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第3話 会話
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キレイというよりは可愛い顔立ちだった。出会って四回目のデートを迎えた彼女は、いつも通り可愛かった。もう四回目だというのに待ち合わせよりも三十分早く駅に着く。一分もたたないうちに彼女も来た。多分、多くの人が初々しいカップルだと思うのだろうが、二回目のデート以外、俺たちは時間通りに集まることができていなかった。最初は彼女が、三回目は俺が。今回は、二人とも時間に遅れまいと早く集まったのだろう。考えたことが同じだったことに嬉しくなり少しにやつきながら彼女を迎える。
「なんでにやついてるんですか気持ち悪いですよ。」
小説や漫画とは違い、現実のツンデレにデレなんてない。そう思いつつ、腕を組んでくる彼女に勝てない俺は歩みを進めた。彼女はズルい。絶対自分の可愛さを分かってやっている。こんなことなら今までたくさん可愛いって言わなければ良かった。
「お前って、本当に可愛いよな。」
俺は彼女が大好きだった。
気を持ちなおして俺は初デートで行った猫カフェへ向かう。あの子達どうしてるかな?と、彼女と話しつつ、目的地に着く。さっそく中に入り、彼女と会話を続ける。中にはかわいい猫たちがたくさん。そこでは、今までのことを話した。
三回目のデート。お化け屋敷に行った。確かお化けの嫌いな彼女に良いとこ見せようとして気を張り詰めてたら、彼女が手を繋ごうとして、触れた手にビックリして変な声が出ちゃったっけな。ものすごく笑われたことを覚えている。あの時の彼女の輝く笑顔が素敵だった。
二回目のデート。部活帰りにカフェへ行った。そこで食べたシフォンケーキが美味しくて、彼女をそっちのけで食べてたら少し機嫌が悪くなっちゃったな。あれは悪いことをしたと反省してるよ。でもその時彼女はあまり食べなかったけど、今になって食いしん坊だと嫌われると思って我慢してただなんて分かって笑っちゃった。あの時の彼女の淡いピンクの唇が素敵だった。
一回目のデート。初めて二人で出かけたから、会話がなくただ猫と遊んでるだけだった。事前に猫が大好きだって聞いてたから喜んでくれると思って頑張って考えたけど、会話が続かなくて、寂しくて。部活の先輩と後輩だった頃は気軽に話せたのに、恋人になるとなんだかうまく言葉が出てこなかった。でも話さなくても彼女が猫を大好きなのは見ててわかった。あの猫を見た時の彼女のキラキラとした目が素敵だった。
彼女の笑顔が好き。唇が好き。目が好き。鼻が好き。耳が好き。黒い髪が好き。やわらかい体が好き。甘い香りが好き。彼女が大好き―――。
ああ、離れたくないな。
「大事な話があるんだ。俺は卒業したら愛知県に行く。別れるか、関係を続けるのか、選んでほしい。」
彼女は戸惑った表情で答えた。
「なんでにやついてるんですか気持ち悪いですよ。」
小説や漫画とは違い、現実のツンデレにデレなんてない。そう思いつつ、腕を組んでくる彼女に勝てない俺は歩みを進めた。彼女はズルい。絶対自分の可愛さを分かってやっている。こんなことなら今までたくさん可愛いって言わなければ良かった。
「お前って、本当に可愛いよな。」
俺は彼女が大好きだった。
気を持ちなおして俺は初デートで行った猫カフェへ向かう。あの子達どうしてるかな?と、彼女と話しつつ、目的地に着く。さっそく中に入り、彼女と会話を続ける。中にはかわいい猫たちがたくさん。そこでは、今までのことを話した。
三回目のデート。お化け屋敷に行った。確かお化けの嫌いな彼女に良いとこ見せようとして気を張り詰めてたら、彼女が手を繋ごうとして、触れた手にビックリして変な声が出ちゃったっけな。ものすごく笑われたことを覚えている。あの時の彼女の輝く笑顔が素敵だった。
二回目のデート。部活帰りにカフェへ行った。そこで食べたシフォンケーキが美味しくて、彼女をそっちのけで食べてたら少し機嫌が悪くなっちゃったな。あれは悪いことをしたと反省してるよ。でもその時彼女はあまり食べなかったけど、今になって食いしん坊だと嫌われると思って我慢してただなんて分かって笑っちゃった。あの時の彼女の淡いピンクの唇が素敵だった。
一回目のデート。初めて二人で出かけたから、会話がなくただ猫と遊んでるだけだった。事前に猫が大好きだって聞いてたから喜んでくれると思って頑張って考えたけど、会話が続かなくて、寂しくて。部活の先輩と後輩だった頃は気軽に話せたのに、恋人になるとなんだかうまく言葉が出てこなかった。でも話さなくても彼女が猫を大好きなのは見ててわかった。あの猫を見た時の彼女のキラキラとした目が素敵だった。
彼女の笑顔が好き。唇が好き。目が好き。鼻が好き。耳が好き。黒い髪が好き。やわらかい体が好き。甘い香りが好き。彼女が大好き―――。
ああ、離れたくないな。
「大事な話があるんだ。俺は卒業したら愛知県に行く。別れるか、関係を続けるのか、選んでほしい。」
彼女は戸惑った表情で答えた。
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