【BL】新人ダメ営業マンはスパダリ社長に溺愛される【完結】

衣草 薫

文字の大きさ
27 / 57
第五章 俺の気持ちは重すぎて(麗夜side)

27.舐めて※

しおりを挟む
 寝室へ蒼を連れて入り、エプロンと衣服を奪うように脱がせた。
 ふっくらとした胸筋の上で硬く尖った胸の先、甘イキしたせいで漏らしたみたいに先走りを垂らしピクピク震えている肉棒に、俺はゴクッと喉を鳴らした。

 袋の奥でぶるぶる震える玩具はそのままに、自分のズボンの前を緩めてバキバキに反り返っている性器を取り出した。
 会陰を刺激されているせいで後ろが疼いて仕方がないのだろう。彼は物欲しそうな目で俺のペニスを見ていた。

「ふふ、舐めて」
「えっ……」
 性的なことに疎い彼にはそんなことをする発想なんてなかったのだろう。戸惑った様子で目を泳がせていたが、早く挿れてほしい欲望には勝てないようで、ベッドの上に膝立ちになった俺の前へ四つん這いになって、俺の怒張へだ液まみれの熱い舌を這わせた。

「ん、……ちゅっ、ふっ……」
 遠慮がちにペロッ……れろっ……、とアイスクリームを舐めるみたいにたどたどしい愛撫の仕方にじれったさを感じながらも、俺は蒼に男性器を舐められている事実だけで頭が沸騰しそうだった。彼のサラサラな髪に指を絡ませて頭を撫でる。
「ッン……、気持ちいいよ、蒼っ……」

 お世辞にも上手とは言えない。以前の俺なら風俗でこんな子が来たら正直に「下手だね」と言って、色々手ほどきしてやるところだ。けれど、蒼に対してはそんな気にならない。
 彼の頭を掴んで喉の奥まで挿入して腰を振り立てたら気持ちがいいだろうな……と思いながらも蒼相手にはする気にはなれない。

「……んっ、……っ」
 彼は俺のモノにぬるぬると赤くて柔らかな舌を這わせながら、突き上げた腰をゆらゆらと揺らしていた。相変わらず玩具はブブブ……と音を立てて震え、彼の会陰を容赦なく刺激している。

 俺は髪を撫でていない方の手を彼の双丘へ伸ばして指先でそっと蕾へ触れた。
「あっ……」
 急に秘部を触られた彼はビクッと震えて俺の性器から舌を離したが、ヒクつくそこは柔らかく熟れていて俺の指を飲み込もうとした。

 指先を挿入しようとしたとき、蒼が俺の胸にしがみついてきた。
「……もう、早くください……」
 会陰を玩具でくすぐられ続けていた彼はもう早く俺の怒張で奥を突かれたくてたまらないようだった。彼は理性を失いかけているようで、俺を押し倒して馬乗りになった。

「ふふ、いつになく積極的だね……」
「だって……、だってぇっ……!」
 天使みたいな蒼をこんなに淫魔みたいにしちゃうなんて、本当に悪魔の性感帯だな、と俺は思いながら、彼の背中を撫でた。
 だ液まみれの俺の性器へ自分で蕾を宛がい、蒼はぬぬぬ……と腰を下ろした。
「あはああっ」
「ンッ……」
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう

水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」 辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。 ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。 「お前のその特異な力を、帝国のために使え」 強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。 しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。 運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。 偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

【BL】捨てられたSubが甘やかされる話

橘スミレ
BL
 渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。  もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。  オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。  ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。  特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。  でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。  理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。  そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!  アルファポリス限定で連載中  二日に一度を目安に更新しております

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました

あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」 完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け 可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…? 攻め:ヴィクター・ローレンツ 受け:リアム・グレイソン 弟:リチャード・グレイソン  pixivにも投稿しています。 ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。

批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。

魔王の息子を育てることになった俺の話

お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。 「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」 現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません? 魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。 BL大賞エントリー中です。

アプリで都合のいい男になろうとした結果、彼氏がバグりました

あと
BL
「目指せ!都合のいい男!」 穏やか完璧モテ男(理性で執着を押さえつけてる)×親しみやすい人たらし可愛い系イケメン 攻めの両親からの別れろと圧力をかけられた受け。関係は秘密なので、友達に相談もできない。悩んでいる中、どうしても別れたくないため、愛人として、「都合のいい男」になることを決意。人生相談アプリを手に入れ、努力することにする。しかし、攻めに約束を破ったと言われ……?   攻め:深海霧矢 受け:清水奏 前にアンケート取ったら、すれ違い・勘違いものが1位だったのでそれ系です。 ハピエンです。 ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。 自己判断で消しますので、悪しからず。

処理中です...