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はつ
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「いいな~ここ」
テレビの情報番組を見ながら妻がつぶやいた。
テレビでは東京に新しくできたカフェの特集をしていた。
「さすがに東京は遠くない?」
「そうじゃなくて」
「カフェに行きたいの?そうしたら今から行く?」
「そうでもなくて、デートがしたいの」
察してよ~と妻は頬を膨らませる。
かわいいなーと思いつつ、なかなかこの察する技術は難しい。
「でもこういうおしゃれなカフェを見ていると、初デートを思い出すね」
「初デートは動物園じゃなかったっけ?」
「ちょっと待って!?湖が見られるカフェだったじゃん。ゆうちゃんが車で迷って、結局お昼すごく過ぎた時間に着いたけど、お客さんが全然いなかったから景色二人占めだねって」
「え?そうだった?」
確かにカフェに行ったのは覚えてるけど、僕の記憶だと近場の動物園に一緒に行ったんじゃなかったっけ?
「ほら、これ見て!」
妻が携帯で写真を開き、付き合い始めの頃のを見せてきた。
そこには確かに動物園よりも前に、湖をバックに二人で撮った写真が入っていた。
「本当だ。でも久しぶりに昔の写真を見るのもいいね」
なんとかこの場を乗り切ろうと話を変えようとするが、ジト目でこちらを見ている妻からは逃げられなかった。
「そうやって全部忘れちゃうんでしょ。今日のゆうちゃん嫌い」
何も言い返せない僕だった。
テレビの情報番組を見ながら妻がつぶやいた。
テレビでは東京に新しくできたカフェの特集をしていた。
「さすがに東京は遠くない?」
「そうじゃなくて」
「カフェに行きたいの?そうしたら今から行く?」
「そうでもなくて、デートがしたいの」
察してよ~と妻は頬を膨らませる。
かわいいなーと思いつつ、なかなかこの察する技術は難しい。
「でもこういうおしゃれなカフェを見ていると、初デートを思い出すね」
「初デートは動物園じゃなかったっけ?」
「ちょっと待って!?湖が見られるカフェだったじゃん。ゆうちゃんが車で迷って、結局お昼すごく過ぎた時間に着いたけど、お客さんが全然いなかったから景色二人占めだねって」
「え?そうだった?」
確かにカフェに行ったのは覚えてるけど、僕の記憶だと近場の動物園に一緒に行ったんじゃなかったっけ?
「ほら、これ見て!」
妻が携帯で写真を開き、付き合い始めの頃のを見せてきた。
そこには確かに動物園よりも前に、湖をバックに二人で撮った写真が入っていた。
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