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【最終章】新世界
134 ダウレシュへ
翌朝の僕はひどいものだった。それも当然だろう。重くて潰されそうな巨体に組み敷かれ、息が詰まるほど太く長大なモノで一晩中延々と奥の奥まで責められ続けたのだ。
目が覚めたのはとっくに日が上った後で、太陽は中天に差し掛かろうとしている。こんな昼近くまで寝ていたのは初めてだ。なぜ暑さやまぶしさで目が覚めなかったのかと不思議に思った時、自分がオアシスの木陰に寝かされていたのに気が付いた。
水辺の上を通ってくる風が気持ちがいい。
そういえば昨日は結局嵐が起きたり雨が降ったりはしなかった。天候を操る神子の力は本当になくなってしまったのだろうか。それならそれで構わないのだが。
きしむ身体をなんとか起こすと、下草に囲まれた池から馬を連れてダルガートが戻ってくるのが見えた。まるで昨夜のことなどなかったかのように、いつもとまったく変わらない様子に見える。
彼は僕が起きたのを見るとまずお茶を持ってきて、それから種なしパンと、一体どこから持って来たのか山羊の乳をくれた。
「え、なんで山羊の乳?」
どうにもスルーできずに聞いたが、笑ってしまうほど掠れた声だった。ケホ、と思わず咳をすると、ダルガートが顎で繁みの向こうを指す。すると遠目に山羊を数匹連れた子どもの後ろ姿が見えた。恐らくこの近辺から家畜に水と草を与えるためにここまで来ていて、その子から乳を分けてもらったのだろう。
まだほのかに温かいミルクはとても濃くてほんのり甘く、喘ぎすぎて腫れてしまった喉にじんわりと沁みた。
食事を終えるとダルガートが僕の腕を掴んで立たせた。そして池へと連れて行く。重怠い身体を叱咤しながらなんとか身体を洗い服を着てジャヒーヤを被った。
一晩中、あの巨体に限界まで足を開かされていたせいで股関節が馬鹿になったような気がする。それにまだ後ろに硬くて太いモノがはまり込んでいるような感覚も抜けない。
よろよろと池から戻るとダルガートはすでに荷造りを終えていた。彼に腕を取られて再び馬に乗せられる。
僕の身体、主に下半身を慮ってくれたのか、鞍に横座りに乗せられさらには広げた腰帯で肩や背中、腰まですっぽり包むようにダルガートの身体に括りつけられて思わず顔が熱くなった。
けれど落ちないように布に包まれ太い腕に囲われて、そしてダルガートの大きな体に身を預けていられるのは正直とても楽だしなんだかほっとする。
昨日までとは打って変わって落ち着いた走りで平原を抜けながらも、ダルガートは昨夜のことを話したり僕に何かを尋ねることはなかった。ただ黙って馬を走らせながら何かを考えているようにも見えて、僕も口をつぐんでじっとしていた。
途中、一度だけ「怖くはないのか」と聞かれた。多分、昨夜あんなことをされたのに僕がずいぶん普通に接しているのをいぶかしく思ったのだろう。だから僕は「今はね」と答えた。
昨夜、ダルガートは力にものを言わせて僕を組み敷き、途方もない快感で僕をねじ伏せ、求める情報を得ようとした。それでも僕は彼をを嫌いになったり離れたいとは思えない。
このダルガートは僕のことが好きだから抱いたわけではないともちろんわかっている。それでも彼の呼吸や体温やあの身体の重みを直に感じられてとても嬉しくなってしまうくらい、僕はダルガートやサイードさんに飢えていたんだろう。
彼が昨日の話を信じていないのは常に油断なく僕へ向けられている目を見ればわかる。まあでも僕が雨を降らせる超能力を持っていたとか時間を巻き戻して歴史を変えただのという話を信じろという方が無理な話だ。くだらない嘘を言うなと斬り捨てられなかっただけましだと思う。
ダルガートはダルガートで、僕が身分にそぐわぬ気安い態度をとったり敬語で話さなくても何も言わなかった。
その日の夜はまた野営をしたが、何事もなく普通に過ぎた。ダルガートはなぜか夜の空をたびたび見上げては何かを考えていて、僕は火の傍でじっとしている虎を刺激せぬよう、息を潜めて一夜を過ごした。
その翌日、日が中天を過ぎた頃、ダルガートが馬上で不意に口を開いた。
「この辺りがダウレシュと呼ばれる一帯だ」
突然そう言われて僕は慌てて目を凝らす。
今朝頃から急に周りに緑が増えてきた。ところどころ禿げたように砂や小石が剥き出しのところもあるけれど、それでも今まで見た中では一番地面に草が青々と茂っている。
「もう一人の男とやらがここにいるのか」
ダルガートに聞かれて僕は顔を跳ね上げた。あの晩白状させられた、ピアスのもう片方の贈り主のことを言っているのだとすぐに気づく。
「……多分」
お守りだと言って僕にピアスをくれた、この世で一番大事な人たち。右はダルガートに、左はサイードという名の人に貰ったのだと彼に話した。
「会ってどうする。あれと同じ話をするために来たのか」
「……どうだろう、まだわかんないや」
昨日と同じ話をしたとして、サイードさんが信じてくれる可能性は多分ほとんどない。あの優しくて穏やかな目に疑いや当惑の色が浮かぶのを見てしまったら、ダルガートの時以上にショックを受けそうだ。
僕は一面に広がる草原を見ながらそう呟く。ダルガートはそれ以上何か問うこともなく、馬の横腹を軽く蹴った。
そういえば自分でも気づかぬうちに彼への言葉遣いは元に戻ってしまった。
あれほどみっともない姿を晒して何もかもぶちまけてしまったのに体裁だけを取り繕うのも意味がないように思ったせいもある。神殿に戻ってから他の人たちの前ではちゃんと身分をわきまえた態度をとればいいかと開き直る。
それからしばらく走った先についに山羊と羊の群れを見つけた。
「すごい……多いね……!?」
神殿を出発してからここに来るまで、また前の世界で国中を回っていた時と比べても家畜の数が一番多い。すごい。すごい。ダウレシュはこんなにも恵まれた土地だったのか。
ふと以前、サイードさんが話してくれた言葉が蘇る。
――――まだこのイシュマールの地が乾く前、ダウレシュの地には多くの民が馬や羊たちの群れを率いて暮らしていたそうだ。
見渡す限りの青い空。その下に広がる緑の大地。草原を吹き抜ける風は砂漠の風とは匂いが違った。思わず目を閉じて深々と息を吸い込むとダルガートが言った。
「人がいる」
ハッと目を開けて見ると、群がる山羊たちの向こうから馬に乗った男が一人、こちらに向かって駆けてくる。風になびく少し長めの黒髪に淡い褐色の肌。遠くからでもわかる姿勢の良さと弓を背負ったしなやかで堂々たる体躯にドクン、と心臓が跳ねる。男は鮮やかな手綱さばきで僕たちの前に馬を止めると張りのある落ち着いた声で尋ねた。
「旅をしているのか?」
あんなにも求め焦がれた懐かしい声を聞けた喜びよりもそれを見た驚愕の方がはるかに大きかった。あまりのことに口もきけずに愕然としている僕をよそにダルガートが尋ねる。
「ダーヒルの中央神殿より来た、ダルガートという。そちらは」
「代々この地を守るダウレシュの氏族、エレカシュの子サイードだ。縁あって出会えた客人を歓迎しよう」
彼はそう答えて今度は僕に視線を向ける。けれど僕はまだ驚きから立ち直れず、ガンガンとこめかみを叩く自分の鼓動に耳を塞がれ、被ったジャヒーヤを握りしめたまま自分の名を名乗ることさえできなかった。
以前と少しも変わらぬ凛とした眼差しで僕を見るサイードさんには右の腕がなかった。
目が覚めたのはとっくに日が上った後で、太陽は中天に差し掛かろうとしている。こんな昼近くまで寝ていたのは初めてだ。なぜ暑さやまぶしさで目が覚めなかったのかと不思議に思った時、自分がオアシスの木陰に寝かされていたのに気が付いた。
水辺の上を通ってくる風が気持ちがいい。
そういえば昨日は結局嵐が起きたり雨が降ったりはしなかった。天候を操る神子の力は本当になくなってしまったのだろうか。それならそれで構わないのだが。
きしむ身体をなんとか起こすと、下草に囲まれた池から馬を連れてダルガートが戻ってくるのが見えた。まるで昨夜のことなどなかったかのように、いつもとまったく変わらない様子に見える。
彼は僕が起きたのを見るとまずお茶を持ってきて、それから種なしパンと、一体どこから持って来たのか山羊の乳をくれた。
「え、なんで山羊の乳?」
どうにもスルーできずに聞いたが、笑ってしまうほど掠れた声だった。ケホ、と思わず咳をすると、ダルガートが顎で繁みの向こうを指す。すると遠目に山羊を数匹連れた子どもの後ろ姿が見えた。恐らくこの近辺から家畜に水と草を与えるためにここまで来ていて、その子から乳を分けてもらったのだろう。
まだほのかに温かいミルクはとても濃くてほんのり甘く、喘ぎすぎて腫れてしまった喉にじんわりと沁みた。
食事を終えるとダルガートが僕の腕を掴んで立たせた。そして池へと連れて行く。重怠い身体を叱咤しながらなんとか身体を洗い服を着てジャヒーヤを被った。
一晩中、あの巨体に限界まで足を開かされていたせいで股関節が馬鹿になったような気がする。それにまだ後ろに硬くて太いモノがはまり込んでいるような感覚も抜けない。
よろよろと池から戻るとダルガートはすでに荷造りを終えていた。彼に腕を取られて再び馬に乗せられる。
僕の身体、主に下半身を慮ってくれたのか、鞍に横座りに乗せられさらには広げた腰帯で肩や背中、腰まですっぽり包むようにダルガートの身体に括りつけられて思わず顔が熱くなった。
けれど落ちないように布に包まれ太い腕に囲われて、そしてダルガートの大きな体に身を預けていられるのは正直とても楽だしなんだかほっとする。
昨日までとは打って変わって落ち着いた走りで平原を抜けながらも、ダルガートは昨夜のことを話したり僕に何かを尋ねることはなかった。ただ黙って馬を走らせながら何かを考えているようにも見えて、僕も口をつぐんでじっとしていた。
途中、一度だけ「怖くはないのか」と聞かれた。多分、昨夜あんなことをされたのに僕がずいぶん普通に接しているのをいぶかしく思ったのだろう。だから僕は「今はね」と答えた。
昨夜、ダルガートは力にものを言わせて僕を組み敷き、途方もない快感で僕をねじ伏せ、求める情報を得ようとした。それでも僕は彼をを嫌いになったり離れたいとは思えない。
このダルガートは僕のことが好きだから抱いたわけではないともちろんわかっている。それでも彼の呼吸や体温やあの身体の重みを直に感じられてとても嬉しくなってしまうくらい、僕はダルガートやサイードさんに飢えていたんだろう。
彼が昨日の話を信じていないのは常に油断なく僕へ向けられている目を見ればわかる。まあでも僕が雨を降らせる超能力を持っていたとか時間を巻き戻して歴史を変えただのという話を信じろという方が無理な話だ。くだらない嘘を言うなと斬り捨てられなかっただけましだと思う。
ダルガートはダルガートで、僕が身分にそぐわぬ気安い態度をとったり敬語で話さなくても何も言わなかった。
その日の夜はまた野営をしたが、何事もなく普通に過ぎた。ダルガートはなぜか夜の空をたびたび見上げては何かを考えていて、僕は火の傍でじっとしている虎を刺激せぬよう、息を潜めて一夜を過ごした。
その翌日、日が中天を過ぎた頃、ダルガートが馬上で不意に口を開いた。
「この辺りがダウレシュと呼ばれる一帯だ」
突然そう言われて僕は慌てて目を凝らす。
今朝頃から急に周りに緑が増えてきた。ところどころ禿げたように砂や小石が剥き出しのところもあるけれど、それでも今まで見た中では一番地面に草が青々と茂っている。
「もう一人の男とやらがここにいるのか」
ダルガートに聞かれて僕は顔を跳ね上げた。あの晩白状させられた、ピアスのもう片方の贈り主のことを言っているのだとすぐに気づく。
「……多分」
お守りだと言って僕にピアスをくれた、この世で一番大事な人たち。右はダルガートに、左はサイードという名の人に貰ったのだと彼に話した。
「会ってどうする。あれと同じ話をするために来たのか」
「……どうだろう、まだわかんないや」
昨日と同じ話をしたとして、サイードさんが信じてくれる可能性は多分ほとんどない。あの優しくて穏やかな目に疑いや当惑の色が浮かぶのを見てしまったら、ダルガートの時以上にショックを受けそうだ。
僕は一面に広がる草原を見ながらそう呟く。ダルガートはそれ以上何か問うこともなく、馬の横腹を軽く蹴った。
そういえば自分でも気づかぬうちに彼への言葉遣いは元に戻ってしまった。
あれほどみっともない姿を晒して何もかもぶちまけてしまったのに体裁だけを取り繕うのも意味がないように思ったせいもある。神殿に戻ってから他の人たちの前ではちゃんと身分をわきまえた態度をとればいいかと開き直る。
それからしばらく走った先についに山羊と羊の群れを見つけた。
「すごい……多いね……!?」
神殿を出発してからここに来るまで、また前の世界で国中を回っていた時と比べても家畜の数が一番多い。すごい。すごい。ダウレシュはこんなにも恵まれた土地だったのか。
ふと以前、サイードさんが話してくれた言葉が蘇る。
――――まだこのイシュマールの地が乾く前、ダウレシュの地には多くの民が馬や羊たちの群れを率いて暮らしていたそうだ。
見渡す限りの青い空。その下に広がる緑の大地。草原を吹き抜ける風は砂漠の風とは匂いが違った。思わず目を閉じて深々と息を吸い込むとダルガートが言った。
「人がいる」
ハッと目を開けて見ると、群がる山羊たちの向こうから馬に乗った男が一人、こちらに向かって駆けてくる。風になびく少し長めの黒髪に淡い褐色の肌。遠くからでもわかる姿勢の良さと弓を背負ったしなやかで堂々たる体躯にドクン、と心臓が跳ねる。男は鮮やかな手綱さばきで僕たちの前に馬を止めると張りのある落ち着いた声で尋ねた。
「旅をしているのか?」
あんなにも求め焦がれた懐かしい声を聞けた喜びよりもそれを見た驚愕の方がはるかに大きかった。あまりのことに口もきけずに愕然としている僕をよそにダルガートが尋ねる。
「ダーヒルの中央神殿より来た、ダルガートという。そちらは」
「代々この地を守るダウレシュの氏族、エレカシュの子サイードだ。縁あって出会えた客人を歓迎しよう」
彼はそう答えて今度は僕に視線を向ける。けれど僕はまだ驚きから立ち直れず、ガンガンとこめかみを叩く自分の鼓動に耳を塞がれ、被ったジャヒーヤを握りしめたまま自分の名を名乗ることさえできなかった。
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