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【第二部】東の国アル・ハダール
101 西の街・シャルラガン
西の都市シャルラガンは、僕がダーヒル神殿領から帝都イスマーンへと来た道よりも少し南にあった。
僕の地図と見比べると、以前泊めてもらって羊のミルクのお酒をご馳走になったおじいさんたちの幕屋があった場所から南西に行ったところらしい。その時この街に立ち寄らなかったのは、シャルラガンへ行き来する隊商を狙う賊を避けたのだ、とヤハルが教えてくれた。
今回はあの疾風怒濤のカハル皇帝とその並外れた近衛や近従たちが一緒だったので、もし賊がいたとしても向こうの方で逃げて行ったのではないだろうか。実際陛下とダルガートたちは道中、野営する僕たちを襲おうとした賊を二度、あっさりと全員剣の錆にしてしまっていた。
そして、そういったことに慣れていない僕やウルドが血を見ないように身を挺して庇ってくれたのはヤハルと陛下の近従だった。とても近従などという言葉では表現できない体格と面構えと腕っぷしの人だったけど……。一体どういう技を使ったのか、賊が乗る馬を素手でひっくり返していて、僕だけでなくヤハルも唖然としていたのが面白かった。
今回の旅はカハル皇帝とその近従、近衛騎士が五人に僕とヤハルとウルドで全部で十人だ。一国の王の遠征と考えると、ほかに例を見ないぐらい数が少ない。でもその分まさに少数精鋭でカハル皇帝の怒涛の勢いにも慣れているから、僕たちが一緒でも旅の進み具合はとても早かった。
「神子様、お茶でございます」
「ありがとう、ウルド」
シャルラガンまでの十五日間は町には寄らず、ずっと野宿だ。ウルドは一日中馬を走らせても疲れた様子も見せず、いつもと同じ穏やかな顔で僕とヤハルの食事やお茶の世話をしてくれている。
その晩の野営地は相変わらず木も草も岩もないだだっ広い礫砂漠のど真ん中で、落ち着かないことこの上ない。でもこの方が見通しがよくて野の獣や賊が近づかないように見張るのにいいのだと今の僕は知っていた。
ダーヒルからの旅の時にサイードさんが教えてくれた通り荷物を背中にしてウルドが淹れてくれたお茶を一口飲む。内陸の砂漠は昼と夜の寒暖の差が激しくて、すでに日が暮れた今、温かいお茶はありがたかった。
焚火の前にはカハル皇帝が座って、お茶を飲みながら空を見上げている。
「この様子なら天気も崩れず、一日くらいは早く着きそうだのう」
「はっ」
近衛騎士の一人が頷いて、途中で拾った枯れ木を焚火にくべた。
さりげなく視線を動かしてダルガートを探すと、荷を積んだ馬から食料の入った袋を降ろして別の騎士に渡しているところだった。
今回密かに役得だったのは、カハル皇帝に仕えるダルガートの姿を見られることだ。
道中、常に陛下の傍にいるダルガートと、ヤハルとウルドに守られている僕とでは話をする機会はまったくといっていい程なかったけど、少し離れたところから働くダルガートを見ているのは思っていた以上に楽しかった。
馬を駆りながら目くばせ一つで他の近衛兵を先に行かせて様子を探らせたり、星を見ながら陛下と方角の確認をしていたり、枯れ木を集めて黙々と野営の準備をしていたり。
僕たちが夜休む時も、少し離れたところで大きな円月刀を携え夜番に立って辺りを睥睨しているダルガートの姿が見えて、こっそり見蕩れてしまったりもした。
今思うと僕がダーヒル神殿領から帝都へ向かった時に一緒だった第三騎兵団の人たちは結構陽気な人が多かった。野営の時はお茶を飲みながら笑い声が上がることだってあったし、そんな皆をサイードさんは一人静かに眺めていた。
それに比べると陛下の近衛騎士の人達は腕もたつけど辛抱強くて無口な人が多いようだ。ダルガートも普段はすごく寡黙だから、みんな目だけで会話してるように見えてなかなか近寄り難い。
だから僕も余計な話はせずにウルドと一緒に早く寝た。
一日一日が過ぎるたびに、少しずつサイードさんに近づいているんだと思うと嬉しくなる。僕はシャルラガンという街で待つことになるけど、カハル陛下がイコン河まで行ってサイードさんを連れてきてくれるそうだ。
サイードさんと離れてもうすぐ四か月くらい経つ。早く会いたい。
◇ ◇ ◇
「遠路はるばるようこそおいで下さいましたな、陛下!」
シャルラガンで出迎えてくれたのはこの地の領主だという老人と僕がお世話になる神殿長さんだった。
「おお! 久しいのう、ラムナガル! まだヒラール神のお迎えは来ぬか!」
「偉大なる闇の神とはいえ、儂を冥界へ引っ立てていくのはそう簡単にはできませぬぞ、陛下!」
「そりゃあ確かにのう!」
仲がいいのか、カハル皇帝と領主のラムナガル様はお互いの肩をバンバン叩きながら再会を喜んでいる。見た感じ結構なお年のようだけど背筋はピンと伸びているし、まさに矍鑠たる老人、といった感じだ。
そして神官長さんの方はダーヒルや東の辺境の神官長さんより随分と若い三十代くらいの人だった。
「カイ、と言います。お世話になります」
そう言って挨拶をすると、シャルラガンの神殿長さんは頷いた。
「ようこそ慈雨の神子よ。選定の儀式でこのアル・ハダールを選んで下さったこと、心より感謝申し上げる」
神殿長というには随分と大柄で無骨な感じのする人で、話し方や礼を取るしぐさもキビキビしている。東の神殿で会った卑屈な目をした小男の神殿長とは正反対だ。
するとカハル皇帝が僕のところにやって来て言った。
「儂らはすぐにイコン河へと向かい、第三騎兵団が駐屯している辺りを視察して参る。何かわかったらすぐに神子殿にも知らせを寄越すゆえ、しばしこのシャルラガンで待つがよい」
「はい。わかりました」
本当ならついて行きたいくらいだけど、ちゃんと安全な街中で待つと宰相さんと約束したので仕方がない。
落ち着く間もなく再び馬に跨ったカハル皇帝の後ろでダルガートも手綱を引き寄せる。そして僕を見て、本当に微かにうなずいた。
本当ならもっと近くで顔を見て言葉を交わしたいけれど、いろんな人がいる前でダルガートと手に手を取って別れを惜しむというわけにはいかない。
もちろんダルガートもこういう場所で自分から僕に話し掛けてはくれないけれど、わずかに視線を寄越してくれる。それはダーヒルの神殿を先に出発していった時と同じだ。だから僕もほんの少しだけ口角を上げて小さく頷いて、彼らを見送った。
それから僕とヤハルとウルドは神殿長さんの案内でシャルラガンの神殿へ向かい、神殿が担う役目や神官たちの仕事を学ぶ日々が始まった。
朝は夜明けとともに起き、明けの鐘一つの頃に他の神官たちとともに聖堂で太陽神ラハルへの朝の祈りを捧げる。それから軽い朝食を取り、傍仕えと下級神官は掃除や洗濯、街での奉仕活動などに従事し、中級神官は毎日の祈祷を執り行ったり訪れる信者たちへの対応や下級神官たちへの指導、その他様々な仕事をする。
そしてシャルラガンの神殿に三人いる上級神官は、特別な祭祀の時以外はずっと奥の聖堂で祈りを捧げているか聖典の研究をしているのだという。
神殿長さんはそれぞれの仕事を丁寧に紹介してくれて、僕も順に一つずつ体験していった。
今回の旅では宰相さんの指示を受けたアドリーさんとウルドの見立てで、ごくシンプルであまり目立たない服を着ている。神殿で奉仕をしている間は少し黄みがかった生成りの布で仕立てられた神官服だ。
神官服は長ズボンの上に丈の長い細身のワンピースみたいなのを着て、太陽神ラハルを表すオレンジの糸で刺繍された腰帯を巻く。結構動きにくいけど、神殿内で走り回るようなことはご法度だし文句を言ってはいけない。
階級によって腰帯が違うだけだから遠目で見たら他の神官たちに紛れてしまえるだろうけど、彫の浅い日本人顔ばかりは誤魔化しようがない。神殿に祈りを捧げに通う人たちの間ですぐに僕が『遠い異国から来た慈雨の神子』だとバレてしまった。
「まさか生きている間に本物の神子様にお目に掛かることができるとは……」
「なんともありがたいことでございます」
「ようこそアル・ハダールへお越し下さいました」
「どうぞラハルの御恵みを我らにお与え下さいませ」
杖をついて歩くのがやっとなおじいさんや小さな赤ちゃんを抱いた女の人、そしてがっしりとした体躯の壮年の人までもが僕の手を取り跪いて祈る。
深い皴に目鼻の埋もれたおばあさんが涙を流しながら「どうか神子様に幾久しくラハル神の守護と恩寵とがありますように」と呟くのを前にして、僕は最後までなんと答えていいかわからずにいた。
僕の地図と見比べると、以前泊めてもらって羊のミルクのお酒をご馳走になったおじいさんたちの幕屋があった場所から南西に行ったところらしい。その時この街に立ち寄らなかったのは、シャルラガンへ行き来する隊商を狙う賊を避けたのだ、とヤハルが教えてくれた。
今回はあの疾風怒濤のカハル皇帝とその並外れた近衛や近従たちが一緒だったので、もし賊がいたとしても向こうの方で逃げて行ったのではないだろうか。実際陛下とダルガートたちは道中、野営する僕たちを襲おうとした賊を二度、あっさりと全員剣の錆にしてしまっていた。
そして、そういったことに慣れていない僕やウルドが血を見ないように身を挺して庇ってくれたのはヤハルと陛下の近従だった。とても近従などという言葉では表現できない体格と面構えと腕っぷしの人だったけど……。一体どういう技を使ったのか、賊が乗る馬を素手でひっくり返していて、僕だけでなくヤハルも唖然としていたのが面白かった。
今回の旅はカハル皇帝とその近従、近衛騎士が五人に僕とヤハルとウルドで全部で十人だ。一国の王の遠征と考えると、ほかに例を見ないぐらい数が少ない。でもその分まさに少数精鋭でカハル皇帝の怒涛の勢いにも慣れているから、僕たちが一緒でも旅の進み具合はとても早かった。
「神子様、お茶でございます」
「ありがとう、ウルド」
シャルラガンまでの十五日間は町には寄らず、ずっと野宿だ。ウルドは一日中馬を走らせても疲れた様子も見せず、いつもと同じ穏やかな顔で僕とヤハルの食事やお茶の世話をしてくれている。
その晩の野営地は相変わらず木も草も岩もないだだっ広い礫砂漠のど真ん中で、落ち着かないことこの上ない。でもこの方が見通しがよくて野の獣や賊が近づかないように見張るのにいいのだと今の僕は知っていた。
ダーヒルからの旅の時にサイードさんが教えてくれた通り荷物を背中にしてウルドが淹れてくれたお茶を一口飲む。内陸の砂漠は昼と夜の寒暖の差が激しくて、すでに日が暮れた今、温かいお茶はありがたかった。
焚火の前にはカハル皇帝が座って、お茶を飲みながら空を見上げている。
「この様子なら天気も崩れず、一日くらいは早く着きそうだのう」
「はっ」
近衛騎士の一人が頷いて、途中で拾った枯れ木を焚火にくべた。
さりげなく視線を動かしてダルガートを探すと、荷を積んだ馬から食料の入った袋を降ろして別の騎士に渡しているところだった。
今回密かに役得だったのは、カハル皇帝に仕えるダルガートの姿を見られることだ。
道中、常に陛下の傍にいるダルガートと、ヤハルとウルドに守られている僕とでは話をする機会はまったくといっていい程なかったけど、少し離れたところから働くダルガートを見ているのは思っていた以上に楽しかった。
馬を駆りながら目くばせ一つで他の近衛兵を先に行かせて様子を探らせたり、星を見ながら陛下と方角の確認をしていたり、枯れ木を集めて黙々と野営の準備をしていたり。
僕たちが夜休む時も、少し離れたところで大きな円月刀を携え夜番に立って辺りを睥睨しているダルガートの姿が見えて、こっそり見蕩れてしまったりもした。
今思うと僕がダーヒル神殿領から帝都へ向かった時に一緒だった第三騎兵団の人たちは結構陽気な人が多かった。野営の時はお茶を飲みながら笑い声が上がることだってあったし、そんな皆をサイードさんは一人静かに眺めていた。
それに比べると陛下の近衛騎士の人達は腕もたつけど辛抱強くて無口な人が多いようだ。ダルガートも普段はすごく寡黙だから、みんな目だけで会話してるように見えてなかなか近寄り難い。
だから僕も余計な話はせずにウルドと一緒に早く寝た。
一日一日が過ぎるたびに、少しずつサイードさんに近づいているんだと思うと嬉しくなる。僕はシャルラガンという街で待つことになるけど、カハル陛下がイコン河まで行ってサイードさんを連れてきてくれるそうだ。
サイードさんと離れてもうすぐ四か月くらい経つ。早く会いたい。
◇ ◇ ◇
「遠路はるばるようこそおいで下さいましたな、陛下!」
シャルラガンで出迎えてくれたのはこの地の領主だという老人と僕がお世話になる神殿長さんだった。
「おお! 久しいのう、ラムナガル! まだヒラール神のお迎えは来ぬか!」
「偉大なる闇の神とはいえ、儂を冥界へ引っ立てていくのはそう簡単にはできませぬぞ、陛下!」
「そりゃあ確かにのう!」
仲がいいのか、カハル皇帝と領主のラムナガル様はお互いの肩をバンバン叩きながら再会を喜んでいる。見た感じ結構なお年のようだけど背筋はピンと伸びているし、まさに矍鑠たる老人、といった感じだ。
そして神官長さんの方はダーヒルや東の辺境の神官長さんより随分と若い三十代くらいの人だった。
「カイ、と言います。お世話になります」
そう言って挨拶をすると、シャルラガンの神殿長さんは頷いた。
「ようこそ慈雨の神子よ。選定の儀式でこのアル・ハダールを選んで下さったこと、心より感謝申し上げる」
神殿長というには随分と大柄で無骨な感じのする人で、話し方や礼を取るしぐさもキビキビしている。東の神殿で会った卑屈な目をした小男の神殿長とは正反対だ。
するとカハル皇帝が僕のところにやって来て言った。
「儂らはすぐにイコン河へと向かい、第三騎兵団が駐屯している辺りを視察して参る。何かわかったらすぐに神子殿にも知らせを寄越すゆえ、しばしこのシャルラガンで待つがよい」
「はい。わかりました」
本当ならついて行きたいくらいだけど、ちゃんと安全な街中で待つと宰相さんと約束したので仕方がない。
落ち着く間もなく再び馬に跨ったカハル皇帝の後ろでダルガートも手綱を引き寄せる。そして僕を見て、本当に微かにうなずいた。
本当ならもっと近くで顔を見て言葉を交わしたいけれど、いろんな人がいる前でダルガートと手に手を取って別れを惜しむというわけにはいかない。
もちろんダルガートもこういう場所で自分から僕に話し掛けてはくれないけれど、わずかに視線を寄越してくれる。それはダーヒルの神殿を先に出発していった時と同じだ。だから僕もほんの少しだけ口角を上げて小さく頷いて、彼らを見送った。
それから僕とヤハルとウルドは神殿長さんの案内でシャルラガンの神殿へ向かい、神殿が担う役目や神官たちの仕事を学ぶ日々が始まった。
朝は夜明けとともに起き、明けの鐘一つの頃に他の神官たちとともに聖堂で太陽神ラハルへの朝の祈りを捧げる。それから軽い朝食を取り、傍仕えと下級神官は掃除や洗濯、街での奉仕活動などに従事し、中級神官は毎日の祈祷を執り行ったり訪れる信者たちへの対応や下級神官たちへの指導、その他様々な仕事をする。
そしてシャルラガンの神殿に三人いる上級神官は、特別な祭祀の時以外はずっと奥の聖堂で祈りを捧げているか聖典の研究をしているのだという。
神殿長さんはそれぞれの仕事を丁寧に紹介してくれて、僕も順に一つずつ体験していった。
今回の旅では宰相さんの指示を受けたアドリーさんとウルドの見立てで、ごくシンプルであまり目立たない服を着ている。神殿で奉仕をしている間は少し黄みがかった生成りの布で仕立てられた神官服だ。
神官服は長ズボンの上に丈の長い細身のワンピースみたいなのを着て、太陽神ラハルを表すオレンジの糸で刺繍された腰帯を巻く。結構動きにくいけど、神殿内で走り回るようなことはご法度だし文句を言ってはいけない。
階級によって腰帯が違うだけだから遠目で見たら他の神官たちに紛れてしまえるだろうけど、彫の浅い日本人顔ばかりは誤魔化しようがない。神殿に祈りを捧げに通う人たちの間ですぐに僕が『遠い異国から来た慈雨の神子』だとバレてしまった。
「まさか生きている間に本物の神子様にお目に掛かることができるとは……」
「なんともありがたいことでございます」
「ようこそアル・ハダールへお越し下さいました」
「どうぞラハルの御恵みを我らにお与え下さいませ」
杖をついて歩くのがやっとなおじいさんや小さな赤ちゃんを抱いた女の人、そしてがっしりとした体躯の壮年の人までもが僕の手を取り跪いて祈る。
深い皴に目鼻の埋もれたおばあさんが涙を流しながら「どうか神子様に幾久しくラハル神の守護と恩寵とがありますように」と呟くのを前にして、僕は最後までなんと答えていいかわからずにいた。
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