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117話「恋とテストは難しい②」
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次の日のお昼休み。屋上では、張間、狗山、新沼が座ってお昼を食べている。狗山は購買部で買ったパンを食べており、張間と新沼はお弁当箱を広げ、食べながら狗山の話に耳を傾けている。
狗山「ってことが、昨日あったんすけど。」
新沼「西田くんって、Bクラスのイケメンの人? 彩香ちゃん、なんかされたの?」
張間「いや、なにもされてないけど...。」
狗山「じゃあ、なんで避けてるんすか? 西田、めちゃくちゃ落ち込んでたっすよ。」
張間「別に、避けてるつもりはないんだけどなぁ...。」
新沼「彩香ちゃんに避けられて落ち込むって...彩香ちゃんのことが好きなのね、その人。」
狗山「え? そうなんすか?」
張間「うぐっ...! まぁ、別に言ってもいいか...。西田くん、私のこと好きみたいなんだよね。」
狗山「えぇ!? そうなんすか!?」
新沼「あんなイケメンに好かれるなんて、よかったじゃん。」
張間「いや、私は好きじゃないからさぁ~。」
狗山「あっ、そうなんすか...。」
張間「別に嫌いってわけじゃないんだけど...なんだろ? 恋愛対象としてみてないから、変に期待とかさせたくないというか? あと、友達で西田くんのこと好きな人がいるから、私はその人の恋のキューピッドをしてあげなきゃだし!」
狗山「好きな人に、別の人との恋を応援されるって...辛いっす...。」
新沼「うふふ...! 彩香ちゃんも、そういうことが好きな人だったんだね♡」
張間「咲ちゃんと一緒にしないで。イジめてるわけじゃないから。」
狗山「と、とにかく! 嫌いじゃないんだったら、少しくらい話してやれっす。最近、避けられまくって元気なくしてるから、見てるこっちが辛くなるっすよ。別に、ずっと話せって言ってるわけじゃないっすから。」
張間「わ、わかったよ...。」
新沼「せっかくイケメンに好かれてるのに、もったいない。あっ、もしかして...好きな人いるの?」
狗山「え!? 誰なんすか!?」
張間「ちょっ、いないって! 勝手に盛り上がらないでよ~!」
新沼「探偵部の二人はどうなの? とっても仲良いじゃない。」
狗山「幸先輩は、どうなんすか? あの人、あれでもめちゃくちゃ頭いいんすよね? それに、運動もめちゃくちゃできるみたいっすし。」
新沼「顔も、まぁ悪くないし...どっちかっていうと、カッコいい方じゃない?」
狗山「たしかに。そう考えると、めちゃくちゃすごい人っすね、幸先輩。」
張間「部長は...なんというか、一緒にバカやってくれる友達って感じ。好きだけど恋愛じゃないかな~。」
狗山「じゃあ、間宮先輩っすか?」
新沼「間宮先輩は良いと思うよ、彩香ちゃん! きっと、良い声で鳴くと思う...! うふふふ...♡」
張間「だから、咲ちゃんと一緒にしないでってば...。間宮先輩はなぁ......。」
張間「......。」
張間(ん? なんだろ? なんか、間宮先輩のこと考えたら...変な感じする?)
狗山「彩香? どうしたんすか?」
張間「え? う、ううん! なんでもないよ! というか、私の話ばっかりじゃなくてさ、他の人の話も聞いてみましょう! ということで...咲ちゃんは、好きな人いないんですか!?」
新沼「私? 私はーーー」
綾小路「咲ちゃんの好きな人は、僕に決まっているだろ!!」
新沼「あれ以外なら、誰でもいいかな? というか、いつからいた? とっとと消えろ。」
綾小路「そんなこと言わないでくれよ、咲ちゃん!」
新沼「ってか、私は傑先輩と付き合ってるんだから~! 変な質問しないでよ~彩香ちゃんってば♡」
張間「あ、あはははは~! そうだったそうだった! ご、ごめんね~!」
狗山(綾小路の前では、そういうことにしてるんすか...。)
新沼「この前なんて、家に親がいなかったから二人っきりで...いっぱいキスして...きゃ♡ これ以上は...♡」
綾小路は、絶望し、発狂し、口から大量の血を吐き出し、その場に倒れ込む。
新沼「あと~この前なんてーーー」
狗山「に、新沼...それ以上は、やめてやれっす...。」
張間「羽和ちゃんは、いないの? 好きな人。」
狗山「俺っすか? うーん...今は、いないっすかね?」
張間「羽和ちゃんは、どういう人が好きなの?」
狗山「うーん...どういう人っすか...。」
新沼「あっ、二人とも。そろそろ、お昼終わっちゃう。」
張間「え? あっ、ほんとだ。」
狗山「戻るっすか。」
綾小路「あ、あ、あぁぁ...!?」
狗山「...綾小路はーーー」
新沼「放って行きましょ。」
張間「はーい。」
狗山「ってことが、昨日あったんすけど。」
新沼「西田くんって、Bクラスのイケメンの人? 彩香ちゃん、なんかされたの?」
張間「いや、なにもされてないけど...。」
狗山「じゃあ、なんで避けてるんすか? 西田、めちゃくちゃ落ち込んでたっすよ。」
張間「別に、避けてるつもりはないんだけどなぁ...。」
新沼「彩香ちゃんに避けられて落ち込むって...彩香ちゃんのことが好きなのね、その人。」
狗山「え? そうなんすか?」
張間「うぐっ...! まぁ、別に言ってもいいか...。西田くん、私のこと好きみたいなんだよね。」
狗山「えぇ!? そうなんすか!?」
新沼「あんなイケメンに好かれるなんて、よかったじゃん。」
張間「いや、私は好きじゃないからさぁ~。」
狗山「あっ、そうなんすか...。」
張間「別に嫌いってわけじゃないんだけど...なんだろ? 恋愛対象としてみてないから、変に期待とかさせたくないというか? あと、友達で西田くんのこと好きな人がいるから、私はその人の恋のキューピッドをしてあげなきゃだし!」
狗山「好きな人に、別の人との恋を応援されるって...辛いっす...。」
新沼「うふふ...! 彩香ちゃんも、そういうことが好きな人だったんだね♡」
張間「咲ちゃんと一緒にしないで。イジめてるわけじゃないから。」
狗山「と、とにかく! 嫌いじゃないんだったら、少しくらい話してやれっす。最近、避けられまくって元気なくしてるから、見てるこっちが辛くなるっすよ。別に、ずっと話せって言ってるわけじゃないっすから。」
張間「わ、わかったよ...。」
新沼「せっかくイケメンに好かれてるのに、もったいない。あっ、もしかして...好きな人いるの?」
狗山「え!? 誰なんすか!?」
張間「ちょっ、いないって! 勝手に盛り上がらないでよ~!」
新沼「探偵部の二人はどうなの? とっても仲良いじゃない。」
狗山「幸先輩は、どうなんすか? あの人、あれでもめちゃくちゃ頭いいんすよね? それに、運動もめちゃくちゃできるみたいっすし。」
新沼「顔も、まぁ悪くないし...どっちかっていうと、カッコいい方じゃない?」
狗山「たしかに。そう考えると、めちゃくちゃすごい人っすね、幸先輩。」
張間「部長は...なんというか、一緒にバカやってくれる友達って感じ。好きだけど恋愛じゃないかな~。」
狗山「じゃあ、間宮先輩っすか?」
新沼「間宮先輩は良いと思うよ、彩香ちゃん! きっと、良い声で鳴くと思う...! うふふふ...♡」
張間「だから、咲ちゃんと一緒にしないでってば...。間宮先輩はなぁ......。」
張間「......。」
張間(ん? なんだろ? なんか、間宮先輩のこと考えたら...変な感じする?)
狗山「彩香? どうしたんすか?」
張間「え? う、ううん! なんでもないよ! というか、私の話ばっかりじゃなくてさ、他の人の話も聞いてみましょう! ということで...咲ちゃんは、好きな人いないんですか!?」
新沼「私? 私はーーー」
綾小路「咲ちゃんの好きな人は、僕に決まっているだろ!!」
新沼「あれ以外なら、誰でもいいかな? というか、いつからいた? とっとと消えろ。」
綾小路「そんなこと言わないでくれよ、咲ちゃん!」
新沼「ってか、私は傑先輩と付き合ってるんだから~! 変な質問しないでよ~彩香ちゃんってば♡」
張間「あ、あはははは~! そうだったそうだった! ご、ごめんね~!」
狗山(綾小路の前では、そういうことにしてるんすか...。)
新沼「この前なんて、家に親がいなかったから二人っきりで...いっぱいキスして...きゃ♡ これ以上は...♡」
綾小路は、絶望し、発狂し、口から大量の血を吐き出し、その場に倒れ込む。
新沼「あと~この前なんてーーー」
狗山「に、新沼...それ以上は、やめてやれっす...。」
張間「羽和ちゃんは、いないの? 好きな人。」
狗山「俺っすか? うーん...今は、いないっすかね?」
張間「羽和ちゃんは、どういう人が好きなの?」
狗山「うーん...どういう人っすか...。」
新沼「あっ、二人とも。そろそろ、お昼終わっちゃう。」
張間「え? あっ、ほんとだ。」
狗山「戻るっすか。」
綾小路「あ、あ、あぁぁ...!?」
狗山「...綾小路はーーー」
新沼「放って行きましょ。」
張間「はーい。」
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