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第二章 ウサギは王様になれるのか?
2、グレードAは山の中レベル上げ遠征にてウサTueee 空の王者はウサギです
しおりを挟むオレは思う、人間の町に潜入するには、グレードAで勝ち残れる強さがほしい。最悪、人間と戦いになった場合に備えて……。
グレードAの場所はランポウ山脈。高さ8200mを誇るエドガー山を筆頭に、5000mを超える山々が連なり、その中に広がっている。
ウェーブ大陸には、今オレ達のいるアルファ王国。それにナーロウ帝国とカークナム王国。三つの人間の国がある。
ウェーブ大陸中央で、東西に広がるランポウ山脈が国を分かち緩衝地帯となっている。北にナーロウ帝国。南、西側にアールファ王国。南、東側にカークナム王国が位置する。
ランポウ山脈の切れ端の両端で、同盟関係にあるアールファとカークナムが、それぞれナーロウと睨み合っている。
三国とも、うかつに動けない状況になっていた。ここ50年ほどは休戦状態である。
距離1200キロ、往復するだけで大旅行になる。そのうえ途中に人間の町や村があり、近郊を抜けていく必要がある。
そしてアールファ王都と、カークナムとの交易都市をつなぐ街道。そこを横切らなければ、たどり着けない。
当然うさぎ家族も、そろってレベル上げに向かう。ナナイロちゃんもついて来る。
草原や荒野など、障害物の少ない道を選べば一日300キロは余裕だった。スキルを使って、じゃれあいながら進む。
野営地を探そうとする所で、得意げにバンガローを出した。
人間が3人ほどで泊まれるよう小さくまとめた物だが、ウサギサイズ的には広い。家族そろって、ゆったりできる。
結界付きで、破られそうになれば警報が鳴る。安心してモフモフしていられるのだ。
偽装強化もかねて、家具つきの室内で人型ぬいぐるみ形態で過ごす。魔道コンロで料理して、食器に盛り付け食事する。
うん、シ○バニアファミリーみたいだ……。
何事も無く4日目には、無事に着いた。いよいよ明日からレベル上げだ。
うさぎ家族は、強かった。単独であれば、そのまま多数で押し潰す。群れであれば釣り上げて、分断して倒す。
この地の狩る者、狩られる者、関係なく狩って行く。大鼠、山狼、山栗鼠、風イタチ、大蜘蛛、ムカデ……。
ちょっと、無造作すぎませんか? と不安に思っていたら。
うさぎ達に、緊張が走った。ランポウ山脈の中でも、トップ5に入る捕食者、灰色クマが姿を現したのだ。
強い、オレでも少し手こずりそうだ。オレは、皆に下がるように合図すると前に出た。
アクアちゃんが下がり、エレ、ソニック、母ウサギが前に出る。あれ? 援護の魔法が飛び交い、灰色クマの注意を引き付けるように母ウサギ達が動く。
くっ仕方ない。オレとて、ウサギ言語の使い手。皆の様子を見て、連携に加わる。と、アクアちゃんからのウォーターボールが灰色クマに、炸裂せずにまとわり付く……?
コントロールを失うことなく、二発三発と、まとわり付くウォーターボールが口や鼻、気管を目指す。取り払おうとすれば、その隙を母ウサギ達が強襲する。
息を止め、気配を探り、アクアに突進しようとする灰色クマ。が、土魔法で、大地に足を取られ転ぶ。
立ち上がるも、ウサギ家族に翻弄され続ける。10分を過ぎた頃、倒れ伏し、体をヒクヒクと痙攣させ息絶えていた。
溺死でしょうか、えげつない攻撃です。強者の森のクマも、この方法で倒したとか……。みんなで、うさぎTueeeしてた様です。
単独で戦っていたオレと違う。母ウサギ達、個々の力は勿論。チームとしての、自分達の力も把握していた。
ちなみに、心配しなくても、「倒せそうも無かったら、逃げる」と言い切る母ウサギ達。うん、オレ達は、ウサギだものね。
灰色クマを倒した所で、ついに三段跳びが進化して、空中機動になった。慣性制御もあり、今のオレは自在に空を跳べる。
空の王者は鳥ですか? いえ違います。魔法のある世界で、翼のみに頼る飛行能力は底辺なのです。
ジグザグ、急停止、反転などができるオレにとって、軌道を容易に変えられない相手は獲物でしかありません。
空を跳ぶオレが羨ましかったのか、次の戦いから、みんな三段跳びを多用しだした。ふっ、分かり易いね。
その日のうちに、偽装も進化した。保護色から進化したので、上位スキルだと思っていたら、中位スキルだった様だ。
進化先は、変化である。これ、来たかも知れない。
人間への変化、出来ました。
それから約一ヶ月間、ウサギ達はランポウ山脈をまわり、グレードAのモンスター達を蹂躙し続けた。
みんな三段跳びと、偽装を進化させた。さらに、オレとエレは角変形が角闘術になっていた。
闇の中、切り立った壁を駆け上るウサギ達。ときどき、あきらかに空を駆けている。空を跳べるウサギ達に、8200mのエドガー山は何ら障害にならない。
峻厳なる頂に佇み、しばし時を待つ。
やがて地平線の向こうに日が昇りだす。
呆然とウサギ達は眺め続けた。
山頂で朝日を眺める? 御来光、何それ? と、言っていたのが、義理で付き合ったはずが……。
感動で、言葉も無いようです。w
記念に、山頂にあった岩に渾身の一撃で、手形を残す。い、いたずら書き、とかとは違うよ?
初登頂の歴史的記念だよ? 跳んでる? 登ってないけど……。いや、これが異世界風登山なんだ。そう決めた。
……ドン。ドン。ピシピシ……、ガラガラガラ……。
あっ……。エレちゃんが最後に渾身の一撃を加えて、岩が崩れ去りました。
うん、万物は移ろいゆくものですよ?
ウサギは、自然の一部です。
そんな感動に水をさすように、ピコーンと神様メールが来た。
前のメールから約三ヶ月。もう、みんな一歳になる。
☆
名前 ブレス ラビット 種族 銀ツノウサギ 1歳 Lv45
HP 545 MP 312
攻撃力 128
防御力 126
魔法力 128
魔防力 126
スキル 変化Lv10 隠形Lv20 空中機動Lv10 加速Lv18 角闘術Lv10
慣性制御Lv12 赤目Lv20
魔法 身体強化魔法Lv30 中級ブレス魔法Lv12 雷魔法Lv15
欄外 ○×▽神の加護:限界突破 進化開放 言語理解 前世記憶
伝言メール 1件(点滅中)
☆
☆
名前 ナナイロ 種族 銀ツノウサギ 1歳 Lv27
HP 426 MP 272
攻撃力 107
防御力 105
魔法力 108
魔防力 106
スキル 変化Lv2 隠形Lv16 空中機動Lv2 念話Lv18 加速Lv8
慣性制御Lv5 察知Lv7
魔法 身体強化魔法Lv24 雷魔法Lv15 治癒魔法Lv1
欄外 進化開放
☆
☆
名前 母ウサギ 種族 銀ツノウサギ 21歳 Lv32
HP 466 MP 302
攻撃力 113
防御力 110
魔法力 112
魔防力 112
スキル 変化Lv6 隠行Lv12 空中機動Lv5 加速Lv15
慣性制御Lv18 察知LV12
魔法 身体強化魔法Lv28 治癒魔法Lv27 雷魔法Lv24 土魔法Lv7
欄外 進化開放
☆
☆
名前 アクア ラビット 種族 銀ツノウサギ 1歳 Lv30
HP 458 MP 298
攻撃力 108
防御力 110
魔法力 109
魔防力 109
スキル 変化Lv6 隠行Lv11 空中機動Lv5 加速Lv14
慣性制御Lv18 察知Lv11
魔法 身体強化魔法Lv26 水魔法Lv27 雷魔法Lv25 治癒魔法Lv11
欄外 進化開放
☆
☆
名前 ヒール ラビット 種族 銀ツノウサギ 1歳 Lv30
HP 456 MP 296
攻撃力 108
防御力 108
魔法力 110
魔防力 110
スキル 変化Lv6 隠行Lv11 空中機動Lv5 加速Lv14
慣性制御Lv18 察知Lv11
魔法 身体強化魔法Lv26 治癒魔法Lv27 雷魔法Lv24 土魔法Lv7
欄外 進化開放
☆
☆
名前 エレ ラビット 種族 銀ツノウサギ 1歳 Lv30
HP 460 MP 295
攻撃力 110
防御力 109
魔法力 108
魔防力 108
スキル 変化Lv6 隠行Lv11 空中機動Lv5 加速Lv14 角闘術Lv8
慣性制御Lv18 察知Lv11
魔法 身体強化魔法Lv26 雷魔法Lv27 治癒魔法Lv24 土魔法Lv7
欄外 進化開放
☆
☆
名前 ガイア ラビット 種族 銀ツノウサギ 1歳 Lv30
HP 462 MP 295
攻撃力 110
防御力 109
魔法力 110
魔防力 108
スキル 変化Lv6 隠行Lv11 空中機動Lv5 加速Lv14
慣性制御Lv18 察知Lv11
魔法 身体強化魔法Lv26 土魔法Lv27 雷魔法Lv24 治癒魔法Lv8
欄外 進化開放
☆
☆
名前 ソニック ラビット 種族 銀ツノウサギ 1歳 Lv30
HP 462 MP 296
攻撃力 110
防御力 108
魔法力 109
魔防力 108
スキル 変化Lv6 隠行Lv11 空中機動Lv5 加速Lv14
慣性制御Lv18 察知Lv11
魔法 身体強化魔法Lv26 風魔法Lv27 雷魔法Lv24 治癒魔法Lv7
欄外 進化開放
☆
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この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
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