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後日談やおまけなど
【アンダルシュ様企画】第2回《うちの子》推し会! スイカ割り
それは僕とサイードさんとダルガートの三人でアル・ハダールを目指している途中のことだった。
「スイカ割り……?」
「そう、僕が住んでた国にあった遊びなんですけど」
不思議そうな顔のサイードさんにそう頷く。その日の野営場所も決まり、火も起こしてのんびりお茶を沸かしている時にたまたまそんな話になったのだ。
「目を布で縛って見えないようにして、棒でうまくスイカを叩いて割れたら成功ってわけ」
「なるほど。それはこちらでは聞いたことのない遊びだな」
サイードさんが僕の目を見てしっかりと頷く。この人は僕の話がどんなにくだらない内容でも、こうしてきちんと聞いて真面目に反応してくれる。本当にいい人だ。だから僕もつい安心してあれこれ話してしまう。
それに比べてもう一人の連れはというと――――
「それは以前、神子殿が話しておられた饅頭の逸話のようなものですかな?」
「まんじゅう?」
すぐ近くの川で獲った魚を棒に挿して火にくべるダルガートの口から出た妙な単語に僕は首を傾げる。すると深く被ったシュマグの下で器用に片眉を上げてダルガートが言った。
「川の氾濫を鎮めるために生きた人間を生贄にしていたが、それはあまりに残酷だと言って人の頭を模した饅頭を捧げるようになった異国の風習の話をしておられただろう」
確かにそれは中国の三国時代の有名な逸話だ。
「あー、そんな話したっけ」
「つまりそのスイカ割りというのは、例えば戦場で大将首と影武者の区別がつかない時などに敵の首級を並べ、どれが本物か当てるための儀式がそのようにスイカとやらに置き換わって……」
「どんだけ物騒な想像してんの!?」
思わず全力でツッコむと、ダルガートの顔には例の笑みが浮かんでいた。そこでまたしても揶揄われたのだと気づく。するとサイードさんが笑って僕に言った。
「怒らないでやってくれ、カイ。そうやって色々な表情を見せてくれるのが嬉しくて、ダルガートもついそのようなことを言ってしまうのだろう」
そういうこっぱずかしいことを大真面目に口にしてしまうのがサイードさんという人だ。心なしかダルガートも微妙な顔をしている。僕もなんとなく照れくさくなってついかわいくない返事をしてしまった。
「じゃあ今度から徹底的無反応を目指します」
「それはやめてくれ、カイ」
またおかしそうにサイードさんが笑った。
歴史を改変した世界で再会できたサイードさんは、昔よりもずっとよく笑う。それが嬉しくてちょっとくすぐったい。それに引き換えダルガートは……とじっとりとした目つきで彼を見ると、ダルガートはシュマグの下でわずかに目を細めて笑った。
…………このタイミングでそういう顔は卑怯だと思う。
毒気を抜かれてそれ以上言うのはやめた。
陽がだんだんと陰ってきて、地平線の向こうに太陽が沈もうとしている。この時、空には赤と紫と群青色が交じり合う。僕はこの瞬間を眺めるのが好きだ。
特にこうして三人で砂漠を旅している最中にこの奇跡のような色を見ると、いつも胸が苦しくなる。
日本のごく普通の高校生だった僕は、まさか自分がこんな風に砂漠で夜を明かしたり、鉄の湯沸かしで淹れたお茶を飲みながら日が沈む瞬間を見守ったりする日がくるなんて想像したこともなかった。そしてこんな風に心から愛せる、愛してくれる人と巡り合えるなんて思いもしなかった。しかも二人もだ。
するとサイードさんが片手でお茶のお替りを注いでくれながら僕を見る。
「で、カイはそのスイカ割りとやらをやったことがあるのか?」
「それが一度も。やってみたいなぁと思ったことはあったんですけど」
丸ごとのスイカを棒で叩いて崩すなんてことは普通はもったいなくてできるもんじゃない。ましてや両親共働きでキャンプとかイベントごとをあまり経験したことのない僕には縁のない遊びだった。
「あ、ちなみにスイカってこの国にもあるんですか?」
「ああ、あるぞ。ハミウリの方が一般的だが。スイカは確かもっと南の方の原産だったと思う」
そう言ってサイードさんがダルガートを見ると彼も頷く。
「ならば今度スイカが手に入ったらやってみるか」
サイードさんがそう言ってくれたけれど、僕はつい返事をためらってしまった。
「どうした、カイ」
「ええと……」
頭の中でスイカ割りをする自分を想像してみる。けれど情けないほど小市民な僕はどうしても「もったいない」と思って尻込みしてしまう。
「ああ、でも何か濡れてもいいシートを敷いて、その上で割ればいいのか?」
いやでもやっぱり食べ物を棒で叩いて崩すというのはどうも……とまたぐるぐると考えてしまう。けれどそんな僕の情けない逡巡をサイードさんはすぐに察したようだった。
「……前々から思っていたが、カイはいろいろと考えすぎて損をする性質のようだな」
「……返す言葉もないです…………」
僕が、せっかくの大きな丸ごとのスイカを棒で叩いてぐちゃぐちゃにしてしまうのはもったいないとか、そういうことを伝えると、サイードさんは「なんだ、そんなことか」と言わんばかりの顔で言った。
「もったいないということはないぞ、カイ。例え粉々になってしまったとしても、我ら三人車座になって食べれば恐らく一瞬で無くなる」
するとずっと黙っていたダルガートが不意に「スイカもハミウリも、どちらも美味しゅうございますな」と言った。
「え、ダルガート好き? スイカとかハミウリ好き?」
「割と」
「ならやろう! スイカ割りやろう!!」
僕の勢いに驚いた様子のサイードさんにも迫る。
「サイードさんは? スイカ好き?」
するとサイードさんは何かを思い出すような遠い目をして言った。
「ああ、太陽の照り付ける昼下がりにあれの大きな塊にかぶりついた時の美味さは例えようもないな」
「はい、決定! どこでスイカ買えるかな!?」
急に楽しくなってきて僕は思わず手を叩いて言った。それを見てサイードさんとダルガートも一緒に笑う。
それからお茶を飲んでダルガートが焼いてくれた魚を食べて、地面に敷いた敷物の上でお互いの腕や腹を枕に寝そべりながら、どこの地方で取れるスイカが一番美味いのか、という話をした。
「あ、そうだ。ダルガート知ってる?」
ふと思い出して僕は顔を上げる。
「スイカの種さ、うっかり飲み込んじゃうとお腹の中で芽が出て、運がいいと鼻とか口から出てくるらしいよ」
あまりのばかばかしさにサイードさんが噴き出した。その拍子に彼の硬い腹がびくっと波打つ。僕はサイードさんの腹の上に寝そべってニヤリと笑った。
「でももしそうなったら困るねぇ。せっかくの強面の男前が台無しだねぇ」
「いや、そうでもござらぬな」
「え?」
ダルガートの言葉に僕が首をかしげると、彼はいつものように人をくったような笑みを浮かべて言った。
「私の口から芽が出て実がなれば、またスイカ割りをすればよろしかろう」
「いやいやいやいや、想像しちゃうからほんと止めて」
「カイ、言い出したのはカイの方ではないか」
すっかり日が暮れた夜のしじまに響くサイードさんの快い笑い声とダルガートの澄ましかえった顔に、ああ僕は幸せだなぁとしみじみ思った。
「スイカ割り……?」
「そう、僕が住んでた国にあった遊びなんですけど」
不思議そうな顔のサイードさんにそう頷く。その日の野営場所も決まり、火も起こしてのんびりお茶を沸かしている時にたまたまそんな話になったのだ。
「目を布で縛って見えないようにして、棒でうまくスイカを叩いて割れたら成功ってわけ」
「なるほど。それはこちらでは聞いたことのない遊びだな」
サイードさんが僕の目を見てしっかりと頷く。この人は僕の話がどんなにくだらない内容でも、こうしてきちんと聞いて真面目に反応してくれる。本当にいい人だ。だから僕もつい安心してあれこれ話してしまう。
それに比べてもう一人の連れはというと――――
「それは以前、神子殿が話しておられた饅頭の逸話のようなものですかな?」
「まんじゅう?」
すぐ近くの川で獲った魚を棒に挿して火にくべるダルガートの口から出た妙な単語に僕は首を傾げる。すると深く被ったシュマグの下で器用に片眉を上げてダルガートが言った。
「川の氾濫を鎮めるために生きた人間を生贄にしていたが、それはあまりに残酷だと言って人の頭を模した饅頭を捧げるようになった異国の風習の話をしておられただろう」
確かにそれは中国の三国時代の有名な逸話だ。
「あー、そんな話したっけ」
「つまりそのスイカ割りというのは、例えば戦場で大将首と影武者の区別がつかない時などに敵の首級を並べ、どれが本物か当てるための儀式がそのようにスイカとやらに置き換わって……」
「どんだけ物騒な想像してんの!?」
思わず全力でツッコむと、ダルガートの顔には例の笑みが浮かんでいた。そこでまたしても揶揄われたのだと気づく。するとサイードさんが笑って僕に言った。
「怒らないでやってくれ、カイ。そうやって色々な表情を見せてくれるのが嬉しくて、ダルガートもついそのようなことを言ってしまうのだろう」
そういうこっぱずかしいことを大真面目に口にしてしまうのがサイードさんという人だ。心なしかダルガートも微妙な顔をしている。僕もなんとなく照れくさくなってついかわいくない返事をしてしまった。
「じゃあ今度から徹底的無反応を目指します」
「それはやめてくれ、カイ」
またおかしそうにサイードさんが笑った。
歴史を改変した世界で再会できたサイードさんは、昔よりもずっとよく笑う。それが嬉しくてちょっとくすぐったい。それに引き換えダルガートは……とじっとりとした目つきで彼を見ると、ダルガートはシュマグの下でわずかに目を細めて笑った。
…………このタイミングでそういう顔は卑怯だと思う。
毒気を抜かれてそれ以上言うのはやめた。
陽がだんだんと陰ってきて、地平線の向こうに太陽が沈もうとしている。この時、空には赤と紫と群青色が交じり合う。僕はこの瞬間を眺めるのが好きだ。
特にこうして三人で砂漠を旅している最中にこの奇跡のような色を見ると、いつも胸が苦しくなる。
日本のごく普通の高校生だった僕は、まさか自分がこんな風に砂漠で夜を明かしたり、鉄の湯沸かしで淹れたお茶を飲みながら日が沈む瞬間を見守ったりする日がくるなんて想像したこともなかった。そしてこんな風に心から愛せる、愛してくれる人と巡り合えるなんて思いもしなかった。しかも二人もだ。
するとサイードさんが片手でお茶のお替りを注いでくれながら僕を見る。
「で、カイはそのスイカ割りとやらをやったことがあるのか?」
「それが一度も。やってみたいなぁと思ったことはあったんですけど」
丸ごとのスイカを棒で叩いて崩すなんてことは普通はもったいなくてできるもんじゃない。ましてや両親共働きでキャンプとかイベントごとをあまり経験したことのない僕には縁のない遊びだった。
「あ、ちなみにスイカってこの国にもあるんですか?」
「ああ、あるぞ。ハミウリの方が一般的だが。スイカは確かもっと南の方の原産だったと思う」
そう言ってサイードさんがダルガートを見ると彼も頷く。
「ならば今度スイカが手に入ったらやってみるか」
サイードさんがそう言ってくれたけれど、僕はつい返事をためらってしまった。
「どうした、カイ」
「ええと……」
頭の中でスイカ割りをする自分を想像してみる。けれど情けないほど小市民な僕はどうしても「もったいない」と思って尻込みしてしまう。
「ああ、でも何か濡れてもいいシートを敷いて、その上で割ればいいのか?」
いやでもやっぱり食べ物を棒で叩いて崩すというのはどうも……とまたぐるぐると考えてしまう。けれどそんな僕の情けない逡巡をサイードさんはすぐに察したようだった。
「……前々から思っていたが、カイはいろいろと考えすぎて損をする性質のようだな」
「……返す言葉もないです…………」
僕が、せっかくの大きな丸ごとのスイカを棒で叩いてぐちゃぐちゃにしてしまうのはもったいないとか、そういうことを伝えると、サイードさんは「なんだ、そんなことか」と言わんばかりの顔で言った。
「もったいないということはないぞ、カイ。例え粉々になってしまったとしても、我ら三人車座になって食べれば恐らく一瞬で無くなる」
するとずっと黙っていたダルガートが不意に「スイカもハミウリも、どちらも美味しゅうございますな」と言った。
「え、ダルガート好き? スイカとかハミウリ好き?」
「割と」
「ならやろう! スイカ割りやろう!!」
僕の勢いに驚いた様子のサイードさんにも迫る。
「サイードさんは? スイカ好き?」
するとサイードさんは何かを思い出すような遠い目をして言った。
「ああ、太陽の照り付ける昼下がりにあれの大きな塊にかぶりついた時の美味さは例えようもないな」
「はい、決定! どこでスイカ買えるかな!?」
急に楽しくなってきて僕は思わず手を叩いて言った。それを見てサイードさんとダルガートも一緒に笑う。
それからお茶を飲んでダルガートが焼いてくれた魚を食べて、地面に敷いた敷物の上でお互いの腕や腹を枕に寝そべりながら、どこの地方で取れるスイカが一番美味いのか、という話をした。
「あ、そうだ。ダルガート知ってる?」
ふと思い出して僕は顔を上げる。
「スイカの種さ、うっかり飲み込んじゃうとお腹の中で芽が出て、運がいいと鼻とか口から出てくるらしいよ」
あまりのばかばかしさにサイードさんが噴き出した。その拍子に彼の硬い腹がびくっと波打つ。僕はサイードさんの腹の上に寝そべってニヤリと笑った。
「でももしそうなったら困るねぇ。せっかくの強面の男前が台無しだねぇ」
「いや、そうでもござらぬな」
「え?」
ダルガートの言葉に僕が首をかしげると、彼はいつものように人をくったような笑みを浮かべて言った。
「私の口から芽が出て実がなれば、またスイカ割りをすればよろしかろう」
「いやいやいやいや、想像しちゃうからほんと止めて」
「カイ、言い出したのはカイの方ではないか」
すっかり日が暮れた夜のしじまに響くサイードさんの快い笑い声とダルガートの澄ましかえった顔に、ああ僕は幸せだなぁとしみじみ思った。
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