40 / 129
第二章 社畜と新しい彼女と親子仲のかたち
20.社畜とプロポーズ
しおりを挟む
沖縄旅行、和枝さんの病気発覚からしばらくの間、俺たちは平和に過ごした。
和枝さんは改めて糖尿病専門の病院に入院し、理瀬が身の回りの世話をした。週一くらいでお見舞いに行くという。それで十分だ、と俺は思った。
和枝さんは病気を理由にシルバーウーマン・トランペットを退職していたが、個人資産を運用するだけで医療費くらいは十分捻出できる。一般的な社畜の俺からすれば残り一生遊んで暮らせそうな資産を持っているし、そこは心配ない。
一方で、理瀬は今までどおり自分で手に入れたタワーマンションで生活を続ける。理瀬の場合、経済的な『保護者』は必要なく、和枝さんの資産で生活する必要もない。
ただ精神的な『保護者』、つまり俺と篠田は必要だと、理瀬も、和枝さんも認めた。
和枝さんがほとんど入院していて理瀬のそばにいられない以上、理瀬の微妙な心境の変化を感じ取る大人が必要だった。今はもう大丈夫なようだが、ストレスで胃潰瘍を起こした実績もある。結局、俺は和枝さんから頼まれる形で、理瀬のそばにしばらくいることにした。
その時に和枝さんと少しだけ話した。
「俺みたいなのがそばにいていいんですかね」
「どういう意味かしら」
「今は仲良くなったとはいえ、血縁も何もないおっさんが近くにいてもうっとうしいだけでしょう。しかも異性ですし」
「理瀬に手を出すのはいいけど、結婚するのは理瀬が大学卒業してからにしてね」
様々な憶測ができるその言葉に、俺は「う」としか答えられなかった。
こうして平和が戻り、俺は相変わらず夜遅くまで残業をしたり、休日に篠田とどこかへ出かけたり、夜のあれこれをこなしたりして、平和な八月を過ごした。
変化があったのは、九月の終わりごろ。やっと少し涼しくなったかな、という季節だった。
この頃、篠田と俺の距離はもう隙間がないほどに縮まっていた。俺自身、学生時代に付き合っていた薬王寺照子と一緒にいた感覚を、篠田といるときに覚えていた。恋愛感情をほとんど抜きにして、俺のことを好きでいてくれるからという理由で付き合い始めた篠田との仲は、いつの間にか完成していた。なるようになるものだ。
「今週の土曜、時間があるときに、大事な話をしたいんですけど」
ある日、毎晩の営みが終わったあと、篠田がおもむろにそうつぶやいた。
俺は「そうか」と答え、土曜はいつもより特別な、いいものを食べるデートを組むと約束した。篠田もいつも通り、笑顔で了解した。
プロポーズに違いない、と俺は思っていた。
付き合っている期間が数か月とはいえ、やるべきことはやってきた。そもそも三年以上同僚として密接に過ごしてきたのだから、長期間付き合っていたのと同じだ。
俺は、ごく一般的な社畜として、同僚の篠田と結婚しなければならない。そう決めた。
理瀬とそうやって約束しているのだ。
いつまでも足踏みしているわけにはいかない。
ジェンダーフリーの現代でこんなことを言うと怒られるのかもしれないが、プロポーズくらい男からしなければ格好がつかない。
俺はすぐにネットでプロポーズの作法を調べた。指輪がいるんじゃないかと思ったが、結納までに準備すればいいらしく、ほっとした。
歯が溶けそうなプロポーズの言葉集をスマホで読みながら、俺はいつの間にか寝落ちしてしまった。
** *
俺は横浜が好きだ。
千葉の大学に入り、千葉県出身の友人がいたこともあって千葉県内には詳しくなった。
しかし、俺の青春時代を支えてくれた千葉には悪いのだが、横浜のほうがずっとおしゃれで、都会的だと思っている。港が近い、という独特の環境がそう感じさせるのだろう。
そんなわけで、気合を入れたデートは横浜だと決めていた。
約束の土曜。俺と篠田は中華街で夕食をとり、夜景を見るために港の見える丘公園へ向かった。ベタに山下公園でもよかったが、港の見える丘公園は高台にあり、夜景を楽しむにはこちらがふさわしい。
豊洲のタワーマンションでは理瀬の教育のために篠田監修の手料理ばかり食べているので、久々にいいものを食べた二人は、気分よくそこへ向かった。
カップルの多い港の見える丘公園に着き、展望台へ登っている途中で無言になる。
お互いが、お互いの心を読み合っている。
緊張が高まってゆく。
篠田と付き合おう。結婚しよう。俺がそう考えたのは、今の自分の環境を客観的に考えて、普通の人生を送るためにベストな選択だと思ったからだ。
このあたり、もしかしたら最近出会った理瀬の影響かもしれない。理瀬はそういう考えが得意なのだ。
だが、いざ結婚の話を具体的に進めるとなると、感情的な高ぶりがある。
それでいいか、と俺は思う。なんの気持ちもなしに、ただなんとなくそろそろ結婚する歳だから、という考えではさすがに寂しい。
篠田とのこれからの日々を大切にしよう。この時の俺は、そう思っていた。
展望台に着いて、しばらく夜景を見た後、篠田が歩くのをやめた。
「あの、宮本さん」
篠田は緊張しきっていた。俺は篠田と初めてあいさつ回りに出た時のことを思い出した。真面目で純真な奴ほど、こういう顔をする。嫌いではない。
「俺から言うよ」
「えっ?」
篠田がなかなか次の言葉を言わなかったので、俺がフォローしようと、そう言った。
だが、篠田の反応は、俺の予想と違っていた。
いまから一体何を言うんですか? という目で、俺を見ていた。
違和感があったものの、俺は話を進める。
「そろそろ婚約の話だろ?」
「えっ、えっ?」
「付き合ってる期間は短いけど、今までずっと一緒にいたし、もういいだろう」
「ええ、と……?」
「ごめんな。あんまりロマンチックにできなくて」
一目もある港の見える丘公園の展望台で、俺は篠田の頬に軽くキスをした。
沖縄旅行の夜以来、何度も繰り返してきたことだ。ただこれまでのキスとは違い、愛情だけでなく誓いの意味もこめたつもりだ。
「俺と結婚してくれ」
言うと、篠田はしばらく氷のように固まり、それからさめざめと泣きだした。
気持ちの高ぶりもあって、ここまで俺は順調に進められた、と思っていた。
だが冷静に篠田の姿を見ると、何かがおかしい。
おかしい。
何かが、違う。
それは喜びの涙ではなかった。
むしろ、これ以上ないくらいの絶望を意味していた。
「どうした……?」
周囲のカップルたちが俺たちを見て「修羅場?」などとひそひそ話している中、篠田は周りのことも気にせず、ただ冷たい雨のように泣き続けている。
「なあ、どうしたんだよ」
「……」
「何か言ってくれ」
「……」
「何を言っても怒ったりしないから」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……ごめんなさい」
何が起こっているのか、全くわからない。
篠田が泣いたことも。篠田が言った言葉の意味も。俺が何も言えないことも。そもそも、なんでこんな場所にいるのか、ということすらわからなくなってきた。
そうして篠田はまた長い間泣き続け、俺は待った。
気が遠くなるほど、待ち続けた。
** *
やがて篠田の涙が枯れたのか、泣くのをやめて、震える声でつぶやく。
「私、これ以上宮本さんと付き合うことはできません」
和枝さんは改めて糖尿病専門の病院に入院し、理瀬が身の回りの世話をした。週一くらいでお見舞いに行くという。それで十分だ、と俺は思った。
和枝さんは病気を理由にシルバーウーマン・トランペットを退職していたが、個人資産を運用するだけで医療費くらいは十分捻出できる。一般的な社畜の俺からすれば残り一生遊んで暮らせそうな資産を持っているし、そこは心配ない。
一方で、理瀬は今までどおり自分で手に入れたタワーマンションで生活を続ける。理瀬の場合、経済的な『保護者』は必要なく、和枝さんの資産で生活する必要もない。
ただ精神的な『保護者』、つまり俺と篠田は必要だと、理瀬も、和枝さんも認めた。
和枝さんがほとんど入院していて理瀬のそばにいられない以上、理瀬の微妙な心境の変化を感じ取る大人が必要だった。今はもう大丈夫なようだが、ストレスで胃潰瘍を起こした実績もある。結局、俺は和枝さんから頼まれる形で、理瀬のそばにしばらくいることにした。
その時に和枝さんと少しだけ話した。
「俺みたいなのがそばにいていいんですかね」
「どういう意味かしら」
「今は仲良くなったとはいえ、血縁も何もないおっさんが近くにいてもうっとうしいだけでしょう。しかも異性ですし」
「理瀬に手を出すのはいいけど、結婚するのは理瀬が大学卒業してからにしてね」
様々な憶測ができるその言葉に、俺は「う」としか答えられなかった。
こうして平和が戻り、俺は相変わらず夜遅くまで残業をしたり、休日に篠田とどこかへ出かけたり、夜のあれこれをこなしたりして、平和な八月を過ごした。
変化があったのは、九月の終わりごろ。やっと少し涼しくなったかな、という季節だった。
この頃、篠田と俺の距離はもう隙間がないほどに縮まっていた。俺自身、学生時代に付き合っていた薬王寺照子と一緒にいた感覚を、篠田といるときに覚えていた。恋愛感情をほとんど抜きにして、俺のことを好きでいてくれるからという理由で付き合い始めた篠田との仲は、いつの間にか完成していた。なるようになるものだ。
「今週の土曜、時間があるときに、大事な話をしたいんですけど」
ある日、毎晩の営みが終わったあと、篠田がおもむろにそうつぶやいた。
俺は「そうか」と答え、土曜はいつもより特別な、いいものを食べるデートを組むと約束した。篠田もいつも通り、笑顔で了解した。
プロポーズに違いない、と俺は思っていた。
付き合っている期間が数か月とはいえ、やるべきことはやってきた。そもそも三年以上同僚として密接に過ごしてきたのだから、長期間付き合っていたのと同じだ。
俺は、ごく一般的な社畜として、同僚の篠田と結婚しなければならない。そう決めた。
理瀬とそうやって約束しているのだ。
いつまでも足踏みしているわけにはいかない。
ジェンダーフリーの現代でこんなことを言うと怒られるのかもしれないが、プロポーズくらい男からしなければ格好がつかない。
俺はすぐにネットでプロポーズの作法を調べた。指輪がいるんじゃないかと思ったが、結納までに準備すればいいらしく、ほっとした。
歯が溶けそうなプロポーズの言葉集をスマホで読みながら、俺はいつの間にか寝落ちしてしまった。
** *
俺は横浜が好きだ。
千葉の大学に入り、千葉県出身の友人がいたこともあって千葉県内には詳しくなった。
しかし、俺の青春時代を支えてくれた千葉には悪いのだが、横浜のほうがずっとおしゃれで、都会的だと思っている。港が近い、という独特の環境がそう感じさせるのだろう。
そんなわけで、気合を入れたデートは横浜だと決めていた。
約束の土曜。俺と篠田は中華街で夕食をとり、夜景を見るために港の見える丘公園へ向かった。ベタに山下公園でもよかったが、港の見える丘公園は高台にあり、夜景を楽しむにはこちらがふさわしい。
豊洲のタワーマンションでは理瀬の教育のために篠田監修の手料理ばかり食べているので、久々にいいものを食べた二人は、気分よくそこへ向かった。
カップルの多い港の見える丘公園に着き、展望台へ登っている途中で無言になる。
お互いが、お互いの心を読み合っている。
緊張が高まってゆく。
篠田と付き合おう。結婚しよう。俺がそう考えたのは、今の自分の環境を客観的に考えて、普通の人生を送るためにベストな選択だと思ったからだ。
このあたり、もしかしたら最近出会った理瀬の影響かもしれない。理瀬はそういう考えが得意なのだ。
だが、いざ結婚の話を具体的に進めるとなると、感情的な高ぶりがある。
それでいいか、と俺は思う。なんの気持ちもなしに、ただなんとなくそろそろ結婚する歳だから、という考えではさすがに寂しい。
篠田とのこれからの日々を大切にしよう。この時の俺は、そう思っていた。
展望台に着いて、しばらく夜景を見た後、篠田が歩くのをやめた。
「あの、宮本さん」
篠田は緊張しきっていた。俺は篠田と初めてあいさつ回りに出た時のことを思い出した。真面目で純真な奴ほど、こういう顔をする。嫌いではない。
「俺から言うよ」
「えっ?」
篠田がなかなか次の言葉を言わなかったので、俺がフォローしようと、そう言った。
だが、篠田の反応は、俺の予想と違っていた。
いまから一体何を言うんですか? という目で、俺を見ていた。
違和感があったものの、俺は話を進める。
「そろそろ婚約の話だろ?」
「えっ、えっ?」
「付き合ってる期間は短いけど、今までずっと一緒にいたし、もういいだろう」
「ええ、と……?」
「ごめんな。あんまりロマンチックにできなくて」
一目もある港の見える丘公園の展望台で、俺は篠田の頬に軽くキスをした。
沖縄旅行の夜以来、何度も繰り返してきたことだ。ただこれまでのキスとは違い、愛情だけでなく誓いの意味もこめたつもりだ。
「俺と結婚してくれ」
言うと、篠田はしばらく氷のように固まり、それからさめざめと泣きだした。
気持ちの高ぶりもあって、ここまで俺は順調に進められた、と思っていた。
だが冷静に篠田の姿を見ると、何かがおかしい。
おかしい。
何かが、違う。
それは喜びの涙ではなかった。
むしろ、これ以上ないくらいの絶望を意味していた。
「どうした……?」
周囲のカップルたちが俺たちを見て「修羅場?」などとひそひそ話している中、篠田は周りのことも気にせず、ただ冷たい雨のように泣き続けている。
「なあ、どうしたんだよ」
「……」
「何か言ってくれ」
「……」
「何を言っても怒ったりしないから」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……ごめんなさい」
何が起こっているのか、全くわからない。
篠田が泣いたことも。篠田が言った言葉の意味も。俺が何も言えないことも。そもそも、なんでこんな場所にいるのか、ということすらわからなくなってきた。
そうして篠田はまた長い間泣き続け、俺は待った。
気が遠くなるほど、待ち続けた。
** *
やがて篠田の涙が枯れたのか、泣くのをやめて、震える声でつぶやく。
「私、これ以上宮本さんと付き合うことはできません」
11
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
かつて僕を振った幼馴染に、お月見をしながら「月が綺麗ですね」と言われた件。それって告白?
久野真一
青春
2021年5月26日。「スーパームーン」と呼ばれる、満月としては1年で最も地球に近づく日。
同時に皆既月食が重なった稀有な日でもある。
社会人一年目の僕、荒木遊真(あらきゆうま)は、
実家のマンションの屋上で物思いにふけっていた。
それもそのはず。かつて、僕を振った、一生の親友を、お月見に誘ってみたのだ。
「せっかくの夜だし、マンションの屋上で、思い出話でもしない?」って。
僕を振った一生の親友の名前は、矢崎久遠(やざきくおん)。
亡くなった彼女のお母さんが、つけた大切な名前。
あの時の告白は応えてもらえなかったけど、今なら、あるいは。
そんな思いを抱えつつ、久遠と共に、かつての僕らについて語りあうことに。
そして、皆既月食の中で、僕は彼女から言われた。「月が綺麗だね」と。
夏目漱石が、I love youの和訳として「月が綺麗ですね」と言ったという逸話は有名だ。
とにかく、月が見えないその中で彼女は僕にそう言ったのだった。
これは、家族愛が強すぎて、恋愛を諦めざるを得なかった、「一生の親友」な久遠。
そして、彼女と一緒に生きてきた僕の一夜の物語。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる