リナリア

たるたるたる

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「ん……」


朝か……
魔王城って前までは暗くて明かりなんて差し込まないと思ってたけどその想像と反して窓からは爽やかな朝の光が差し込んでいる。


結局あの後頭の整理するためにもんもんと考えてて寝たのは外が明るくなった頃であった。



「ぁー……頭いてえ……」



寝不足だろうなぁ。

ガシガシと頭を掻きながら冷蔵庫をぱか、と開け牛乳と出しごくごく飲みながらぼー、と考える。
本当に、夢じゃないんだなぁ。

いやあの時確かに死んだしなぁ、夢も糞もないのかも。
ん?もしかして自殺する日すら夢……??でも確かにすごく苦しくなった。

ふらふらと歩いて洗面所に立ち鏡を見る。

生前から見知った僕の顔。隈がすごい。



夢なのか夢じゃないのか。もう分からない……あれ、この鏡に映るこの顔も誰のものなのか分からなくなってきた本当に僕なのだろうか??


ぐるぐると考えわかんなくなってきて息が苦しくなってきた



「ヒュ、……ッ……ハッ……」



苦しい。酸素が足りない。
……苦しい……?じゃあ夢じゃない?それとも夢???
わかんないわかんない




「……イ、ま、……スイ様!!!」



「……ッ誰……?」



気が付かなかったが近くに人が来ていた様だ。アルベルトさんでもカイルさんでもない




「今は置いといて、とりあえず落ち着いてください。さぁゆっくり呼吸して。」



背中を優しくさすられてようやく息が楽にな
った。



「……大丈夫です、か?」


心底心配そうな顔をされてこくこくと頷けば安心したように大きなため息をついた。



「焦りました……とりあえずお座り下さい暖かい飲み物をお持ちしましょう。」



あーー早速迷惑かけてしまった……きっとカイルさんのお仲間なんだよね??


「どうぞ。甘いミルクティーです。」


可愛らしいマグカップに優しい色をした飲み物をお礼を言って受け取る。



「……美味しい……」


「光栄です。遅れましたが私、レイ・カーティスと申します。本日から貴方の護衛兼執事です。」


「えっ執事さん……??」


「左様にございます。何なりとお申し付け下さいませ。」



恭しくお辞儀をされて慌ててしまう。



「そんな……僕は貴方に仕えて貰えるほどの者でもないのでお願いですからお気楽に……」


「ですが貴方様はカイル様のフィアンセでございます……馴れ馴れしくしてしまっては物理的に首が飛んでしまいます………」


「うぅ……どうしてもそういうのなれなくて……二人の時だけでいいので……」


「……だいたいの方は敬えなんだのって言うのに。変わった方だな全く。」



ようやくレイさんは困ったように微笑んでくれて嬉しくなった。
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