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【第二部】東の国アル・ハダール
76 水辺の戯れ
日が沈むまでまだ余裕があるうちに、僕たちは馬を繋いで荷物を降ろすと野営の準備を始めた。
このオアシスで一番大きな木の下にダルガートが厚い敷物を敷く。そしてサイードさんが「この辺りは時々南から強い風が吹いて砂を飛ばして来るから」と南側の木の枝に大きな布を結びつけて裾を敷物の下に押し込んだ。
どうでもいいけど、例え布一枚でも背中に壁があるとすごく落ち着くのはなんでだろう? こっちに来る旅の途中で四方に岩も木も壁も何もない場所で野営した時はほんと居心地悪かったもんな。見晴らしよすぎると落ち着かない、みたいな。
僕は辺りをうろついて枯れ木を集め倒木を引きずっていく。それでダルガートが焚火の準備をしている横で川から水を運んでいると、サイードさんが「すぐに戻る」と弓を持って馬でどこかへ行ってしまった。
「また何か獲ってきてくれるのかな」
僕が呟くとダルガートが顔を上げる。
「神殿からこっちに来る途中で、ああやってよくウサギとか鹿? とか獲ってきてくれたんだよ」
「左様か」
「槍が得意で剣も使えて弓も上手で馬にも人気って凄いよね」
そんなことを言いながらダルガートの隣にしゃがんで火を起こす彼の手元を見つめた。
こっちではまだマッチとかそういうのはまだないらしい。カラカラに乾いた枯草を丸めて地面に置くと、ダルガートは黒い鋼鐵製の火打金に堅い石を打ち付ける。するとパッと眩しいくらいの火花が散って、何度かそれを繰り返してると枯草に火がつく仕組みだ。
「これも乾燥地帯だからこそ使える手順だよね」
日本でも時代劇とかで厄除けに火打石を打つしぐさを見たことあるけど、高温多湿の日本で梅雨の時期なんかでもこの方法で火は付けられたんだろうか?
信長の鉄砲隊なんかは火種の確保も課題の一つだったんだよな。確か縄に火をつけたのをあらかじめ準備しといて、火薬と弾丸を棒で押し込んで火縄を火挟み……? にセットする……雨が降ったら使えないな。
手慣れた様子でダルガートが枯れ葉の火種を枯れ木に、そして手斧で割った倒木に移す。そこに水で満たした湯沸かしを置いた。
こっちの世界は何はなくともまず最初にお茶を沸かそうとするのが少し面白い。
「サイードさんが何か獲ってきてくれたら肉が焼けるね」
そう言ってからついからかい半分にダルガートを見てニヤリと笑う。
「で、ダルガートにも何か特技ってあるの?」
すると何か考えるように僕を見下ろしていたダルガートが、突然僕の足を掴むと靴をむしり取って放り投げた。そして自分も革のブーツを脱いでいきなり僕を抱き上げる。
「うえっ!?」
バランスを崩しそうになって慌ててしがみつく僕に構わず、ダルガートはそのままのしのし歩いて湖の中に入ってしまった。そして軽々と僕を水の中に放り出してニヤリと笑う。
「荷運びが得意ですな」
「ぶはっ」
いきなり水浸しになった僕は慌てて濡れた顔を拭った。幸いその辺りはそう深くもなく、尻をついた状態でも水は腹のあたりまでしかない。
「ちょ……っ、いきなり何してんの!?」
「明るいうちに汗を流すとよろしかろう」
「だったら普通にそう言いなよ!」
怒る僕にこれ見よがしに口角を上げると、ダルガートは僕の手を取って立たせた。そしてもう少し深い場所へと連れて行くと、懐から出した手拭いを濡らして僕の顔を拭く。
「ちょっと、自分でできるって」
「ほう」
「子どもじゃないんだから」
「なるほど」
こっちが何を言ってものらりくらりとかわされる。完全に面白がってるな。からかったりするんじゃなかった。
「服びしょ濡れになっちゃったじゃん」
「すぐに乾きまする」
「そう?」
確かにすごく空気乾燥してるし、風もちょっとあるしな。旅の間、パンも全然腐ったりカビ生えたりしなかったし、そう考えるとこっちって結構過ごしやすいのかも。
なんて考え込んでたらダルガートがおかしそうに目を細めて僕を見下ろしてた。
「……何?」
「神子殿はよくそうやって考え込んでおられる」
「そ、そうかな」
すると濡れた手で僕の髪を掻き上げて言った。
「この小さな頭の中に何が詰まっているのか、知りたくなりますな」
「え、別にそんな、大したことじゃ……」
どうしよう、いつの間にか立ち位置がすごく近い。
突然、腰を掴むダルガートのもう片方の手が気になりだした。
背丈が違いすぎて、僕の目の前にあるのはダルガートの分厚い胸だ。あまりの近さに慣れていない僕はつい手で押し返してしまう。でも当然ながら相手はびくともしない。
「ダルガート……? んっ」
そのまま抱き寄せられてこめかみの辺りに口づけられた。そしてぐい、と腰を抱き寄せられる。
「ダ、ダルガート……っ」
そのまま当然のように唇が目元から頬に降りてきて、つい反射で顔を引いたところをすかさず唇に食らいつかれた。
「……んっ、……っふ、ん……っ」
我が物顔に入り込んできた分厚い舌に絡めとられて、つい甘い声が漏れてしまう。駄目だ、ダルガートとはキスだってそれ以上のことだって数えるほどしかしていないのに、もうすっかり弱いところを知られてしまっている。
「っは……っ、んっ、……や……っ」
強く抱き寄せられた拍子にダルガートの堅くて太い腿が僕の両足の間に入り込んでいて、明らかに僕をその気にさせるようにゆるゆると擦りつけてくる。人から与えられる刺激に慣れていない僕のソコはすぐに反応して、心臓がどくどくと高鳴りだした。
ダルガートの熱い体温が、分厚い身体が、力強い腕が、嬉しくて気持ちよくてたまらない。でも。
「ちょ……っ、こんなとこで……っ」
外でこんなことしたことない僕は、つい怖くなって逃げたくなる。なのにダルガートの手が濡れた服の間に器用に這い込んできて、常に剣を握っている堅い指の腹でくすぐるように撫でてきた。
「ま、まって、ダルガート……っ」
そう言ってダルガートを押し返すと、おかしそうに低く笑って僕の目を覗き込んだ。
「しかし、神子殿ご自身も嫌だとは言っておられぬようだが?」
「な……っ」
ダルガートが僕の腰帯を解いて上着を剥ぎ取ってしまう。そして濡れてぴったりと肌に張りつくシャツの上から透けて見える乳首を指先でそっと擦ってきた。
「ひっ」
「ここに触れられるのがお好きなようで」
「そ、そんなこと、ない……んんっ」
また口づけられながら懐深く抱き込まれて、布越しに胸を愛撫される。太い指の腹で押し潰され、爪先で軽く引っ掻かれて、いやらしく尖ったソコをすりすりと擦られた。
「ほら、声が喜んでおられる」
「あ……っ、な、なんで……っ」
ほんとになんでかわかんない。なのにダルガートやサイードさんにそこを弄られたり舐められたりすると、ツンと痺れるような快感がじわじわと広がって下腹の辺りがずん、と重くなる。なんで? なんでこんなとこ。
「ん……っ」
ぐい、と身体を持ち上げられて濡れたシャツごと口に含まれる。そしてねっとりと舌を這わされて唇で挟んで吸われ、軽く歯を立てられて思わず身体が跳ねた。
「あ……っ、ダ、ダルガート……っ」
絡みつく熱い舌とそれを遮る布の感触がひどくもどかしくてたまらない。その隙にズボンの紐を解かれて下着ごと落とされる。尻の谷間から這い込んでくる太い指が目指す先を悟って、ぞくぞくと背筋を這い上がる期待と快感に身体を震わせた。
このオアシスで一番大きな木の下にダルガートが厚い敷物を敷く。そしてサイードさんが「この辺りは時々南から強い風が吹いて砂を飛ばして来るから」と南側の木の枝に大きな布を結びつけて裾を敷物の下に押し込んだ。
どうでもいいけど、例え布一枚でも背中に壁があるとすごく落ち着くのはなんでだろう? こっちに来る旅の途中で四方に岩も木も壁も何もない場所で野営した時はほんと居心地悪かったもんな。見晴らしよすぎると落ち着かない、みたいな。
僕は辺りをうろついて枯れ木を集め倒木を引きずっていく。それでダルガートが焚火の準備をしている横で川から水を運んでいると、サイードさんが「すぐに戻る」と弓を持って馬でどこかへ行ってしまった。
「また何か獲ってきてくれるのかな」
僕が呟くとダルガートが顔を上げる。
「神殿からこっちに来る途中で、ああやってよくウサギとか鹿? とか獲ってきてくれたんだよ」
「左様か」
「槍が得意で剣も使えて弓も上手で馬にも人気って凄いよね」
そんなことを言いながらダルガートの隣にしゃがんで火を起こす彼の手元を見つめた。
こっちではまだマッチとかそういうのはまだないらしい。カラカラに乾いた枯草を丸めて地面に置くと、ダルガートは黒い鋼鐵製の火打金に堅い石を打ち付ける。するとパッと眩しいくらいの火花が散って、何度かそれを繰り返してると枯草に火がつく仕組みだ。
「これも乾燥地帯だからこそ使える手順だよね」
日本でも時代劇とかで厄除けに火打石を打つしぐさを見たことあるけど、高温多湿の日本で梅雨の時期なんかでもこの方法で火は付けられたんだろうか?
信長の鉄砲隊なんかは火種の確保も課題の一つだったんだよな。確か縄に火をつけたのをあらかじめ準備しといて、火薬と弾丸を棒で押し込んで火縄を火挟み……? にセットする……雨が降ったら使えないな。
手慣れた様子でダルガートが枯れ葉の火種を枯れ木に、そして手斧で割った倒木に移す。そこに水で満たした湯沸かしを置いた。
こっちの世界は何はなくともまず最初にお茶を沸かそうとするのが少し面白い。
「サイードさんが何か獲ってきてくれたら肉が焼けるね」
そう言ってからついからかい半分にダルガートを見てニヤリと笑う。
「で、ダルガートにも何か特技ってあるの?」
すると何か考えるように僕を見下ろしていたダルガートが、突然僕の足を掴むと靴をむしり取って放り投げた。そして自分も革のブーツを脱いでいきなり僕を抱き上げる。
「うえっ!?」
バランスを崩しそうになって慌ててしがみつく僕に構わず、ダルガートはそのままのしのし歩いて湖の中に入ってしまった。そして軽々と僕を水の中に放り出してニヤリと笑う。
「荷運びが得意ですな」
「ぶはっ」
いきなり水浸しになった僕は慌てて濡れた顔を拭った。幸いその辺りはそう深くもなく、尻をついた状態でも水は腹のあたりまでしかない。
「ちょ……っ、いきなり何してんの!?」
「明るいうちに汗を流すとよろしかろう」
「だったら普通にそう言いなよ!」
怒る僕にこれ見よがしに口角を上げると、ダルガートは僕の手を取って立たせた。そしてもう少し深い場所へと連れて行くと、懐から出した手拭いを濡らして僕の顔を拭く。
「ちょっと、自分でできるって」
「ほう」
「子どもじゃないんだから」
「なるほど」
こっちが何を言ってものらりくらりとかわされる。完全に面白がってるな。からかったりするんじゃなかった。
「服びしょ濡れになっちゃったじゃん」
「すぐに乾きまする」
「そう?」
確かにすごく空気乾燥してるし、風もちょっとあるしな。旅の間、パンも全然腐ったりカビ生えたりしなかったし、そう考えるとこっちって結構過ごしやすいのかも。
なんて考え込んでたらダルガートがおかしそうに目を細めて僕を見下ろしてた。
「……何?」
「神子殿はよくそうやって考え込んでおられる」
「そ、そうかな」
すると濡れた手で僕の髪を掻き上げて言った。
「この小さな頭の中に何が詰まっているのか、知りたくなりますな」
「え、別にそんな、大したことじゃ……」
どうしよう、いつの間にか立ち位置がすごく近い。
突然、腰を掴むダルガートのもう片方の手が気になりだした。
背丈が違いすぎて、僕の目の前にあるのはダルガートの分厚い胸だ。あまりの近さに慣れていない僕はつい手で押し返してしまう。でも当然ながら相手はびくともしない。
「ダルガート……? んっ」
そのまま抱き寄せられてこめかみの辺りに口づけられた。そしてぐい、と腰を抱き寄せられる。
「ダ、ダルガート……っ」
そのまま当然のように唇が目元から頬に降りてきて、つい反射で顔を引いたところをすかさず唇に食らいつかれた。
「……んっ、……っふ、ん……っ」
我が物顔に入り込んできた分厚い舌に絡めとられて、つい甘い声が漏れてしまう。駄目だ、ダルガートとはキスだってそれ以上のことだって数えるほどしかしていないのに、もうすっかり弱いところを知られてしまっている。
「っは……っ、んっ、……や……っ」
強く抱き寄せられた拍子にダルガートの堅くて太い腿が僕の両足の間に入り込んでいて、明らかに僕をその気にさせるようにゆるゆると擦りつけてくる。人から与えられる刺激に慣れていない僕のソコはすぐに反応して、心臓がどくどくと高鳴りだした。
ダルガートの熱い体温が、分厚い身体が、力強い腕が、嬉しくて気持ちよくてたまらない。でも。
「ちょ……っ、こんなとこで……っ」
外でこんなことしたことない僕は、つい怖くなって逃げたくなる。なのにダルガートの手が濡れた服の間に器用に這い込んできて、常に剣を握っている堅い指の腹でくすぐるように撫でてきた。
「ま、まって、ダルガート……っ」
そう言ってダルガートを押し返すと、おかしそうに低く笑って僕の目を覗き込んだ。
「しかし、神子殿ご自身も嫌だとは言っておられぬようだが?」
「な……っ」
ダルガートが僕の腰帯を解いて上着を剥ぎ取ってしまう。そして濡れてぴったりと肌に張りつくシャツの上から透けて見える乳首を指先でそっと擦ってきた。
「ひっ」
「ここに触れられるのがお好きなようで」
「そ、そんなこと、ない……んんっ」
また口づけられながら懐深く抱き込まれて、布越しに胸を愛撫される。太い指の腹で押し潰され、爪先で軽く引っ掻かれて、いやらしく尖ったソコをすりすりと擦られた。
「ほら、声が喜んでおられる」
「あ……っ、な、なんで……っ」
ほんとになんでかわかんない。なのにダルガートやサイードさんにそこを弄られたり舐められたりすると、ツンと痺れるような快感がじわじわと広がって下腹の辺りがずん、と重くなる。なんで? なんでこんなとこ。
「ん……っ」
ぐい、と身体を持ち上げられて濡れたシャツごと口に含まれる。そしてねっとりと舌を這わされて唇で挟んで吸われ、軽く歯を立てられて思わず身体が跳ねた。
「あ……っ、ダ、ダルガート……っ」
絡みつく熱い舌とそれを遮る布の感触がひどくもどかしくてたまらない。その隙にズボンの紐を解かれて下着ごと落とされる。尻の谷間から這い込んでくる太い指が目指す先を悟って、ぞくぞくと背筋を這い上がる期待と快感に身体を震わせた。
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