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【第三部】西の国イスタリア
122 追跡
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「疾く行かれよ。後のことは私が」
ダルガートがそう言ってサイードさんを見る。
「サイードさん、決着をつけよう」
そう頷く僕とダルガートを見て、サイードさんが唇を噛み締め、言った。
「すまない。感謝する」
そしてクリスティアンに目礼して回廊を走りだす。すぐにその跡を追おうとしてダルガートに腕を掴まれ、耳打ちされた。
「エイレケへの最短の道は砂が柔らかく馬には不向きだ。少し西に逸れてイザーンを経由して追うよう、サイード殿に」
「え……っ、わ、わかった」
なぜアル・ハダールの騎士であるダルガートがそんなことを知っているのだろうか。するといつものように僕の戸惑いをすぐに察したダルガートが言った。
「私はエイレケの生まれだ。この辺りの地理も大体ならわかる」
「え……えっ!? そうなの!?」
あまりにも予想外のことに思わず声を上げてしまう。エイレケで生まれて、それでなんでアル・ハダールに? その疑問が顔に出ていたのか、ダルガートがこともなげに言った。
「私が生まれた地域では水争いが酷く、一家が命永らえることができず十二の年に売られた。それから流れ流れて東のジャハール王に仕えることになった。後はご存知の通りだ」
「な……っ」
あまりのことに二の句が継げずにいると、ダルガートが僕の背を押して言う。
「必ずや私も跡を追う。さあ、早く。決してサイード殿から離れるな」
「う、うん。待ってるから……!」
そうだ、こうしてはいられない。再びダルガートに背を押されて慌てて走りだしながら、頭の中では初めて聞いたダルガートのことがぐるぐる回っていた。
二年半も一緒にいて、僕はサイードさんだけでなくダルガートにまでそんな過去があったとはまるで知らなかった。でもそれも当然だろう。元々ダルガートは自分の話はほとんどしないし、僕もあれこれ人に尋ねたりしない。
この世界の人たちは、地味に平和に生きてきた僕と違ってまさに波乱万丈の人生を送ってきた人が多い。辛い過去があるとか、大事な人を亡くしたことがあるだとか。
だからなのか、ほとんどの人たちは相手の事情や過去に無遠慮に立ち入ろうとはしない。来るもの拒まず、去る者追わず。砂漠を抜ける風のような関係がこの世界の人たちの生き方のように感じる。
今回の旅では改めて僕は二人の昔のことは全然知らないのだと気づかされた。でも僕は今の二人が大好きなのだから、過去がどうであっても構わないし、本人が言いたくないのなら知らないままでいい。僕が知っておくべきことがあれば二人の方から話してくれるだろう。ちょうど今のダルガートや、この間のサイードさんのように。
とにかく今は一刻も早くここを出てサイードさんの仇を追うことだ。ウルドやヤハル、アドリーたちにはダルガートが話をしてくれるだろうしレティシア王女へのフォローもしてくれるはず。
僕は回廊を抜けまっすぐに外の厩へ向かう。すると槍と弓と荷物を取ってきたらしいサイードさんも姿を現した。
「僕も一緒に行くからね!」
サイードさんが何か言う前にそう叫ぶ。そして突然駆け込んできた僕たちに慌てる従士に鞍を持って来るよう指示をした。言い争う手間を惜しんだのか、サイードさんはあっという間に二頭の馬に鞍を置くと素早く跨って僕に言った。
「くれぐれも無理はするな」
「大丈夫」
そう答えて僕は従士からマントを借りて馬に飛び乗り、腹を蹴って厩を飛び出した。
「ダルガートが西のイザーンを経由する道を通った方がいいって! 馬が走りやすいから!」
「わかった」
裏道を通って城下を駆け抜け、門番が慌てて追いかけてくるのを振り切って砂漠へ出る。
馬はたくさん飲み水を必要とする生き物だ。水なしでは一日走ることもできない。幸い、ダルガートが指示した西回りの道にはところどころに集落があり、共用の井戸もあった。サイードさんは弓と槍を取って来たついでに貨幣の代わりとしてどこでも通用する砂金も一緒に持って来たらしい。さすがだ。
王宮を飛び出した翌日、通りがかった少し大きめの町で僕は二人に貰ったピアス以外の装身具と王宮で着ていた上等な服を売り、代わりに動きやすい服と頭を覆うシュマグと一振りの剣を買った。そこからさらに走りながら、途中サイードさんの砂金で馬を替え、水と食料を手に入れてはまた走る。
ダルガートはまだ追いついてこず、町や村で尋ねてもエイレケからの一行が通りかかったという話は聞けなかった。
「おかしいな。道が違ったのかな」
カナーンを出てから三日目、村の井戸で馬に水を飲ませながら思わず呟く。すると絞った布で身体を拭きながらサイードさんが言った。
「エイレケの者たちは昔から駱駝を使うことが多い。水を必要としないから恐らく砂漠の中心を突っ切って行くのだろう。今俺たちは西へやや迂回しながら彼らの前に先回りしようとしているのだ。身軽な俺たちと違って向こうはイスタリアからの礼の品も一緒に運んでいて足も遅い。もう間もなく追いつけるはずだ」
「なるほど」
「ダルガートが言っていたというイザーンの砦は砂漠の道と西の道が交わる場所だ。彼らも必ずそこを通る」
「じゃあそこでエイレケの使者が戻って来たかどうかを聞けばいいんですね」
「ああ、そうだ」
革の袋に水を汲みながら、ふと気になっていたことを聞いてみる。
「あの、サイードさんはダルガートがエイレケの出身だったって知ってました?」
「そうなのか? 確かにカイがこちらに来たばかりの頃に神殿で、水争いの激しい地域の生まれだと聞いたことはあったが」
少し驚いたように目を見開いてサイードさんが言った。この顔では本当に知らなかったようだ。
「水がなくて家族が亡くなって、十二の年に売られた、って……。それから色々あって東のジャハール王に仕えて……」
「あれほどの体躯と膂力を持つ男だ。恐らく奴隷騎士としてどこかに雇われ転戦し、主を変えながら東へ流れていったのだろう」
「奴隷騎士って、確かカハル皇帝も」
「ああ。あのお方は義兄弟の二人とともに次々に功績を上げて自分を買い戻し、自由身分になってジャハール王を討たれたのだ」
「そうだったんだ……」
カハル皇帝たちとダルガートが、同じ奴隷身分でありながら異なる道を通り、そして東の国で出会って今に至ったのだというまるで物語のように劇的な事実に思わず深く感じ入る。そして改めて思った。
「僕、本当に皆のこと全然知らないですね」
この世界が水不足に喘ぎ飢え乾いていたせいで、サイードさんもダルガートもどんなに過酷な道を歩んできたことか。
もしもこの地が絶えず水に恵まれていたら、二人とも今でも生まれ故郷で家族と幸せに暮らしていたかもしれない。
ああ、でもそうなると《慈雨の神子》は必要なくなり、僕は二人に出会えなかった。そんなジレンマに陥りそうになって気持ちが塞ぐ。
すると荷物を整え再び鞍に跨りながらサイードさんがふっと笑って言った。
「相手のことをよく知らぬのは俺たちも同じだ。カイもあまり元の世界のことは話さないしな」
「え……っ、それは……」
言われてみれば確かにそうだ。僕の場合はわざわざ話すような珍しい人生を送ってこなかったという意識が抜けないのと、話せばまた家族のことを思い出して苦しくなるからだ。
「……あの、隠してるわけじゃないんです。ただなんとなく……」
「いいんだ。責めているわけじゃない。カイだって俺たちにことさらあれこれ尋ねてきたりはしないだろう?」
「……そうですね」
馬を村の外へと歩かせながらサイードさんが言う。
「砂漠の民はあまり互いのことを詮索したりはしない。カイも相手を慮ってそうしているのだろう」
「はい」
「人と人とは常に一期一会だ。その時互いに気持ちの良い縁を築くことができればそれでいい」
再び砂の大地を馬で駆け抜けながら僕は考える。
僕が自分から二人にあまり深く突っ込んだ話を聞かないのは、人付き合いの経験が少なすぎてうっかり無遠慮なことを仕出かしたり傷つけたりしないか不安だからだ。嫌われたくないから当たり障りのないことしか尋ねることができない。
でも、この世界は日本と比べて断然危険に満ちていて、それこそ明日自分たちがどうなっているか誰もわからない。だったら後で後悔しないようにもっと心をさらけ出してもいいのじゃないだろうか。
砂や小石を蹴散らしながら砂漠をひた走る。遮るもののない太陽の光がじりじりと肌を焼き、額に浮かんだ汗が頬を伝う。
「サイードさん! 僕、もっと話がしたいです! 二人のことがもっと知りたいし、僕のことも知ってもらいたい!」
そう叫ぶと、サイードさんが振り向いて「ならば俺もそうしよう」と笑ってくれた、その時だった。遠く左手にある砂丘の上に突然人影が現れて僕は息を呑んだ。
ダルガートがそう言ってサイードさんを見る。
「サイードさん、決着をつけよう」
そう頷く僕とダルガートを見て、サイードさんが唇を噛み締め、言った。
「すまない。感謝する」
そしてクリスティアンに目礼して回廊を走りだす。すぐにその跡を追おうとしてダルガートに腕を掴まれ、耳打ちされた。
「エイレケへの最短の道は砂が柔らかく馬には不向きだ。少し西に逸れてイザーンを経由して追うよう、サイード殿に」
「え……っ、わ、わかった」
なぜアル・ハダールの騎士であるダルガートがそんなことを知っているのだろうか。するといつものように僕の戸惑いをすぐに察したダルガートが言った。
「私はエイレケの生まれだ。この辺りの地理も大体ならわかる」
「え……えっ!? そうなの!?」
あまりにも予想外のことに思わず声を上げてしまう。エイレケで生まれて、それでなんでアル・ハダールに? その疑問が顔に出ていたのか、ダルガートがこともなげに言った。
「私が生まれた地域では水争いが酷く、一家が命永らえることができず十二の年に売られた。それから流れ流れて東のジャハール王に仕えることになった。後はご存知の通りだ」
「な……っ」
あまりのことに二の句が継げずにいると、ダルガートが僕の背を押して言う。
「必ずや私も跡を追う。さあ、早く。決してサイード殿から離れるな」
「う、うん。待ってるから……!」
そうだ、こうしてはいられない。再びダルガートに背を押されて慌てて走りだしながら、頭の中では初めて聞いたダルガートのことがぐるぐる回っていた。
二年半も一緒にいて、僕はサイードさんだけでなくダルガートにまでそんな過去があったとはまるで知らなかった。でもそれも当然だろう。元々ダルガートは自分の話はほとんどしないし、僕もあれこれ人に尋ねたりしない。
この世界の人たちは、地味に平和に生きてきた僕と違ってまさに波乱万丈の人生を送ってきた人が多い。辛い過去があるとか、大事な人を亡くしたことがあるだとか。
だからなのか、ほとんどの人たちは相手の事情や過去に無遠慮に立ち入ろうとはしない。来るもの拒まず、去る者追わず。砂漠を抜ける風のような関係がこの世界の人たちの生き方のように感じる。
今回の旅では改めて僕は二人の昔のことは全然知らないのだと気づかされた。でも僕は今の二人が大好きなのだから、過去がどうであっても構わないし、本人が言いたくないのなら知らないままでいい。僕が知っておくべきことがあれば二人の方から話してくれるだろう。ちょうど今のダルガートや、この間のサイードさんのように。
とにかく今は一刻も早くここを出てサイードさんの仇を追うことだ。ウルドやヤハル、アドリーたちにはダルガートが話をしてくれるだろうしレティシア王女へのフォローもしてくれるはず。
僕は回廊を抜けまっすぐに外の厩へ向かう。すると槍と弓と荷物を取ってきたらしいサイードさんも姿を現した。
「僕も一緒に行くからね!」
サイードさんが何か言う前にそう叫ぶ。そして突然駆け込んできた僕たちに慌てる従士に鞍を持って来るよう指示をした。言い争う手間を惜しんだのか、サイードさんはあっという間に二頭の馬に鞍を置くと素早く跨って僕に言った。
「くれぐれも無理はするな」
「大丈夫」
そう答えて僕は従士からマントを借りて馬に飛び乗り、腹を蹴って厩を飛び出した。
「ダルガートが西のイザーンを経由する道を通った方がいいって! 馬が走りやすいから!」
「わかった」
裏道を通って城下を駆け抜け、門番が慌てて追いかけてくるのを振り切って砂漠へ出る。
馬はたくさん飲み水を必要とする生き物だ。水なしでは一日走ることもできない。幸い、ダルガートが指示した西回りの道にはところどころに集落があり、共用の井戸もあった。サイードさんは弓と槍を取って来たついでに貨幣の代わりとしてどこでも通用する砂金も一緒に持って来たらしい。さすがだ。
王宮を飛び出した翌日、通りがかった少し大きめの町で僕は二人に貰ったピアス以外の装身具と王宮で着ていた上等な服を売り、代わりに動きやすい服と頭を覆うシュマグと一振りの剣を買った。そこからさらに走りながら、途中サイードさんの砂金で馬を替え、水と食料を手に入れてはまた走る。
ダルガートはまだ追いついてこず、町や村で尋ねてもエイレケからの一行が通りかかったという話は聞けなかった。
「おかしいな。道が違ったのかな」
カナーンを出てから三日目、村の井戸で馬に水を飲ませながら思わず呟く。すると絞った布で身体を拭きながらサイードさんが言った。
「エイレケの者たちは昔から駱駝を使うことが多い。水を必要としないから恐らく砂漠の中心を突っ切って行くのだろう。今俺たちは西へやや迂回しながら彼らの前に先回りしようとしているのだ。身軽な俺たちと違って向こうはイスタリアからの礼の品も一緒に運んでいて足も遅い。もう間もなく追いつけるはずだ」
「なるほど」
「ダルガートが言っていたというイザーンの砦は砂漠の道と西の道が交わる場所だ。彼らも必ずそこを通る」
「じゃあそこでエイレケの使者が戻って来たかどうかを聞けばいいんですね」
「ああ、そうだ」
革の袋に水を汲みながら、ふと気になっていたことを聞いてみる。
「あの、サイードさんはダルガートがエイレケの出身だったって知ってました?」
「そうなのか? 確かにカイがこちらに来たばかりの頃に神殿で、水争いの激しい地域の生まれだと聞いたことはあったが」
少し驚いたように目を見開いてサイードさんが言った。この顔では本当に知らなかったようだ。
「水がなくて家族が亡くなって、十二の年に売られた、って……。それから色々あって東のジャハール王に仕えて……」
「あれほどの体躯と膂力を持つ男だ。恐らく奴隷騎士としてどこかに雇われ転戦し、主を変えながら東へ流れていったのだろう」
「奴隷騎士って、確かカハル皇帝も」
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「そうだったんだ……」
カハル皇帝たちとダルガートが、同じ奴隷身分でありながら異なる道を通り、そして東の国で出会って今に至ったのだというまるで物語のように劇的な事実に思わず深く感じ入る。そして改めて思った。
「僕、本当に皆のこと全然知らないですね」
この世界が水不足に喘ぎ飢え乾いていたせいで、サイードさんもダルガートもどんなに過酷な道を歩んできたことか。
もしもこの地が絶えず水に恵まれていたら、二人とも今でも生まれ故郷で家族と幸せに暮らしていたかもしれない。
ああ、でもそうなると《慈雨の神子》は必要なくなり、僕は二人に出会えなかった。そんなジレンマに陥りそうになって気持ちが塞ぐ。
すると荷物を整え再び鞍に跨りながらサイードさんがふっと笑って言った。
「相手のことをよく知らぬのは俺たちも同じだ。カイもあまり元の世界のことは話さないしな」
「え……っ、それは……」
言われてみれば確かにそうだ。僕の場合はわざわざ話すような珍しい人生を送ってこなかったという意識が抜けないのと、話せばまた家族のことを思い出して苦しくなるからだ。
「……あの、隠してるわけじゃないんです。ただなんとなく……」
「いいんだ。責めているわけじゃない。カイだって俺たちにことさらあれこれ尋ねてきたりはしないだろう?」
「……そうですね」
馬を村の外へと歩かせながらサイードさんが言う。
「砂漠の民はあまり互いのことを詮索したりはしない。カイも相手を慮ってそうしているのだろう」
「はい」
「人と人とは常に一期一会だ。その時互いに気持ちの良い縁を築くことができればそれでいい」
再び砂の大地を馬で駆け抜けながら僕は考える。
僕が自分から二人にあまり深く突っ込んだ話を聞かないのは、人付き合いの経験が少なすぎてうっかり無遠慮なことを仕出かしたり傷つけたりしないか不安だからだ。嫌われたくないから当たり障りのないことしか尋ねることができない。
でも、この世界は日本と比べて断然危険に満ちていて、それこそ明日自分たちがどうなっているか誰もわからない。だったら後で後悔しないようにもっと心をさらけ出してもいいのじゃないだろうか。
砂や小石を蹴散らしながら砂漠をひた走る。遮るもののない太陽の光がじりじりと肌を焼き、額に浮かんだ汗が頬を伝う。
「サイードさん! 僕、もっと話がしたいです! 二人のことがもっと知りたいし、僕のことも知ってもらいたい!」
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