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第十章 ダンジョンの外で待つ一騎当千の脅威(第一部終章)
3、コミッショナーは女神様? 死霊使いVS和也くん
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「よう、俺はカークってもんだ。一応、公爵の部下って事になっている」
女神の領域の及ばないギリギリのところで、歩みを止めて男が名乗った。
ボク達には、なんとなく領域の境目が分かるのだが、この男にも分かるらしい。ダンジョンから出ると、はっきりと感じられるようになっていた。
この男も女神のダンジョンへ入った事があるのだろうか……。
「どうやって、決めるんだ? そっちは約束を守れるのか?」
「俺が誓約のスキルを使うから、1対1の勝負を承知して欲しい。まず、俺達が誓う。その後でいい」
「誓約のスキル?」
「ああ、女神様に対する誓約だぞ。破ると女神様の呪いが掛かる……」
「……おまえ?」
「ずいぶんと前になるな。俺の女神のダンジョンクリア報酬だよ。
女神様への誓約なら、お前らも安心だろ?」
『『……!?』』
『女神様への誓約なら、大丈夫でしょう』
『受けましょう、1対1の勝負』『……お任せします』
敵に対して念話のことは、できるだけ隠しておく事になっている。ボクは声に出してみんなに了解を取った。
「みんな、いいかな?」
「「「「「「はい!」」」」」」
「その前に一つ、この話し合いの間の一時休戦を誓ってくれ。そうしたら、他の奴らを呼ぶ。じゃあ、スキルを使うぞ。……久しぶりだな、誓約!」
その男の前に、こぶし大の光の球体が現れた……。そして、女神様の声が聞こえてきた。
『カーク・スチュアート。あなたが誓約のスキルを、また使うとは思いませんでした。義経さんが、悲しんでますよ』
「ハッハハ……。女神さん、久しぶり。そっちの奴ら知り合いだろ? 誓約を頼むわ。俺も1対1の戦いをするって誓約しておくぜ」
「話し合いの間の一時休戦を約束する」
「「「「「「同じく」」」」」」
『誓約を受け付けます』
その男、カーク・スチュアートが合図を送ると、六人の男がやって来た。そして、1対1の戦いをする事を誓約して行く。
ボク達が誓約をすると、誓約を受け付ける女神様の声と共に光の球体が消えていった。
「安心しろよ。日本人? は殺すなって言われてる。そっちの四人はそうだろ?
お前は、殺さずに済ますのは無理そうだな……」
「てめ~っ、舐めんなよ! 俺が相手だ!」
あっ……、和也くんが暴走してしまった。まずい、こいつが相手だと和也くんでは心もとない。止めようとすると、敵から声が掛かった。
「クックク……殺しちゃダメな奴だよね。じゃあ、僕が相手をするよ?」
ローブの男が、和也くんの前に出てくる。
女神の領域を3mほど出たところで、二人が向き合っている。和也くんが剣を抜いて構えると、男が声を上げる。男の目が赤く光った。
「ドミネイト(精神支配)!」
「て、てめえ何をした……? くっ……」
みるみると和也くんの顔色が悪くなっていく。ついには片膝をつき、男を睨み続けるが動く事ができないように見える。
「ハッハハハ、君はついているねぇ。本当なら殺してゾンビになって貰うところなのに、地べたを這いずり回るだけで済む。ふっふふ……」
男は死霊使いだった。笑いながら、和也くんに近づいていく。
……そして、男の腕が切り落とされた。和也くんの顔色は、なんとも無かった。腕を落とされ小さく悲鳴を上げながら後退する男を追う。斬りつけると、浅く胸部を切り裂いた。
「なっ、ドミネイトが効いてない?」
「いや、効いてたぞ、5:5くらいでな。今は、3:7くらいか? 2:8になった。お前、集中できてないだろ?」
「……カーク!」
死霊使いは、仲間に助けを求めた。
「あ~あ。スキルが効かなきゃお前は弱いって、前から言っておいただろうが」
カークが言う。そして、首を振った。幾つかの失笑がもれる。
「女神の呪いを受けてまで、助けないって。……人手がいるときとか、便利な奴だったのになぁ」
もう死んでしまったかのような物言いである……。
死霊使いに近づいて行くと、すばやく止めを刺した。
和也君の顔色が悪かったのは、幻影魔法によるもので演技だった。
ボク達は、念話のリンクで分かっていたが、バレやしないかとドキドキして不安だった。それが敵には動揺しているように見えていたらしい。
『めいえんぎ~』『女神様より上手い~』
『ドキドキ、楽しい~』
三匹が喜び、和也くんも意気揚々と戻ってくる。が、和弘さん花織さんに叱られることになった。暴走して、いきなり飛び出すのはダメだよね。
『ぽち、たま、うさ子、危ないから急に飛び出しちゃダメだよ」
『『『わかった~』』』
しばらくして敵側から声が上がった。
「次は、私達が行かせて貰う。闇ギルドの名誉にかけて……」
二人が進み出る。闇ギルドからといえば五人いた筈なのだが。残りは、遠距離攻撃で仕留められていたらしい。
和也くん、お説教の終わりにホッとしている。敵に感謝の視線は送らないように……。
女神の領域の及ばないギリギリのところで、歩みを止めて男が名乗った。
ボク達には、なんとなく領域の境目が分かるのだが、この男にも分かるらしい。ダンジョンから出ると、はっきりと感じられるようになっていた。
この男も女神のダンジョンへ入った事があるのだろうか……。
「どうやって、決めるんだ? そっちは約束を守れるのか?」
「俺が誓約のスキルを使うから、1対1の勝負を承知して欲しい。まず、俺達が誓う。その後でいい」
「誓約のスキル?」
「ああ、女神様に対する誓約だぞ。破ると女神様の呪いが掛かる……」
「……おまえ?」
「ずいぶんと前になるな。俺の女神のダンジョンクリア報酬だよ。
女神様への誓約なら、お前らも安心だろ?」
『『……!?』』
『女神様への誓約なら、大丈夫でしょう』
『受けましょう、1対1の勝負』『……お任せします』
敵に対して念話のことは、できるだけ隠しておく事になっている。ボクは声に出してみんなに了解を取った。
「みんな、いいかな?」
「「「「「「はい!」」」」」」
「その前に一つ、この話し合いの間の一時休戦を誓ってくれ。そうしたら、他の奴らを呼ぶ。じゃあ、スキルを使うぞ。……久しぶりだな、誓約!」
その男の前に、こぶし大の光の球体が現れた……。そして、女神様の声が聞こえてきた。
『カーク・スチュアート。あなたが誓約のスキルを、また使うとは思いませんでした。義経さんが、悲しんでますよ』
「ハッハハ……。女神さん、久しぶり。そっちの奴ら知り合いだろ? 誓約を頼むわ。俺も1対1の戦いをするって誓約しておくぜ」
「話し合いの間の一時休戦を約束する」
「「「「「「同じく」」」」」」
『誓約を受け付けます』
その男、カーク・スチュアートが合図を送ると、六人の男がやって来た。そして、1対1の戦いをする事を誓約して行く。
ボク達が誓約をすると、誓約を受け付ける女神様の声と共に光の球体が消えていった。
「安心しろよ。日本人? は殺すなって言われてる。そっちの四人はそうだろ?
お前は、殺さずに済ますのは無理そうだな……」
「てめ~っ、舐めんなよ! 俺が相手だ!」
あっ……、和也くんが暴走してしまった。まずい、こいつが相手だと和也くんでは心もとない。止めようとすると、敵から声が掛かった。
「クックク……殺しちゃダメな奴だよね。じゃあ、僕が相手をするよ?」
ローブの男が、和也くんの前に出てくる。
女神の領域を3mほど出たところで、二人が向き合っている。和也くんが剣を抜いて構えると、男が声を上げる。男の目が赤く光った。
「ドミネイト(精神支配)!」
「て、てめえ何をした……? くっ……」
みるみると和也くんの顔色が悪くなっていく。ついには片膝をつき、男を睨み続けるが動く事ができないように見える。
「ハッハハハ、君はついているねぇ。本当なら殺してゾンビになって貰うところなのに、地べたを這いずり回るだけで済む。ふっふふ……」
男は死霊使いだった。笑いながら、和也くんに近づいていく。
……そして、男の腕が切り落とされた。和也くんの顔色は、なんとも無かった。腕を落とされ小さく悲鳴を上げながら後退する男を追う。斬りつけると、浅く胸部を切り裂いた。
「なっ、ドミネイトが効いてない?」
「いや、効いてたぞ、5:5くらいでな。今は、3:7くらいか? 2:8になった。お前、集中できてないだろ?」
「……カーク!」
死霊使いは、仲間に助けを求めた。
「あ~あ。スキルが効かなきゃお前は弱いって、前から言っておいただろうが」
カークが言う。そして、首を振った。幾つかの失笑がもれる。
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もう死んでしまったかのような物言いである……。
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『『『わかった~』』』
しばらくして敵側から声が上がった。
「次は、私達が行かせて貰う。闇ギルドの名誉にかけて……」
二人が進み出る。闇ギルドからといえば五人いた筈なのだが。残りは、遠距離攻撃で仕留められていたらしい。
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