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273話「本当のことほど、本当に?と聞き返したくなる④」
しおりを挟むなんだかんだありながらも、引き続き関たちを尾行している五人。
関たちは後ろを気にすることなく、目的地である「コロモンセンター」と看板を掲げているお店へと入っていく。
今本「おっ、あそこに行ったぞ。」
五十嵐「コロモンセンターじゃん。」
青海「意外だ。」
黄島「やな。」
百瀬「ですね。」
今本「俺、コロモンはゲームとアニメやってるくらいしか知識ないんだけど...他の方は?」
青海「私も、それくらい。」
黄島「さっぱりや。」
五十嵐「小学生の頃にゲームやってたけど、中学入ってからはやめちまったなぁ~。周りでやってる奴いなかったし。対戦とか面白かったけど。」
百瀬「私は、カードゲームが大人気で転売がすごいって情報くらいですかね?」
五十嵐「あぁね。なんか、すごいらしいな。」
今本「それは、ニュースでよく見るわ。宅配の人が中身取って捕まったとかさ。ヤベェよな。」
五十嵐「どんだけ人気なんだよ、マジで。」
青海「私のお父さん、よくぼやいてるよ。「昔は発売日にお店行けば普通に買えたのに、今となっては...。めんどくさい世の中になったもんだ。」って。」
百瀬「転売は、ほんと問題だよね...。」
今本「ってかさ、アレって朝から並んだりネットに張り付いたりとかしてさ、なんだかんだで時間くってるじゃん? その時間で普通に働いた方が良くね?って思うのは俺だけ?」
五十嵐「下手したら売れない可能性だってあるし、最悪捕まるしな。」
百瀬「どうして、危ない橋を渡ろうとするんだろうね?」
黄島「何の話してんねん。ええんか、あいつらのことは?」
五十嵐「はっ!? そうだそうだ、アイツらだ!」
青海「誰だ、こんな話始めたの!?」
今本「ほんとなにやってんだろうな、俺たち...ほんと...ふふふ...!」
五十嵐「おい、笑うな! 落ち着け!!」
青海「笑っても良いけど、小さく笑って! 見つかっちゃうでしょ!」
五十嵐「グズグスするな! いくぞ!」
青海「急げ急げ、見失うぅぅ~!」
今本「おいおい、そんな急いだらバレるぞ~。」
百瀬「もうバレてると思うけどね。特に、幸くんには。」
黄島「やなぁ。あいつ、アホほど鋭いからな。」
百瀬「とりあえず、私たちも行こ。」
黄島「せやな。」
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