異世界転移はペットを連れて☆チートな守護者の異世界ライフ

亜々流

文字の大きさ
8 / 71
第二章 マルシカの町に入り宿に泊まる町を観光する

1、身分証明書は、神様サポートで、ちゃんとあります

しおりを挟む

 町の周りは、壁に守られている。よそ者は門の所で区別され、犯罪行為をしていないかチェックされる。
 当たり前の事で差別ではない。こちらとしても町中で、より安全が保障される事になる。文句を言うのは犯罪者くらいじゃないだろうか。

 そのチェックをどうやって、やるかというと、審判官のジョブを持つ者が真偽のスキルで行っている。
 歩くスーパー嘘発見器である。魔法やスキルの在るこの世界は、地球の最新技術を超えている事があるのだ。

 ボクは、この世界の身分証明書を持っている。神様サポートの一環である。
 名前と年齢はそのまま、流れ者の冒険者の息子として、メガシカの街で登録され発行されたモノだ。
 これは神の力により、真偽のスキルにかけても、真実として証明される。


 門の手前で、メディック家一同と別れる。強盗犯たちの事を報告するのに、けっこう時間がかかるらしい。

 ボクは、門番に身分証明書を見せて、簡単な質問に答える。門番の後ろにいる審判官がOKを出した。これで簡単だが厳重なチェックになる。

 ブライアンさんが門番に声をかけていた。

「盗賊に襲われた。返り討ちにして、所持品と身分証を持っている。」

「……では、中でお話をお願いします」


 その声を聞きながら、ボクは門の中、マルシカの町へ入っていった。

 強盗犯の所持品の権利は、思いっ切り拒否したよ。
 あの後、死体に触るとか嫌だったので……。吐かなかった自分を褒めてあげたい。

 まずは、ブライアンさんに聞いておいた宿屋に行こう。

 マルシカの町は外の門を入り、その先の道を真っ直ぐに1キロほど行くと、もう一つ内門がある。
 内門の中は、町を治める貴族とその親族の邸宅、それを守る騎士などの家や兵舎になっている。

 外門と内門その間が、メインストリートとして、左右に武器防具店や高級品店、大手ギルドなどが立ち並ぶ。
 宿屋は、その通りにも在るのだが、ブライアンさんの紹介してくれた宿屋とは違う。

 300メートルほど進むと、武器防具店の角を右に曲がる。その先400メートル左手に、客室わずか二部屋の小さな宿屋が見えてくる。
 
 出来るだけ人目に付かず、ぽち、たま、うさ子の事を、みだりに口外しない。しばらく、ボク達の安全を保障してくれる場所だ。

 宿屋のドアを開けると、ドアに付いた鐘が「カラン、カラーン」と鳴り。

「いらっしゃいませ~」

 10歳くらいの少女が出迎えてくれた。メディック家のアリスちゃんと、同じ歳くらいかな。

「ブライアンさんに聞いて、来たんだけど、部屋は空いてるかな?」

「はい、空いてます」

「この子達も一緒だけど、大丈夫かな?」

 キャリーバックのチャックを開いて、ぽち、たま、うさ子を見せる。キャリーバックの中で揺られウトウトしていた、ぽち達が目を覚ました。

『ごはん?』『ついた~やど?』「ごは~ん?』

 可愛らしく問いかけるモフモフ姿の破壊力に、少女がしばし呆然とする。

「うわ~」「うふふふふ……」

 至福の表情に変わった。そして‥‥帰ってこない。完全に仕事を忘れてしまっている。‥‥もふもふだもの、しかたないか。

「……アリスちゃんと、同じ歳くらいかなぁ」

 もふもふと、それに顔を輝かせる少女……、二重に癒されボクは思った事を、そのまま呟いていた。

「はい、ア、アリスちゃん?アリスちゃんは、お友達です」

「……ブライアンさん、あっ、アリスちゃんのお父さん!」

 カランカラーン、扉が開いて、買い物カゴを持った30代半ばくらいの女の人が入ってきた。

「あっ、お母さーん」
「アリスちゃんの、お父さんの知り合いの人だって」

「……で、メアリー?」

 メアリーちゃんか。メアリーちゃん、再起動に成功したようだが、仕事モードにまでは復帰できなかったようだ。

「……いらっしゃいませ、まで? かな?」

「……」

「今日のお駄賃は、なし。……かな?」

「……」

 二つ目の問いにコクリと頷くと、落ち込むメアリーちゃんを置き去りに、メアリーちゃんのお母さんが仕事を始める。
 朝と晩の二食付きで、一泊5000マール。ぽち達の食事の心配は要らないというと、追加料金も無かった。

 お風呂は、別料金で一回用意するごとに、1000マール。3時間前には言っておいて欲しいそうだ。毎日入りたいと言ったら、驚いていた。

 おつりとか面倒なので、キリが良いところで決める。小金貨1枚10万で、20泊。と、お風呂の分は2万だから、大銀貨2枚か。

「取りあえず20泊で、お願いします」
 小金貨1枚と大銀貨2枚、合わせて12万マールを払っておく。

 ビックリしてるね。長逗留すぎるかな。でも、安全な場所で出来るだけ、ぽち、たま、うさ子を成長させたいんだ。
 トラブルが無ければ、もっと長居するつもりだよ。

「この子達の事は、出来るだけ内緒でお願いします」

「はい、後で良く言い聞かせておきます」

 メアリーちゃんを見て、ボクにそう返事を返す。と、メアリーちゃんに声をかけた。

「メアリー、お部屋に御案内して」

 階段を上がると、廊下に面して部屋が二つ並んでいる。どちらでも良いようなので、奥の部屋にしてもらう。

 そうだ、お駄賃の補填をしてあげよう。子供にはやっぱり、アメちゃんだね。個装パックを切って手の中に落としてあげる。

「はい、これ、アメちゃん。口の中で、ゆっくり溶かして食べる、お菓子だよ」

「あ、ありがとう…ございます」

 部屋に入りドアを閉める。
 ‥‥うん? 食べたかな? ドアの向こうで、なにやら狂喜乱舞している様子。

 流石はアリスちゃんのお友達と、思わずニヤリとしてしまう。

 ぽち、たま、うさ子は食事を終えると、じゃれあい始めた。ずっと狭いキャリーバックの中だったからね。
 今日は色々あった。強盗犯との戦いでレベルアップしてる筈だ。

 ステータスを見ると、ボクはレベル3になっていた。


名前:山本 海斗 Lv3 ジョブ:守護者(限定) 種族:人族
HP  72 MP  75 
筋力   55 (ステータス+:7、6、5)
速さ   54 (ステータス+:6、7、6)
防御   55 (ステータス+:7、6、5)

魔力   57 (ステータス+:8,8,7)

スキル:亜空間収納アイテムボックス+魔力変換 

(スキル+:身体強化Lv1 雷魔法Lv2 治癒魔法Lv1)


 雷魔法のレベルも上がっていた。
 ステータス+の数値がアップしているので、ぽち、たま、うさ子も見てみるがレベルアップはしてなかった。
 成長で上がった分なのだろう。このままスクスクと育って欲しい。

 少しも使っていない、たまの雷魔法が、ボクと同じレベル2になっていた。スキル+は成長が、フィードバックされるのかな?
 逆もあるのなら、この子達もスキルを使うようになったら、スキルの成長が、早くなるのかもしれない。

 じゃれあい、駆け回るモフモフ達は、ますますボクに幸せを運んでくれそうな予感がした。


しおりを挟む
感想 95

あなたにおすすめの小説

『冒険者をやめて田舎で隠居します 〜気づいたら最強の村になってました〜』

チャチャ
ファンタジー
> 世界には4つの大陸がある。東に魔神族、西に人族、北に獣人とドワーフ、南にエルフと妖精族——種族ごとの国が、それぞれの文化と価値観で生きていた。 その世界で唯一のSSランク冒険者・ジーク。英雄と呼ばれ続けることに疲れた彼は、突如冒険者を引退し、田舎へと姿を消した。 「もう戦いたくない、静かに暮らしたいんだ」 そう願ったはずなのに、彼の周りにはドラゴンやフェンリル、魔神族にエルフ、ドワーフ……あらゆる種族が集まり、最強の村が出来上がっていく!? のんびりしたいだけの元英雄の周囲が、どんどんカオスになっていく異世界ほのぼの(?)ファンタジー。

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
コミカライズ企画進行中です!! 2巻2月9日電子版解禁です!! 紙は9日に配送開始、12日ごろに発売となります。 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&2巻出版!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした

むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~ Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。 配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。 誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。 そんなホシは、ぼそっと一言。 「うちのペット達の方が手応えあるかな」 それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。

魔物に嫌われる「レベル0」の魔物使い。命懸けで仔犬を助けたら―実は神域クラスしかテイムできない規格外でした

たつき
ファンタジー
魔物使いでありながらスライム一匹従えられないカイルは、3年間尽くしたギルドを「無能」として追放される。 同世代のエリートたちに「魔物避けの道具」として危険な遺跡に連れ出され、最後は森の主(ヌシ)を前に囮として見捨てられた。 死を覚悟したカイルが崩落した壁の先で見つけたのは、今にも息絶えそうな一匹の白い仔犬。 「自分と同じように、理不尽に見捨てられたこの子だけは助けたい」 自分の命を顧みず、カイルが全魔力を込めて「テイム」を試みた瞬間、眠っていた真の才能が目覚める。

最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~

津ヶ谷
ファンタジー
 綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。 ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。  目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。 その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。  その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。  そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。  これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)

荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」 俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」 ハーデス 「では……」 俺 「だが断る!」 ハーデス 「むっ、今何と?」 俺 「断ると言ったんだ」 ハーデス 「なぜだ?」 俺 「……俺のレベルだ」 ハーデス 「……は?」 俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」 ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」 俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」 ハーデス 「……正気……なのか?」 俺 「もちろん」 異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。 たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!

処理中です...