31 / 64
第三話
第三話 光明院ケイはこういった その10
しおりを挟む
ガミオン内部に安置された只野タケシ本体の凄惨な状態を目の当たりにし、
衝撃のあまり意識を失った光明院ケイ。
乙女がケイを室内に運び込むと、竜胆ルイが慌てて駆け寄った。
「ケイ!一体どうしたの!?」
「僕の本体の有様を見て、ショックで気を失ったみたいです」
「ショックで!?マジでそんなにひどい状態だったの?君の体?」
「まぁ、80%欠損ですから……と、とにかくケイくんを保健室に」
あわただしく行動する乙女》達の様子を見て鈴鹿キョーコがつぶやいた。
「だからやめとけって言ったのに……」
両手でケイを抱きかかえたまま教室を出ようとした乙女の脳裏にガミオン声が響く。
「その必要はない。タケシ、私に任せてくれ」
「ガミオン?」
「バイタルチェック開始………」
ガミオンが乙女の体に秘められた特殊機能を使いケイの体を調べ始めると、
乙女の網膜に光明院ケイの様々な身体データが表示されていく。
高速で流れる情報量に圧倒される乙女。
「おおぅ!こんな機能があったの!?」
「うむ、あった」
「え?」
「何て?」
一人で何やら呟いている乙女の様子に、キョーコとルイは同時に疑問を投げかける。
「ガミオンが任せてくれって……」
乙女が言い終わる前に、瞬時にケイの体を詳しく調べて状態を把握したガミオンは、
分体から微細な波動を流し、その身体機能を調節した。
「身体機能調整……肉体、および精神状態に異常なし……
完了だ、タケシ。光明院ケイの呼吸も心拍数もほぼ正常値に戻った。
このまま安静にすれば、すぐに意識を取り戻すだろう」
「ありがとう、ガミオン」
ホッと息をついた乙女は、腕の中で深い呼吸をしながら眠るケイを見つめる。
「ガミオンがもう大丈夫だって」
竜胆ルイは乙女の答えに安堵した後、すぐに会議室奥の扉を指さし言った。
「ならこっちの奥の休憩室にソファーがあるから、そこに横にしてあげようよ」
「うん」
答えた乙女はケイに負担をかけぬよう、慎重に休憩室の扉へと向かう。
少し重いその引き扉をくぐると、そこは思ったよりも広い正方形の部屋。
奥の本棚を背に立派なチェアーが置かれていて、その前には歴史を感じさせる古風な机が設置されている。
それらの設備から少し離れた場所には同じような造りのテーブルと、
それを挟み、二台のソファーが向かい合うように設置されていた。
ソファーをポンポンと叩き、改めて強度を確かめながらルイが言う。
「このソファー、これならゆったり横になれるから」
乙女はルイの案内に従い、抱えたケイの体を慎重にソファーの上に下ろしていく。
重みにソファーの柔らかなクッションが沈み込み、ケイの体をやさしく受け止める。
「これでよし。あとは……」
乙女が徐に自分が着ているジャケットのファスナーを勢いよく下ろすと、二つの豊満な乳房がこぼれ出た。
白い肌は汗でしっとりと濡れ、ほのかに赤みを帯びている。
「お?おおお!?なまおっぱい!?ナンデ?!なんで下に何も着てないの!僕!?」
むき出しになった己の乳房に驚き叫ぶ乙女。
わたわたと慌てるほど手元が狂い、ファスナーを戻すこともできずに乳房はゆれ、ピンクの乳首が躍動する。
その様を例えるなら、まさに『暴君乳房(暴れん坊おっぱい)』とでも呼ぶべきであろうか。
「ちょ!?なにしてんの!?」
突然の乙女の行動に目を丸くするルイ。
「い、いや、何かかけてあげなくちゃと思ってジャケットを脱ごうとしたら、おおおおっぱいがが!
脱いでいないのに脱いでいた、何を言っているか解らないと思うけど……!」
神社の一件を知らない乙女は、当然、ジャケットの下に何も身に着けていないという事も知らず、
唯々慌てるばかりで言い訳するも要領を得ない。
「いや!ちがうの!かけてあげたかったの!いや、かけるとか、そういうのじゃないからね!?
そう!ジャケット!ジャケットをね、ケイくんにかけてあげたくて!あの、いや、その……」
「あー、はいはい、大体分かったから落ち着いて」
冷静に事情を察知したキョーコが駆け寄り乙女のジャケットのファスナーをしめなおす。
そして乙女のかわりに自分が持っていた買い物袋の中から服を取り出し、ケイの体にかけてやる。
「ど、どうも……」
乙女はキョーコの的確なフォローに礼を言うと、自らを落ち着かせるため何度も大きく深呼吸をした。
衝撃のあまり意識を失った光明院ケイ。
乙女がケイを室内に運び込むと、竜胆ルイが慌てて駆け寄った。
「ケイ!一体どうしたの!?」
「僕の本体の有様を見て、ショックで気を失ったみたいです」
「ショックで!?マジでそんなにひどい状態だったの?君の体?」
「まぁ、80%欠損ですから……と、とにかくケイくんを保健室に」
あわただしく行動する乙女》達の様子を見て鈴鹿キョーコがつぶやいた。
「だからやめとけって言ったのに……」
両手でケイを抱きかかえたまま教室を出ようとした乙女の脳裏にガミオン声が響く。
「その必要はない。タケシ、私に任せてくれ」
「ガミオン?」
「バイタルチェック開始………」
ガミオンが乙女の体に秘められた特殊機能を使いケイの体を調べ始めると、
乙女の網膜に光明院ケイの様々な身体データが表示されていく。
高速で流れる情報量に圧倒される乙女。
「おおぅ!こんな機能があったの!?」
「うむ、あった」
「え?」
「何て?」
一人で何やら呟いている乙女の様子に、キョーコとルイは同時に疑問を投げかける。
「ガミオンが任せてくれって……」
乙女が言い終わる前に、瞬時にケイの体を詳しく調べて状態を把握したガミオンは、
分体から微細な波動を流し、その身体機能を調節した。
「身体機能調整……肉体、および精神状態に異常なし……
完了だ、タケシ。光明院ケイの呼吸も心拍数もほぼ正常値に戻った。
このまま安静にすれば、すぐに意識を取り戻すだろう」
「ありがとう、ガミオン」
ホッと息をついた乙女は、腕の中で深い呼吸をしながら眠るケイを見つめる。
「ガミオンがもう大丈夫だって」
竜胆ルイは乙女の答えに安堵した後、すぐに会議室奥の扉を指さし言った。
「ならこっちの奥の休憩室にソファーがあるから、そこに横にしてあげようよ」
「うん」
答えた乙女はケイに負担をかけぬよう、慎重に休憩室の扉へと向かう。
少し重いその引き扉をくぐると、そこは思ったよりも広い正方形の部屋。
奥の本棚を背に立派なチェアーが置かれていて、その前には歴史を感じさせる古風な机が設置されている。
それらの設備から少し離れた場所には同じような造りのテーブルと、
それを挟み、二台のソファーが向かい合うように設置されていた。
ソファーをポンポンと叩き、改めて強度を確かめながらルイが言う。
「このソファー、これならゆったり横になれるから」
乙女はルイの案内に従い、抱えたケイの体を慎重にソファーの上に下ろしていく。
重みにソファーの柔らかなクッションが沈み込み、ケイの体をやさしく受け止める。
「これでよし。あとは……」
乙女が徐に自分が着ているジャケットのファスナーを勢いよく下ろすと、二つの豊満な乳房がこぼれ出た。
白い肌は汗でしっとりと濡れ、ほのかに赤みを帯びている。
「お?おおお!?なまおっぱい!?ナンデ?!なんで下に何も着てないの!僕!?」
むき出しになった己の乳房に驚き叫ぶ乙女。
わたわたと慌てるほど手元が狂い、ファスナーを戻すこともできずに乳房はゆれ、ピンクの乳首が躍動する。
その様を例えるなら、まさに『暴君乳房(暴れん坊おっぱい)』とでも呼ぶべきであろうか。
「ちょ!?なにしてんの!?」
突然の乙女の行動に目を丸くするルイ。
「い、いや、何かかけてあげなくちゃと思ってジャケットを脱ごうとしたら、おおおおっぱいがが!
脱いでいないのに脱いでいた、何を言っているか解らないと思うけど……!」
神社の一件を知らない乙女は、当然、ジャケットの下に何も身に着けていないという事も知らず、
唯々慌てるばかりで言い訳するも要領を得ない。
「いや!ちがうの!かけてあげたかったの!いや、かけるとか、そういうのじゃないからね!?
そう!ジャケット!ジャケットをね、ケイくんにかけてあげたくて!あの、いや、その……」
「あー、はいはい、大体分かったから落ち着いて」
冷静に事情を察知したキョーコが駆け寄り乙女のジャケットのファスナーをしめなおす。
そして乙女のかわりに自分が持っていた買い物袋の中から服を取り出し、ケイの体にかけてやる。
「ど、どうも……」
乙女はキョーコの的確なフォローに礼を言うと、自らを落ち着かせるため何度も大きく深呼吸をした。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる