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変身
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抉れた地面を二人で眺めながら一体どれくらいの時間が流れたのだろうか。周りの音が遮断された空間は時間が経つのも遅いように感じられた。
破壊された教室、全壊した救護室、地面が大きく抉れた訓練場、そしていなくなった魔法少女。これらの現場検証が落ち着きを見せた頃には、辺りはすでに暗闇に包まれていた。
シェイムリルファは混乱する薺ちゃんと私を裏の世界に置いて「話をつけてくる。考えといて」と言い残し、この場から去っていった。
私としては薺ちゃんを引き抜きしようとするシェイムリルファの先見の明は素晴らしいと思える。私なんかを後任に選んだ致命的ミスを補って余りある素晴らしい判断力だ。
薺ちゃんこそ魔法少女に相応わしい。私にとって、一番身近なヒーロー、魔法少女はまさしく薺ちゃんなのだから。
「シェイムリルファ、帰ってこないね」
「うん」
「薺ちゃんは引き抜きの話受けるの?」
「ん?……うーん」
悩んでる様子を見せている薺ちゃんだが、少し嬉しそうにしている様にも見える。それはそうだと思うし、当たり前だとも思う。
シェイムリルファに憧れて、彼女を目指す子は数多くいても、シェイムリルファ自身に引き抜かれるなんて想像している子はいないだろう。
「莉々は? そもそも大ファンじゃん。嬉しかったんじゃないの?」
「嬉しいより、驚きの方が常に先行してて」
「そっか。しかもお義姉ちゃんだもんね」
「未だに現実とは思えないよ」
そう、現実とは思えないのだ。憧れの魔法少女とまさかの形で接点を持ち、まさかのまさかで義理の姉にとなったのだ。
だけどシェイムリルファは、想像してたシェイムリルファと少し違った。上手く言えないけど、いわゆる憧れとのギャップなのだろうか。勝手に完璧を求めてガッカリするなんて本人からしたらいい迷惑かもしれないが。
何故かは分からない。分からないのだけれど、少しだけ、ほんの少しだけ怖いのだ。シェイムリルファが。
「私、この話受けようと思う」
「うん、それがいいよ。薺ちゃんこそ受けるべきだよ」
幼い時に魔獣によって家族を奪われた薺ちゃんは、同じ思いをする人を一人でも減らしたいと魔法少女の道を選んだ。だからこの話を受けるのは当然の判断だろう。シェイムリルファの元で魔法少女として活動するのは、その目的を達成する為の一番の近道に違いないのだから。
「莉々も一緒だしね」
「うん」
「だけど莉々のお兄ちゃんかぁ。一人っ子だとばかり思ってたよ。似てるの?」
「んーと」
似てる、のだろうか?まあ性別は違えど血は繋がっているので目鼻立ちは多少似ている所もあるだろう。だけど似てると言われた記憶はあまり無い、と思う。
「やっぱり良いね! 薺ちゃんを選んで正解だよ」
「シェイムリルファさん!?」
「びっくりした! おかえりなさい」
「ごめんね、待たせちゃったね。はい、コレ。二人共、手出して」
音もなく現れたシェイムリルファはすぐさま私と薺ちゃんに宝玉を手渡してきた。そして、この宝玉こそが魔法少女の証。
『泡沫の依代』
魔法少女がその姿を変える際、この宝玉に生身の肉体を閉じ込める。そうする事で魔法少女を完全な魔力で構成される体へと変化させる代物。
これにより魔力のコントロール、威力共に飛躍的な上昇を見せ、もしもの時は緊急離脱も出来るという、正に魔法少女の必須アイテムなのだ。
「あ、順番が逆になったね。二人共、返事をしっかり聞かせてほしいな」
「……やります! よろしくお願いします!」
「私も、出来る限りは、頑張りたいと思います」
「うん、良かった。……今度は後出しになっちゃうけど」
シェイムリルファは真剣な表情でベッドの方向を見つめる。名前も知らない魔法少女が魔獣の餌となっていたベッドの方向を。
「聞いたよ。二人共大変だったね。だけど二人が足を踏み入れる世界は、そういう世界なんだ。だから覚悟がいる、命を懸ける覚悟が」
正直、私は躊躇してしまった。今も耳から離れないあの音。恐らく忘れる事は出来ないだろう。一歩間違えれば自分が餌になっていたと思うと、今この瞬間でさえ恐ろしい。
俯く私に、シェイムリルファは「だけど恐怖に鈍感になってはダメだよ」と頭を優しく撫でた。
「一応もう一度聞くよ。二人共、魔法少女になってくれるかな?」
「はい!」
「はい」
私達は一度顔を見合わせて、よろしくお願いします、と二人で声を揃えて頭を下げた。心なしかシェイムリルファも安心したように感じた。
「うん、よろしくね。じゃあ、早速変身してみたら? ウズウズしてるんじゃない?」
きっと同じ事を思ったのだろう。同じワクワクをシェイムリルファも経験したのだろう。そう、魔法少女といえば変身なのだ。これは何があっても絶対に外せない。最初に魔法少女に憧れる理由なんてほぼ変身と言ってもいいくらいだ。
カラフルな可愛いドレスにリボン。ブローチにペンダント。それにお洒落なカバンを持っている子だっている。人によっては少し成長した姿になる事だってある。シェイムリルファのような正統派のドレスの子もいれば、布面積の少ない色気のあるドレスになる子もいる。
身につける道具もみんな違っていて、変身の際に愛用のステッキが専用の武器に変化する。
杖になる事もあれば、刀剣の類に変わる事もある。魔法少女の性格や魔力、好みによって何から何まで本当に様々な違いがある。
そしてそれら全てに共通して言える事は、とにかく可愛いのだ。
「いいんですか? じゃあ早速!」
薺ちゃんもきっと楽しみにしていたのだろう。張り切って『泡沫の依代』に魔力を込め始めた。控えめの装飾が施された透明の宝玉は使用者の魔力を帯びると、その色も形も変える。
薺ちゃんの色は、白。シェイムリルファが言った通りの汚れのない純白。
そして輝きを増す『泡沫の依代』の光が薺ちゃんを包み込む。
「わあ、薺ちゃんキレイ」
「へえ、こりゃまた可愛らしい」
薺ちゃんが変身した姿はまさに魔法少女そのものだった。女の私でさえ、見惚れてしまうほどの。
白と薄い青を基調にしたドレス。膝丈のフリフリのスカート。腰には可愛らしいリボンがついている。頭にはドレスと同じ色使いの大きな花のヘアアクセサリーを付けており、毛先は真っ白に変化していた。
手にしている武器は、ステッキがそのまま大きくなったような形状なのだが、その先端には大きなダリアに似た花が咲いていた。
「花、好きなんだね。変身する姿は本当に特徴が出るからね」
「……すごい。これが私の魔法少女の衣装」
「さ、莉々ちゃんも」
「莉々、すごいよ! 早く変身してみなよ!」
はっきり言って薺ちゃんの後に変身するというのは酷なのではないだろうか。完璧なまでの姿にその身を変貌させた薺ちゃん。そして私はその姿を見て変身する気をゴッソリと持っていかれてしまった。
シェイムリルファも言っている通りまさに薺ちゃんの特徴がありありと出ている。
明るくて、社交的で、芯の強い薺ちゃんにぴったりの姿だ。
だったら私は姿は一体どうなるのだろうか。口下手で、あがり症。ネガティブで決して自分から友達を作ろうとしない消極的な私の特徴を捉えたドレスなど存在するのだろうか。黒系ならまだしも、灰色とか茶色だったら言葉を失ってしまうかも知れない。
二人の期待している視線がとても痛い。断れるものならば断ってしまいたい。そして自分の部屋で一人こっそりと変身したいのだが、そんな事を私が言えるはずもない。
「莉々?」
諦めよう。もう仕方がない。どうせ、いつかは変身した姿を見せなければいけないのだ。覚悟を決めることにしよう。『泡沫の依代』を掌に乗せ、私は大きく深呼吸をした。そして、願う。
薺ちゃんほどとは言わない。言わないので、せめてパステルカラーのドレスにして下さいと。
破壊された教室、全壊した救護室、地面が大きく抉れた訓練場、そしていなくなった魔法少女。これらの現場検証が落ち着きを見せた頃には、辺りはすでに暗闇に包まれていた。
シェイムリルファは混乱する薺ちゃんと私を裏の世界に置いて「話をつけてくる。考えといて」と言い残し、この場から去っていった。
私としては薺ちゃんを引き抜きしようとするシェイムリルファの先見の明は素晴らしいと思える。私なんかを後任に選んだ致命的ミスを補って余りある素晴らしい判断力だ。
薺ちゃんこそ魔法少女に相応わしい。私にとって、一番身近なヒーロー、魔法少女はまさしく薺ちゃんなのだから。
「シェイムリルファ、帰ってこないね」
「うん」
「薺ちゃんは引き抜きの話受けるの?」
「ん?……うーん」
悩んでる様子を見せている薺ちゃんだが、少し嬉しそうにしている様にも見える。それはそうだと思うし、当たり前だとも思う。
シェイムリルファに憧れて、彼女を目指す子は数多くいても、シェイムリルファ自身に引き抜かれるなんて想像している子はいないだろう。
「莉々は? そもそも大ファンじゃん。嬉しかったんじゃないの?」
「嬉しいより、驚きの方が常に先行してて」
「そっか。しかもお義姉ちゃんだもんね」
「未だに現実とは思えないよ」
そう、現実とは思えないのだ。憧れの魔法少女とまさかの形で接点を持ち、まさかのまさかで義理の姉にとなったのだ。
だけどシェイムリルファは、想像してたシェイムリルファと少し違った。上手く言えないけど、いわゆる憧れとのギャップなのだろうか。勝手に完璧を求めてガッカリするなんて本人からしたらいい迷惑かもしれないが。
何故かは分からない。分からないのだけれど、少しだけ、ほんの少しだけ怖いのだ。シェイムリルファが。
「私、この話受けようと思う」
「うん、それがいいよ。薺ちゃんこそ受けるべきだよ」
幼い時に魔獣によって家族を奪われた薺ちゃんは、同じ思いをする人を一人でも減らしたいと魔法少女の道を選んだ。だからこの話を受けるのは当然の判断だろう。シェイムリルファの元で魔法少女として活動するのは、その目的を達成する為の一番の近道に違いないのだから。
「莉々も一緒だしね」
「うん」
「だけど莉々のお兄ちゃんかぁ。一人っ子だとばかり思ってたよ。似てるの?」
「んーと」
似てる、のだろうか?まあ性別は違えど血は繋がっているので目鼻立ちは多少似ている所もあるだろう。だけど似てると言われた記憶はあまり無い、と思う。
「やっぱり良いね! 薺ちゃんを選んで正解だよ」
「シェイムリルファさん!?」
「びっくりした! おかえりなさい」
「ごめんね、待たせちゃったね。はい、コレ。二人共、手出して」
音もなく現れたシェイムリルファはすぐさま私と薺ちゃんに宝玉を手渡してきた。そして、この宝玉こそが魔法少女の証。
『泡沫の依代』
魔法少女がその姿を変える際、この宝玉に生身の肉体を閉じ込める。そうする事で魔法少女を完全な魔力で構成される体へと変化させる代物。
これにより魔力のコントロール、威力共に飛躍的な上昇を見せ、もしもの時は緊急離脱も出来るという、正に魔法少女の必須アイテムなのだ。
「あ、順番が逆になったね。二人共、返事をしっかり聞かせてほしいな」
「……やります! よろしくお願いします!」
「私も、出来る限りは、頑張りたいと思います」
「うん、良かった。……今度は後出しになっちゃうけど」
シェイムリルファは真剣な表情でベッドの方向を見つめる。名前も知らない魔法少女が魔獣の餌となっていたベッドの方向を。
「聞いたよ。二人共大変だったね。だけど二人が足を踏み入れる世界は、そういう世界なんだ。だから覚悟がいる、命を懸ける覚悟が」
正直、私は躊躇してしまった。今も耳から離れないあの音。恐らく忘れる事は出来ないだろう。一歩間違えれば自分が餌になっていたと思うと、今この瞬間でさえ恐ろしい。
俯く私に、シェイムリルファは「だけど恐怖に鈍感になってはダメだよ」と頭を優しく撫でた。
「一応もう一度聞くよ。二人共、魔法少女になってくれるかな?」
「はい!」
「はい」
私達は一度顔を見合わせて、よろしくお願いします、と二人で声を揃えて頭を下げた。心なしかシェイムリルファも安心したように感じた。
「うん、よろしくね。じゃあ、早速変身してみたら? ウズウズしてるんじゃない?」
きっと同じ事を思ったのだろう。同じワクワクをシェイムリルファも経験したのだろう。そう、魔法少女といえば変身なのだ。これは何があっても絶対に外せない。最初に魔法少女に憧れる理由なんてほぼ変身と言ってもいいくらいだ。
カラフルな可愛いドレスにリボン。ブローチにペンダント。それにお洒落なカバンを持っている子だっている。人によっては少し成長した姿になる事だってある。シェイムリルファのような正統派のドレスの子もいれば、布面積の少ない色気のあるドレスになる子もいる。
身につける道具もみんな違っていて、変身の際に愛用のステッキが専用の武器に変化する。
杖になる事もあれば、刀剣の類に変わる事もある。魔法少女の性格や魔力、好みによって何から何まで本当に様々な違いがある。
そしてそれら全てに共通して言える事は、とにかく可愛いのだ。
「いいんですか? じゃあ早速!」
薺ちゃんもきっと楽しみにしていたのだろう。張り切って『泡沫の依代』に魔力を込め始めた。控えめの装飾が施された透明の宝玉は使用者の魔力を帯びると、その色も形も変える。
薺ちゃんの色は、白。シェイムリルファが言った通りの汚れのない純白。
そして輝きを増す『泡沫の依代』の光が薺ちゃんを包み込む。
「わあ、薺ちゃんキレイ」
「へえ、こりゃまた可愛らしい」
薺ちゃんが変身した姿はまさに魔法少女そのものだった。女の私でさえ、見惚れてしまうほどの。
白と薄い青を基調にしたドレス。膝丈のフリフリのスカート。腰には可愛らしいリボンがついている。頭にはドレスと同じ色使いの大きな花のヘアアクセサリーを付けており、毛先は真っ白に変化していた。
手にしている武器は、ステッキがそのまま大きくなったような形状なのだが、その先端には大きなダリアに似た花が咲いていた。
「花、好きなんだね。変身する姿は本当に特徴が出るからね」
「……すごい。これが私の魔法少女の衣装」
「さ、莉々ちゃんも」
「莉々、すごいよ! 早く変身してみなよ!」
はっきり言って薺ちゃんの後に変身するというのは酷なのではないだろうか。完璧なまでの姿にその身を変貌させた薺ちゃん。そして私はその姿を見て変身する気をゴッソリと持っていかれてしまった。
シェイムリルファも言っている通りまさに薺ちゃんの特徴がありありと出ている。
明るくて、社交的で、芯の強い薺ちゃんにぴったりの姿だ。
だったら私は姿は一体どうなるのだろうか。口下手で、あがり症。ネガティブで決して自分から友達を作ろうとしない消極的な私の特徴を捉えたドレスなど存在するのだろうか。黒系ならまだしも、灰色とか茶色だったら言葉を失ってしまうかも知れない。
二人の期待している視線がとても痛い。断れるものならば断ってしまいたい。そして自分の部屋で一人こっそりと変身したいのだが、そんな事を私が言えるはずもない。
「莉々?」
諦めよう。もう仕方がない。どうせ、いつかは変身した姿を見せなければいけないのだ。覚悟を決めることにしよう。『泡沫の依代』を掌に乗せ、私は大きく深呼吸をした。そして、願う。
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