異世界転移はペットを連れて☆チートな守護者の異世界ライフ

亜々流

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第一章 神様サポートで能力確認して練習そして町に着くまで

6、メディック家の人達と親交を深めつつ町に着きました

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 近づいていくと、年長の男が頭を深々と下げて言った。

「ご助力ありがとう、ございました」

 それに習うように、女、若い男、少女も頭を下げる。頭を上げると若い男はふらついて、膝を折った。
 ボクは、傷ついた男の側まで行くと治癒魔法をかける。

 荷物から何か取り出そうとした男が、驚いた様にこちらを見て言った。

「治癒魔法まで……。重ねて、感謝いたします」

 日本人としては、当たり前に礼を言われるだけで、相手がすごく良い人に見えてしまう。なぜだろう?
 恩をあだで返す国が多すぎるせいか……。国としては色々あるのだろうが、個人としては断固としてお付き合いは、お断りだ。

 この異世界人達が良い人で、本当に良かった。


 やはり、夫婦二人と子供二人だった。彼らは、これから向かうマルシカの町で薬師をやっている。今日は薬草の採集に家族で来ていたようだ。
 中年男性がブライアン・メディック、女性がミッシェル、その子供がマリウスとアリス。16歳と10歳だという。

「え~っ、マリウス君、年下~?」

 20代半ばだと思っていたよ。ボクが18歳だというと、ブライアンさん達も驚いていた。だが、先ほどの魔法を思い浮かべたのか納得している。

『『『カイト~おなかすいた』』』

 う~ん、どうしよう。この子達を見せて良いものか。どの道、マルシカの町で誰にも見られずに済ますのは無理がある。
 あとは、この人達を信じるか信じないかだね。……信じることにしよう。

「ブライアンさん、そろそろボク達は食事にしたいのですが、ご一緒しませんか?」


 メディック家の人達とボクは、少し離れた木陰に移動して、周囲の安全を確認すると座り込んだ。
 キャリーバックを下ろすと、ぽち、たま、うさ子を外に出す。

 それぞれミルクを皿に注いで、ぽち、たま、うさ子が飲みだした。やっと、固まっていたミッシェルさんが動きだす。

 荷物からフランスパンの様な物を取り出すと、ナイフで切り分ける。バターを塗って、一人ひとり渡していく。
 ボクにも分けてくれるようだ。


 いつの間にか眠くなり、起きたら、ぽち、たま、うさ子が攫われていた。……なんて事にならないだろうかと、不安になる。
 それどころか、永遠の眠りとか、売り飛ばされるなんて事も、この世界では在り得るのだから。

 ぽちが身を起こすと、鼻をくんくんさせて、念話を送ってくる。

『食べても、だいじょうぶだよ』

 ぽち、ありがとう。そして、メディック家のみなさん、ごめんなさい。

うたがったっていいじゃないか
いせかい‥‥だもの  かいと

「いただきます」

 普通にフランスパンだった。塗っていたのも、やはりバターだ。水はそれぞれ水筒で飲んでいる。
 こちらからも、おすそ分けをしたいが、パンを置くお皿がない。町に行ったら食器類も購入しよう。

 パンを食べ終わると、荷物から取り出す振りをして、アイテムボックスから、ライスチョコとバタークッキーを取り出す。

 ボクのアイテムボックスは特殊なので、あまり見せたくはない。その上アイテムボックスのスキルは、そこそこ珍しく、商人系のジョブが一番発現し易い。

 雷魔法に治癒魔法で、魔法使い系ジョブと思っていたモノが、ぽち、たま、うさ子を見て、魔物使い系にも思える。その上アイテムボックスとか、これ以上メディック家の人達を混乱させるのは、やめておこうと思うのだ。

 ライスチョコとバタークッキーの包みを見て、不思議そうな顔をしている。ああ、そうか開け方を実演してあげなければ。

「この袋の中に、汚れたり、水分を含んでダメにならないように密封されています。このギザギザの所を横にピッっと切って、中の物を食べてください」

 アリスちゃんが最初にチャレンジした。封をあけ、一口かじる。もぐもぐして、動きを止める。目をみはり、腕をパタパタさせて喜んでいる。

「おいしーっ!」

 ブライアンさんたちが狂喜乱舞するアリスちゃんと手元のお菓子を見比べている。

 怪しい物は入ってない、……筈です、よ?

 ブライアンさん達も、覚悟を決めたように、封を切り口に運び始める。

 アリスちゃんの狂喜乱舞に、未知の味覚に対する心構えが出来たようで、アリスちゃんほどの反応はしなかった。
 三人とも、十分驚いてはいたけどね。

 食べ終わってから、ゴミを回収した。これ、すぐには土に返らないゴミだから……。自然は大切にしないとね。

 メディック家の人達は余計な詮索をない大人の対応をしてくれた。ジョブやスキルは、出来るだけ秘密にするって人は多い。
 興味津々なのは分かるけど、命がかかっている事だから僕も話さない。それでも、一応はクギをさしておく。

「ボクのジョブやスキル、この子達のこと、出来るだけ内緒でお願いします」

 ブライアンさんが真剣な顔になり、家族に目配せして言った。

「約束します、恩人の秘密。みだりに話したりはしません」

 メディック家一同頷いて、約束をしてくれた。


 一緒に町を目指す。しばらく進むと街道に出た。そのまま街道を東に二時間ほど歩いていると、何事もなく、マルシカの町が見えてきた。


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