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第二章 マルシカの町に入り宿に泊まる町を観光する
5、マルシカの町の観光案内 町の壁の上を一周する
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マルシカの町に来て七日目、宿のレベッカさん、メアリーちゃんとも親しく話すようになってきた。
『『『カイト~、ごはんのじかん』』』
ぽち、たま、うさ子がドアの前で待っている。キャリーバックにミルクとお皿を入れて、ドアを開け、一緒に階段を下りていく。
「レベッカさん、メアリーちゃん、おはよう」
「「おはようございます」」
食堂に入り、ボクが椅子に座ると、ぽち、たま、うさ子が膝の上に駆け上がってくる。軽く足を拭いて、テーブルの上に降ろしていく。
それぞれ皿にミルクを注いであげる。じっとボクの方を見て待っている。うん、……可愛すぎる。
レベッカさんが、ボクの朝食を持ってきた。準備が整う。
「いただきます」『『『いただきます』』』
他に客がいない様であれば、ぽち、たま、うさ子を連れて、一緒に食事を取るようになっていた。
宿の中も、ボクの側であれば自由に走り回っている。
聞いてみたら、むしろ積極的にどうぞ、と言う感じだった。時々、ぽち達を見て顔をとろけさせている。
人目につかない場所があるという事でこの後、お弁当を持って出かけることになっている。
「おはようございまーす」
初戦闘の時に助けた、メディック家のアリスちゃんが来た。メアリーちゃんとは友達で、一緒に来たがったらしくお願いされた。
アリスちゃんなら、もうこの子達のことを知ってるのだから別にかまわない。
どこの町にもあるのだが、町の周りの壁は、城壁と言ってよい程で壁の上は通路になっている。そこに、所々に設けてある階段で上れる。
階段で立ち番をいる兵士に、町の人間なら100マール、外から来た者なら1000マールを払うと通してもらえる。
夕焼け空の景観なんかは、恋人達を盛り上げてくれる。絶好のデートスポットになっているらしい。
だが、この時間なら人気の無い南東側まで行けば、めったに人は来ないそうだ。
今日は町の壁の上を一周する事になっている。
外門近くの階段から壁に上がる予定なので、ボク達は宿を出るとメインストリートに向けて歩き出した。
『カイト、つけてくる』
ぽちが、イメージと一緒に伝えてくれた。しょうがないな……。急に振り向くと、少し離れているが目と目があった。
アリスちゃんのお兄さんのマリウス君だ。
手で招くと、諦めたようで近づいて来る。
「お兄ちゃ~ん!」
アリスちゃんが、非難の声を上げた。
「うん、うん……。仕方ないよね、可愛い妹が心配なのは。マリウス君も一緒に来る?」
と言うわけで、一人増えて外門近くの階段へ向かう。
現代日本人のボクとしては、親戚でもない可愛い10歳の少女と歩いていたら、通報されないかと不安なんだよ。
ついでマリウス君には、ちょうど良い緩衝材になってもらおう。
1300マールを払い階段を上がる。壁の高さは、二階建ての家より高く10~12mくらい。幅は3m弱といった所。所々内側に補強され、その部分は幅が広くなっている。
ボク達は北に向かって歩いていく。人がいない様なので、ぽち、たま、うさ子をキャリーバックから降ろす。
『ぽち、たま、うさ子、人が近づいて来たら教えて』
『『『わかった~』』』
久しぶりの外の空気に、うれしそうに走り回る。
北西に小さめの山が見え、手前に森が広がっている。町の外は自然に溢れているが、その厳しさは地球の比ではないだろう。
この異世界で、人間の力は自然破壊を推し進められるほど強くは無い。
異世界の旅を楽しむには、強さが必須だね。そういえば、マリウス君はどのくらい強いんだろう?
「マリウス君は、何歳くらいから剣の練習してるの?」
「あっ、はい。5,6歳頃からで、10年くらいになります。最近、剣術スキルがレベル2にあがりました」
普段使いのスキルは、秘匿するわけにも行かないけど、スキルレベルまで言っちゃって良いのかな。
ジョブ適正が低くても、戦うためのスキルを覚える人は多い。
適正の高い一部の天才を除けば、スキルは有るだけで一人前。その後、研鑽を重ねてレベル5まで上がれば上等である。
「レベル2か、マリウス君、強いね。剣術は誰かに習ってるのかな?」
「はい、剣術は父に習ってます」
「私とメアリーちゃんは、石投げ習ったの」
そういえば、アリスちゃん、石を持って構えていたね。石ころは、お金のかからない、遠距離攻撃として一般的な武器だ。
「僕も習いましたね。スキルは、投擲術で付きました。こんな感じで‥‥」
そう言うと、懐から出した石を森に向かって、ビュンっと投げた。
レベル1の投擲術スキルを持っていると、元の世界なら甲子園優勝投手になれそうだ。
これは、ボクも覚えた方が良いだろう。
「すごいね~。スキルは無いけど、ボクも水切りとかやったなぁ」
「「「水切り?」」」
あれ、知らないのかな?
「水面に向かって投げて、跳ねさせて遊ぶんだけど、知らない?」
「「「???」」」
「あした町の中の川に行った時に、出来そうだったらやってみる?」
「「「はい」」」
ぐるっと回って、南東側に入り食事にする。途中、水門の所で「水切り」を期待されたが、12mの高さからは無理です。
お弁当の横に、お皿を出す。ポテチ塩&コンソメ、きのこチョコパック、アーモンドチョコ、カットキットを並べていく。
ぽち、たま、うさ子のミルクを準備して……ぷっぷ、アリスちゃんとメアリーちゃんの様子が、食事を前に「待て」が掛かった子犬のようだ。
「「「「いただきます」」」」『『『いただきます』』』
あれ、いつの間にか日本の習慣が広まりつつある?
アリスちゃん、メアリーちゃんの狂喜乱舞するさまを、こっそりスマホの動画に収めた。いつか大人になったら、見せてあげよう。ぷっぷぷ……。
『『『カイト~、ごはんのじかん』』』
ぽち、たま、うさ子がドアの前で待っている。キャリーバックにミルクとお皿を入れて、ドアを開け、一緒に階段を下りていく。
「レベッカさん、メアリーちゃん、おはよう」
「「おはようございます」」
食堂に入り、ボクが椅子に座ると、ぽち、たま、うさ子が膝の上に駆け上がってくる。軽く足を拭いて、テーブルの上に降ろしていく。
それぞれ皿にミルクを注いであげる。じっとボクの方を見て待っている。うん、……可愛すぎる。
レベッカさんが、ボクの朝食を持ってきた。準備が整う。
「いただきます」『『『いただきます』』』
他に客がいない様であれば、ぽち、たま、うさ子を連れて、一緒に食事を取るようになっていた。
宿の中も、ボクの側であれば自由に走り回っている。
聞いてみたら、むしろ積極的にどうぞ、と言う感じだった。時々、ぽち達を見て顔をとろけさせている。
人目につかない場所があるという事でこの後、お弁当を持って出かけることになっている。
「おはようございまーす」
初戦闘の時に助けた、メディック家のアリスちゃんが来た。メアリーちゃんとは友達で、一緒に来たがったらしくお願いされた。
アリスちゃんなら、もうこの子達のことを知ってるのだから別にかまわない。
どこの町にもあるのだが、町の周りの壁は、城壁と言ってよい程で壁の上は通路になっている。そこに、所々に設けてある階段で上れる。
階段で立ち番をいる兵士に、町の人間なら100マール、外から来た者なら1000マールを払うと通してもらえる。
夕焼け空の景観なんかは、恋人達を盛り上げてくれる。絶好のデートスポットになっているらしい。
だが、この時間なら人気の無い南東側まで行けば、めったに人は来ないそうだ。
今日は町の壁の上を一周する事になっている。
外門近くの階段から壁に上がる予定なので、ボク達は宿を出るとメインストリートに向けて歩き出した。
『カイト、つけてくる』
ぽちが、イメージと一緒に伝えてくれた。しょうがないな……。急に振り向くと、少し離れているが目と目があった。
アリスちゃんのお兄さんのマリウス君だ。
手で招くと、諦めたようで近づいて来る。
「お兄ちゃ~ん!」
アリスちゃんが、非難の声を上げた。
「うん、うん……。仕方ないよね、可愛い妹が心配なのは。マリウス君も一緒に来る?」
と言うわけで、一人増えて外門近くの階段へ向かう。
現代日本人のボクとしては、親戚でもない可愛い10歳の少女と歩いていたら、通報されないかと不安なんだよ。
ついでマリウス君には、ちょうど良い緩衝材になってもらおう。
1300マールを払い階段を上がる。壁の高さは、二階建ての家より高く10~12mくらい。幅は3m弱といった所。所々内側に補強され、その部分は幅が広くなっている。
ボク達は北に向かって歩いていく。人がいない様なので、ぽち、たま、うさ子をキャリーバックから降ろす。
『ぽち、たま、うさ子、人が近づいて来たら教えて』
『『『わかった~』』』
久しぶりの外の空気に、うれしそうに走り回る。
北西に小さめの山が見え、手前に森が広がっている。町の外は自然に溢れているが、その厳しさは地球の比ではないだろう。
この異世界で、人間の力は自然破壊を推し進められるほど強くは無い。
異世界の旅を楽しむには、強さが必須だね。そういえば、マリウス君はどのくらい強いんだろう?
「マリウス君は、何歳くらいから剣の練習してるの?」
「あっ、はい。5,6歳頃からで、10年くらいになります。最近、剣術スキルがレベル2にあがりました」
普段使いのスキルは、秘匿するわけにも行かないけど、スキルレベルまで言っちゃって良いのかな。
ジョブ適正が低くても、戦うためのスキルを覚える人は多い。
適正の高い一部の天才を除けば、スキルは有るだけで一人前。その後、研鑽を重ねてレベル5まで上がれば上等である。
「レベル2か、マリウス君、強いね。剣術は誰かに習ってるのかな?」
「はい、剣術は父に習ってます」
「私とメアリーちゃんは、石投げ習ったの」
そういえば、アリスちゃん、石を持って構えていたね。石ころは、お金のかからない、遠距離攻撃として一般的な武器だ。
「僕も習いましたね。スキルは、投擲術で付きました。こんな感じで‥‥」
そう言うと、懐から出した石を森に向かって、ビュンっと投げた。
レベル1の投擲術スキルを持っていると、元の世界なら甲子園優勝投手になれそうだ。
これは、ボクも覚えた方が良いだろう。
「すごいね~。スキルは無いけど、ボクも水切りとかやったなぁ」
「「「水切り?」」」
あれ、知らないのかな?
「水面に向かって投げて、跳ねさせて遊ぶんだけど、知らない?」
「「「???」」」
「あした町の中の川に行った時に、出来そうだったらやってみる?」
「「「はい」」」
ぐるっと回って、南東側に入り食事にする。途中、水門の所で「水切り」を期待されたが、12mの高さからは無理です。
お弁当の横に、お皿を出す。ポテチ塩&コンソメ、きのこチョコパック、アーモンドチョコ、カットキットを並べていく。
ぽち、たま、うさ子のミルクを準備して……ぷっぷ、アリスちゃんとメアリーちゃんの様子が、食事を前に「待て」が掛かった子犬のようだ。
「「「「いただきます」」」」『『『いただきます』』』
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