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白い人
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友人たちと夜中にドライブに出かけた。
山と海はあっても、他には何もない静かな街中をただただ流すだけ。
グルグル回っているだけの時間が無駄のような気もしたが、友だちとこうやって何をするでもなく過ごすのもあと少しかなぁと考えると貴重な時間にも思えた。
春には就職してみんなバラバラになる。
と、淋しい気持ちに浸るのは割と短時間だった・・・むしろ、春からの新天地での生活が楽しみで仕方がなかった。
私は、あまり過去を懐かしく思う方ではない。そして、新しいことに不安を感じるよりも「やってダメなら次!」をモットーにしている。
期待に胸いっぱいで、色々なことを想像しながら白く曇る車の窓から流れる景色を見ていた。
遠く山の方を見ていると、暗い中にボーっと白い人の形があった。
「こんな時間にあんな薄着で寒くないのか!」
遠くだったが、まだ寒いこの時期に上着を着ていないのだけはわかった。
後ろを振り返るとまだいる。
さらに遠くなる白い人はそのうち見えなくなった。
深夜2時にもなれば、田舎の街に人なんて歩いてない。
街灯の灯りもいらないくらい、誰もいない。
そんな街中を流して住宅がポツポツある小高い坂の上を通った。
「やっぱり誰もいないよね・・・いた⁈」
さっき山の方にいた白い人じゃん!
遠目でわからなかったけど、今回は髪が長いことがわかった。
後ろを振り返るとまだいる。
「次に見たら、顔まで見えちゃうんじゃない?見たところでたぶん、知らない人だ」
朝になる前には帰りたいと思っていた。
海沿いまで降りてきたので、たぶんこの後解散になるだろうと少しホッとしたので油断していたようだ。
「⁈」
海沿いには何気に住宅が建ち並んでいる。
その家と家の隙間に白い人がいた!
油断していたので、割と近くを通ったのにハッキリ見ることはできなかった・・・ちょっと残念な気もした。
しかし、ここまで何度も目撃しているとなると面倒だなと思った。
「家まで着いてこられたら厄介だ」
帰宅したらすぐ寝たいし、こんなのと一緒に帰っても鬱陶しいしかない。皆んなに話したところで、面白半分にまた街中を流して探して回るかもしれない。
帰って寝れないのは非常に困る!
横目に白い人を見た瞬間こんなことを考えて、後ろを振り返り隙間に佇む白い人に声には出さずに叫んだ。
「ついてくんな!!」
無事に帰宅しお昼前まで寝ていた。
眠るとリセットされる割と都合のいい頭の私は、白い人を思い出すのはだいぶ先になるのだった。
そう、これくらいのこと私にとっては恐怖でもなんでもない。
私の本当に怖いものは・・・・・
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後ろを振り返るとまだいる。
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「やっぱり誰もいないよね・・・いた⁈」
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朝になる前には帰りたいと思っていた。
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「⁈」
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しかし、ここまで何度も目撃しているとなると面倒だなと思った。
「家まで着いてこられたら厄介だ」
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「ついてくんな!!」
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