145 / 162
エピローグ
143 映画館
しおりを挟む
「おそーい!」
僕はスマホで時間を見る。約束時間の15分前だよね。
遅いと言われる筋合いがまったくないよね。
そんなセリフを言うのが長い金髪を輝かせながらも帽子とサングラスで変装したスーパーアイドル、天野日和《あまのひより》ことひーちゃんだ。
「や~まだのくせにひーちゃんを待たせるなんて」
仕事場から直接この待ち合わせ場所に来たため早く着いたようだ。相変わらず無茶苦茶だけど、それがこの子の性格だ。
「おはようございます~」
「おはよー」
今回この集まりのメンバーである月夜と北条火澄《ほうじょうかすみ》さんがやってきた。
10分前だから何の遅刻もないね。
「まったくひーちゃん主演の映画を見に行くのに3人しか集まらないなんて弛んでるわ」
「あれ、ひーちゃん助演って言ってなかったけ。ヒロインの友達役って」
「ひーちゃんが出る時点でそれはもう主演なの。理解なさい」
そんな馬鹿な。
というわけで今回はアイドルのひーちゃんが映画に出演ということでグループでも話題になっていた。
昨日の夜遅くにひーちゃんが急遽休みを取れたためお忍びで映画見にいくから付き合えってのがグループチャットで流れたのだ。
それに応じたのが僕と月夜と北条さん。昨日の夜の募集でよくこれだけ揃ったもんだよ。
「北条さんもよく体が空いてたね」
「もともと休養日だったんだよ。じっとしてたら体を動かしたくなるし、ちょうどよかったよ」
今日は創立記念日で平日なのだが学校は休みなのだ。
そのため映画館の席もこの時間ならかなり空いているだろう。
「じゃあ行くわよ」
「あ、ひーちゃん待って」
「ふがっ!」
「太陽さん、今のうちに」
出足をくじかれるひーちゃん。最近バラエティばっかり出ているから芸人アイドルみたいに言われているよな。
月夜は僕の腕に絡みつく。ああ、そういうことか。
僕は月夜の栗色の髪に触れ、いつも通りに月夜の唇にキスをする。
「ちょっ!」
「あ、あんた達!」
ひーちゃんや北条さんから声が上がるが気にしない。
「も、もっと……」
今日の月夜は欲しがり屋さんだな。2回、3回とねっとりと唇を押さえつけてあげた。
月夜の唇から離れ、恋人繋ぎとして僕と月夜は移動できるようにする。
月夜は声をあげた。
「ごめんねひーちゃん。いつでもいいよ!」
「いくないわよ!? 朝から何やってんの!?」
「え、これから2時間映画見るんでしょ? 太陽さんのエナジーを吸収しておかないと私もたないもん」
「なにそれ」
「キス魔の理論だよ」
呆れる北条さんの声に僕は回答した。
「これでチャージ完了。いつでもいけます」
「ニコチンみたいなこと言わないでよ」
笑顔の月夜に北条さんは苦笑いを浮かべていた。
◇◇◇
僕達がよく来る映画館はモール街にあるような大規模な物ではなく、小規模の映画館が街外れにある。
話題作の上映も多いわけではないが、見たい映画が上映されているならここに来た方が安くて、空いている。
思ったとおり映画館のシアタールームは非常に空いていた。というより僕達4人しかいない。
「映画大爆死?」
「違うわよ。たまたま!」
冗談はさておき、独占できるならそれに越したことはない。
チケット通りの順番に座る。画面に向かって右から北条さん、月夜、僕、ひーちゃんだ。
数分の広告宣伝と共に映画が上映された。
確か恋愛漫画の映画化だっけ。ひーちゃんは高飛なの女の子役。ヒロインの友人で主人公が好きらしい。
イメージぴったりじゃないか。確か終盤にひーちゃんの役の子が主人公に告白して振られるってシーンがあるんだよな。
その演技が好評だったらしい。
漫画の実写化だんて思っていたが意外に面白い映画じゃないか。
「ん?」
ふと右手が何かと当たる。どうやら月夜の左手と当たってしまったようだ。
僕は右を向くとちょうど左を向いた月夜と目が合う。暗くてもやっぱりかわいい。
僕と月夜は手を組み合わせて恋人繋ぎをする。
「太陽さん……やっぱり」
「仕方ないな」
映画の恋愛シーンを見てるとちょっと恋愛したくなるよね。月夜も僕も手をつなげたまま少し体を乗り越えて互いの唇を合わせた。
少しだけ舌も絡めて、お互いを感じ合う。
ふぅ……平日は下校の時くらいしかできないからね。昼間から愛せるのは大きい。
「ここは距離があってやりづらい」
「こっち来る?」
「そうします」
月夜は立ち上がって、ごく自然に僕の足の上に乗った。
「ちょちょちょ、いきなり何やってんの!?」
北条さんが気づいてこちらに声をかけてきた。
「火澄先輩、席空きましたよ」
「いや、そこあんたの席だろ。2人して何してんの!?」
僕は構わず月夜を抱き寄せて自分の胸元へ運ぶ。
「にゃ~」
「月夜は柔らかいなぁ」
「さすがにまずいって! ねぇ!」
「僕達しかいないし大丈夫だって」
「あんたは黙ってろ! ったく、まわりを気にしてよ!」
北条さんは手を顔に当てて背ける。北条さんも純情な方だから苦手なのかもしれない。
「うるさいわね。ほら、あんた達ってつーちゃん何してんの!?」
ひーちゃんは今気づいたようだ。
月夜は構わず、僕の方を向いて、僕の唇を奪う。
「ん……んぐっ!」
「まだキスシーンは始まってないって!」
「そういうことじゃないでしょ」
ひーちゃんや北条さんが何やら話しているが気持ちよすぎて考えるを放棄したい。
月夜の体を両手で抱き留め、月夜の暖かさを唇を通して感じる。
何度がキスをして頭を話す。
「こんなに暗いと……変になりそう」
「僕もだよ、月夜」
「今、ひーちゃんの名場面だからちゃんと見てよ!」
「太陽さん、私だけを見て」
「分かった」
「こらぁ! こんなかわいいひーちゃんを見ないとかありえないでしょ!」
「太陽さん、ひーちゃんと私、どっちがかわいい?」
「月夜以外どうでもいい」
「ぶんなぐんぞコラァ!?」
「もう帰りたい……」
月夜と暗闇の中、イチャイチャしてるといつの間にか映画は終わっていた。
2時間ってあっという間だったな。
ん? 中身? 全然覚えてない。
この後、北条さんとひーちゃんにめちゃくちゃ怒られた。
僕はスマホで時間を見る。約束時間の15分前だよね。
遅いと言われる筋合いがまったくないよね。
そんなセリフを言うのが長い金髪を輝かせながらも帽子とサングラスで変装したスーパーアイドル、天野日和《あまのひより》ことひーちゃんだ。
「や~まだのくせにひーちゃんを待たせるなんて」
仕事場から直接この待ち合わせ場所に来たため早く着いたようだ。相変わらず無茶苦茶だけど、それがこの子の性格だ。
「おはようございます~」
「おはよー」
今回この集まりのメンバーである月夜と北条火澄《ほうじょうかすみ》さんがやってきた。
10分前だから何の遅刻もないね。
「まったくひーちゃん主演の映画を見に行くのに3人しか集まらないなんて弛んでるわ」
「あれ、ひーちゃん助演って言ってなかったけ。ヒロインの友達役って」
「ひーちゃんが出る時点でそれはもう主演なの。理解なさい」
そんな馬鹿な。
というわけで今回はアイドルのひーちゃんが映画に出演ということでグループでも話題になっていた。
昨日の夜遅くにひーちゃんが急遽休みを取れたためお忍びで映画見にいくから付き合えってのがグループチャットで流れたのだ。
それに応じたのが僕と月夜と北条さん。昨日の夜の募集でよくこれだけ揃ったもんだよ。
「北条さんもよく体が空いてたね」
「もともと休養日だったんだよ。じっとしてたら体を動かしたくなるし、ちょうどよかったよ」
今日は創立記念日で平日なのだが学校は休みなのだ。
そのため映画館の席もこの時間ならかなり空いているだろう。
「じゃあ行くわよ」
「あ、ひーちゃん待って」
「ふがっ!」
「太陽さん、今のうちに」
出足をくじかれるひーちゃん。最近バラエティばっかり出ているから芸人アイドルみたいに言われているよな。
月夜は僕の腕に絡みつく。ああ、そういうことか。
僕は月夜の栗色の髪に触れ、いつも通りに月夜の唇にキスをする。
「ちょっ!」
「あ、あんた達!」
ひーちゃんや北条さんから声が上がるが気にしない。
「も、もっと……」
今日の月夜は欲しがり屋さんだな。2回、3回とねっとりと唇を押さえつけてあげた。
月夜の唇から離れ、恋人繋ぎとして僕と月夜は移動できるようにする。
月夜は声をあげた。
「ごめんねひーちゃん。いつでもいいよ!」
「いくないわよ!? 朝から何やってんの!?」
「え、これから2時間映画見るんでしょ? 太陽さんのエナジーを吸収しておかないと私もたないもん」
「なにそれ」
「キス魔の理論だよ」
呆れる北条さんの声に僕は回答した。
「これでチャージ完了。いつでもいけます」
「ニコチンみたいなこと言わないでよ」
笑顔の月夜に北条さんは苦笑いを浮かべていた。
◇◇◇
僕達がよく来る映画館はモール街にあるような大規模な物ではなく、小規模の映画館が街外れにある。
話題作の上映も多いわけではないが、見たい映画が上映されているならここに来た方が安くて、空いている。
思ったとおり映画館のシアタールームは非常に空いていた。というより僕達4人しかいない。
「映画大爆死?」
「違うわよ。たまたま!」
冗談はさておき、独占できるならそれに越したことはない。
チケット通りの順番に座る。画面に向かって右から北条さん、月夜、僕、ひーちゃんだ。
数分の広告宣伝と共に映画が上映された。
確か恋愛漫画の映画化だっけ。ひーちゃんは高飛なの女の子役。ヒロインの友人で主人公が好きらしい。
イメージぴったりじゃないか。確か終盤にひーちゃんの役の子が主人公に告白して振られるってシーンがあるんだよな。
その演技が好評だったらしい。
漫画の実写化だんて思っていたが意外に面白い映画じゃないか。
「ん?」
ふと右手が何かと当たる。どうやら月夜の左手と当たってしまったようだ。
僕は右を向くとちょうど左を向いた月夜と目が合う。暗くてもやっぱりかわいい。
僕と月夜は手を組み合わせて恋人繋ぎをする。
「太陽さん……やっぱり」
「仕方ないな」
映画の恋愛シーンを見てるとちょっと恋愛したくなるよね。月夜も僕も手をつなげたまま少し体を乗り越えて互いの唇を合わせた。
少しだけ舌も絡めて、お互いを感じ合う。
ふぅ……平日は下校の時くらいしかできないからね。昼間から愛せるのは大きい。
「ここは距離があってやりづらい」
「こっち来る?」
「そうします」
月夜は立ち上がって、ごく自然に僕の足の上に乗った。
「ちょちょちょ、いきなり何やってんの!?」
北条さんが気づいてこちらに声をかけてきた。
「火澄先輩、席空きましたよ」
「いや、そこあんたの席だろ。2人して何してんの!?」
僕は構わず月夜を抱き寄せて自分の胸元へ運ぶ。
「にゃ~」
「月夜は柔らかいなぁ」
「さすがにまずいって! ねぇ!」
「僕達しかいないし大丈夫だって」
「あんたは黙ってろ! ったく、まわりを気にしてよ!」
北条さんは手を顔に当てて背ける。北条さんも純情な方だから苦手なのかもしれない。
「うるさいわね。ほら、あんた達ってつーちゃん何してんの!?」
ひーちゃんは今気づいたようだ。
月夜は構わず、僕の方を向いて、僕の唇を奪う。
「ん……んぐっ!」
「まだキスシーンは始まってないって!」
「そういうことじゃないでしょ」
ひーちゃんや北条さんが何やら話しているが気持ちよすぎて考えるを放棄したい。
月夜の体を両手で抱き留め、月夜の暖かさを唇を通して感じる。
何度がキスをして頭を話す。
「こんなに暗いと……変になりそう」
「僕もだよ、月夜」
「今、ひーちゃんの名場面だからちゃんと見てよ!」
「太陽さん、私だけを見て」
「分かった」
「こらぁ! こんなかわいいひーちゃんを見ないとかありえないでしょ!」
「太陽さん、ひーちゃんと私、どっちがかわいい?」
「月夜以外どうでもいい」
「ぶんなぐんぞコラァ!?」
「もう帰りたい……」
月夜と暗闇の中、イチャイチャしてるといつの間にか映画は終わっていた。
2時間ってあっという間だったな。
ん? 中身? 全然覚えてない。
この後、北条さんとひーちゃんにめちゃくちゃ怒られた。
0
あなたにおすすめの小説
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
サクラブストーリー
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の速水大輝には、桜井文香という同い年の幼馴染の女の子がいる。美人でクールなので、高校では人気のある生徒だ。幼稚園のときからよく遊んだり、お互いの家に泊まったりする仲。大輝は小学生のときからずっと文香に好意を抱いている。
しかし、中学2年生のときに友人からかわれた際に放った言葉で文香を傷つけ、彼女とは疎遠になってしまう。高校生になった今、挨拶したり、軽く話したりするようになったが、かつてのような関係には戻れていなかった。
桜も咲く1年生の修了式の日、大輝は文香が親の転勤を理由に、翌日に自分の家に引っ越してくることを知る。そのことに驚く大輝だが、同居をきっかけに文香と仲直りし、恋人として付き合えるように頑張ろうと決意する。大好物を作ってくれたり、バイトから帰るとおかえりと言ってくれたりと、同居生活を送る中で文香との距離を少しずつ縮めていく。甘くて温かな春の同居&学園青春ラブストーリー。
※特別編8-お泊まり女子会編-が完結しました!(2025.6.17)
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
10年ぶりに再会した幼馴染と、10年間一緒にいる幼馴染との青春ラブコメ
桜庭かなめ
恋愛
高校生の麻丘涼我には同い年の幼馴染の女の子が2人いる。1人は小学1年の5月末から涼我の隣の家に住み始め、約10年間ずっと一緒にいる穏やかで可愛らしい香川愛実。もう1人は幼稚園の年長組の1年間一緒にいて、卒園直後に引っ越してしまった明るく活発な桐山あおい。涼我は愛実ともあおいとも楽しい思い出をたくさん作ってきた。
あおいとの別れから10年。高校1年の春休みに、あおいが涼我の家の隣に引っ越してくる。涼我はあおいと10年ぶりの再会を果たす。あおいは昔の中性的な雰囲気から、清楚な美少女へと変わっていた。
3人で一緒に遊んだり、学校生活を送ったり、愛実とあおいが涼我のバイト先に来たり。春休みや新年度の日々を通じて、一度離れてしまったあおいとはもちろんのこと、ずっと一緒にいる愛実との距離も縮まっていく。
出会った早さか。それとも、一緒にいる長さか。両隣の家に住む幼馴染2人との温かくて甘いダブルヒロイン学園青春ラブコメディ!
※特別編6が完結しました!(2026.1.21)
※小説家になろう(N9714HQ)とカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
【完結】好きって言ってないのに、なぜか学園中にバレてる件。
東野あさひ
恋愛
「好きって言ってないのに、なんでバレてるんだよ!?」
──平凡な男子高校生・真嶋蒼汰の一言から、すべての誤解が始まった。
購買で「好きなパンは?」と聞かれ、「好きです!」と答えただけ。
それなのにStarChat(学園SNS)では“告白事件”として炎上、
いつの間にか“七瀬ひよりと両想い”扱いに!?
否定しても、弁解しても、誤解はどんどん拡散。
気づけば――“誤解”が、少しずつ“恋”に変わっていく。
ツンデレ男子×天然ヒロインが織りなす、SNS時代の爆笑すれ違いラブコメ!
最後は笑って、ちょっと泣ける。
#誤解が本当の恋になる瞬間、あなたもきっとトレンド入り。
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる