドワードがいた。
「ああ、そうしよう」
とカルロスが返事し、私たちは踵を返した。
私はお見合いが始まってからずっと、カルロスのことよりも他の執事やメイドたちと同じくてきぱきと働きまわっているスチュアートのことばかり気になっていた。
いつもと違い少し猫背の彼が私に紅茶のおかわりを注ぎに来た。
「ん……、……ぁっ」
と彼は微かに腰を震わせた。
「あら、どうしたの? 具合でも悪いのかしら」
テーブル中に聞こえる大きな声で、私は聞いてやった。
「なんだ? スチュアート、どうかしたのか?」
続いてお父様まで彼を心配した。
ポットにティー・コジーを被せて彼は、
「なんでもないことでございます。ご心配をかけ、申し訳ございません」
と深々と頭を下げた。
そして姿勢を正す時に再び、彼は体内の違和感に眉をひそめた。
すぐに家令のアルフレッドが眼鏡越しに厳しい目つきをしてやってきて、スチュアートと代わった。
不本意な表情のスチュアートに私は笑みを向けた。
実は今日、お茶会が始まる前に、私はスチュアートを部屋に呼び、
「お見合いの最中に昨夜あなたとセックスしたことを話されたくなければ、私の言う通りにしなさい」
と脅して、彼の後ろの穴へ鶏の卵の形のおもちゃを3つ挿入しておいたのだ。
キャロラインの荷物に入っていた産卵プレイに使う性具だ。
昨夜、後ろを開発された彼は卵同士がナカで擦れたり、いい場所をかすめたりするたびにたまらなく感じてしまっているはずだ。
「いい天気だし、二人でお庭をお散歩していらしたら?」
とお母様が仕切り直すみたいに提案し、私はカルロスと庭に出た。
カルロスは見た目もよくて、品のある好青年だった。女の子にきゃあきゃあ言われるのもわかる。さりげなく女性をエスコートすることにも手慣れている。
「今日うちへ来たのは本当にあなたが心から望んだことなの?」
そう聞いたら、並んでバラの小道を歩いていたカルロスの足が止まった。
「どういう意味です?」
彼の青色がかったグレーの瞳が揺れた。
「あなたは他に好きな人がいるんじゃない?」
「えっ……」
彼は驚いて私の本心を探ろうと私の目をじっと見ている。
「私は別にそのことを責めている訳じゃないの。ただ好きな人がいるのに違う人とこんなことをしなければならないあなたの立場が気の毒で。だって自分の気持ちを押し殺して好きでもない人と付き合うのって辛いことよ」
私、前世は風俗で働いていたからその気持ちなんとなくわかるのよ、と心の中で補足した。
「ははっ、町の人たちが噂するほどあなたは悪い人じゃないんだな。みんなあなたの外見に嫉妬しているのかな」
肩を揺らしてカルロスは笑い、話を続けた。
「もしかしてあなたにも好きな人が?」
「ええ、そうね。だからあなたの気持ちがわかるの」
好きな人、なんて言葉がふさわしいかわからない。
スチュアートは私にとって相思相愛になりたいというより、ただ単に調教したい男だから。
ふーん、と頷いてカルロスは、
「どうやら、今日のお話はなかったことにするのがお互いのためのようだね」
と納得してくれた。
「カルロス様、お嬢様、そろそろ戻られたほうがよろしいかと」
振り返ると執事のエドワードがいた。
「ああ、そうしよう」
とカルロスが返事し、私たちは踵を返した。
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