異世界転移はペットを連れて☆チートな守護者の異世界ライフ

亜々流

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第二部二章 第三王家所領にてドラゴン退治!

2、三匹と花音のモフモフ修行☆第三王都へ出発

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☆☆☆

 ぽち、たま、うさ子の念話のリンクの中に、花音が招き入れられる。

『スキル覚えるのに、念話だいじ~』
『基本なの~』『効果的なの~』

 スキル伝授の基本は念話から。
 ぽち、たま、うさ子のスキル習得の速さに、念話が関係しているかも知れない。三匹は、カイトの言葉を覚えていた。
 そして、それは正しい。より深くリンクする念話の力が、あってこそなのだが……。

 三匹は更に効果的にするために、モフモフを取り入れ親和力を高めることにした。
 花音は、ここぞとばかりにモフモフ攻勢にはいる。三匹の脳裏に、女神ミューズのエターナルモフモフの記憶が蘇るほどに……。

 三匹はカイトの言葉が思い出し、じっと耐えた。
『花音ちゃんを弟子にするなら、弟子の面倒はちゃんと見ないとダメだよ?』

 リンクを強めながらモフモフを、お互いが気持ちよいものに修正していく。自分本位のモフモフから理想のモフモフパラダイスへ。

 ぽち、たま、うさ子は、テレビドラマの熱血教師像をカイトから告げられていた。花音のために必死に頑張るのだった……。

『ニャにか、ちがう~』『お姉ちゃんは大変~』
『大人になるって大変なんだね』と、ぽち先生……。

 女神のスマートフォンを媒介にして、遠くから様子を見ていたミューズ様が大爆笑していた。少し大人ぶった三匹は、とても可愛いのだ……。

 カイトがうらやましくなるほど、三匹と花音とのモフモフ度は深まっていた。
 ぽち先生、たま師匠、うさ子姉さん。練習の前には、花音ちゃんの指示に従って仲良くおやつごほうびのプリンの完成を待つのだった……。

☆☆☆

 元聖王家公爵だったドラゴンは、第三王家所領中央の北に位置する山の中を住処とした。
 絶望からの一転。ドラゴンへの変化、溢れる力に狂喜した。だが、本能が知らせる警告、強者の気配に逃げ出した。 

 落ち着いてみてみれば、ステータスが変化している。もはや人ではなくなっていた。ジョブもスキルも変わっている。権力への執着ゆえか、名前はコウシャクになっていた。


名前:コウシャク Lv1 ジョブ:魔獣(特) 種族:竜(特)
HP  666/666 MP  555/555
筋力   212
速さ   203
防御   238 
魔力   201 

スキル:ドラゴンブレスLv1 身体強化Lv1 飛行Lv1 気配察知Lv1
    回復Lv1 念話Lv1

魔獣(特):フィールド強化。山岳地帯、荒野。
竜(特):人から変じた竜。


 レベル1になっている事にショックを受けたコウシャクだが、そのステータスを見て笑い声を上げる。
 すでに、人類最強クラスの力がある。それでいて、まだレベル1なのだ。

 聖王家の騎士団は強い。逃げ出して来たのは正解だ。だが、レベルが上がれば、何とかなるのではないかとコウシャクは思った。
 おまけに戦う場所を変える事によっても能力が強化される。

 腹をすかせ野生の獣を狩って食べる。美味いが、何か違うぞ……。
 周囲の獣は弱く、なかなかレベルも上がらない。生肉ばかりの食事に、すぐに飽きた。ドラゴンの食生活って、こんなものばかりなのか? 
 人間と竜では、その生活はがらりと変わる。まして聖王家の公爵である。この世界の人間としては、贅沢な生活をしていた。
 コウシャクにとってドラゴンとしての生活は、とても耐えられるものではなかった。

 コウシャクは、人との争いをレベルが上がるまでは避けるつもりでいた。 
 だが堪え切れずに、街道を行く馬車を襲ってしまう。馬車にいた人間達が逃げていく。コウシャクも、流石に人を食べるつもりにはならない。逃げるにまかせた。
 馬車の中の食物をあさる。……足りぬ。味も、いまひとつだ。かつての贅沢を追い求め、次々と襲撃を繰り返しだした。

 ここは第三王家の領土内である。聖王家の騎士団が、直ぐに来ることはないだろう。コウシャクは田舎の騎士ていどなら、レベル上げの相手としてかえって都合がよいと開き直っていた。

☆☆☆

 追われているかもしれない身でありながら、引き篭り気味に思わず長居してしまう。まだまだ完成は遠いが、ミニバン製作リアルプラモデルに夢中になってしまった。
 ぽち、たま、うさ子と花音ちゃんが、とても仲が良くなっている。モフモフ、もふもふ、モフモフ……………。ボク以外に、そこまで身を任せるとは、いったい何があったんだろう。
 もしも、モフモフにスキルがあるとしたら。花音ちゃんは、かなりの高レベルになっているだろう。

 モフモフスキルは無かったが、念話スキルが生えていた。……天才か。
 
 冒険者ギルドに、はぐれドラゴンの追加情報が入っていた。
 ドラゴンが馬車を襲い始めたらしい。襲われているのは馬車だけ。すでに一部の流通が滞り始めているようである。

 冒険者ギルドでは、第三王家のドラゴン討伐のための動きが話題にあがっている。一部の有力冒険者には指名依頼が入るのではと噂になっている。
 まあ、実績の無いボク達に声が掛かることは無いと思うが……。

「そろそろ、第三王都へ行こうか?」

『『『ドラゴン退治?!』』』

『いや、偉い人たちに任せるよ~』

 花音ちゃんがホッとしていて、三匹が少し残念そう。いつから、そんなに好戦的になった?

『カイトのカッコイイとこ見たい~』『『カイト、強い~』』

『いやいや、ドラゴンの方が強いかも知れないしね。危ない事はやらないよ』

 ぽち、たま、うさ子の信頼は嬉しい。だが、三匹は勿論のこと花音ちゃんの命も掛かっている。無茶をするつもりはない。
 人間を襲うドラゴンなら、退治しても問題なさそうだ。しかし、相手の実力も分からずに安請け合いは出来ない。

『《彼を知り己を知れば百戦殆からず》だよ』

 無茶をしないように、昔から伝わる兵法を三匹に教えておく。

『分かった~』『ドラゴン見る~』
『ドラゴンの強さ見る~』

 ……あれ? なんだかドラゴンと戦う破目になりそうな気がする。


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