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3.魔法の世界
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時が止まったかのようだった。
まるで世界に自分と彼女だけが取り残されてしまったかのようなそんな感覚だった。
「君はいったい……。」
やっとの思いで言葉を絞り出す。
動揺と恐怖で声が掠れる。
少女は男の方に向き直ると、ずかずかと大股で歩み寄った。
「ちょっとあなた。いったい今何時だと思っているんですか。こんな遅くまでここで何を?」
彼女からはどこか飄々とした雰囲気を感じていたが、その口から発せられる言葉は、快活な印象を受けた。
そのギャップに度肝を抜かれた。
地べたに座ったまま、しげしげと見上げた彼女の顔は、白く透き通っていた。
だが……。
先ほどまでと異なり、髪色が黒から薄い水色に変化している。
大きな黒色の瞳で自分の姿を瞳に映す彼女は俗に言う清楚系の顔立ちであった。
それにしても……。こっちの質問に返答する気はさらさら無いらしい。
とりあえず、コテージに来てからの件をかいつまんで彼女に話した。
「なるほど。つまりあなたは、憂さ晴らしに外に出たら迷子になって、その挙句、魔物に追っかけられていたと……。」
はぁ……。とこれ見よがしに大きくため息をつく。
「アホですね。」
ア……!アホ……!
「君はなんてことを言うんだ。しょうがないじゃないか。北海道に来たことなかったんだし、まさか吹雪になるなんて。」
「よく言いませんか。北国の冬を舐めてはいけないって。」
そういえば、こっちに来る前に知り合いがそんなこと言ってたな。
でも、今回の化け物遭遇事件は、それとは関係ないような……。
「もう二度と夜に1人で雪山に出かけたりしないでくださいね。」
あなたはとても危なっかしいので。と付け加える。
「君は一体何者なんだ。さっきの化け物も、君は魔物と言っていたが……、あれはなんだ。」
頭の中にあった疑問が一気に口をついて出た。
「私は雪、今年20歳になる魔女です。さっきのあれは魔物と言って、自然災害を引き起こす、まぁ要するに悪いやつです。私はそれを退治するためにここに……」
男の耳にはもう、彼女の声は届いていなかった。
魔女。その言葉に彼の胸が高鳴っていた。
俺が夢にまで見たアニメの中の世界じゃないか。
さっき彼女が見せたあのなんだかよくわからない技。
あれも魔法によるものなのか。
魔物と対峙した時の彼女の姿は、男の目から見ればまさにアニメの主人公そのもののように思えた。
本当に魔法というものがこの世に存在するのならば、俺も正義のヒーローになれるのではないか。
「俺は佐々木涼太。大学2年生だ。」
もう、足の痛みは感じなかった。
涼太の瞳は好奇心に満ちてキラキラと輝いている。
「ゆき。俺に魔法の世界の話を聞かせてくれないか。」
まるで世界に自分と彼女だけが取り残されてしまったかのようなそんな感覚だった。
「君はいったい……。」
やっとの思いで言葉を絞り出す。
動揺と恐怖で声が掠れる。
少女は男の方に向き直ると、ずかずかと大股で歩み寄った。
「ちょっとあなた。いったい今何時だと思っているんですか。こんな遅くまでここで何を?」
彼女からはどこか飄々とした雰囲気を感じていたが、その口から発せられる言葉は、快活な印象を受けた。
そのギャップに度肝を抜かれた。
地べたに座ったまま、しげしげと見上げた彼女の顔は、白く透き通っていた。
だが……。
先ほどまでと異なり、髪色が黒から薄い水色に変化している。
大きな黒色の瞳で自分の姿を瞳に映す彼女は俗に言う清楚系の顔立ちであった。
それにしても……。こっちの質問に返答する気はさらさら無いらしい。
とりあえず、コテージに来てからの件をかいつまんで彼女に話した。
「なるほど。つまりあなたは、憂さ晴らしに外に出たら迷子になって、その挙句、魔物に追っかけられていたと……。」
はぁ……。とこれ見よがしに大きくため息をつく。
「アホですね。」
ア……!アホ……!
「君はなんてことを言うんだ。しょうがないじゃないか。北海道に来たことなかったんだし、まさか吹雪になるなんて。」
「よく言いませんか。北国の冬を舐めてはいけないって。」
そういえば、こっちに来る前に知り合いがそんなこと言ってたな。
でも、今回の化け物遭遇事件は、それとは関係ないような……。
「もう二度と夜に1人で雪山に出かけたりしないでくださいね。」
あなたはとても危なっかしいので。と付け加える。
「君は一体何者なんだ。さっきの化け物も、君は魔物と言っていたが……、あれはなんだ。」
頭の中にあった疑問が一気に口をついて出た。
「私は雪、今年20歳になる魔女です。さっきのあれは魔物と言って、自然災害を引き起こす、まぁ要するに悪いやつです。私はそれを退治するためにここに……」
男の耳にはもう、彼女の声は届いていなかった。
魔女。その言葉に彼の胸が高鳴っていた。
俺が夢にまで見たアニメの中の世界じゃないか。
さっき彼女が見せたあのなんだかよくわからない技。
あれも魔法によるものなのか。
魔物と対峙した時の彼女の姿は、男の目から見ればまさにアニメの主人公そのもののように思えた。
本当に魔法というものがこの世に存在するのならば、俺も正義のヒーローになれるのではないか。
「俺は佐々木涼太。大学2年生だ。」
もう、足の痛みは感じなかった。
涼太の瞳は好奇心に満ちてキラキラと輝いている。
「ゆき。俺に魔法の世界の話を聞かせてくれないか。」
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