鋼鉄少女王 タイタンメイデン

鳳たかし

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第三話

第三話 光明院ケイはこういった その10

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 ガミオン内部に安置された只野タケシ本体の凄惨な状態を目の当たりにし、
衝撃のあまり意識を失った光明院ケイ。

乙女タケシがケイを室内に運び込むと、竜胆ルイが慌てて駆け寄った。

「ケイ!一体どうしたの!?」

「僕の本体の有様を見て、ショックで気を失ったみたいです」

「ショックで!?マジでそんなにひどい状態だったの?君の体?」

「まぁ、80%欠損ですから……と、とにかくケイくんを保健室に」

あわただしく行動する乙女タケシ》達の様子を見て鈴鹿キョーコがつぶやいた。

「だからやめとけって言ったのに……」

両手でケイを抱きかかえたまま教室を出ようとした乙女タケシの脳裏にガミオン声が響く。

「その必要はない。タケシ、私に任せてくれ」

「ガミオン?」

「バイタルチェック開始………」

ガミオンが乙女の体分体に秘められた特殊機能を使いケイの体を調べ始めると、
乙女タケシの網膜に光明院ケイの様々な身体データが表示されていく。
高速で流れる情報量に圧倒される乙女タケシ

「おおぅ!こんな機能があったの!?」

「うむ、あった」

「え?」
「何て?」

一人で何やら呟いている乙女タケシの様子に、キョーコとルイは同時に疑問を投げかける。

「ガミオンが任せてくれって……」

乙女タケシが言い終わる前に、瞬時にケイの体を詳しく調べて状態を把握したガミオンは、
分体から微細な波動を流し、その身体機能を調節した。

「身体機能調整……肉体、および精神状態に異常なし……
 完了だ、タケシ。光明院ケイの呼吸も心拍数もほぼ正常値に戻った。
 このまま安静にすれば、すぐに意識を取り戻すだろう」

「ありがとう、ガミオン」

ホッと息をついた乙女タケシは、腕の中で深い呼吸をしながら眠るケイを見つめる。

「ガミオンがもう大丈夫だって」

竜胆ルイは乙女タケシの答えに安堵した後、すぐに会議室奥の扉を指さし言った。

「ならこっちの奥の休憩室にソファーがあるから、そこに横にしてあげようよ」

「うん」

答えた乙女タケシはケイに負担をかけぬよう、慎重に休憩室の扉へと向かう。

少し重いその引き扉をくぐると、そこは思ったよりも広い正方形の部屋。
奥の本棚を背に立派なチェアーが置かれていて、その前には歴史を感じさせる古風な机が設置されている。
それらの設備から少し離れた場所には同じような造りのテーブルと、
それを挟み、二台のソファーが向かい合うように設置されていた。

ソファーをポンポンと叩き、改めて強度を確かめながらルイが言う。

「このソファー、これならゆったり横になれるから」

乙女タケシはルイの案内に従い、抱えたケイの体を慎重にソファーの上に下ろしていく。
重みにソファーの柔らかなクッションが沈み込み、ケイの体をやさしく受け止める。

「これでよし。あとは……」

乙女タケシおもむろに自分が着ているジャケットのファスナーを勢いよく下ろすと、二つの豊満な乳房がこぼれ出た。
白い肌は汗でしっとりと濡れ、ほのかに赤みを帯びている。

「お?おおお!?なまおっぱい!?ナンデ?!なんで下に何も着てないの!僕!?」

むき出しになった己の乳房に驚き叫ぶ乙女タケシ
わたわたと慌てるほど手元が狂い、ファスナーを戻すこともできずに乳房はゆれ、ピンクの乳首が躍動する。
その様を例えるなら、まさに『暴君乳房(暴れん坊おっぱい)』とでも呼ぶべきであろうか。

「ちょ!?なにしてんの!?」

突然の乙女タケシの行動に目を丸くするルイ。

「い、いや、何かかけてあげなくちゃと思ってジャケットを脱ごうとしたら、おおおおっぱいがが!
 脱いでいないのに脱いでいた、何を言っているか解らないと思うけど……!」

神社の一件を知らない乙女タケシは、当然、ジャケットの下に何も身に着けていないという事も知らず、
唯々慌てるばかりで言い訳するも要領を得ない。

「いや!ちがうの!かけてあげたかったの!いや、かけるとか、そういうのじゃないからね!?
 そう!ジャケット!ジャケットをね、ケイくんにかけてあげたくて!あの、いや、その……」

「あー、はいはい、大体分かったから落ち着いて」

冷静に事情を察知したキョーコが駆け寄り乙女タケシのジャケットのファスナーをしめなおす。
そして乙女タケシのかわりに自分が持っていた買い物袋の中から服を取り出し、ケイの体にかけてやる。

「ど、どうも……」

乙女タケシはキョーコの的確なフォローに礼を言うと、自らを落ち着かせるため何度も大きく深呼吸をした。



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