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230話「夏と恋と祭りと花火〜狗山編〜②」
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狗山「うぅ...全然いねぇっす...。あいつ、どこ行っちまったんだ...? もう、幸先輩の屋台まで帰ってきちまったっす...。」
関「羽和くん。」
狗山「あ、幸先輩! 見つかりました!?」
関「見ての通りです。そちらも、ダメだったみたいですね。」
狗山「はいっす...。ここにも来てないってことは...あぁもぉ、どこ行ったんすかぁぁぁ!?」
関「実は、張間くんここに来たみたいなんだよ。」
狗山「え!? そうなんすか!? でも、連絡来てないっすよ!?」
男A「すまん、嬢ちゃん...! 俺がトイレ行ってる時に来てたみたいで...!」
男B「すまん、俺接客中だったから幸の話し聞いてなくて...。まさか呼び止めなきゃいけないとは...。」
狗山「そ、そんなぁ...!」
関「あの子も高校生ですから、一人でも家に帰れるとは思いますが...さすがに心配ですね。」
狗山「す、すみませんっす、幸先輩...! 俺が一緒にいながら...それに、幸先輩の時間を奪ってしまって...!」
関「気にしないでください。はぐれたのも、あの子が一人でひょいひょい行ってしまったんでしょ?」
狗山「そ、それはそうっすけど...!」
関「ですから、羽和くんが気に病むことではありません。」
狗山「うぅ...で、でも...!」
関(流石に二人で探し回っても、見つかる気がしねぇし...楽しんでるとこ悪いけど、傑くんにも連絡してーーー)
関「...ん?」
狗山「ど、どうしたんすか、幸先輩!?」
関「傑くんから連絡が来てね。失礼。」
関「もしもし、君の大好きな幸先輩ですよ~。」
関「...そんな冷たい反応しないでくださいよ。というか、どうしました?」
関「...えぇ、よくわかりましたね。今、羽和くんと一緒に張間くんを探してるところです。」
関「...あっ、そうなのかい。それはよかった。ちょっと待ってね。」
関「羽和くん、張間くん見つかったって。」
狗山「え!? ホントっすか!?」
関「傑くんが見つけてくれたみたい。今、二人で一緒にいるだって。」
狗山「よ、よかったっす...!」
関「もしもし? 今、羽和くんにも伝えたから...というか、君さっき二人って言ってたけど、新沼くんと一緒にいたんじゃないの?」
関「...あー、それ以上は言わなくてもいいよ。綾小路という単語だけで、何があったかは察せますから。」
関「...今? 今私たちは...。」
関「...いや、もうすぐ花火で祭りも終わるから、そのまま二人でいてください。今更合流しても、あとは帰るだけでしょうし。どうしても合流したいなら、メッセで場所教えてください。羽和くんとそちらに合流します。」
関「...はい、お願いしますね。では、明日また部室で。」
関「と、いうことで...これにて一件落着です!」
狗山「ほ、ほんとよかったっす...!」
関「すまないね、羽和くん。うちの部員が色々迷惑をかけてしまって。」
狗山「い、いやいや、幸先輩が謝ることじゃないっすよ! 一緒に行動してた俺が目を離したのが悪いんすし、俺の方こそすんませんでした! せっかくの夏祭りなのに、こんなことに時間かけさせてしまって...!」
関「気にしないで...と言っても、羽和くんの性格上、気にしてしまうでしょうし...ではでは、こうしましょう。羽和くん。」
狗山「は、はいっす!」
関「今から私、色々と屋台を回ろうと思っているんですけど...それに付き合ってくれませんか? それで今回の件は水に流します。どうですか?」
狗山「え? そ、そんなことでいいのなら、いいっすよ! どんな屋台でも付き合うっす!」
関「よしよし。ではでは、残り少ないですが、夏祭りを楽しみましょ~!」
狗山「は、はいっす!」
関「羽和くん。」
狗山「あ、幸先輩! 見つかりました!?」
関「見ての通りです。そちらも、ダメだったみたいですね。」
狗山「はいっす...。ここにも来てないってことは...あぁもぉ、どこ行ったんすかぁぁぁ!?」
関「実は、張間くんここに来たみたいなんだよ。」
狗山「え!? そうなんすか!? でも、連絡来てないっすよ!?」
男A「すまん、嬢ちゃん...! 俺がトイレ行ってる時に来てたみたいで...!」
男B「すまん、俺接客中だったから幸の話し聞いてなくて...。まさか呼び止めなきゃいけないとは...。」
狗山「そ、そんなぁ...!」
関「あの子も高校生ですから、一人でも家に帰れるとは思いますが...さすがに心配ですね。」
狗山「す、すみませんっす、幸先輩...! 俺が一緒にいながら...それに、幸先輩の時間を奪ってしまって...!」
関「気にしないでください。はぐれたのも、あの子が一人でひょいひょい行ってしまったんでしょ?」
狗山「そ、それはそうっすけど...!」
関「ですから、羽和くんが気に病むことではありません。」
狗山「うぅ...で、でも...!」
関(流石に二人で探し回っても、見つかる気がしねぇし...楽しんでるとこ悪いけど、傑くんにも連絡してーーー)
関「...ん?」
狗山「ど、どうしたんすか、幸先輩!?」
関「傑くんから連絡が来てね。失礼。」
関「もしもし、君の大好きな幸先輩ですよ~。」
関「...そんな冷たい反応しないでくださいよ。というか、どうしました?」
関「...えぇ、よくわかりましたね。今、羽和くんと一緒に張間くんを探してるところです。」
関「...あっ、そうなのかい。それはよかった。ちょっと待ってね。」
関「羽和くん、張間くん見つかったって。」
狗山「え!? ホントっすか!?」
関「傑くんが見つけてくれたみたい。今、二人で一緒にいるだって。」
狗山「よ、よかったっす...!」
関「もしもし? 今、羽和くんにも伝えたから...というか、君さっき二人って言ってたけど、新沼くんと一緒にいたんじゃないの?」
関「...あー、それ以上は言わなくてもいいよ。綾小路という単語だけで、何があったかは察せますから。」
関「...今? 今私たちは...。」
関「...いや、もうすぐ花火で祭りも終わるから、そのまま二人でいてください。今更合流しても、あとは帰るだけでしょうし。どうしても合流したいなら、メッセで場所教えてください。羽和くんとそちらに合流します。」
関「...はい、お願いしますね。では、明日また部室で。」
関「と、いうことで...これにて一件落着です!」
狗山「ほ、ほんとよかったっす...!」
関「すまないね、羽和くん。うちの部員が色々迷惑をかけてしまって。」
狗山「い、いやいや、幸先輩が謝ることじゃないっすよ! 一緒に行動してた俺が目を離したのが悪いんすし、俺の方こそすんませんでした! せっかくの夏祭りなのに、こんなことに時間かけさせてしまって...!」
関「気にしないで...と言っても、羽和くんの性格上、気にしてしまうでしょうし...ではでは、こうしましょう。羽和くん。」
狗山「は、はいっす!」
関「今から私、色々と屋台を回ろうと思っているんですけど...それに付き合ってくれませんか? それで今回の件は水に流します。どうですか?」
狗山「え? そ、そんなことでいいのなら、いいっすよ! どんな屋台でも付き合うっす!」
関「よしよし。ではでは、残り少ないですが、夏祭りを楽しみましょ~!」
狗山「は、はいっす!」
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